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第8章 生徒会選挙編
第291話「熾烈な料理対決 part5」
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守里の家で行われる熱き戦い。
第1回守里の胃袋を………いや、料理対決。
現在、飛香と珠美の料理は、既に審査員達が実食済みであり、キッチンで陽芽叶と紗耶が料理中。
そして、待機部屋には、まだ料理をしていない美月と、その話し相手になっている、司会進行の桜と、飛香と珠美がいた。
また、リビングには、審査員である守里、日向子、春時、結真、蓮花の5人がおり、次の料理を楽しみにしながら、最終的な判断の為にと残している料理を、少しづつつまみ食いしつつ、お喋りしていた。
リビング
日向子: …も、もう一口……
守里: 別に食べてもいいけど、のちのち困るのは日向子だよ。
日向子: う、う~ん……
蓮花: でも、びっくりするぐらい美味しいですから、蓮花も全部食べちゃいたいぐらいです。
日向子: ほんとそうだよね!むしろ、そこまで美味しい、この料理達が悪い!!
春時: 笑、めちゃくちゃ理論過ぎるだろ。この絶品の料理が気の毒だわ。
結真: ちなみにさ、みんなは、この2品を誰が作ったかとか、予想ある?
と、結真が聞き、それぞれが答える。
守里: いや、今のところ全然分かんない。
蓮花: 蓮花も!
春時: 紗耶はうちの母に教えてもらってたんで、多分、紗耶が作るやつは、俺が普段食べてるものと似たような感じになると思うんですけど…
結真: この2品は、普段食べてる料理の感じとは違った?
春時: はい。なので、少なくともこの2品は、紗耶が作ったものではないって予想です笑
結真: ふ~ん笑。日向子ちゃんは?
日向子: え~っとですね、このハンバーグはあっしゅんな気がします!
結真: それはまたなんで?笑
日向子: 勘です!
結真: 笑、そっか。まぁでも、この予想をしても意味ないか。作った人によらない、料理の味だけで審査しないといけないんだし。
蓮花: けど、こういう予想は楽しくない?笑
結真: 笑、だから聞いてみたんだよ。
日向子: はぁ~~次の料理も楽しみだな~!!
守里: だね笑
キッチン
紗耶: よし、そろそろですかね。
陽芽叶: うん。私も。
2人は、それぞれ冷蔵庫内で寝かしていた物を取り出す。
陽芽叶: さ、パパッと衣をつけて、揚げましょうか。
紗耶: うんうん、良い感じかな。じゃあ、皮を用意してっと…
陽芽叶: …いや、やんちゃんのを見てからにしよう笑
紗耶: え、やめてくださいよ笑。緊張しちゃうじゃないですか。
陽芽叶: 笑、試練を与えよう。
紗耶: もう~笑
そう2人が笑って話していると、キッチンに桜がやって来る。
桜: どんな感じですか?
陽芽叶: あ、さくちゃん。やっと美月から解放されたんだ笑
桜: はい。飛香先輩に任せてきました。
陽芽叶: へぇ~笑。ちなみに、これからやんちゃんの最大の見せ場が始まるよ。
桜: そうなんですか?笑。じゃあ見ます。
紗耶: ちょっと、さくちゃんまで~
陽芽叶: さぁ、どうぞ?やんちゃん笑
紗耶: …頑張ります!
手早く作業をする手元と、なぜか顔にも来る視線に耐えながら、冷蔵庫で寝かせていた餡を皮に包んでいく。
桜: すごい…
陽芽叶: 元々の器用さもあるんだろうけど、やんちゃん、相当練習したんだね。上手!
紗耶: もう、そんなに褒めないでくださいよ~
桜: この感じだと、美味しいのができそう。
陽芽叶: そうだね笑。じゃ、私も始めようかな。
桜: 陽芽叶先輩のは……あぁ、何を作るか分かった気がします笑
陽芽叶: まぁ、この油とこの袋の中身を見たらね笑
紗耶: あとは、そこの衣をつけて揚げるだけですか?
陽芽叶: うん。
桜: ってことは……あと10分ぐらいで、陽芽叶先輩のは完成します?
陽芽叶: 多分、そのぐらいかな。
桜: 分かりました。審査員達とお姉ちゃんに言ってきます。
陽芽叶: はーい笑
10分後
桜: 次の料理です。
日向子: わっ!唐揚げだ!!
春時: しかも一つ一つが大きい……男の好みが分かってやがる…
結真: 笑、確かに、男の人が好きなご飯のおかずの最上位に唐揚げは位置してるけど、女の人も大好きよ笑
蓮花: 蓮花は唐揚げ大好き!
日向子: 私も大好き!
結真: ほら笑
春時: すみませんって笑
結真: 笑、食べましょうか。
その一言で、全員が唐揚げを齧る。
日向子: よっしゃぁああ!パクッ!……うぉぉぉおおお!!美味いいいい!!!
春時: もはや咆哮じゃん笑。パクッ…モグモグ…んん~俺、好きだわ、これ。
守里: ご飯も進むバクバク
春時: それなバクバク
蓮花: これなら何個でも食べれちゃうよ!
結真: うん笑。多分、衣に小麦粉も片栗粉も使ってるっぽいね。
守里: 確かに。中がジューシーで衣がカリカリになってるから。
結真: そうそう…パクッ…モグモグ
日向子: モグモグ…はっ!……の、残り…1つ……
守里: 食べるのが早過ぎるんだよ笑
日向子: くっ、くそ~!
キッチン
陽芽叶: よし、美月と交代だ。
美月: やっほ~みんな、やってる?笑
陽芽叶: お、ナイスタイミング。交代ね、美月。
美月: うん!上手くできたの?陽芽叶は。
陽芽叶: それは、守里達に後から聞いてよ笑。じゃ。
美月: バイバイ。
陽芽叶: やんちゃんも、最後の焼き、頑張ってね。
紗耶: はい!焦がさないように気をつけます!
陽芽叶: 笑、うん。
3番目の陽芽叶がキッチンを出て、待機場所へ。
そして、最後の美月が入り、料理対決は最終局面に入る。
美月: おぉ、やんちゃんはそれか。上手にできてるね。
紗耶: ありがとうございます笑。美月先輩は、どんなのを作るんですか?
美月: フライパンを取り出した時点で分かっちゃうから、今秘密にしてもアレだけど、一応、秘密笑
紗耶: ですよね笑
美月: 練習の時に色々と試してみて、香蓮と相談した結果、一周回ったって感じ。
紗耶: へぇ~いつか、梅澤先輩の料理も食べてみたいものです。
美月: 多分、頼んだら食べさせてくれるよ笑
紗耶: そうなんですか?笑。なんか最近は、最初の印象とのギャップを感じて、すごく好きなんですよね、梅澤先輩が。
美月: 笑、直接それを伝えてみてよ。顔真っ赤になるから。
紗耶: 照れ屋さんというか、褒められ慣れてないって感じがします。
美月: うん。でも、そろそろ慣れてきそうでさ。少しの間、褒めないように頑張ろうかなって思ってるんだ。
紗耶: 褒めないように頑張るって、すごい変な言葉です笑
美月: だね笑。でも、それが必要なことなんだ。香蓮の真っ赤になる様子を見続けるためには。だから私は頑張る!
紗耶: 笑、気合い入ってますね。
美月: さ、私も作りますか。優勝する料理を笑
紗耶: おっと笑、負けませんよ。
美月: 笑
リビング
守里: 残り2品か。どんなのが来るんだろう。
春時: 楽しみだよな。
守里: うん。やっぱ、肉系?
日向子: お肉!!
蓮花: 今のところ出てきたのは、鶏肉と牛肉?
結真: このハンバーグは……う~ん、牛と豚の合い挽きっぽいけど。
守里: じゃあ、牛、豚、鶏、の定番の3つは出てきてるわけだ。
結真: うん。もしかしたら、次は別の肉が出てくるかもね笑
蓮花: え?別のお肉って言ったら…
春時: 羊とか鹿とか…まさかの熊?笑
日向子: くまさん食べるの?!
春時: 臭みが強くなりやすくて、少し硬いみたいだけど、旨みはものすごいあるらしいよ。
日向子: へぇ~~
守里: 笑、そんなのどこで知ったの?
春時: なんか、じいちゃんが言ってた。昔食べたことがあるらしい。
守里: あぁ師範が…笑、納得。
春時: だろ?笑
と、2人が話していると、その会話を聞いていた蓮花が尋ねる。
蓮花: 春時さんのおじいさんって、どんな人なんですか?お兄ちゃんは師範って呼んでるけど。
結真: あ、それ私も気になってた。守里は、その春時君のおじいさんに、よくお世話になってるみたいだからさ。
日向子: え、そうなの?
守里: うん。毎週ではないけど、週末に行ける時には、春時のとこの道場に行って、師範に稽古をつけてもらってるんだ。
日向子: またやってもらってるんだ。小学校ぶり?
守里: そうなるね。
結真: その春時君のおじいさんは、道場で格闘技かなにかを教えてるの?
春時: はい。うちには道場がありまして、そこで護身術を教えているんです。
結真: なるほど、そこの師範が春時君のおじいさんってわけね。
春時: そうです。
蓮花: 護身術か~蓮花もやってみたいな~
守里: 蓮花もか……どう思う?春時。
春時: やる気があるんなら良いんじゃない?平日の方には、小さい子も来てるし。
守里: なら大丈夫そうだね笑。蓮花、ほんとにやる気があるんなら、僕から師範に頼んでみるけど。
春時: あ、でもお金もかかるから、その辺は慎重にね。
蓮花: はい!
春時: すみません。道場の維持費とかその他諸々もありまして。
結真: 笑、当たり前でしょ。蓮花がやる気なら、私は構わないわ。
春時: そうですか笑
守里: で、本題の、師範がどういう人かってことだけど、師範は、強さと優しさを兼ね備えた人だよ。
日向子: 春時のおじいちゃん、ものすごく優しいよね!
春時: 笑、男には比較的厳しいけど。
守里: でも、それも優しさから来る厳しさでしょ?
春時: まぁな笑。あとは……孫娘が好き過ぎる。
結真: 笑、つまり紗耶ちゃんのことが大好きなのね?
春時: はい。重度の孫好きです。
蓮花: へぇ~笑
と、話が逸れた結果、春時の祖父、木村一についての話を守里達がしていると、キッチンからお盆を持った桜がやって来る。
桜: 次の料理ですよ~
日向子: あ!やった!!
守里: じゃあスペースを開けないと…っと。
蓮花: なんだろうな~
桜: どうぞ。
テーブルに料理が置かれる。
蓮花: あ、餃子だ!しかも羽付きパリパリ!
日向子: この羽が美味しいんだよね!!
蓮花: はい!
守里: では早速……パクッ…モグモグ…
日向子: モグモグ…うまい!うまい!!うまい!!!
守里: 肉汁が溢れてくるよ、これ。
蓮花: おいし~
結真: ほんとね。タレなしでも美味しいわ。
日向子: ご飯にも合う!!バクバク
春時: だな笑(これは……紗耶が作ったやつか。)
守里: 正直、これまで食べた餃子の中で、1番美味いかも…モグモグ
春時: そう?(良かったな笑、紗耶。)
to be continued
第1回守里の胃袋を………いや、料理対決。
現在、飛香と珠美の料理は、既に審査員達が実食済みであり、キッチンで陽芽叶と紗耶が料理中。
そして、待機部屋には、まだ料理をしていない美月と、その話し相手になっている、司会進行の桜と、飛香と珠美がいた。
また、リビングには、審査員である守里、日向子、春時、結真、蓮花の5人がおり、次の料理を楽しみにしながら、最終的な判断の為にと残している料理を、少しづつつまみ食いしつつ、お喋りしていた。
リビング
日向子: …も、もう一口……
守里: 別に食べてもいいけど、のちのち困るのは日向子だよ。
日向子: う、う~ん……
蓮花: でも、びっくりするぐらい美味しいですから、蓮花も全部食べちゃいたいぐらいです。
日向子: ほんとそうだよね!むしろ、そこまで美味しい、この料理達が悪い!!
春時: 笑、めちゃくちゃ理論過ぎるだろ。この絶品の料理が気の毒だわ。
結真: ちなみにさ、みんなは、この2品を誰が作ったかとか、予想ある?
と、結真が聞き、それぞれが答える。
守里: いや、今のところ全然分かんない。
蓮花: 蓮花も!
春時: 紗耶はうちの母に教えてもらってたんで、多分、紗耶が作るやつは、俺が普段食べてるものと似たような感じになると思うんですけど…
結真: この2品は、普段食べてる料理の感じとは違った?
春時: はい。なので、少なくともこの2品は、紗耶が作ったものではないって予想です笑
結真: ふ~ん笑。日向子ちゃんは?
日向子: え~っとですね、このハンバーグはあっしゅんな気がします!
結真: それはまたなんで?笑
日向子: 勘です!
結真: 笑、そっか。まぁでも、この予想をしても意味ないか。作った人によらない、料理の味だけで審査しないといけないんだし。
蓮花: けど、こういう予想は楽しくない?笑
結真: 笑、だから聞いてみたんだよ。
日向子: はぁ~~次の料理も楽しみだな~!!
守里: だね笑
キッチン
紗耶: よし、そろそろですかね。
陽芽叶: うん。私も。
2人は、それぞれ冷蔵庫内で寝かしていた物を取り出す。
陽芽叶: さ、パパッと衣をつけて、揚げましょうか。
紗耶: うんうん、良い感じかな。じゃあ、皮を用意してっと…
陽芽叶: …いや、やんちゃんのを見てからにしよう笑
紗耶: え、やめてくださいよ笑。緊張しちゃうじゃないですか。
陽芽叶: 笑、試練を与えよう。
紗耶: もう~笑
そう2人が笑って話していると、キッチンに桜がやって来る。
桜: どんな感じですか?
陽芽叶: あ、さくちゃん。やっと美月から解放されたんだ笑
桜: はい。飛香先輩に任せてきました。
陽芽叶: へぇ~笑。ちなみに、これからやんちゃんの最大の見せ場が始まるよ。
桜: そうなんですか?笑。じゃあ見ます。
紗耶: ちょっと、さくちゃんまで~
陽芽叶: さぁ、どうぞ?やんちゃん笑
紗耶: …頑張ります!
手早く作業をする手元と、なぜか顔にも来る視線に耐えながら、冷蔵庫で寝かせていた餡を皮に包んでいく。
桜: すごい…
陽芽叶: 元々の器用さもあるんだろうけど、やんちゃん、相当練習したんだね。上手!
紗耶: もう、そんなに褒めないでくださいよ~
桜: この感じだと、美味しいのができそう。
陽芽叶: そうだね笑。じゃ、私も始めようかな。
桜: 陽芽叶先輩のは……あぁ、何を作るか分かった気がします笑
陽芽叶: まぁ、この油とこの袋の中身を見たらね笑
紗耶: あとは、そこの衣をつけて揚げるだけですか?
陽芽叶: うん。
桜: ってことは……あと10分ぐらいで、陽芽叶先輩のは完成します?
陽芽叶: 多分、そのぐらいかな。
桜: 分かりました。審査員達とお姉ちゃんに言ってきます。
陽芽叶: はーい笑
10分後
桜: 次の料理です。
日向子: わっ!唐揚げだ!!
春時: しかも一つ一つが大きい……男の好みが分かってやがる…
結真: 笑、確かに、男の人が好きなご飯のおかずの最上位に唐揚げは位置してるけど、女の人も大好きよ笑
蓮花: 蓮花は唐揚げ大好き!
日向子: 私も大好き!
結真: ほら笑
春時: すみませんって笑
結真: 笑、食べましょうか。
その一言で、全員が唐揚げを齧る。
日向子: よっしゃぁああ!パクッ!……うぉぉぉおおお!!美味いいいい!!!
春時: もはや咆哮じゃん笑。パクッ…モグモグ…んん~俺、好きだわ、これ。
守里: ご飯も進むバクバク
春時: それなバクバク
蓮花: これなら何個でも食べれちゃうよ!
結真: うん笑。多分、衣に小麦粉も片栗粉も使ってるっぽいね。
守里: 確かに。中がジューシーで衣がカリカリになってるから。
結真: そうそう…パクッ…モグモグ
日向子: モグモグ…はっ!……の、残り…1つ……
守里: 食べるのが早過ぎるんだよ笑
日向子: くっ、くそ~!
キッチン
陽芽叶: よし、美月と交代だ。
美月: やっほ~みんな、やってる?笑
陽芽叶: お、ナイスタイミング。交代ね、美月。
美月: うん!上手くできたの?陽芽叶は。
陽芽叶: それは、守里達に後から聞いてよ笑。じゃ。
美月: バイバイ。
陽芽叶: やんちゃんも、最後の焼き、頑張ってね。
紗耶: はい!焦がさないように気をつけます!
陽芽叶: 笑、うん。
3番目の陽芽叶がキッチンを出て、待機場所へ。
そして、最後の美月が入り、料理対決は最終局面に入る。
美月: おぉ、やんちゃんはそれか。上手にできてるね。
紗耶: ありがとうございます笑。美月先輩は、どんなのを作るんですか?
美月: フライパンを取り出した時点で分かっちゃうから、今秘密にしてもアレだけど、一応、秘密笑
紗耶: ですよね笑
美月: 練習の時に色々と試してみて、香蓮と相談した結果、一周回ったって感じ。
紗耶: へぇ~いつか、梅澤先輩の料理も食べてみたいものです。
美月: 多分、頼んだら食べさせてくれるよ笑
紗耶: そうなんですか?笑。なんか最近は、最初の印象とのギャップを感じて、すごく好きなんですよね、梅澤先輩が。
美月: 笑、直接それを伝えてみてよ。顔真っ赤になるから。
紗耶: 照れ屋さんというか、褒められ慣れてないって感じがします。
美月: うん。でも、そろそろ慣れてきそうでさ。少しの間、褒めないように頑張ろうかなって思ってるんだ。
紗耶: 褒めないように頑張るって、すごい変な言葉です笑
美月: だね笑。でも、それが必要なことなんだ。香蓮の真っ赤になる様子を見続けるためには。だから私は頑張る!
紗耶: 笑、気合い入ってますね。
美月: さ、私も作りますか。優勝する料理を笑
紗耶: おっと笑、負けませんよ。
美月: 笑
リビング
守里: 残り2品か。どんなのが来るんだろう。
春時: 楽しみだよな。
守里: うん。やっぱ、肉系?
日向子: お肉!!
蓮花: 今のところ出てきたのは、鶏肉と牛肉?
結真: このハンバーグは……う~ん、牛と豚の合い挽きっぽいけど。
守里: じゃあ、牛、豚、鶏、の定番の3つは出てきてるわけだ。
結真: うん。もしかしたら、次は別の肉が出てくるかもね笑
蓮花: え?別のお肉って言ったら…
春時: 羊とか鹿とか…まさかの熊?笑
日向子: くまさん食べるの?!
春時: 臭みが強くなりやすくて、少し硬いみたいだけど、旨みはものすごいあるらしいよ。
日向子: へぇ~~
守里: 笑、そんなのどこで知ったの?
春時: なんか、じいちゃんが言ってた。昔食べたことがあるらしい。
守里: あぁ師範が…笑、納得。
春時: だろ?笑
と、2人が話していると、その会話を聞いていた蓮花が尋ねる。
蓮花: 春時さんのおじいさんって、どんな人なんですか?お兄ちゃんは師範って呼んでるけど。
結真: あ、それ私も気になってた。守里は、その春時君のおじいさんに、よくお世話になってるみたいだからさ。
日向子: え、そうなの?
守里: うん。毎週ではないけど、週末に行ける時には、春時のとこの道場に行って、師範に稽古をつけてもらってるんだ。
日向子: またやってもらってるんだ。小学校ぶり?
守里: そうなるね。
結真: その春時君のおじいさんは、道場で格闘技かなにかを教えてるの?
春時: はい。うちには道場がありまして、そこで護身術を教えているんです。
結真: なるほど、そこの師範が春時君のおじいさんってわけね。
春時: そうです。
蓮花: 護身術か~蓮花もやってみたいな~
守里: 蓮花もか……どう思う?春時。
春時: やる気があるんなら良いんじゃない?平日の方には、小さい子も来てるし。
守里: なら大丈夫そうだね笑。蓮花、ほんとにやる気があるんなら、僕から師範に頼んでみるけど。
春時: あ、でもお金もかかるから、その辺は慎重にね。
蓮花: はい!
春時: すみません。道場の維持費とかその他諸々もありまして。
結真: 笑、当たり前でしょ。蓮花がやる気なら、私は構わないわ。
春時: そうですか笑
守里: で、本題の、師範がどういう人かってことだけど、師範は、強さと優しさを兼ね備えた人だよ。
日向子: 春時のおじいちゃん、ものすごく優しいよね!
春時: 笑、男には比較的厳しいけど。
守里: でも、それも優しさから来る厳しさでしょ?
春時: まぁな笑。あとは……孫娘が好き過ぎる。
結真: 笑、つまり紗耶ちゃんのことが大好きなのね?
春時: はい。重度の孫好きです。
蓮花: へぇ~笑
と、話が逸れた結果、春時の祖父、木村一についての話を守里達がしていると、キッチンからお盆を持った桜がやって来る。
桜: 次の料理ですよ~
日向子: あ!やった!!
守里: じゃあスペースを開けないと…っと。
蓮花: なんだろうな~
桜: どうぞ。
テーブルに料理が置かれる。
蓮花: あ、餃子だ!しかも羽付きパリパリ!
日向子: この羽が美味しいんだよね!!
蓮花: はい!
守里: では早速……パクッ…モグモグ…
日向子: モグモグ…うまい!うまい!!うまい!!!
守里: 肉汁が溢れてくるよ、これ。
蓮花: おいし~
結真: ほんとね。タレなしでも美味しいわ。
日向子: ご飯にも合う!!バクバク
春時: だな笑(これは……紗耶が作ったやつか。)
守里: 正直、これまで食べた餃子の中で、1番美味いかも…モグモグ
春時: そう?(良かったな笑、紗耶。)
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