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第6章 精霊樹の苗木 準備編
【雇用№66】精霊樹の苗木準備編 世界の謎?
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「僕は詳しい魔族との戦争の経緯なんかはまったく知らないのですが、かなり長い事戦争されているんですか?」
「そうですとも。魔族との戦争は私めが生まれる前より始まっていたと聞いております。」
とセバリンさん。すると40年以上も戦争を続けていることになる。普通戦争していたら、国内の物資や生産力を戦争の軍事物資に割かれるため、国内の民は困窮しているはずだが、ここはそうなってはいない。
「かなり長い間戦争をしているんですね。ちなみに戦争のきっかけってなんだったかわかります?あと和平交渉とかはしたりしないんですか?」
「私共には、魔族は人類を滅ぼそうとするから、やつらが戦力を付ける前に叩き潰して、人類の圧倒的な優位に立つと聞いておりますな。」
その人類を滅ぼそうとする理由が知りたいんだけど、誰からの情報ソースになるんだろうか?
「ええっと、なんで魔族は人類を滅ぼそうとしているんですかね?お互い領域を守ってそこで生存していれば、こんな無駄な争いはしなくてもよいと思うんですけど。まぁ、セバリンさんやウェルザさんに聞くことではないんですが知ってたら教えて欲しいなと」
「ふむ、我々もそこに関してはわかりませんな。なに分魔族との戦争地域はこの大陸ではなく、別の大陸魔族の生活圏と隣接している大国で行っておりますので。
我々が入手できる情報は、国から知らされた情報のみになりますからのぅ。ほっほっほっ」
「リュウさんは魔族は悪くないとお考えですか?魔族はたびたびこの町を襲撃してきますわ。それに大切な家族を亡くした人はこの町にも少なからずおります。その人たちの無念は魔族を滅ぼさない限り張れませんわ。
勇者 リュウ様には力をつけて頂き、私達の悲願である魔王討伐をしてもらいたいです。もちろん、私達も勇者様だけに頼ることは致しません。勇者様がスムーズに動け、魔族を討伐できるよう最大のフォローをさせて頂きます。」
「リュウさん。奥様のおっしゃる通りです。それに和平交渉と申しましても、わが国もこの魔族との戦争には多大な国の資産を投入しております。何らかの戦果を得ないことには、国民にも申し訳がつかないため、国としてもそのようなことは出来ないと存じます。」
う~ん、確かにね。地球の歴史を振り返ってみても、僕の生きてた現代を考えてみても中々戦争の終わりは難しいんだよね。最初は個人の些細な諍(いさか)いだったものが、組織が大きくなって、国と国の戦争に発展してり、思想の違いや、国民が貧窮しているため、国外の豊富な土地に目をつけて行う戦争もあった。そして、武器商人たちが、戦争の武器で莫大な利益を上げるために、戦争を誘発させているという話もあったっけ。
だけど、僕は思うんだ。亡くなった人の思いを大切にしたいというのも大事だよ。でもねこれ以上大切な人がなくなったり、飢えて死んでしまう。そのことにも目を向けないといけないって。
戦争に掛けている資材を国内を豊かにするために使えば、戦争で人がなくなることはないし、飢える人も少なくなると思うんだ。これは僕が戦争のない日本から来た平和ボケした考えなのかもしれない。
武力で押さえつければ、より大きな武力によって叩きつぶされる。今、魔族とだけ戦っているが、それが魔族に買ってしまったら、どうなるんだろう?他の種族から、人類は、力によって他の種族を殲滅する野蛮人と捉えられないだろうか?
そう捉えられてしまえば、今度はその種族の人達とまた人類の存亡をかけて戦うのか?そんなの果てしなく続くエンドレスじゃないか。そして、またどちらかが滅びるまで戦う?
いや、どう考えて間違っているよ。
でも、あの優しいウェルザさんや、紳士的な対応をするセバリンさんまでがこの調子なら、人類と魔族の確執は相当根深くなっているのだろう。もう、始めのきっかけなど些細なことになっている。
これ以上踏み込めば、僕は異端扱いされるかもしれないな。ここにいる人たちと僕とでは考え肩が違い過ぎるのかもしれない。はぁ~、こんな恨みの騒動に巻き込まれるなんて、本当、勇者ってなんなんだろう?都合のいいコマでしかないな。
自分たちで始めといて、負けそうになったから、より強力なものに助けを求めるか。子供の喧嘩に親が出てくるようなものなのかな。
そもそも魔王って一体なんなんだ。そもそもこの幻想世界自体が1神による管理ではない。女神フェリシアや精霊神なんかを聞く限りでは、各々の種族に神がいると考えられる。
そして、この世界は実際に実現するんだ。だって、僕が既に女神の野郎に会っているし、ティタニアも精霊王様からのご神託で僕を見つけている。なら、魔族にだって神はいるのだろう。もしかしたら、その神が人間に負けそうだから、異世界から僕みたいに助っ人を召喚したのかもしれない。
なら、例え魔王を討伐したとしても、解決にはならないだろう。また助っ人を呼べばいいという考えになる。これは一体なんなのだろうか?
「そうですとも。魔族との戦争は私めが生まれる前より始まっていたと聞いております。」
とセバリンさん。すると40年以上も戦争を続けていることになる。普通戦争していたら、国内の物資や生産力を戦争の軍事物資に割かれるため、国内の民は困窮しているはずだが、ここはそうなってはいない。
「かなり長い間戦争をしているんですね。ちなみに戦争のきっかけってなんだったかわかります?あと和平交渉とかはしたりしないんですか?」
「私共には、魔族は人類を滅ぼそうとするから、やつらが戦力を付ける前に叩き潰して、人類の圧倒的な優位に立つと聞いておりますな。」
その人類を滅ぼそうとする理由が知りたいんだけど、誰からの情報ソースになるんだろうか?
「ええっと、なんで魔族は人類を滅ぼそうとしているんですかね?お互い領域を守ってそこで生存していれば、こんな無駄な争いはしなくてもよいと思うんですけど。まぁ、セバリンさんやウェルザさんに聞くことではないんですが知ってたら教えて欲しいなと」
「ふむ、我々もそこに関してはわかりませんな。なに分魔族との戦争地域はこの大陸ではなく、別の大陸魔族の生活圏と隣接している大国で行っておりますので。
我々が入手できる情報は、国から知らされた情報のみになりますからのぅ。ほっほっほっ」
「リュウさんは魔族は悪くないとお考えですか?魔族はたびたびこの町を襲撃してきますわ。それに大切な家族を亡くした人はこの町にも少なからずおります。その人たちの無念は魔族を滅ぼさない限り張れませんわ。
勇者 リュウ様には力をつけて頂き、私達の悲願である魔王討伐をしてもらいたいです。もちろん、私達も勇者様だけに頼ることは致しません。勇者様がスムーズに動け、魔族を討伐できるよう最大のフォローをさせて頂きます。」
「リュウさん。奥様のおっしゃる通りです。それに和平交渉と申しましても、わが国もこの魔族との戦争には多大な国の資産を投入しております。何らかの戦果を得ないことには、国民にも申し訳がつかないため、国としてもそのようなことは出来ないと存じます。」
う~ん、確かにね。地球の歴史を振り返ってみても、僕の生きてた現代を考えてみても中々戦争の終わりは難しいんだよね。最初は個人の些細な諍(いさか)いだったものが、組織が大きくなって、国と国の戦争に発展してり、思想の違いや、国民が貧窮しているため、国外の豊富な土地に目をつけて行う戦争もあった。そして、武器商人たちが、戦争の武器で莫大な利益を上げるために、戦争を誘発させているという話もあったっけ。
だけど、僕は思うんだ。亡くなった人の思いを大切にしたいというのも大事だよ。でもねこれ以上大切な人がなくなったり、飢えて死んでしまう。そのことにも目を向けないといけないって。
戦争に掛けている資材を国内を豊かにするために使えば、戦争で人がなくなることはないし、飢える人も少なくなると思うんだ。これは僕が戦争のない日本から来た平和ボケした考えなのかもしれない。
武力で押さえつければ、より大きな武力によって叩きつぶされる。今、魔族とだけ戦っているが、それが魔族に買ってしまったら、どうなるんだろう?他の種族から、人類は、力によって他の種族を殲滅する野蛮人と捉えられないだろうか?
そう捉えられてしまえば、今度はその種族の人達とまた人類の存亡をかけて戦うのか?そんなの果てしなく続くエンドレスじゃないか。そして、またどちらかが滅びるまで戦う?
いや、どう考えて間違っているよ。
でも、あの優しいウェルザさんや、紳士的な対応をするセバリンさんまでがこの調子なら、人類と魔族の確執は相当根深くなっているのだろう。もう、始めのきっかけなど些細なことになっている。
これ以上踏み込めば、僕は異端扱いされるかもしれないな。ここにいる人たちと僕とでは考え肩が違い過ぎるのかもしれない。はぁ~、こんな恨みの騒動に巻き込まれるなんて、本当、勇者ってなんなんだろう?都合のいいコマでしかないな。
自分たちで始めといて、負けそうになったから、より強力なものに助けを求めるか。子供の喧嘩に親が出てくるようなものなのかな。
そもそも魔王って一体なんなんだ。そもそもこの幻想世界自体が1神による管理ではない。女神フェリシアや精霊神なんかを聞く限りでは、各々の種族に神がいると考えられる。
そして、この世界は実際に実現するんだ。だって、僕が既に女神の野郎に会っているし、ティタニアも精霊王様からのご神託で僕を見つけている。なら、魔族にだって神はいるのだろう。もしかしたら、その神が人間に負けそうだから、異世界から僕みたいに助っ人を召喚したのかもしれない。
なら、例え魔王を討伐したとしても、解決にはならないだろう。また助っ人を呼べばいいという考えになる。これは一体なんなのだろうか?
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