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第5章 薬草農園 新たな仲間編
【雇用№65】雇われ勇者 新たな雇用計画と薬草農園の財政状況11
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それから僕はセバリンさんとウェルザさんと色々話して、雇用契約内容をまとめ、セバリンさんを家で雇用することに決めた。
仕事をやめているから、定年後の大人の男性を創造してたけど、実際は、40ミドルの仕草が素敵なオジ様だったのだ。白い髭がなんともいえずチャーミングである。
働くことに関しても、自宅で家庭菜園や庭の樹木の管理をしているせいか、肉体労働も全然できるし、力仕事もOKだった。すごい掘り出しものの人だよこれは。
戦闘もそこそこ出来て、デーモンは流石に無理だが、インプならなんとか絡め手で退治できるという。
これはかなり期待できる戦力であった。今日はもう遅いのでひとまず帰ってもらい、明日から来てもらうことになった。
そんなことをやっていたら、午後の時間はあっという間に過ぎてしまい。僕自身のすることはなにも進捗がないまま終わってしまった。今日の夕食からはティタニアも一緒に食べている。やっぱり一人で食べるのは凄い寂しかったのかとても楽しそうに花の蜜を啜っている。
花壇に咲いている花を取ってきたのは、モニカちゃんだ。モニカちゃんも小さい妖精さんと一緒にいられて嬉しいのかいつも以上にニコニコ笑っているや。
明日からはここにセバリンが加わるかと思いきや、素敵な奥様がいるらしく、夕食は家で食べるんだって、やだな~独身貴族に対する惚気話だよ。
もちろん、これ以上の秘密はNGなので奥さんには農園で働いていることは言っても、僕のことは内緒にしてもらっている。奥さんがいるから、緊急時は家に帰っていいことにした。
農園を守るために、家族を犠牲にするなんて間違っているからね。ウェルザさんたちにはそれまでにキチンと自衛できるように鍛え上げるさ。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
それからの数日は別段報告するようなこともなく順調に過ぎて行った。
僕は農園魔法をカスタマイズし、ウェルザさんとモニカちゃんに教え、彼女たちは届いたロウ板に書き込んで、魔法を使っていった。
チルはポーション作りのスピードが目に見えて早くなっていった。
休みもウェルザさんと相談して、定期的に取っているようだし、納期の前日にはすべてのポーションを揃えることが出来ていた。もちろんその中には、ウェルザさんやモニカちゃん、そしてセバリンさんが作ったものも含まれている。
うちのスタッフたちは毎度魔猪の肉を食べているから軒並み魔力容量が増量中なんだ。その間僕が何をしていたかは内緒である。楽しい事をいくつかしていたんだけど、それはまた別のお話だね。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「では、役所にポーションの納品行ってまいりますね。」
と、セバリンさんと、ウェルザさんがリヤカーを引いて出かけていった。
結構な量のポーションを納品されるので、盗人なんかにあうとエライ損害になるんだ。セバリンさんが来てからは彼女たちの護衛を任せることが出来、僕としても安心出来た。
「さっ、リュウ兄ちゃん。支給のポーション案件は終わったよ。後は、精霊樹の苗木の件の準備を1週間かけて行って、マインちゃんのとこで鎖帷子をもらって、行けるね。」
「あぁ、まさかこんなに順調に出来るとは思わなかったよ。全部みんなのおかげだ。チルは次は精霊樹で使うポーションの準備を頼むよ」
「うん、任せといて!!きっちり仕上げるからね」
もう、この数日でみんなの成長が著しくまぶしかった。最近はゆとりがある。ゆとりがあると考える時間が多くなってくる。そう最近は特に地球のことを考えていた。
この世界に来て1ヶ月半が経った。愛ちゃんや会社のみんな父さんや母さんはどうしているだろうか?気になってしまう。
僕が地球に帰るためには、最低限として、魔王を討伐する必要がある。討伐した時にあの女神が地球に召喚してくれるのだろうが。。。どこまで信用してよいかわからない。。。。こっちでも対策を練って、帰れるようにする必要がある。
基本の考え方としては、召喚が出来るなら、送還も出来るはずである。時間や場所の指定は難しいかもしれないが、地球とつなぐことは絶対に出来るはずだ。そして、あの時王は言った『多大な対価を女神に支払い勇者を召喚した』と。
なら、その対価に応対するものを準備してなんらかの手段で女神と連絡をとるのか知らないが、それも多分祈りか魔法によるものだと思う。それを知ることが出来れば、僕のマジックプログラミングで解析できるかもしれない。
この件に関しては、なんとか情報を手に入れたかった。しかし、王城へはいかんとして、近寄りたくはなかったんだ。ま~前に報復とは言え、盗人まがいのことをしたのだ。ちょっと後ろめたい気持ちもあるし。
そうこうして考えていると、ウェルザさんたちが帰ってきた。
「リュウさん。ただ今もどりましたぞ」
セバリンさんが女性をエスコートするように扉を開け、挨拶をしてくる。
「セバリンさん。ウェルザさん。納品に行ってくれてありがとう。それで、どうだったかな」
「ええ、無事納品は終わりましたわ。追加の数量と納期に関しては月末でいいということでした。それと、リュウさん。
受付のエルザさんが個人的に無理な依頼に応えてくれたお詫びをしたいということでしたが、こちらの判断で断っておきましたわ。」
ええ~~っ、なんと勿体ないことを、僕が行って交渉した方がよかったかな。
「その代わり、役所のこれまで以上のポーションへの納品に関しては、うちのドラゴンズハーブ農園の専売で契約してきましたわ。」
ああ~なるほど、販売価格は変わらないけど、ガンツさんとこに卸すよりも売値が高いからそっちの方で契約とれるならうちの農園としてはアリか。
ちなみにうちの会社の名前が決まりました。ハーブを作る農園でハーブ農園にしたかったのですが、チルがリュウハーブ農園が良いって言って、ごねまして。
僕としては、自分の名前が入った会社名は恥ずかしいので、リュウをドラゴンに置き換えて納得してもらいました。決して、中二病をこじらせて作らせた名前ではないですよ。これ、すんごく大事です。
「それはありがとうございます。でも、それだと、ガンツさんの所にご迷惑するんじゃないですか?」
「ええ、そこも抜かりはありませんわ。リュウさん。角を立てないように根回ししましたので、ねぇセバリン」
「はい、奥様。ガンツさんには、きちんと予め説明して、了承頂いてますので、リュウさんが気にかけるようなことはありません。」
「ガンツさんのとこには、これまでと同数のポーションを納品すること。販売価格は先月と同じで。さらに薬草を一定数毎月納品する形でこちらも契約してきましたわ。
これなら、ガンツさんもポーションでのある程度の販売利益が上げられ、薬草の品数の心配することもなくなりますから。WinWinですわ。
それに役所への雑貨屋さんからの毎月の納品分はそのままガンツさんの所からですもの。これ以上売上が下がるなんてことはありませんわよ。」
すっ凄いやり手だ二人とも。僕じゃそんなこと思いつかないし、思いついたとしても、ガンツさんへの恩があるからできなかったや。二人に任せて正解だったな。
「それと、こちらは内内の情報をエルザさんから聞いてきました。どうやら魔族との戦争が前線では、膠着状態で長引いており、また被害も着々と増えているそうです。
ポーションなどの回復物資が今後はより一層必要になるかもしれないとのことでした。」
えっ、なんだって、これ以上ポーションの納品数が増えるの大丈夫なのか?
仕事をやめているから、定年後の大人の男性を創造してたけど、実際は、40ミドルの仕草が素敵なオジ様だったのだ。白い髭がなんともいえずチャーミングである。
働くことに関しても、自宅で家庭菜園や庭の樹木の管理をしているせいか、肉体労働も全然できるし、力仕事もOKだった。すごい掘り出しものの人だよこれは。
戦闘もそこそこ出来て、デーモンは流石に無理だが、インプならなんとか絡め手で退治できるという。
これはかなり期待できる戦力であった。今日はもう遅いのでひとまず帰ってもらい、明日から来てもらうことになった。
そんなことをやっていたら、午後の時間はあっという間に過ぎてしまい。僕自身のすることはなにも進捗がないまま終わってしまった。今日の夕食からはティタニアも一緒に食べている。やっぱり一人で食べるのは凄い寂しかったのかとても楽しそうに花の蜜を啜っている。
花壇に咲いている花を取ってきたのは、モニカちゃんだ。モニカちゃんも小さい妖精さんと一緒にいられて嬉しいのかいつも以上にニコニコ笑っているや。
明日からはここにセバリンが加わるかと思いきや、素敵な奥様がいるらしく、夕食は家で食べるんだって、やだな~独身貴族に対する惚気話だよ。
もちろん、これ以上の秘密はNGなので奥さんには農園で働いていることは言っても、僕のことは内緒にしてもらっている。奥さんがいるから、緊急時は家に帰っていいことにした。
農園を守るために、家族を犠牲にするなんて間違っているからね。ウェルザさんたちにはそれまでにキチンと自衛できるように鍛え上げるさ。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
それからの数日は別段報告するようなこともなく順調に過ぎて行った。
僕は農園魔法をカスタマイズし、ウェルザさんとモニカちゃんに教え、彼女たちは届いたロウ板に書き込んで、魔法を使っていった。
チルはポーション作りのスピードが目に見えて早くなっていった。
休みもウェルザさんと相談して、定期的に取っているようだし、納期の前日にはすべてのポーションを揃えることが出来ていた。もちろんその中には、ウェルザさんやモニカちゃん、そしてセバリンさんが作ったものも含まれている。
うちのスタッフたちは毎度魔猪の肉を食べているから軒並み魔力容量が増量中なんだ。その間僕が何をしていたかは内緒である。楽しい事をいくつかしていたんだけど、それはまた別のお話だね。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「では、役所にポーションの納品行ってまいりますね。」
と、セバリンさんと、ウェルザさんがリヤカーを引いて出かけていった。
結構な量のポーションを納品されるので、盗人なんかにあうとエライ損害になるんだ。セバリンさんが来てからは彼女たちの護衛を任せることが出来、僕としても安心出来た。
「さっ、リュウ兄ちゃん。支給のポーション案件は終わったよ。後は、精霊樹の苗木の件の準備を1週間かけて行って、マインちゃんのとこで鎖帷子をもらって、行けるね。」
「あぁ、まさかこんなに順調に出来るとは思わなかったよ。全部みんなのおかげだ。チルは次は精霊樹で使うポーションの準備を頼むよ」
「うん、任せといて!!きっちり仕上げるからね」
もう、この数日でみんなの成長が著しくまぶしかった。最近はゆとりがある。ゆとりがあると考える時間が多くなってくる。そう最近は特に地球のことを考えていた。
この世界に来て1ヶ月半が経った。愛ちゃんや会社のみんな父さんや母さんはどうしているだろうか?気になってしまう。
僕が地球に帰るためには、最低限として、魔王を討伐する必要がある。討伐した時にあの女神が地球に召喚してくれるのだろうが。。。どこまで信用してよいかわからない。。。。こっちでも対策を練って、帰れるようにする必要がある。
基本の考え方としては、召喚が出来るなら、送還も出来るはずである。時間や場所の指定は難しいかもしれないが、地球とつなぐことは絶対に出来るはずだ。そして、あの時王は言った『多大な対価を女神に支払い勇者を召喚した』と。
なら、その対価に応対するものを準備してなんらかの手段で女神と連絡をとるのか知らないが、それも多分祈りか魔法によるものだと思う。それを知ることが出来れば、僕のマジックプログラミングで解析できるかもしれない。
この件に関しては、なんとか情報を手に入れたかった。しかし、王城へはいかんとして、近寄りたくはなかったんだ。ま~前に報復とは言え、盗人まがいのことをしたのだ。ちょっと後ろめたい気持ちもあるし。
そうこうして考えていると、ウェルザさんたちが帰ってきた。
「リュウさん。ただ今もどりましたぞ」
セバリンさんが女性をエスコートするように扉を開け、挨拶をしてくる。
「セバリンさん。ウェルザさん。納品に行ってくれてありがとう。それで、どうだったかな」
「ええ、無事納品は終わりましたわ。追加の数量と納期に関しては月末でいいということでした。それと、リュウさん。
受付のエルザさんが個人的に無理な依頼に応えてくれたお詫びをしたいということでしたが、こちらの判断で断っておきましたわ。」
ええ~~っ、なんと勿体ないことを、僕が行って交渉した方がよかったかな。
「その代わり、役所のこれまで以上のポーションへの納品に関しては、うちのドラゴンズハーブ農園の専売で契約してきましたわ。」
ああ~なるほど、販売価格は変わらないけど、ガンツさんとこに卸すよりも売値が高いからそっちの方で契約とれるならうちの農園としてはアリか。
ちなみにうちの会社の名前が決まりました。ハーブを作る農園でハーブ農園にしたかったのですが、チルがリュウハーブ農園が良いって言って、ごねまして。
僕としては、自分の名前が入った会社名は恥ずかしいので、リュウをドラゴンに置き換えて納得してもらいました。決して、中二病をこじらせて作らせた名前ではないですよ。これ、すんごく大事です。
「それはありがとうございます。でも、それだと、ガンツさんの所にご迷惑するんじゃないですか?」
「ええ、そこも抜かりはありませんわ。リュウさん。角を立てないように根回ししましたので、ねぇセバリン」
「はい、奥様。ガンツさんには、きちんと予め説明して、了承頂いてますので、リュウさんが気にかけるようなことはありません。」
「ガンツさんのとこには、これまでと同数のポーションを納品すること。販売価格は先月と同じで。さらに薬草を一定数毎月納品する形でこちらも契約してきましたわ。
これなら、ガンツさんもポーションでのある程度の販売利益が上げられ、薬草の品数の心配することもなくなりますから。WinWinですわ。
それに役所への雑貨屋さんからの毎月の納品分はそのままガンツさんの所からですもの。これ以上売上が下がるなんてことはありませんわよ。」
すっ凄いやり手だ二人とも。僕じゃそんなこと思いつかないし、思いついたとしても、ガンツさんへの恩があるからできなかったや。二人に任せて正解だったな。
「それと、こちらは内内の情報をエルザさんから聞いてきました。どうやら魔族との戦争が前線では、膠着状態で長引いており、また被害も着々と増えているそうです。
ポーションなどの回復物資が今後はより一層必要になるかもしれないとのことでした。」
えっ、なんだって、これ以上ポーションの納品数が増えるの大丈夫なのか?
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