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第7章 アカネとフルーテスとのお茶会編
【男の娘072】アカネとフルーテス家の人々7
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それから雑談を交わしていると、生クリームが出来たみたいで、
「ベリーナ様お待ちしました。」
平たい白いお皿の上に、白い生クリームがこれでもか!!というくらいに山盛りに作られてのっている。いやいや、料理人の人どれだけ頑張って、生クリーム作っちゃったのよ。この僅かな時間で、泡立て器一つで出来る量じゃないでしょう。
私がやる?いや、無理だよ。あれの1/4ですら出来るかどうかわからないし、それに、それだけやれば腕がだるくて動かなくなってしまう。
これ作った人、料理人?メイドさんの腕大丈夫かな?回し過ぎて腱鞘炎になってなければいいけど。生クリームもマヨネーズも機械工学が発展してなくて、ハンドミキサーのない世界には過ぎた代物かも知らないね。
もしかしたらこれだけ作る専用の人が出来るかもしれないな。泡立て器が増えたとしても、需要の方が多分大きく上回ってくると思うしね。そうなると泡立て器もパンバンバン売れてロイヤリティも、一杯で領地の懐がほっかほかになるんだけど………
でも、泡立てるのも何気に技術とコツがいるから、こんなにすぐ出来るわけがないんだよね。私も、初めてした時は失敗したし。初めは、卵白で、泡立ててメレンゲを作ってほんわりふんわり夢のオムレツライスを作る予定だったんだけど。
生クリームのツノを、立てるのも難しいけど、メレンゲを作るのも恐ろしく難しかったんだよ。ほんと、初めの頃は失敗して、泡は立つけど時間と共に消えていって料理をする頃には泡がほとんどなくなって液体なっているということが何度かあったんだもん。
砂糖を入れる量やタイミングに寄って泡立ちかたが違うから、覚えるまでに悪戦苦闘したのはいい思い出だよね。入れるのが砂糖だから、入れ過ぎると、甘過ぎるメレンゲになってオムレツには、合わなくなって、父さんに出したことあったけどあの時は、いいようなない虫を噛み潰したような表情を、して食べていたってけ。父さんは甘い料理はダメだったもんね。サツマイモのご飯もダメ、酢豚もダメ、甘いおかずは基本的に食べられなかったからね。
なので生クリームを作るのも思ったよりコツがいるので、正直ホッとケーキ以上に伝聞だけで作れるのか心配ではあったけど、さすがフルーテス家の料理人ってことかな。私が作る以上の品質で仕上げてきている。
「はーっ、これが生クリームなんですの。とても綺麗なものね。それでアカネ様、こちらをどのようして、デコレーションするのかしら?」
私は使われてない、ナイフを持って、生クリームを取り、ホッとケーキに塗りたくっていった。ここからは、美術の世界に入っていく、どれだけこの生クリームを美しく表面に塗れるかで評価ポイントが変わってくるからだ。
本当はショートケーキみたく、ホイップをいくつもしたいとこだけどあいにくそこまで準備してなかったので、イメージは丸いホールケーキで、手早く生クリームを塗っていく。
その上にカットされたパパイヤ、ベリー、キウイ、メロン、ストロベリーなどのフルーツをふんだんに飾っていく。
私が本気でデコレーションしたら止まらなくなってホッとケーキでも5層まで作ってしまうので、やりたい気持ちを抑えて2段構成で我慢する。
「出来ましたわ。こちらがホットケーキのフルーツデコレーションバージョンです。ベリーナ様よければこちらをどうぞ。」
「アカネ様の言う通りね。生クリームがあることで、フルーツの美しさがよく際立っているわ。それと生クリームが均一に断面が滑らかになるように綺麗に塗られています。これは食べるのはもったいなくなってしまいますね。」
「まーまーメリーナ様、そうおっしゃらず召し上がって下さい。生クリームは牛乳を使ってますので、あまり日持ち致しませんわ。きっと一口食べたら、そんなこともなくなると思いますわ。」
「では、一口いただきますね。」
フォークとナイフを華麗に使って一口サイズに切り分け口の中に入れる。うん、ベリーナ様凄く上品に食べてるわね、ティムなら、口の周りを生クリームで真っ白にしながら食べるのに。口の周りに生クリームのカケラ一つもついてないよ。
「デ、デ、デ……」
「で?」
「デリシャース。とってもデリシャースでマーベラスですわ。王侯貴族でも食べたことのないようなこの天にも登るような美味しい甘味を私は食べてしまったのですね。」
おおーっ、あまりの美味しさにトリップして、自分の世界に入ってしまったようだ。それにしてもデリシャスって、ここは一体どこの国の言葉なんだろう?
パパーヤ様も、キゥイー様もフルーテス家のみんながポカンとした顔でベリーナ様を見つめている。
「僕も頂いて構いませんか?アカネ様」
アボート君が美味しそうな様子に耐えきれずそう申し出てきた。
それをきっかけにみんな意識が戻ったようで、わたしも僕もと次々と声が上がってきた。
美味しいものの前では、貴族も形なしだね。反応が天ぷらやホットケーキを出した時のベジタル家と一緒になってるよ。と言うことは、これから起こるのは生クリームの争奪戦だね。
「ベリーナ様お待ちしました。」
平たい白いお皿の上に、白い生クリームがこれでもか!!というくらいに山盛りに作られてのっている。いやいや、料理人の人どれだけ頑張って、生クリーム作っちゃったのよ。この僅かな時間で、泡立て器一つで出来る量じゃないでしょう。
私がやる?いや、無理だよ。あれの1/4ですら出来るかどうかわからないし、それに、それだけやれば腕がだるくて動かなくなってしまう。
これ作った人、料理人?メイドさんの腕大丈夫かな?回し過ぎて腱鞘炎になってなければいいけど。生クリームもマヨネーズも機械工学が発展してなくて、ハンドミキサーのない世界には過ぎた代物かも知らないね。
もしかしたらこれだけ作る専用の人が出来るかもしれないな。泡立て器が増えたとしても、需要の方が多分大きく上回ってくると思うしね。そうなると泡立て器もパンバンバン売れてロイヤリティも、一杯で領地の懐がほっかほかになるんだけど………
でも、泡立てるのも何気に技術とコツがいるから、こんなにすぐ出来るわけがないんだよね。私も、初めてした時は失敗したし。初めは、卵白で、泡立ててメレンゲを作ってほんわりふんわり夢のオムレツライスを作る予定だったんだけど。
生クリームのツノを、立てるのも難しいけど、メレンゲを作るのも恐ろしく難しかったんだよ。ほんと、初めの頃は失敗して、泡は立つけど時間と共に消えていって料理をする頃には泡がほとんどなくなって液体なっているということが何度かあったんだもん。
砂糖を入れる量やタイミングに寄って泡立ちかたが違うから、覚えるまでに悪戦苦闘したのはいい思い出だよね。入れるのが砂糖だから、入れ過ぎると、甘過ぎるメレンゲになってオムレツには、合わなくなって、父さんに出したことあったけどあの時は、いいようなない虫を噛み潰したような表情を、して食べていたってけ。父さんは甘い料理はダメだったもんね。サツマイモのご飯もダメ、酢豚もダメ、甘いおかずは基本的に食べられなかったからね。
なので生クリームを作るのも思ったよりコツがいるので、正直ホッとケーキ以上に伝聞だけで作れるのか心配ではあったけど、さすがフルーテス家の料理人ってことかな。私が作る以上の品質で仕上げてきている。
「はーっ、これが生クリームなんですの。とても綺麗なものね。それでアカネ様、こちらをどのようして、デコレーションするのかしら?」
私は使われてない、ナイフを持って、生クリームを取り、ホッとケーキに塗りたくっていった。ここからは、美術の世界に入っていく、どれだけこの生クリームを美しく表面に塗れるかで評価ポイントが変わってくるからだ。
本当はショートケーキみたく、ホイップをいくつもしたいとこだけどあいにくそこまで準備してなかったので、イメージは丸いホールケーキで、手早く生クリームを塗っていく。
その上にカットされたパパイヤ、ベリー、キウイ、メロン、ストロベリーなどのフルーツをふんだんに飾っていく。
私が本気でデコレーションしたら止まらなくなってホッとケーキでも5層まで作ってしまうので、やりたい気持ちを抑えて2段構成で我慢する。
「出来ましたわ。こちらがホットケーキのフルーツデコレーションバージョンです。ベリーナ様よければこちらをどうぞ。」
「アカネ様の言う通りね。生クリームがあることで、フルーツの美しさがよく際立っているわ。それと生クリームが均一に断面が滑らかになるように綺麗に塗られています。これは食べるのはもったいなくなってしまいますね。」
「まーまーメリーナ様、そうおっしゃらず召し上がって下さい。生クリームは牛乳を使ってますので、あまり日持ち致しませんわ。きっと一口食べたら、そんなこともなくなると思いますわ。」
「では、一口いただきますね。」
フォークとナイフを華麗に使って一口サイズに切り分け口の中に入れる。うん、ベリーナ様凄く上品に食べてるわね、ティムなら、口の周りを生クリームで真っ白にしながら食べるのに。口の周りに生クリームのカケラ一つもついてないよ。
「デ、デ、デ……」
「で?」
「デリシャース。とってもデリシャースでマーベラスですわ。王侯貴族でも食べたことのないようなこの天にも登るような美味しい甘味を私は食べてしまったのですね。」
おおーっ、あまりの美味しさにトリップして、自分の世界に入ってしまったようだ。それにしてもデリシャスって、ここは一体どこの国の言葉なんだろう?
パパーヤ様も、キゥイー様もフルーテス家のみんながポカンとした顔でベリーナ様を見つめている。
「僕も頂いて構いませんか?アカネ様」
アボート君が美味しそうな様子に耐えきれずそう申し出てきた。
それをきっかけにみんな意識が戻ったようで、わたしも僕もと次々と声が上がってきた。
美味しいものの前では、貴族も形なしだね。反応が天ぷらやホットケーキを出した時のベジタル家と一緒になってるよ。と言うことは、これから起こるのは生クリームの争奪戦だね。
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