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プロローグ。 バレエとは。
しおりを挟む実はくるみは、プロのバレリーナになりたかった。
バレエを愛して、バレエを続けるかぎり、いつか、芸術の神様が自分に微笑んでくれて、奇跡が起きて バレエ団に入って ソリストが貰えて。そんな幸せな人生が自分には待っている。何も怖くない。私はバレリーナになる。本気で思っていた。
バレエのコンクールで、一位は無理でも三位くらいにはなって。有名な誰かからスカウトがくるかしら。
そんなのんきなことを考えてるような女の子だった。
中学に入って、いくつか、コンクールにでたが、予選を通ることは、なかった。
この時、自分のレベルに初めて気がついた。まわりの女の子は、みんな上手い。顔も可愛い。バレリーナに本気でなろうとしてる。実力で。
中学で、多くの分野を勉強したし、クラスにたくさん友達もできた。だんだん、世間を知っていき、バレエでは食べていけない。バレエは趣味にして、何か別の道を探して歩んで行かなければいけないと 誰に言われるでもなく 理解してきた。
バレエを辞めるか、続けるか。正直中学~高校まではずっと気持ちが揺れていた。
バレエを一緒に続けてきた友達は、みんな辞めた。
バレエが上手だった先輩も、みんな居なくなった。
バレエは自分にとって趣味なのかなんなのかなんて、中学高校のころは何もわからなかった。部活動の一貫?惰性?時間潰し?目標も失っていたし 気持ちが宙ぶらりんのまま レッスンには通っていた。
ただ、バレエは辞めたくない。
この気持ちだけは本物だった。
プライドだったのかもしれない。夢を見続けていたかったのかもしれない。
意味もなくレッスンには通っていた。
くるみにとって、あのころのバレエは、何だったのか。今もわからない。あのころの気持ちが思い出せない。
本当に何のために続けていたんだろう?
私にとって バレエとは。
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