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孤立と孤独
名大
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「陛下。私に妙案があります。」
全員が万策尽きた時、カーネリアンが突拍子もない提案をした。
「フィサリス嬢に、義姉の名代になってもらえばいいのです!」
「それだけは反対です!」
「何故ですか?母上。」
「ダメなものは、ダメなのです!」
「母上はいつも、頭ごなしにフィサリス嬢を否定されますが、それは一方的な思い込みではないのですか!?」
「そ、そんな事は無いわ!」
「待て、王妃よ。カーネリアンの主張を聞こうではないか。」
このままでは平行線になると思い、国王がカーネリアンに発言の先を促す。
「今回はサーペントもおりません。式典の間でしたら構いませんが、パーティーの間ずっと王族席である壇上に私が居るのも場の流れを悪くすると思います。なので、私は登場も壇上ではなく、ホールにしようと思っておりました。」
「確かに今までサーペントは壇上ではなく、ホールに居り場を和ませていた。」
「さすがに壇上にフィサリス嬢を伴えば、要らぬ噂を招く事になるでしょう。ですがホールでしたら同伴者をフィサリス嬢にしても、ジュエリアの名代で済ませる事ができると思うのです。」
「確かに壇上に婚約者以外を伴えば、噂どころでは済まんだろうな。」
「式典の間は私一人で出席し、パーティーだけフィサリス嬢に頼もうと思います。体調を崩した事は周知の事実ですし、他家の令嬢を伴うよりは良いと思うのです。」
「確かにフィサリス嬢であれば、義姉の名代と言い切れるだろう。ソーディア公爵家との関係に、要らぬ疑いをかけられる事もないか…。良かろう!カーネリアンの案採用する!」
王妃がどんなに抗議しても、他に名案が出る事が無く、カーネリアンの提案で決定した。
全員が万策尽きた時、カーネリアンが突拍子もない提案をした。
「フィサリス嬢に、義姉の名代になってもらえばいいのです!」
「それだけは反対です!」
「何故ですか?母上。」
「ダメなものは、ダメなのです!」
「母上はいつも、頭ごなしにフィサリス嬢を否定されますが、それは一方的な思い込みではないのですか!?」
「そ、そんな事は無いわ!」
「待て、王妃よ。カーネリアンの主張を聞こうではないか。」
このままでは平行線になると思い、国王がカーネリアンに発言の先を促す。
「今回はサーペントもおりません。式典の間でしたら構いませんが、パーティーの間ずっと王族席である壇上に私が居るのも場の流れを悪くすると思います。なので、私は登場も壇上ではなく、ホールにしようと思っておりました。」
「確かに今までサーペントは壇上ではなく、ホールに居り場を和ませていた。」
「さすがに壇上にフィサリス嬢を伴えば、要らぬ噂を招く事になるでしょう。ですがホールでしたら同伴者をフィサリス嬢にしても、ジュエリアの名代で済ませる事ができると思うのです。」
「確かに壇上に婚約者以外を伴えば、噂どころでは済まんだろうな。」
「式典の間は私一人で出席し、パーティーだけフィサリス嬢に頼もうと思います。体調を崩した事は周知の事実ですし、他家の令嬢を伴うよりは良いと思うのです。」
「確かにフィサリス嬢であれば、義姉の名代と言い切れるだろう。ソーディア公爵家との関係に、要らぬ疑いをかけられる事もないか…。良かろう!カーネリアンの案採用する!」
王妃がどんなに抗議しても、他に名案が出る事が無く、カーネリアンの提案で決定した。
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