ただ守りたい…〜大事な人を守るには、金と権力と腕っ節…あと諦めない心が必要です〜

ドラると

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第7章 文化祭編

第248話「追いかけっこ最終局面」

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櫻宮による放送を聞いた守里が、特別教室校舎の屋上に、身を潜めた一方で、守里とのデートを狙う面々は…


実習校舎付近



梅澤: おい、あと10分だってよ。


美月: 分かってる!だから、めちゃくちゃ探してるの!


梅澤: でも、この実習校舎近くを探し始めて、もう結構経つぞ。こんなに探してもいないんなら、この辺にはいないんじゃないか?


美月: いや、実習校舎の近くで突然消えたんだから、この辺にいるはずでしょ?!


梅澤: (これは、焦ってちゃんと頭が回ってない状態だな…)


美月: 守里~どこ~!!!


梅澤: じゃあ、愛しの守里の気配はどこからするのか、深呼吸して冷静になって、感じてみろよ。そうすれば、どこら辺にいるか、すぐわかるんじゃねぇの?


美月: あ、確かに…スゥーハァー……っ!



顔を振り向き、特別教室校舎を見る。



梅澤: いたか?


美月: うん!特別教室校舎の上の方にいる!


梅澤: 笑、さっさとこうしとけば良かったな。


美月: ほんとそれ。ありがと、落ち着かせてくれて。


梅澤: いーえ笑。早く行こうぜ。


美月: うん!!待っとけよ~守里!!!




教室校舎前



日向子: 守里~!!!


飛香: 絶対に守里は校舎内にいるから、なんとしてでも探し出すよ。


日向子: 了解!!


飛香: (櫻宮先輩に、赤い宝石を誰が持っているかをバラされた以上、守里は人に見つかるのはダメだと考えて、隠れ場所が多い校舎内にいるはず…)


日向子: 守里~!!!…って、あ!陽芽叶ちゃんと葵波!!



教室校舎の昇降口に、陽芽叶と葵波を見つける。



葵波: お、日向子じゃん。


陽芽叶: 日向子も、守里を探し中?笑


日向子: うん!


飛香: ってことは、やっぱり陽芽叶もか。葵波先輩は、陽芽叶を手伝ってると。


葵波: そうだよ。


陽芽叶: いや~さっき、惜しいとこまで行ったんだけどさ。まんまと逃げられちゃって笑


飛香: いつ?どこで?


陽芽叶: 約5分前、実習校舎の1階。


日向子: 実習校舎?!


飛香: もしかして、守里を突然消したのは、陽芽叶?


陽芽叶: 消したわけじゃないけど、飛香達から守里を逃がしたのは、私だね笑


日向子: すごい!陽芽叶ちゃん、人を消せるの?!


陽芽叶: いやいや笑。そんなマジックはできないよ。


飛香: …じゃ、私達は行くわ。


日向子: え?


陽芽叶: 笑、守里の居場所に見当がついた?


飛香: ノーコメントで笑。日向子、行くよ。


日向子: はーい!バイバイ、陽芽叶ちゃん、葵波!


葵波: おう!


陽芽叶: …



飛香と日向子が教室校舎の中に入っていく後ろ姿を、眺める陽芽叶。



葵波: どうする?


陽芽叶: 残念ながら、私に守里の居場所は絞れないから、飛香達の後をつけます。


葵波: 良いとこ取りする気か。でも、気づかれるんじゃ…


陽芽叶: 笑、別に良いです。なんなら、私達につけられることぐらい、飛香は考慮に入れてるでしょうし。それでも問題ないって判断したから、ノーコメントって飛香は言ったんだと思います。


葵波: ほぉ……ほんと、飛香も陽芽叶もすごいな笑。私はそこまで考えられない。


陽芽叶: 笑、葵波先輩は、私を守ってくれてれば、それだけで良いんです。


葵波: そこは任せて笑


陽芽叶: 笑、行きますよ。




特別教室校舎1階



紗耶: あと見てないのは、ここだけか。


珠美: いや~走ったね。


新里: ゼェゼェゼェ…ちょっと…ゼェゼェゼェ…休憩させて。


紗耶: 何言ってんの?制限時間まであと10分なんだから、休憩してる暇なんてないよ!


珠美: そうだぞ!男の癖にこれぐらいでへこたれるなんて、情けない!


新里: いや…ゼェゼェゼェ…第4への道からぐるっと第3、第2、第1って…ゼェゼェ…走って回ってきた挙句…ハァハァ…教室校舎も実習校舎も見て回るのにも…ふぅ…走ったんだから、こうなるよ。


紗耶: 別に紗耶達は息切れてないけど。ね?たまちゃん。


珠美: うん!


新里: 体力お化けの2人と比べないで。


紗耶: 紗耶はお化けじゃない!


珠美: 珠美も!


新里: あぁもう!そういうことじゃなくて!(こういう時に、さぁちゃんがいないのが悔やまれる。)


美月: 守里~どこにいるの~


梅澤: あれ、珠美と優太と、春時の妹じゃん。



ここで、1年生組が、守里を探す美月と梅澤と遭遇する。



珠美: 美月先輩と梅澤先輩!


紗耶: お2人も、守里先輩を探し中ですか。


梅澤: そうだ。美月がこの建物から、守里の気配を感じるって言うんでな。


紗耶: え、守里先輩がここに?!


梅澤: あくまで、美月の勘だが。


珠美: でも、美月先輩の勘なら信じられます!


美月: 守里~出てきて~


新里: …この建物の中に隠れてるんだったら、1番可能性が高そうなのは、屋上じゃないですか?


梅澤: なんで?


新里: まず普通に人が入ってくることは、ほぼないでしょうし、下から上に隈無く探してくると考えれば、時間を稼ぎたい守里先輩は、探しに来るまでに1番時間がかかる屋上にいる可能性が高いって思ったんです。


珠美: 確かに……建物の中に隠れている人を探すのに、わざわざ上から下に探す人って中々いないもんね。下に追い詰めたら、入口から逃げちゃうし。


梅澤: なるほど。優太、お前、頭良かったんだな。


新里: え?あ、いえ…//


紗耶: (優太、褒められて照れてる笑)


梅澤: よし、美月!屋上に行くぞ!


美月: 屋上?……はっ!改めて集中すると、1番上から気配を感じる!


珠美: 美月先輩すごいです!!


紗耶: 守里先輩センサー……紗耶も欲しい!


美月: 待ってろよ!!守里!!


梅澤: あ、飛び出すなって!みんなも行くんだろ?早くしないと、美月に先越されちまうぞ笑


紗耶: え、あ、そうだ!紗耶も行きます!!


珠美: 珠美も!!



そうして、5人が走り出し…



日向子: あれ?!美月ちゃん!


美月: 日向子?!それに、飛香!


飛香: また会っちゃったね笑


美月: どこに行くつもりなの?


飛香: ……おそらく、美月と同じところ…ってことで……日向子!走るよ!!


日向子: うん!!


美月: あ!!!待て!!!


葵波: 陽芽叶、飛香達が走り出したぞ。


陽芽叶: 私も走ります。


葵波: 大丈夫か?


陽芽叶: 笑、舐めないでください。


梅澤: 葵波さん?!それに…


紗耶: 陽芽叶先輩!


陽芽叶: 笑、ごめんだけど、先に行くね。


珠美: やばい!置いてかれる!!


紗耶: 頑張れ!紗耶の足!!!



ダダダダダダダダダダダ



6人の足音が、特別教室校舎の階段に響く。



梅澤: 笑、もはやレースだな。


葵波: 梅は行かなくて良いの?笑


梅澤: はい。ここから先は、本人達の戦場なんで。


葵波: そっか笑。なら、私もここで待っとこ。みんな付いてるから、大丈夫だろうし。


新里: あれ?梅澤先輩と伊藤先輩だけですか?


葵波: うん。他のみんなは上に行っちゃった…って、優太もいたんだ。


新里: はい。珠美に振り回されて。もうヘトヘトです。


葵波: 笑、大変だったね。


梅澤: おつかれ。


新里: お2人も、お疲れ様です。


梅澤: 笑、今、そこで放送委員が美味そうなのを売ってたんで、食べに行きます?


葵波: お、良いね~行こ。


梅澤: はい笑。優太も行くぞ。


新里: え、良いんですか?


梅澤: あぁ。


葵波: 遠慮すんなって笑


新里: ありがとうございます!




特別教室校舎屋上



守里: …



時間まで、残り7分50秒…


クッ、こういう時に限って、時間が過ぎるのが遅く感じるんだよな。

どうか早く終わってくれ!

このまま、この緊張を味わい続けるのはツラい!


もういっその事、ここから赤い宝石をぶん投げても…


いやいやいやいや、それこそ、終わった後が怖いからな。







残り7分40秒…


長い!!!


と、屋上へと続く扉の、上のスペースで、息を潜めながら、守里が頭の中で騒ぎ立てていると…



ダダダダダ



守里: っ!!



おっと足音が…



ガチャン!!!!



日向子: 守里!!!!


美月: 守里!!ここにいるんでしょ!!


飛香: もう観念して出てきて!!


陽芽叶: こっちにおいで!


紗耶: 先輩!!!


珠美: 珠美に赤い宝石をください!!



6人が、すごい勢いで屋上に入ってくる。


やっば…誰か来た。

声からして、日向子、美月、飛香、陽芽叶、紗耶ちゃん、珠美か?


どうしよう…

ここで隠れ通せるか?


いや、さすがに…

なら、隙を見て、扉から下に戻る…


それもダメだな。


美月は香蓮と、珠美は優太君と一緒にいたはずだから、少なくともその2人は、下にいると考えられる。

ってことは、普通に下に降りても、捕まる可能性が高い…


マジでこれ、詰みなんじゃ…



紗耶: 本当に、守里先輩は屋上にいるんですか?見当たりませんけど。


珠美: 珠美、あっちの奥の方を探してきます!


日向子: じゃあ私は、あそこの塀の裏!


美月: いや、ここから気配は感じるんだけど…


陽芽叶: 気配ね~


飛香: …(ここで隠れられる場所は…)


守里: …


飛香: チラッ



あ、ものすごい視線を感じる。


誰かが、こっちの方を見てる。

頼む、確認しに来ないでくれ!



陽芽叶: どうしたの?飛香。


飛香: いや、屋上で隠れられると言ったら、今、日向子と珠美が向かった場所もそうなんだけど、もう一つ、あそこの扉の上にも隠れられるんだよね。



Oh…


飛香、相変わらず鋭い…



陽芽叶: へぇ~


紗耶: 紗耶が確認します!



そう言って、紗耶が梯子に足をかける。



守里: …



残り6分20秒。

よし、一か八か…


ポケットから、赤いものを取り出し、左手で握りしめる。



紗耶: よいしょっと……あ!!守里先輩発見!!


美月: っ!!


飛香: やっぱり!


陽芽叶: 守里!


日向子: え?!!!


珠美: 発見?!!


守里: や、やぁみんな。それと、バイバイ!!



隠れていた場所から跳び、扉の前に着地する。



飛香: 逃がすか!!


美月: 赤い宝石は私のものだ!!


陽芽叶: 行かせないよ!!



突然、目の前に降り立った守里を、3人が一斉に捕まえにかかるが…



守里: はい、あっち!!


ビュンッ!!



手に持っていた赤いものを、木がたくさん生えている方向に守里は投げた。



飛香: あ!


陽芽叶: はっ!!


美月: なんてことを…


紗耶: ちょっと!


日向子: 赤い宝石が!…ん?


珠美: 投げ飛ばされた…



6人は唖然としながら、赤いものが飛んで行った方向を見る。



守里: …



そして、その間に守里は扉から屋上を出ようと、ドアノブに手をかけ…



ガシッ


飛香: って、騙されると思った?笑



られず、逆に手首を飛香に掴まれた。



守里: …


美月: え?騙される?


陽芽叶: …まさか守里!


飛香: 日向子、今さっき守里が投げた物は?


日向子: 赤いボール!!


紗耶: え?!


飛香: やっぱり。日向子が不思議そうな顔をしてたから、投げたのは赤い宝石じゃないんじゃないかって思ったの。


珠美: 守里先輩ヒドいです!!


美月: 私達を騙して、逃げようとしたのか!!この卑怯なヤツめ!!


陽芽叶: ねぇ、本当なの?守里笑


守里: ……本当です。


飛香: 笑、さ、赤い宝石を出して。


守里: …はい。



6人の視線が集まる中、守里は本物の赤い宝石を取り出そうと、ポケットの中に右手を突っ込む。



飛香: で、それを私の手に乗せて。


美月: ん?待って飛香!


飛香: 早く守里!


守里: う、うん…


美月: 守里もストップ。飛香、それはズルいって!!守里、私にちょうだい!!


陽芽叶: それなら、私に!


紗耶: 先輩!紗耶にください!!


珠美: 珠美が欲しいです!!


飛香: 今、守里を捕まえてるのは、私なんだから、赤い宝石を手にする権利があるのは、私だけだよ!!


美月: 何を?!じゃあ、私も!!


陽芽叶: これは譲れない!!


紗耶: ま、負けません!!


珠美: 守里先輩!!!



ドタドタ



守里: うわっ!



4人が守里の左腕、腰、肩、足を掴む。



美月: これで私達にも権利は…


日向子: みんな…私も!!!


守里: 一旦離れてよ。取り出したいから…っしょっと…はい、みんな仲良く…



なんとか赤い宝石を右手で取り出した守里が、その右手を上に挙げ、みんなに仲良くするように言ったところで…



日向子: とりゃ!!


ギュッ!!


守里: あ!!!


日向子: え?


紗耶: はっ!!


珠美: ほぇ?!


陽芽叶: 嘘…


美月: …


飛香: …



日向子がぶつかった拍子に、守里の右手から解放された赤い宝石は、屋上にいる全員の視線を集めながら、綺麗な放物線を描き…



「ああああ!!!!!!」



柵を飛び越えて行った。




to be continued

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