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第四十九話 魔導具の使い方
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とある昼下がり、学校にある食堂での事だ。
「カタリナちゃん? さっきのテストどうだった?」
「もちろん完璧でしたわよ レオナちゃんは?」
「もちろん!」
「じゃあ勝負しない?」
「勝負?」
「勝った方が御主神様と一日一緒に居られる権……とかどう?」
「!? ご主人様と二人っきり……」
「だ、だめよ! そんなの! あたしだけ参加すら出来ないのに!」
カタリナの言葉にレオナが恍惚の表情を浮かべている。対してリアが抗議の声を上げた。
「アハハ! それ以前に景品になる僕の意向は聞かないの?」
「聞かないです!」
「聞かないわよ!」
「聞かないですわ!」
僕の言葉は一瞬で拒否されてしまった……
「み、皆仲良いね。で、でも、今回はとりあえず却下してよ……喧嘩してもしょうがないし」
「仕方がないですわね。またの機会にしましょう」
するとレオナが思い出したかのように僕に尋ねた。
「あ、そう言えば、ご主人様の方は大丈夫でした?」
「僕の方? うん、もちろん大丈夫だったよ。思った以上に上出来だったよ。ま、完璧かな? あれなら恐らく大丈夫だと思うよ。アマンダ先生にもバレないはず。ま、リアに聞いても知識の泉じゃ未来の事はわからないから確実じゃないけどね」
「まーね。あくまでデータがあるだけだからね。ggrkは」
僕の言葉にリアが同意を示した。
「そ、だから魔導具で皆の答えを見て、平均点になるようにしたんだよ」
「ヘイキンテン? 何ですか? それは?」
「あー、うーんと……ま、大体真ん中らへんの順位になる点数ってところかな? わかった?」
「とりあえず、神の言語なことだけはわかりましたわ! 御主神様が大丈夫と仰るなら、それ以上私たちが考えても、理解は及びませんので!」
「私も同じく、です。でも、これでずっと安心ですね!」
そのレオナの言葉に僕含めて、皆で頷くのであった。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
アマンダは職員室で机の上をじっと見つめあることを考えていた。
「うーん。このテスト結果はなに? 予想外だわ……」
机の上には幾枚もの紙が並んでる。それは先程行ったテストの答案用紙だった。アマンダは一番右上に置いてある紙と、その下にある紙を二枚取った。
「ま、レオナちゃんとカタリナちゃんは同点で一番なのは何となくわかるんだけど……」
アマンダは右手にその二枚の紙を持ったまま、真ん中より少しだけ右寄りの紙を一枚、左手で取って眺めた。
「アインス君がこの辺? どうしてこの二人に近い順位じゃないの? もしくは一緒に満点でもおかしくない、と思ったのに」
そう、それはアインスの答案用紙である。点数順に並べて少しだけ上から数えた方がいい、くらい。ほぼ真ん中の順位だった。
「最初に私が感じたモノは間違いだったってことかしら? わざわざ三組に引っ張ってきた、というのに」
実はアインスが三組になったのは担任であるアマンダが引っ張ってきたからと言っても過言ではない。能力が分からない無職は、まず三組で様子を見るべきだ、といって反論出来る者が居なかった、という側面はあるが……
「最初会った時、すごい優秀そうに感じたんだけど」
なのに、結果はほぼど真ん中、優秀とは程遠い。
「優秀じゃないとしても、あれだけ真面目に授業を受けてないのだから、成績が悪いなら逆に納得はいく。でも、これだけ真ん中、ってのもおかしいっちゃおかしいわよね」
アマンダは手に持っていた答案用紙を机に戻し、腕を組んで何かを思い出すように考えこんだ。
「テスト中も特に変わったことなんかなかったし……アインス君が眼鏡をかけてたのと、なんか小さな虫が飛んでるような気がしたけど、そんなのは別におかしい話じゃないしね」
そう、おかしい話ではない。が、アマンダにはやはり引っかかることがあった。
「でも、レオナちゃんもカタリナちゃんもアインス君のことを慕っているし、そもそもカタリナちゃんはなんで学校に来れるようになったのかしら? 付き添いもなしで? 目が見えないというのは嘘だったの? それとも、治ったの? でも、誰が? やっぱりアインス君が関係してるんじゃないの?」
レオナもカタリナも、アインスへの敬愛していることをアマンダは知っている。そして、その程度も、だ。そしてカタリナが学校に来なかった理由だって、当然知っている。しかし、カタリナは実際には問題無く来ている。それがアマンダにはとても引っかかっていたのだ。
しかし、アマンダには確認する手段が無かった。
「うーん。本当に何もないのかしら……やっぱ私の見立てが間違ってたのかな……ま、もう少し様子を見るしかない、か」
と、アマンダは再度、アインスの答案用紙を手に呟いたのだった。
「カタリナちゃん? さっきのテストどうだった?」
「もちろん完璧でしたわよ レオナちゃんは?」
「もちろん!」
「じゃあ勝負しない?」
「勝負?」
「勝った方が御主神様と一日一緒に居られる権……とかどう?」
「!? ご主人様と二人っきり……」
「だ、だめよ! そんなの! あたしだけ参加すら出来ないのに!」
カタリナの言葉にレオナが恍惚の表情を浮かべている。対してリアが抗議の声を上げた。
「アハハ! それ以前に景品になる僕の意向は聞かないの?」
「聞かないです!」
「聞かないわよ!」
「聞かないですわ!」
僕の言葉は一瞬で拒否されてしまった……
「み、皆仲良いね。で、でも、今回はとりあえず却下してよ……喧嘩してもしょうがないし」
「仕方がないですわね。またの機会にしましょう」
するとレオナが思い出したかのように僕に尋ねた。
「あ、そう言えば、ご主人様の方は大丈夫でした?」
「僕の方? うん、もちろん大丈夫だったよ。思った以上に上出来だったよ。ま、完璧かな? あれなら恐らく大丈夫だと思うよ。アマンダ先生にもバレないはず。ま、リアに聞いても知識の泉じゃ未来の事はわからないから確実じゃないけどね」
「まーね。あくまでデータがあるだけだからね。ggrkは」
僕の言葉にリアが同意を示した。
「そ、だから魔導具で皆の答えを見て、平均点になるようにしたんだよ」
「ヘイキンテン? 何ですか? それは?」
「あー、うーんと……ま、大体真ん中らへんの順位になる点数ってところかな? わかった?」
「とりあえず、神の言語なことだけはわかりましたわ! 御主神様が大丈夫と仰るなら、それ以上私たちが考えても、理解は及びませんので!」
「私も同じく、です。でも、これでずっと安心ですね!」
そのレオナの言葉に僕含めて、皆で頷くのであった。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
アマンダは職員室で机の上をじっと見つめあることを考えていた。
「うーん。このテスト結果はなに? 予想外だわ……」
机の上には幾枚もの紙が並んでる。それは先程行ったテストの答案用紙だった。アマンダは一番右上に置いてある紙と、その下にある紙を二枚取った。
「ま、レオナちゃんとカタリナちゃんは同点で一番なのは何となくわかるんだけど……」
アマンダは右手にその二枚の紙を持ったまま、真ん中より少しだけ右寄りの紙を一枚、左手で取って眺めた。
「アインス君がこの辺? どうしてこの二人に近い順位じゃないの? もしくは一緒に満点でもおかしくない、と思ったのに」
そう、それはアインスの答案用紙である。点数順に並べて少しだけ上から数えた方がいい、くらい。ほぼ真ん中の順位だった。
「最初に私が感じたモノは間違いだったってことかしら? わざわざ三組に引っ張ってきた、というのに」
実はアインスが三組になったのは担任であるアマンダが引っ張ってきたからと言っても過言ではない。能力が分からない無職は、まず三組で様子を見るべきだ、といって反論出来る者が居なかった、という側面はあるが……
「最初会った時、すごい優秀そうに感じたんだけど」
なのに、結果はほぼど真ん中、優秀とは程遠い。
「優秀じゃないとしても、あれだけ真面目に授業を受けてないのだから、成績が悪いなら逆に納得はいく。でも、これだけ真ん中、ってのもおかしいっちゃおかしいわよね」
アマンダは手に持っていた答案用紙を机に戻し、腕を組んで何かを思い出すように考えこんだ。
「テスト中も特に変わったことなんかなかったし……アインス君が眼鏡をかけてたのと、なんか小さな虫が飛んでるような気がしたけど、そんなのは別におかしい話じゃないしね」
そう、おかしい話ではない。が、アマンダにはやはり引っかかることがあった。
「でも、レオナちゃんもカタリナちゃんもアインス君のことを慕っているし、そもそもカタリナちゃんはなんで学校に来れるようになったのかしら? 付き添いもなしで? 目が見えないというのは嘘だったの? それとも、治ったの? でも、誰が? やっぱりアインス君が関係してるんじゃないの?」
レオナもカタリナも、アインスへの敬愛していることをアマンダは知っている。そして、その程度も、だ。そしてカタリナが学校に来なかった理由だって、当然知っている。しかし、カタリナは実際には問題無く来ている。それがアマンダにはとても引っかかっていたのだ。
しかし、アマンダには確認する手段が無かった。
「うーん。本当に何もないのかしら……やっぱ私の見立てが間違ってたのかな……ま、もう少し様子を見るしかない、か」
と、アマンダは再度、アインスの答案用紙を手に呟いたのだった。
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