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第9章 飛香編
第327話「七星とのデート part1」
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日曜日
9時50分頃
駅前
守里: ……
先日、七星から送られてきたメッセージに対して、奈々未の後押しもあり、覚悟を決めて返信をした守里は、指定された時間の15分前に、駅前に到着し、七星が来るのを待っていた。
守里: ……ふぅ………
朝から、美月が起きる前に家を出て、しかも昨日、日向子に、僕の家に来て美月と遊んどくようにお願いしといたから、美月に関しては大丈夫なはず。
今回は、結真姉さんや桜、蓮花にも、なぁちゃんと出かけることは伝えてないから、美月にこの話が伝わることもないしね。
まぁ、別にバレたところで、何か気まずいことがあるかと言われれば、何も無いんだけども、単純に、バレた後でこの前みたいに拗ねられるのが目に見えてるから、それが面倒臭いんだよな……
って、もう美月のことは置いておいて、今からのことだよ。
奈々未さんは、仲直りのために、なぁちゃんは僕を誘ったに違いないって言ってたけど……不安だ。
事実として、なぁちゃんは、防衛団員であり、父さんの命令で、小学生の頃から僕の護衛をしていた。
これは、あの黒峰っていうアンチの構成員が言っていたように、アンチの目的が僕を捕まえることだってことを、父さんも知っていたから、何かしらの異常が発生したら、すぐに防衛団に知らせられるように、なぁちゃんを僕のそばで護衛させて、その周りに森田さんや矢口さんのような人達を待機させるようにしておいたんだろう。
この事実が変わらない以上、僕となぁちゃんの関係は、幼なじみというのもあるけど、それと同時に、護衛対象とその護衛、そして防衛団の次期団長とその団員なんだ。
だから、前になぁちゃんが僕に言ったことは間違ってないし、変わることでもない…
と、守里が不安を感じながら、ベンチに座っていると…
??: おはよう!守里。
守里: わっ!!
突然、真後ろから話しかけられ、守里は声を上げて驚くと共に、後ろを振り返る。
するとそこには、ドッキリの成功を見て、笑顔を浮かべている七星が立っていた。
七星: 笑、そんなに驚いたか。
守里: な、なぁちゃん……
七星: 本気で気配を消したら、さすがの守里も気づかんみたいやな笑
守里: ……いやほんとに、心臓に悪いよ…
七星: ごめんごめん笑
守里: ……
この待ち合わせ場所で、どう最初の挨拶をするかという様々なパターンを、拭えない不安により、昨日の夜から考えていた守里だったが、そのどれにも当てはまらず、最近のことが無かったことのように、笑顔で以前の七星らしく挨拶をした七星に、守里は内心で驚くと共に、反応に困る。
しかし…
七星: ほら、たくさんテーマパークで遊びたいんやから、早く行こう!
そんなことには気づかず……いや、気づいた上で、無視するように、七星は笑顔でそう言って、座っている守里に向けて、手を伸ばす。
守里: ……うん笑
それを受けて、守里も、七星の変わり様に疑問を持ち、考えるのではなく、笑顔の七星にそのまま乗ることにした。
ギュッ
2人は、強く手を握る。
七星: 笑、なんか小さい頃みたいやな。こうやって、手を繋ぐと。
守里: 確かにね笑
七星: よっしゃ、守里、行こうか!って、男なんやから、守里がななをエスコートせぇや笑
守里: いや、なぁちゃんの方から、手を繋いできたんだし、このテーマパークに誘ったのはなぁちゃんでしょ?
七星: そんな小さいことは気にすることないで笑。守里も、今から行くテーマパークには行ったことあるんやから、エスコートできるやろ?
守里: しょうがない。じゃ、行こう、なぁちゃん笑
七星: うん!笑
こうして、守里と七星は2人で並んで歩き、駅の中に入って行った。
??1: ……
??2: ねぇ、お姉ちゃん達、行ったよ。
??1: あ!…行くよ、祐希。
祐希: もう、飛香が誘ったんだから、ぼーっとしないでよ。
飛香: ごめん。さ、気づかれないように、私達も。
祐希: は~い……
こっそりと後をつける、飛香と祐希を引き連れて。
◇◇◇
テーマパーク入場ゲート前
守里: このペアチケットを見せれば、無料で入れるんだよね?
七星: 多分。ななも奏雄に…って、文化祭での宝探しゲームの景品を用意したのは、奏雄で、その奏雄に詳しいことは聞いてへんから、よく分からんけど、このチケットを見せたら、行けるやろ。
守里: まぁ、とりあえず行ってみるか。
今、手に持っているペアチケットが使えるかどうかの不安に駆られながらも、守里と七星は入場ゲートに向かって行く。
従業員: こんにちは。チケットをご確認させていただきます。
守里: あ、はい。これで……良いんですよね?
従業員: っと…はい。問題ございません……ニコッ笑
カップル用のペアチケットを確認した従業員は、肩がぶつかりそうなぐらいに距離が近い守里と七星を見て、暖かい笑顔を浮かべる。
従業員: それでは、楽しい時間をお過ごしください。
守里: はい笑
七星: 笑
入場ゲートにいた従業員達に見送られて、守里と七星は、テーマパーク内に入り、人の多さを感じつつも、奥に見える数々のアトラクションや、特有の世界観を表現するためにある建物を前に、立ち止まる。
守里: 久しぶりに来たけど、やっぱり凄いね。
七星: うん。小さい頃に守里達と来た時には、よう分からんやったけど、改めて見るとな。
守里: ……よし、まずはどこから行く?
そう言って、守里はルーズリーフを開き、テーマパーク内のマップを見る。
守里: どこか、行きたい場所の目星とかつけてきた?
七星: いや、目星はつけてへんけど、このテーマパークの目玉には乗りたいよな。
守里: あぁ笑。前に来た時も一緒に乗った、日本一ヤバいって言われているジェットコースターね。
七星: そうそう笑。守里が怖くてチビりそうやから無理って言うんなら、別に乗らんでもええけど……
守里: 何言ってんの笑。なぁちゃんの方が、実は内心ではビビってるんじゃないの?
七星: まさか笑……じゃあ、試してみるか?ノーリアクション対決で。
守里: 笑、乗った。早く行こう。
七星: うん笑
どちらの方がビビりか、という張合いを始めた2人が動き始めると、もちろん、同じように、予めチケットを2枚買っており、無事に入場できた飛香と祐希も、後ろをついて行く。
そんな2人は、テーマパーク内に入る前までは、守里と七星の気配察知能力の高さを見越して、かなり遠目からついて行っていたのだが、テーマパーク内は人が多いため、話している声は聞こえないものの、表情はギリギリ分かるぐらいにまで、前2人との距離を縮めている。
飛香: 随分と楽しそうだな…
祐希: ほんとね。つい最近まで、あんなにギクシャクしてたのに。
飛香: 自分で後押ししといて、こう言うのもなんだけど………やっぱり羨ましい。
祐希: ………ってかさ、飛香って絶叫系は大丈夫なんだっけ?
飛香: え?
祐希: だって、お姉ちゃんと守里が乗るアトラクションには、一緒に乗るんでしょ?まぁ、離れ過ぎて別の回とかになったら、乗らないけど。
飛香: っ………
祐希: …考えてなかったの?
飛香: ………別に大丈夫だし。絶叫系乗れるし。
祐希: あ、そうなんだ。てっきり、飛香は絶叫系とか無理な人だと思ってた。祐希の記憶違いかな?
飛香: ………そう言う祐希はどうなの?
祐希: 祐希はむしろ大好き。
飛香: だよね………って、この守里と七星さんが歩いて行ってる方向って…
祐希: 中央にあるジェットコースターっぽいね。
飛香: ………
祐希: よし、2人を見つつ、祐希達も楽しむぞ~!
飛香: う、うん……
30分後
守里: いや~楽しかったね。
七星: せやな。って、2人とも結局、全くビビってへんやったやん笑
守里: 確かに笑。僕達はどちらかと言うと、ビビり枠じゃなくて、むしろ物凄く強い枠だから。逆に、志帆とか桜、あとは……何気に飛香もビビり枠だね。
七星: 笑、じゃ、純粋にアトラクションを楽しんで行こうか。
守里: うん。
2人は、ジェットコースターに乗る前以上に、テンションを上げて、マップを確認した後、楽しそうなアトラクションに向けて、すぐに動き出した。
飛香: ………
祐希: 笑、飛香、めっちゃ叫んでたね。
飛香: ……いや、叫ばない方がおかしいって。
ジェットコースターに乗り降りする場所のすぐ近くにあるベンチに、顔色が悪くなった飛香は座り、その様子を見て、祐希はニヤニヤと笑う。
祐希: やっぱ、飛香は苦手だったんじゃん。
飛香: うるさい。
祐希: 確か、飛香って、お化けも無理だったよね?
飛香: ……
祐希: まぁまぁ、そんなに強がんないで。絶叫系は祐希1人で乗るよ。
飛香: ……頼んだ。
祐希: これぞ、ギブアンドテイクってヤツだね!
飛香: 笑、最近、守里にでも聞いた?
祐希: いや、志帆が言ってた。
飛香: あっそ。じゃあ、行こう。
祐希: もう動ける?
飛香: おかげさまで。2人を見失わないうちに、早く行くよ。
祐希: うん!
to be continued
9時50分頃
駅前
守里: ……
先日、七星から送られてきたメッセージに対して、奈々未の後押しもあり、覚悟を決めて返信をした守里は、指定された時間の15分前に、駅前に到着し、七星が来るのを待っていた。
守里: ……ふぅ………
朝から、美月が起きる前に家を出て、しかも昨日、日向子に、僕の家に来て美月と遊んどくようにお願いしといたから、美月に関しては大丈夫なはず。
今回は、結真姉さんや桜、蓮花にも、なぁちゃんと出かけることは伝えてないから、美月にこの話が伝わることもないしね。
まぁ、別にバレたところで、何か気まずいことがあるかと言われれば、何も無いんだけども、単純に、バレた後でこの前みたいに拗ねられるのが目に見えてるから、それが面倒臭いんだよな……
って、もう美月のことは置いておいて、今からのことだよ。
奈々未さんは、仲直りのために、なぁちゃんは僕を誘ったに違いないって言ってたけど……不安だ。
事実として、なぁちゃんは、防衛団員であり、父さんの命令で、小学生の頃から僕の護衛をしていた。
これは、あの黒峰っていうアンチの構成員が言っていたように、アンチの目的が僕を捕まえることだってことを、父さんも知っていたから、何かしらの異常が発生したら、すぐに防衛団に知らせられるように、なぁちゃんを僕のそばで護衛させて、その周りに森田さんや矢口さんのような人達を待機させるようにしておいたんだろう。
この事実が変わらない以上、僕となぁちゃんの関係は、幼なじみというのもあるけど、それと同時に、護衛対象とその護衛、そして防衛団の次期団長とその団員なんだ。
だから、前になぁちゃんが僕に言ったことは間違ってないし、変わることでもない…
と、守里が不安を感じながら、ベンチに座っていると…
??: おはよう!守里。
守里: わっ!!
突然、真後ろから話しかけられ、守里は声を上げて驚くと共に、後ろを振り返る。
するとそこには、ドッキリの成功を見て、笑顔を浮かべている七星が立っていた。
七星: 笑、そんなに驚いたか。
守里: な、なぁちゃん……
七星: 本気で気配を消したら、さすがの守里も気づかんみたいやな笑
守里: ……いやほんとに、心臓に悪いよ…
七星: ごめんごめん笑
守里: ……
この待ち合わせ場所で、どう最初の挨拶をするかという様々なパターンを、拭えない不安により、昨日の夜から考えていた守里だったが、そのどれにも当てはまらず、最近のことが無かったことのように、笑顔で以前の七星らしく挨拶をした七星に、守里は内心で驚くと共に、反応に困る。
しかし…
七星: ほら、たくさんテーマパークで遊びたいんやから、早く行こう!
そんなことには気づかず……いや、気づいた上で、無視するように、七星は笑顔でそう言って、座っている守里に向けて、手を伸ばす。
守里: ……うん笑
それを受けて、守里も、七星の変わり様に疑問を持ち、考えるのではなく、笑顔の七星にそのまま乗ることにした。
ギュッ
2人は、強く手を握る。
七星: 笑、なんか小さい頃みたいやな。こうやって、手を繋ぐと。
守里: 確かにね笑
七星: よっしゃ、守里、行こうか!って、男なんやから、守里がななをエスコートせぇや笑
守里: いや、なぁちゃんの方から、手を繋いできたんだし、このテーマパークに誘ったのはなぁちゃんでしょ?
七星: そんな小さいことは気にすることないで笑。守里も、今から行くテーマパークには行ったことあるんやから、エスコートできるやろ?
守里: しょうがない。じゃ、行こう、なぁちゃん笑
七星: うん!笑
こうして、守里と七星は2人で並んで歩き、駅の中に入って行った。
??1: ……
??2: ねぇ、お姉ちゃん達、行ったよ。
??1: あ!…行くよ、祐希。
祐希: もう、飛香が誘ったんだから、ぼーっとしないでよ。
飛香: ごめん。さ、気づかれないように、私達も。
祐希: は~い……
こっそりと後をつける、飛香と祐希を引き連れて。
◇◇◇
テーマパーク入場ゲート前
守里: このペアチケットを見せれば、無料で入れるんだよね?
七星: 多分。ななも奏雄に…って、文化祭での宝探しゲームの景品を用意したのは、奏雄で、その奏雄に詳しいことは聞いてへんから、よく分からんけど、このチケットを見せたら、行けるやろ。
守里: まぁ、とりあえず行ってみるか。
今、手に持っているペアチケットが使えるかどうかの不安に駆られながらも、守里と七星は入場ゲートに向かって行く。
従業員: こんにちは。チケットをご確認させていただきます。
守里: あ、はい。これで……良いんですよね?
従業員: っと…はい。問題ございません……ニコッ笑
カップル用のペアチケットを確認した従業員は、肩がぶつかりそうなぐらいに距離が近い守里と七星を見て、暖かい笑顔を浮かべる。
従業員: それでは、楽しい時間をお過ごしください。
守里: はい笑
七星: 笑
入場ゲートにいた従業員達に見送られて、守里と七星は、テーマパーク内に入り、人の多さを感じつつも、奥に見える数々のアトラクションや、特有の世界観を表現するためにある建物を前に、立ち止まる。
守里: 久しぶりに来たけど、やっぱり凄いね。
七星: うん。小さい頃に守里達と来た時には、よう分からんやったけど、改めて見るとな。
守里: ……よし、まずはどこから行く?
そう言って、守里はルーズリーフを開き、テーマパーク内のマップを見る。
守里: どこか、行きたい場所の目星とかつけてきた?
七星: いや、目星はつけてへんけど、このテーマパークの目玉には乗りたいよな。
守里: あぁ笑。前に来た時も一緒に乗った、日本一ヤバいって言われているジェットコースターね。
七星: そうそう笑。守里が怖くてチビりそうやから無理って言うんなら、別に乗らんでもええけど……
守里: 何言ってんの笑。なぁちゃんの方が、実は内心ではビビってるんじゃないの?
七星: まさか笑……じゃあ、試してみるか?ノーリアクション対決で。
守里: 笑、乗った。早く行こう。
七星: うん笑
どちらの方がビビりか、という張合いを始めた2人が動き始めると、もちろん、同じように、予めチケットを2枚買っており、無事に入場できた飛香と祐希も、後ろをついて行く。
そんな2人は、テーマパーク内に入る前までは、守里と七星の気配察知能力の高さを見越して、かなり遠目からついて行っていたのだが、テーマパーク内は人が多いため、話している声は聞こえないものの、表情はギリギリ分かるぐらいにまで、前2人との距離を縮めている。
飛香: 随分と楽しそうだな…
祐希: ほんとね。つい最近まで、あんなにギクシャクしてたのに。
飛香: 自分で後押ししといて、こう言うのもなんだけど………やっぱり羨ましい。
祐希: ………ってかさ、飛香って絶叫系は大丈夫なんだっけ?
飛香: え?
祐希: だって、お姉ちゃんと守里が乗るアトラクションには、一緒に乗るんでしょ?まぁ、離れ過ぎて別の回とかになったら、乗らないけど。
飛香: っ………
祐希: …考えてなかったの?
飛香: ………別に大丈夫だし。絶叫系乗れるし。
祐希: あ、そうなんだ。てっきり、飛香は絶叫系とか無理な人だと思ってた。祐希の記憶違いかな?
飛香: ………そう言う祐希はどうなの?
祐希: 祐希はむしろ大好き。
飛香: だよね………って、この守里と七星さんが歩いて行ってる方向って…
祐希: 中央にあるジェットコースターっぽいね。
飛香: ………
祐希: よし、2人を見つつ、祐希達も楽しむぞ~!
飛香: う、うん……
30分後
守里: いや~楽しかったね。
七星: せやな。って、2人とも結局、全くビビってへんやったやん笑
守里: 確かに笑。僕達はどちらかと言うと、ビビり枠じゃなくて、むしろ物凄く強い枠だから。逆に、志帆とか桜、あとは……何気に飛香もビビり枠だね。
七星: 笑、じゃ、純粋にアトラクションを楽しんで行こうか。
守里: うん。
2人は、ジェットコースターに乗る前以上に、テンションを上げて、マップを確認した後、楽しそうなアトラクションに向けて、すぐに動き出した。
飛香: ………
祐希: 笑、飛香、めっちゃ叫んでたね。
飛香: ……いや、叫ばない方がおかしいって。
ジェットコースターに乗り降りする場所のすぐ近くにあるベンチに、顔色が悪くなった飛香は座り、その様子を見て、祐希はニヤニヤと笑う。
祐希: やっぱ、飛香は苦手だったんじゃん。
飛香: うるさい。
祐希: 確か、飛香って、お化けも無理だったよね?
飛香: ……
祐希: まぁまぁ、そんなに強がんないで。絶叫系は祐希1人で乗るよ。
飛香: ……頼んだ。
祐希: これぞ、ギブアンドテイクってヤツだね!
飛香: 笑、最近、守里にでも聞いた?
祐希: いや、志帆が言ってた。
飛香: あっそ。じゃあ、行こう。
祐希: もう動ける?
飛香: おかげさまで。2人を見失わないうちに、早く行くよ。
祐希: うん!
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