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第八章 時神の千剣編
第138話 天才が残した技
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ハルを一方的に叩き潰した後、俺はメリナに聞いた。
催眠魔術の有用性について聞いた。
どうやらこの魔術は、ある一定の基準を満たさなければ、まともに機能しないことが発覚。
強くなりたいとか、守りたいとか、気持ちだけじゃダメっぽい。
真に好きな人と添い遂げたいなどの、決意が必要らしい。
そんなの、誰がわかるかよ。
俺は、みんな好きでみんなと添い遂げたいよ。
でもそんなこと言ったら、幻滅されるだろ。
二つの剣が砕かれるだろ。
なんて考えてたら、ミラにお腹を揉まれた翌日。
---
千剣の禍津日。
この技こそ、天壊人に唯一通じる技である。
しかしながら、その全貌は未だ見ること叶わない。
というのも、テオネスが扱う残光・千剣の禍津日は、あくまでメリナの千剣を簡略化させたもので、絶対絶技の千剣に遠く及ばないからだ。
また、俺も以前使ったことがあるが、慣れない体には反動が大き過ぎて、むしろ自滅技となっている。
首が痛てぇ。
そんなこともあり、俺は一本の剣を振るうことにした。
しかしながら、もし万が一得物を失ったらどうすべきか、そこら辺をもう少し根詰めて考える必要がある。
「ライネルの剣技、いよいよボクも真似出来なくなってきたよ」
シルバーが、露骨な嫉妬を口にする。
構内で唯一、平気で男に抱きつく男。
数日前、ガチの告白をされたので、ガチで振った。
怖かった。
「崩星流は破壊力特化の完成系だからな。超バランス型のシルバーとは、根本から相容れないんだ」
「でもさ、隙だらけの大技しかないのに、よく生き残ってこれたよね」
「言われてみると…たしかにな」
「もしかしたら、後継者のキミですら知らない技があったりして」
「なるほどな。つまり、あとはお前の好きにしろってことか」
「リンドウさんの考えそうなことだよね」
シルバーの言う通り、十中八九、投げやり師匠の思いつきだろう。
褒めて伸ばす=あとは任せた。
勘弁してくれ。
---
校庭を借りて、魔術の反復練習をした。
すると、ギャラリーがウザいくらい集まってきた。
主に女子生徒が多い。
俺の間抜け面を見て、ワーワーキャーキャー。
目が合っただの、イっただの、まあ民度が低い。
学校崩壊の始まりだぜ。
「残光・千剣の禍津日」
色は濃く、ブルーサファイアをイメージして手を翳す。
剣を二十、三十、百と展開。
そのまま散開させ、維持する。
どくどくと血液のように流れ出す魔力。
ゾクゾクする背筋。
やはり反動が大きい。
「彼岸黒手」
ミラの声と、ミラの技。
投影した剣が、見るも無惨に消し飛ばされた。
魔力供給を絶たれた残骸が、霧となって舞う。
「なあ。俺に足りないものってなんだと思う?」
「危険察知能力」
「それなりにある方だと思うけど」
「あったら気づけたわよね」
「まあな」
呆気なく論破された。
ミラ様の言う通りです。
「暗殺者寄りの武人、それが天壊人。私程度なら、一呼吸の間に全て終わっちゃう。種仕込まれて、即真っ二つよ」
「いや、なら仕込んだ意味」
「命乞いすればよかったかしらね」
「別にしなくていいさ。する前に斬るもの」
「そういうとこ、好き」
「ありがとう」
くさいセリフ大好き人間。
物の見事に返り討ちに遭ってる反省を全く生かさない愚かさ。
---
王立図書館の保有する禁書。
それはコルチカムの許可を貰えば閲覧出来る。
なんでも、元々コルチカムの私物だと言うのだから驚きだ。
「メリナ伯の密書だね」
「伯って、あの人伯爵だったんですか?」
「乗っ取ってね」
「うわぁ…」
横暴も、ここまでくれば国賊。
掘り返したらキリがないぞ。
「とりあえず許可は出すけど、君一人だけね」
「はい」
「もしミラ君と楽しくお喋りしようものなら、速攻、転移魔術でメリナ宅に飛ばすから」
「絶対にやめてください」
脅しをかけられたものの、許可がおりた。
早速図書館へ向かおう。
---
王立図書館、第六書庫。
第五までは誰でも閲覧可能で、第六は許可が必要。
いわゆる禁書庫みたいなものだ。
「えーっと…何処だ」
広い上に、棚がごちゃごちゃしてる。
探すのも一苦労だ。
「これよ」
「ありがとう」
手渡された一冊の本。
ミラが渡してきた本。
「なんでここにおるん?」
「尾行大好きエルフだから」
「あー、既視感」
コルチカムにはああ言われたけど、黙読なら許されるはず。
そう勝手に解釈し、ミラと仲良く本を見た。
物語は、日記となんら変わらない。
但し解説が多かった。
・一式、残光。
・二式、絶光。
・三式、幻光。
・祭式、――。
千剣とは四つの技術体系からなる複合技であり、その全てが連星極級以上の御業。
祭式のみ、蠍星極に至る。
「あ…なんか落ちた」
栞かな? 多分。
拾って確認した。
・仲良さそうでいいね。
コルチカムに、後で謝罪しようと思った。
お見通し大好き人間やめろ。
催眠魔術の有用性について聞いた。
どうやらこの魔術は、ある一定の基準を満たさなければ、まともに機能しないことが発覚。
強くなりたいとか、守りたいとか、気持ちだけじゃダメっぽい。
真に好きな人と添い遂げたいなどの、決意が必要らしい。
そんなの、誰がわかるかよ。
俺は、みんな好きでみんなと添い遂げたいよ。
でもそんなこと言ったら、幻滅されるだろ。
二つの剣が砕かれるだろ。
なんて考えてたら、ミラにお腹を揉まれた翌日。
---
千剣の禍津日。
この技こそ、天壊人に唯一通じる技である。
しかしながら、その全貌は未だ見ること叶わない。
というのも、テオネスが扱う残光・千剣の禍津日は、あくまでメリナの千剣を簡略化させたもので、絶対絶技の千剣に遠く及ばないからだ。
また、俺も以前使ったことがあるが、慣れない体には反動が大き過ぎて、むしろ自滅技となっている。
首が痛てぇ。
そんなこともあり、俺は一本の剣を振るうことにした。
しかしながら、もし万が一得物を失ったらどうすべきか、そこら辺をもう少し根詰めて考える必要がある。
「ライネルの剣技、いよいよボクも真似出来なくなってきたよ」
シルバーが、露骨な嫉妬を口にする。
構内で唯一、平気で男に抱きつく男。
数日前、ガチの告白をされたので、ガチで振った。
怖かった。
「崩星流は破壊力特化の完成系だからな。超バランス型のシルバーとは、根本から相容れないんだ」
「でもさ、隙だらけの大技しかないのに、よく生き残ってこれたよね」
「言われてみると…たしかにな」
「もしかしたら、後継者のキミですら知らない技があったりして」
「なるほどな。つまり、あとはお前の好きにしろってことか」
「リンドウさんの考えそうなことだよね」
シルバーの言う通り、十中八九、投げやり師匠の思いつきだろう。
褒めて伸ばす=あとは任せた。
勘弁してくれ。
---
校庭を借りて、魔術の反復練習をした。
すると、ギャラリーがウザいくらい集まってきた。
主に女子生徒が多い。
俺の間抜け面を見て、ワーワーキャーキャー。
目が合っただの、イっただの、まあ民度が低い。
学校崩壊の始まりだぜ。
「残光・千剣の禍津日」
色は濃く、ブルーサファイアをイメージして手を翳す。
剣を二十、三十、百と展開。
そのまま散開させ、維持する。
どくどくと血液のように流れ出す魔力。
ゾクゾクする背筋。
やはり反動が大きい。
「彼岸黒手」
ミラの声と、ミラの技。
投影した剣が、見るも無惨に消し飛ばされた。
魔力供給を絶たれた残骸が、霧となって舞う。
「なあ。俺に足りないものってなんだと思う?」
「危険察知能力」
「それなりにある方だと思うけど」
「あったら気づけたわよね」
「まあな」
呆気なく論破された。
ミラ様の言う通りです。
「暗殺者寄りの武人、それが天壊人。私程度なら、一呼吸の間に全て終わっちゃう。種仕込まれて、即真っ二つよ」
「いや、なら仕込んだ意味」
「命乞いすればよかったかしらね」
「別にしなくていいさ。する前に斬るもの」
「そういうとこ、好き」
「ありがとう」
くさいセリフ大好き人間。
物の見事に返り討ちに遭ってる反省を全く生かさない愚かさ。
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王立図書館の保有する禁書。
それはコルチカムの許可を貰えば閲覧出来る。
なんでも、元々コルチカムの私物だと言うのだから驚きだ。
「メリナ伯の密書だね」
「伯って、あの人伯爵だったんですか?」
「乗っ取ってね」
「うわぁ…」
横暴も、ここまでくれば国賊。
掘り返したらキリがないぞ。
「とりあえず許可は出すけど、君一人だけね」
「はい」
「もしミラ君と楽しくお喋りしようものなら、速攻、転移魔術でメリナ宅に飛ばすから」
「絶対にやめてください」
脅しをかけられたものの、許可がおりた。
早速図書館へ向かおう。
---
王立図書館、第六書庫。
第五までは誰でも閲覧可能で、第六は許可が必要。
いわゆる禁書庫みたいなものだ。
「えーっと…何処だ」
広い上に、棚がごちゃごちゃしてる。
探すのも一苦労だ。
「これよ」
「ありがとう」
手渡された一冊の本。
ミラが渡してきた本。
「なんでここにおるん?」
「尾行大好きエルフだから」
「あー、既視感」
コルチカムにはああ言われたけど、黙読なら許されるはず。
そう勝手に解釈し、ミラと仲良く本を見た。
物語は、日記となんら変わらない。
但し解説が多かった。
・一式、残光。
・二式、絶光。
・三式、幻光。
・祭式、――。
千剣とは四つの技術体系からなる複合技であり、その全てが連星極級以上の御業。
祭式のみ、蠍星極に至る。
「あ…なんか落ちた」
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途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
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追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
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