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新章・王宮編
第48話:影の狭間、血塗れの微笑
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夜が深く落ちる頃。リューデル邸の窓辺には、蝋燭の淡い炎だけが灯っていた。
ゼフィリアは机に向かい、監査官が持ち帰った署名文書と同型の書類を何度も照合していた。
いかなる不自然も見つからない。だが、相手が仕掛けるのは“不自然さ”ではなく“疑念”だ。
その真綿のような罠は、証拠の有無ではなく周囲の空気を先に支配してしまう。
「……それが彼らの狙い」
口にすると、不思議なほど冷静に思えた。
追い詰められる恐怖はあった。だがそれ以上に、怒りに近い感情が胸を満たしていた。
(この程度の策で、私を止められると――そう思われていることが、悔しい)
ふと、戸口に気配を感じた。
「ゼフィリア」
アレクシスがいつもの黒の軍装姿で立っていた。
剣帯に手をかけたまま、しかしその眼差しは剣よりもずっと温かかった。
「こんな夜更けまで……」
「疑念に飲まれるくらいなら、真実を自分の目で見極めたいのです」
「……そうか。だが、もう休め。少しでも気を抜けば、明日お前の足元をすくおうとする奴は多い」
「分かっています。けれど、私は――」
言葉を探す前に、アレクシスが不意に歩み寄った。
その腕がゼフィリアの肩を抱き寄せる。
温度は熱く、鼓動は静かに重なった。
「なら、今はせめて俺に抱かれろ。思考でも理屈でもなく、俺がここにいることだけを感じろ」
「……」
ゼフィリアは抵抗しなかった。
いや、できなかったのかもしれない。
力を抜けば、この焔のような温もりにすべてを預けられる気がした。
「お前が疑念に負けるなど、俺は信じていない。だが――
お前がその刃で自分を傷つけることだけは、決して許さない」
その声は低く、熱を孕んでいた。
◇ ◇ ◇
翌日。
監査局からの第一報が届いた。
「不正署名の件は、“確証には至らず調査継続”とされました」
王宮から派遣された報告使は淡々と伝えたが、その言葉に隠れた真意は一つ。
――疑いは晴れたわけではない。
(やはり……彼らは私をこのまま“灰色”に留めるつもり)
完全な白にもしない。かといって黒とも決めつけない。
それが一番厄介だった。疑念はそのまま周囲の選択を鈍らせる。
ゼフィリアはわずかに唇を引き結んだ。
◇ ◇ ◇
その夜、白百合の宴での流言の主がデュバル家の第三子――クラウスであったことが判明した。
使用人の密告により、屋敷の書庫に紛れ込んでいた偽の署名文を差し入れたのが彼の配下だったのだ。
「……私が何をしたというのです」
控えの間で向かい合うゼフィリアに、クラウスは苦々しげに言った。
「貴女が何をしたかではない。何を“しそうか”だ。
リューデル家のような弱小家門が、王妃の座を望むなど――」
「それを決めるのは貴方ではありません」
「だが、我々は代々この国の基盤を支えてきた。
血統と信用こそが国家の礎だ。それを壊されては困るのだ!」
声を荒らげるクラウスに、ゼフィリアは一歩だけ前へ出た。
「クラウス様。貴方が守ろうとするのは、国家ですか?それとも自分の既得権ですか?」
「……!」
「貴方が恐れているのは、私ではありません。“変わるかもしれない未来”です。
それなら、私は――なおさらその未来を掴みに行きます」
瞳を伏せることなく言い切ったその瞬間、クラウスの顔が引きつった。
「……いつかその誇りが、血に塗れる日が来るぞ」
吐き捨てるように言い、彼は立ち去った。
◇ ◇ ◇
夜。
ゼフィリアはアレクシスに促されるまま、屋敷裏の厩舎近くまで散歩に出た。
月がやけに赤く、夜気が薄く焦げるような匂いを含んでいた。
「焔のようですね」
「……ああ。お前にはまだ見せたくなかった光だ」
「どういう意味です?」
問うと、アレクシスは無言で腰の剣に手を置いた。
その刹那、闇の中からいくつもの影が飛び出した。
「ゼフィリア、下がれ!」
冷たく鋭い声。次の瞬間、剣が闇を裂いた。
閃いた刃がひとりの襲撃者の首筋を斬り裂く。血の飛沫が地面を汚し、死に絶えた男が呻くように倒れ込んだ。
「……っ!」
「目を閉じるな!こいつらはお前を攫うつもりなどない――殺す気で来ている!」
ゼフィリアは息を詰め、それでも目を逸らさなかった。
アレクシスの背が、闇の中で焔のように揺れ、迫る影を次々に薙ぎ倒していく。
「この場で決着をつける。どこまでも舐められては困るからな」
その声音には、普段の落ち着いた皮肉すらない。
本気の殺気。
焔のような騎士が、ゼフィリアを護るためだけに剣を振るう、その光景は血と鉄の匂いを纏って凄絶だった。
◇ ◇ ◇
短い乱戦が終わると、地面には数名の刺客が倒れていた。
死んだ者、生きているが戦意を失った者。
そのどちらにも、ゼフィリアは冷たい視線を向けた。
「なぜ……なぜそこまでして私を」
生き残りの一人が苦しげに笑った。
「この国には……お前のような“穢れ”は要らねぇのさ……」
次の瞬間、アレクシスが剣を振り下ろす音が響いた。
血飛沫だけが白百合のように散った。
◇ ◇ ◇
屋敷に戻る途中、ゼフィリアは黙っていた。
言葉が出ない。血の匂いが鼻腔から離れない。
そんな彼女の肩に、アレクシスはそっと手を置いた。
「恐れるな。お前が自分で血を流したわけじゃない」
「……でも、そのために誰かが」
「違う。俺は俺の意志で剣を振った。お前のせいじゃない」
「……」
「ゼフィリア」
その声に、ようやくゼフィリアは顔を上げた。
「これが“王妃になる道”だ。
光だけで進めると思うな。影は必ず付きまとう。だが、俺はその影すら斬り払う。
お前が選ぶ未来のために――この血も、剣も捧げる」
夜の風が吹き抜ける。
その中で、ゼフィリアは小さく頷いた。
どんなに血で穢れようとも、この誓いだけは紅く燃えていた。
そしてそれは、彼女にとって何より確かな“未来への微笑”だった。
ゼフィリアは机に向かい、監査官が持ち帰った署名文書と同型の書類を何度も照合していた。
いかなる不自然も見つからない。だが、相手が仕掛けるのは“不自然さ”ではなく“疑念”だ。
その真綿のような罠は、証拠の有無ではなく周囲の空気を先に支配してしまう。
「……それが彼らの狙い」
口にすると、不思議なほど冷静に思えた。
追い詰められる恐怖はあった。だがそれ以上に、怒りに近い感情が胸を満たしていた。
(この程度の策で、私を止められると――そう思われていることが、悔しい)
ふと、戸口に気配を感じた。
「ゼフィリア」
アレクシスがいつもの黒の軍装姿で立っていた。
剣帯に手をかけたまま、しかしその眼差しは剣よりもずっと温かかった。
「こんな夜更けまで……」
「疑念に飲まれるくらいなら、真実を自分の目で見極めたいのです」
「……そうか。だが、もう休め。少しでも気を抜けば、明日お前の足元をすくおうとする奴は多い」
「分かっています。けれど、私は――」
言葉を探す前に、アレクシスが不意に歩み寄った。
その腕がゼフィリアの肩を抱き寄せる。
温度は熱く、鼓動は静かに重なった。
「なら、今はせめて俺に抱かれろ。思考でも理屈でもなく、俺がここにいることだけを感じろ」
「……」
ゼフィリアは抵抗しなかった。
いや、できなかったのかもしれない。
力を抜けば、この焔のような温もりにすべてを預けられる気がした。
「お前が疑念に負けるなど、俺は信じていない。だが――
お前がその刃で自分を傷つけることだけは、決して許さない」
その声は低く、熱を孕んでいた。
◇ ◇ ◇
翌日。
監査局からの第一報が届いた。
「不正署名の件は、“確証には至らず調査継続”とされました」
王宮から派遣された報告使は淡々と伝えたが、その言葉に隠れた真意は一つ。
――疑いは晴れたわけではない。
(やはり……彼らは私をこのまま“灰色”に留めるつもり)
完全な白にもしない。かといって黒とも決めつけない。
それが一番厄介だった。疑念はそのまま周囲の選択を鈍らせる。
ゼフィリアはわずかに唇を引き結んだ。
◇ ◇ ◇
その夜、白百合の宴での流言の主がデュバル家の第三子――クラウスであったことが判明した。
使用人の密告により、屋敷の書庫に紛れ込んでいた偽の署名文を差し入れたのが彼の配下だったのだ。
「……私が何をしたというのです」
控えの間で向かい合うゼフィリアに、クラウスは苦々しげに言った。
「貴女が何をしたかではない。何を“しそうか”だ。
リューデル家のような弱小家門が、王妃の座を望むなど――」
「それを決めるのは貴方ではありません」
「だが、我々は代々この国の基盤を支えてきた。
血統と信用こそが国家の礎だ。それを壊されては困るのだ!」
声を荒らげるクラウスに、ゼフィリアは一歩だけ前へ出た。
「クラウス様。貴方が守ろうとするのは、国家ですか?それとも自分の既得権ですか?」
「……!」
「貴方が恐れているのは、私ではありません。“変わるかもしれない未来”です。
それなら、私は――なおさらその未来を掴みに行きます」
瞳を伏せることなく言い切ったその瞬間、クラウスの顔が引きつった。
「……いつかその誇りが、血に塗れる日が来るぞ」
吐き捨てるように言い、彼は立ち去った。
◇ ◇ ◇
夜。
ゼフィリアはアレクシスに促されるまま、屋敷裏の厩舎近くまで散歩に出た。
月がやけに赤く、夜気が薄く焦げるような匂いを含んでいた。
「焔のようですね」
「……ああ。お前にはまだ見せたくなかった光だ」
「どういう意味です?」
問うと、アレクシスは無言で腰の剣に手を置いた。
その刹那、闇の中からいくつもの影が飛び出した。
「ゼフィリア、下がれ!」
冷たく鋭い声。次の瞬間、剣が闇を裂いた。
閃いた刃がひとりの襲撃者の首筋を斬り裂く。血の飛沫が地面を汚し、死に絶えた男が呻くように倒れ込んだ。
「……っ!」
「目を閉じるな!こいつらはお前を攫うつもりなどない――殺す気で来ている!」
ゼフィリアは息を詰め、それでも目を逸らさなかった。
アレクシスの背が、闇の中で焔のように揺れ、迫る影を次々に薙ぎ倒していく。
「この場で決着をつける。どこまでも舐められては困るからな」
その声音には、普段の落ち着いた皮肉すらない。
本気の殺気。
焔のような騎士が、ゼフィリアを護るためだけに剣を振るう、その光景は血と鉄の匂いを纏って凄絶だった。
◇ ◇ ◇
短い乱戦が終わると、地面には数名の刺客が倒れていた。
死んだ者、生きているが戦意を失った者。
そのどちらにも、ゼフィリアは冷たい視線を向けた。
「なぜ……なぜそこまでして私を」
生き残りの一人が苦しげに笑った。
「この国には……お前のような“穢れ”は要らねぇのさ……」
次の瞬間、アレクシスが剣を振り下ろす音が響いた。
血飛沫だけが白百合のように散った。
◇ ◇ ◇
屋敷に戻る途中、ゼフィリアは黙っていた。
言葉が出ない。血の匂いが鼻腔から離れない。
そんな彼女の肩に、アレクシスはそっと手を置いた。
「恐れるな。お前が自分で血を流したわけじゃない」
「……でも、そのために誰かが」
「違う。俺は俺の意志で剣を振った。お前のせいじゃない」
「……」
「ゼフィリア」
その声に、ようやくゼフィリアは顔を上げた。
「これが“王妃になる道”だ。
光だけで進めると思うな。影は必ず付きまとう。だが、俺はその影すら斬り払う。
お前が選ぶ未来のために――この血も、剣も捧げる」
夜の風が吹き抜ける。
その中で、ゼフィリアは小さく頷いた。
どんなに血で穢れようとも、この誓いだけは紅く燃えていた。
そしてそれは、彼女にとって何より確かな“未来への微笑”だった。
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