縁の鎖

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穏やかな日常の終わり

乳母

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鞭を振るわれても、なぜか食事を抜かれる事はない。
ゴミや虫が混ざっている事はまだましで、腐っている物を出されるのが一番キツイ。
少しでも残せば、鞭で叩かれる。
罵られる。

の口実を作るために食事を抜かれる事がないのだとジュエリアが理解したのは、何度目のの時だっただろうか。
の度、アルミナが庇ってくれるのだが、アルミナが庇っても鞭を緩める事はない。
アルミナが気を失うまで続く。

「ふんっ!今日はこの位では終わりにしてあげるわ!いいこと!アルミナを傷つけているのは、お前自身のせいよ!お前が私のを有難く教授しないから、アルミナが傷を受けることになるのよ!全ては、お前と言う存在がそうさせるのよ!この疫病神!」

そう言い残し、ダチュラは屋根裏部屋から出て行く。


アルミナをベッドまで運ぶ事が出来ず、床の上に毛布を敷、マクラと布団を被せる。
血を拭き取り、まともな薬など持っているはずもなく赤切れ用の軟膏を塗り、汗を拭う。

「ごめんね。アナ。私が悪い子だから。私が居るから。生きてて、ごめんね。」
「お…じょう…さ…ま。わたくしは…だいじょう…ぶですから。あやまら…ないで…ください。なかない…で…ください。わたくしは…おじょうさま…の…たてになります。ならなけ…れば…ならないのです!」
「アナ。ありがとう。ありがとう。ありがとう。」

そう言って2人で寄り添って眠る事が多くなった。



「本当に、申し訳ありません。全ては私の不徳のいたすところです。旦那様にダチュラ様からのを諫めてもらおうと進言したばかりに、旦那様はお屋敷を捨てられたのです。サフィーリア様との思い出を断ち切られる様に。お嬢様は今度こそ、私が盾となりお守りいたします。サフィーリア様をお守りできなかった分!例えこの身を投げ打ってでも!命と引き換えにしてでも!どうか、お見守り下さい!…姫様…!!」

月に祈りを捧げ、アルミナは傍で眠る天使の額にキスをする。
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