賢者の幼馴染との中を引き裂かれた無職の少年、真の力をひた隠し、スローライフ? を楽しみます!

織侍紗(@'ω'@)ん?

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第八十七話 たった一人での冒険者ギルド

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 今日、僕は一人で冒険者ギルドに来ていた。今は放課後、三人は勉強をしている。知りたい事があったけど、勉強の邪魔をする気は無い。リアに聞けばわかる事だが、別に何でも答えを知りたい訳じゃない。
 色々調べると言うのも、それはそれで楽しいものだ。今、僕には作りたい魔導具がある。以前から考えてはいたけれども、その時は優先順位が低かった。ただ、今は状況が変わり、必要性が高くなった。だから優先度が高くなってしまった。
 
 その理由はリアだ。三人だけのクラスになった事で、リアが一人になる事が多くなった。アマンダ先生の目もあるので、リアがいても会話が出来ない。だから、そういう魔導具が作りたい。
 以前、アルフレッドとの決闘……って言っていいのかな? で離れた人と会話が出来るような事を出来ればいいと思った。何をするか指示を出す、何をしたいかを聞くと言った事を出来ればいいと思った。
 まぁ、その時は特に問題でもなかったし、基本的には皆で行動しているので、その後も問題は無かったけれども、今はアマンダ先生の目が以前より向いている。と言うか僕たち三人しか見ていない。
 この状況ではリアはあまり傍にいると、僕たちの事を何か気付いてしまうかも知れない。そう思ったからこそ、知りたいことがあった。だから僕は冒険者ギルドに来ているのだった。

 冒険者ギルドの扉を開けると正面にカウンターがある。向かって右手が受注関係の受付、左手が精算関係の受付のようだ。
 今は時間帯なのか左側が混雑していて、何名かの職員が対応しているようだ。僕は手隙そうだったので、右手のカウンターに座っている女性の職員に話しかけた。

「すいません。ちょっと聞きたい事がありまして」

「ええ、どうしたの? 何でもいいわよ? どのクエストの事かな?」

 眩しい笑顔で返答する女性の職員についつい僕は視線を逸らしてしまう。

「あ、えっと……クエストじゃないんです……」

「可愛いわねぇ。じゃあ何かしら? 冒険者登録の事かな? 今日はいつものメイドさんいないみたいだし?」

 あれ? いつものってことは、僕がいつもレオナと一緒のこと知ってるってこと?

「え? 僕の事知ってるんですか?」

「うーん。知ってると言うか見たことあるって感じかな?」

「え? 何処で見たんですか?」

「そりゃ、もちろんここで、よ」

 ウインクをし、微笑みながら床を指して女性の職員はそう答えた。よくよく考えれば当然の答えだった。

「あ……そ、そりゃそうですよね……」

「聞きたい事はそれかしら?」

「あ! ち、違います! この近くのダンジョンの事です!」

「この近くのダンジョン? ダンジョンの何が聞きたいの?」

「えっと、出る魔物の事とかですかね?」

「魔物? どうしてかしら? 君、まだ冒険者登録もしてなかったわよね?」

 この女性の職員はクエストの受諾や報告は冒険者登録をしているレオナが全て行っていることまで覚えているようだった。

「え、えっと……ゴブリンくらいなら倒せるようになったので、腕試しで他の魔物を倒してみたいなって……」

 そこでその女性の職員は身を乗り出して僕に迫る。目と鼻の先まで美女に迫られてしまった僕はちょっとたじろいでしまった。

「ええ! 凄いじゃない! 魔石は冒険者ギルドに持ってくれば買い取ってあげられるわ」

「あ、それは大丈夫です。魔導具屋さんが直接買い取ってくれるので……」

「え? 普通そんな事、無理なんですけど? よっぽど信用置ける人でもない限り……君、どんな伝手があるの?」

「えーと……ってそれ言わなきゃダメなんですか?」

「ってそうね。言わなくていいか……」

 少しだけムスッとした表情になった女性の職員はボソッと呟きながら椅子に座り直した。

「で、ダンジョンの事知りたいんです。ダンジョンに出る魔物の強さとか教えて下さい!」

「だが断る」

 予想外の答えに僕は驚いてしまった。結構、いい感じで話しも出来てたと思ったから、聞きたいことを教えてくれると思ってたから。

「え……どうしてですか?」

「だって、危ないじゃない? ゴブリン倒せるからって腕試し? 死ぬわよ? そんな事、冒険者ギルドとして教えられないわ? ちゃーんと冒険者登録して実績上げてくれないとね。強さもわからない人に話なんか出来るわけないじゃない?」

 確かに、正論だった。その為の冒険者ギルドであり、冒険者登録なんだ。と僕は思って黙り込んでしまった。
 と、その時、僕は背後から声をかけられた
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