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第6章 精霊樹の苗木 準備編
【雇用№67】精霊樹の苗木準備編 世界の謎?2
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僕は国の王でもないし、政治家でもないから、どうすれば解決するのか話が大きすぎてわからないな。
いままで通りだな。出来ること正しいと思う事を一つ一つやっていくしかないな。
魔王を倒せば終わりなんて、そんな簡単な本やゲームの話ではないんだ。僕はここで生きていて、そして僕の大切な人たちもこの世界で生きている。その後のことも考えておかないと。
「ええ、魔族の襲撃は前回は被害も多くでて、悲惨なものでしたからね。ああいう無作為の殺戮は起こしてはいけないと思います。
その対策として、僕とチルは、精霊樹の苗木を植えることで、転送ゲートの歪の発生にかかる期間を少しでも伸ばしますよ。」
「ええ、おっしゃる通りですわ。リュウさん。まずはその1点に向けて頑張っていきましょう。人的被害を減らすためにも私達が行っている、薬草栽培とポーションの作成はとても大事なポイントですわ。
そこで、リュウさん経営者としてのご相談になります。
ポーションの物資の徴収と役所への納品が増えることが予想されます。現状の農地面積では、これ以上の増産は厳しいです。
農地を拡大し、より多くの薬草を栽培したいと思います。エルザさんから、隣の土地も空いているので、借りられるとお聞きしましたわ。薬草農園の拡大を行ってもよろしいですか?」
「ええ、ウェルザさんが出来ると思っているのであれば、お任せしますよ。でも、農地拡大はいいのですが、人手の方は大丈夫でしょうか?これ以上の人手は、うちの秘密がこれ以上広まるのを避けるため、難しいですよ。」
「ええ、そちらについても対策はあります。ねぇ、セバリン」
「はい、奥様。リュウさんの農地魔法と魔力増強でドラゴンズハーブ農園の人手はほとんどかかりません。薬草の採取だけであれば、何の問題もなく栽培できますぞ。
ポーションの作成に関しては、先ほどの契約を機にガンツさんよりタブレットタイプの精製の仕方を教わってまいりました。
こちらなら、即効性は落ちますが、持ち運びもしやすいですし、保管スペースも取りません。個人が携帯してもっておくには持って来いのものとなります。
保存期間も液体が入っていない分長期保存が見込めますので、余裕のある時に生産できるものとなります。」
「そちらも既に解決の目途は立っているんですね。では、それにてお願いします。セバリンさん。ウェルザさん。」
「「了解しました」」
と言って、二人は農地拡大のための雑事を済ませに、走ってゆく。うん、すごい有能だ。僕が考えることなんて、何もないんじゃないか。
僕は、床下収納に行って、お肉の残量を確認した。もう、残り少ないな。あと一食分くらいか。しばらくは魔力増強のドーピングは出来そうにないな。
セバリンさんは、食べれる回数や開始時期が遅れ居ているから、他の人達よりもあまり増えていなかった。モニカちゃんがセバリンさんの倍ほどもあるのが現状だ。
う~ん、しかたないね。しばらくは、セバリンさんには、体力と事務仕事中心にやってもらおうか。その後は、魔法の開発をマジックプログラミングを用いてやっていた。
水レンズを応用した、遠くのものが良く見える望遠魔法。
水レンズを応用した、熱線魔法。ただし、このダメージは魔法ではなく科学になっている。
太陽の熱線を集約し、一筋の光にして、敵を熱する魔法だ。これは、デーモンの死体にも効果があって氷漬けにされたデーモンの腕を瞬時に溶かし貫通していた。デーモンは魔法に抵抗があるようで、物理法則での攻撃には耐性がなかった。『太陽の力、現れよ。プロミネンス』って発動キーにしたよ。
でも攻撃力はピカ一なんだけど、仕様条件が結構複雑なんだ。これが。まず、太陽のでてている状態、環境でしか出来ないため、森や夜の時は使用ができない。できたとしても、効果は限りなく低い。
そして、魔法で水レンズを設置する場所も非常にデリケートなのだ。角度や対象にあてる距離など、調整すべき事項が結構多い。戦闘では使えないと思う。長距離から時間をかけて設定する代物だ。
あと、作ったのはライトの魔法。光を灯すものだ。これはウェルザさんに「アイスクーラー」と交換にお友達に聞いてもらったのだが、望ましいものは得られなかった。回復魔法もしかり。
しかたないので、自分でチマチマ製作していた。光魔法がわかれば、『ウォーターボール』を参考に、光源を作成できたのだが。。。。
そこで、火を使った光源にすることにした。家の中でも、蝋燭を使用するときは、透明なガラスで周囲を覆って、延焼しないようにしている。
ちょっと調整にえらく戸惑ってしまったが、火の玉を、空中に浮遊させておいて、ウォーターボールの中が空洞のもの(風船みたいな感じ)で、囲って、延焼を防ぐことにした。
これが結構難しかったのだ。魔法の中に魔法をとじこめ、空中に浮かせる。それ自体はなんとかなるのだ。でも、そこから、移動したりすると、一緒に移動できなかったりして、火の玉と水の玉が接触して、沸騰したり、火の玉が消えたり、火の玉の大きさと、水球の大きさ、厚み、距離など調整すべき内容が多かったんだ。
なにげに攻撃魔法作る方が何倍も楽である。考察と検証で2~3日使ってしまったくらいだ。でも、そのおかげで常時発動し、僕の移動先に合わせ、自動で追尾してくれるようになったのだ。
これで暗い森の中でも方法の手がカンテラに取られることもない。起動スペルは『ライト』にした。
光ではないし、オカシイのはわかっているのだが、光源という意味では同じなんだよ。
こうやって、精霊樹の苗木の件に向けて、僕とチルはどんどんと準備を進めていった。ウェルザさんやモニカちゃん、セバリンさんに薬草農園を任せることにより、僕ははるかに準備に集中することが出来るようになった。
セバリンさんは優秀だった。空飛ぶリヤカーを見せて、こういう風に動いて、帆でこういう風に風魔法であて、進路を変更したいという相談をすると、自分で現状のリヤカーを改造してしまったのだ。
えっ、僕そのつもりで相談したんじゃなかったんですよ。木工職人さんと調整してもらうためにお話したのに。。。。
でも、セバリンさんの作ったものは、僕のイメージ以上のものでした。使う魔法も、『浮遊』と『順風』の二つだけを、セバリンさんが使えるようにカスタマイズして渡していたので、それを使って試行錯誤をしてやってくれたらしい。
いや、確かに、僕は、木工職人に依頼して、、そっから、隠れて調整して、また修正のお願いしての繰り返しで時間がかかると思ってたんだ。
思ってたからその調整役をセバリンさんにお願いしたんだよ。でも、自分で作れて、魔法使って調整できるから、一人で終わらせてしまいましたよこの人。
しかも僕だけなら、前のちょっと古ぼけた外装のリヤカーでOKだったんだが。チルも一緒に行くので、外装は綺麗にペイントし、コーティングまでされ、内装も、クッションや、可愛らしいお花の絵まで綺麗に施されている。この人どこまで多芸なのかしら。
そうこうするうちに、精霊樹の苗木を植えに行く日が来てしまった。
いままで通りだな。出来ること正しいと思う事を一つ一つやっていくしかないな。
魔王を倒せば終わりなんて、そんな簡単な本やゲームの話ではないんだ。僕はここで生きていて、そして僕の大切な人たちもこの世界で生きている。その後のことも考えておかないと。
「ええ、魔族の襲撃は前回は被害も多くでて、悲惨なものでしたからね。ああいう無作為の殺戮は起こしてはいけないと思います。
その対策として、僕とチルは、精霊樹の苗木を植えることで、転送ゲートの歪の発生にかかる期間を少しでも伸ばしますよ。」
「ええ、おっしゃる通りですわ。リュウさん。まずはその1点に向けて頑張っていきましょう。人的被害を減らすためにも私達が行っている、薬草栽培とポーションの作成はとても大事なポイントですわ。
そこで、リュウさん経営者としてのご相談になります。
ポーションの物資の徴収と役所への納品が増えることが予想されます。現状の農地面積では、これ以上の増産は厳しいです。
農地を拡大し、より多くの薬草を栽培したいと思います。エルザさんから、隣の土地も空いているので、借りられるとお聞きしましたわ。薬草農園の拡大を行ってもよろしいですか?」
「ええ、ウェルザさんが出来ると思っているのであれば、お任せしますよ。でも、農地拡大はいいのですが、人手の方は大丈夫でしょうか?これ以上の人手は、うちの秘密がこれ以上広まるのを避けるため、難しいですよ。」
「ええ、そちらについても対策はあります。ねぇ、セバリン」
「はい、奥様。リュウさんの農地魔法と魔力増強でドラゴンズハーブ農園の人手はほとんどかかりません。薬草の採取だけであれば、何の問題もなく栽培できますぞ。
ポーションの作成に関しては、先ほどの契約を機にガンツさんよりタブレットタイプの精製の仕方を教わってまいりました。
こちらなら、即効性は落ちますが、持ち運びもしやすいですし、保管スペースも取りません。個人が携帯してもっておくには持って来いのものとなります。
保存期間も液体が入っていない分長期保存が見込めますので、余裕のある時に生産できるものとなります。」
「そちらも既に解決の目途は立っているんですね。では、それにてお願いします。セバリンさん。ウェルザさん。」
「「了解しました」」
と言って、二人は農地拡大のための雑事を済ませに、走ってゆく。うん、すごい有能だ。僕が考えることなんて、何もないんじゃないか。
僕は、床下収納に行って、お肉の残量を確認した。もう、残り少ないな。あと一食分くらいか。しばらくは魔力増強のドーピングは出来そうにないな。
セバリンさんは、食べれる回数や開始時期が遅れ居ているから、他の人達よりもあまり増えていなかった。モニカちゃんがセバリンさんの倍ほどもあるのが現状だ。
う~ん、しかたないね。しばらくは、セバリンさんには、体力と事務仕事中心にやってもらおうか。その後は、魔法の開発をマジックプログラミングを用いてやっていた。
水レンズを応用した、遠くのものが良く見える望遠魔法。
水レンズを応用した、熱線魔法。ただし、このダメージは魔法ではなく科学になっている。
太陽の熱線を集約し、一筋の光にして、敵を熱する魔法だ。これは、デーモンの死体にも効果があって氷漬けにされたデーモンの腕を瞬時に溶かし貫通していた。デーモンは魔法に抵抗があるようで、物理法則での攻撃には耐性がなかった。『太陽の力、現れよ。プロミネンス』って発動キーにしたよ。
でも攻撃力はピカ一なんだけど、仕様条件が結構複雑なんだ。これが。まず、太陽のでてている状態、環境でしか出来ないため、森や夜の時は使用ができない。できたとしても、効果は限りなく低い。
そして、魔法で水レンズを設置する場所も非常にデリケートなのだ。角度や対象にあてる距離など、調整すべき事項が結構多い。戦闘では使えないと思う。長距離から時間をかけて設定する代物だ。
あと、作ったのはライトの魔法。光を灯すものだ。これはウェルザさんに「アイスクーラー」と交換にお友達に聞いてもらったのだが、望ましいものは得られなかった。回復魔法もしかり。
しかたないので、自分でチマチマ製作していた。光魔法がわかれば、『ウォーターボール』を参考に、光源を作成できたのだが。。。。
そこで、火を使った光源にすることにした。家の中でも、蝋燭を使用するときは、透明なガラスで周囲を覆って、延焼しないようにしている。
ちょっと調整にえらく戸惑ってしまったが、火の玉を、空中に浮遊させておいて、ウォーターボールの中が空洞のもの(風船みたいな感じ)で、囲って、延焼を防ぐことにした。
これが結構難しかったのだ。魔法の中に魔法をとじこめ、空中に浮かせる。それ自体はなんとかなるのだ。でも、そこから、移動したりすると、一緒に移動できなかったりして、火の玉と水の玉が接触して、沸騰したり、火の玉が消えたり、火の玉の大きさと、水球の大きさ、厚み、距離など調整すべき内容が多かったんだ。
なにげに攻撃魔法作る方が何倍も楽である。考察と検証で2~3日使ってしまったくらいだ。でも、そのおかげで常時発動し、僕の移動先に合わせ、自動で追尾してくれるようになったのだ。
これで暗い森の中でも方法の手がカンテラに取られることもない。起動スペルは『ライト』にした。
光ではないし、オカシイのはわかっているのだが、光源という意味では同じなんだよ。
こうやって、精霊樹の苗木の件に向けて、僕とチルはどんどんと準備を進めていった。ウェルザさんやモニカちゃん、セバリンさんに薬草農園を任せることにより、僕ははるかに準備に集中することが出来るようになった。
セバリンさんは優秀だった。空飛ぶリヤカーを見せて、こういう風に動いて、帆でこういう風に風魔法であて、進路を変更したいという相談をすると、自分で現状のリヤカーを改造してしまったのだ。
えっ、僕そのつもりで相談したんじゃなかったんですよ。木工職人さんと調整してもらうためにお話したのに。。。。
でも、セバリンさんの作ったものは、僕のイメージ以上のものでした。使う魔法も、『浮遊』と『順風』の二つだけを、セバリンさんが使えるようにカスタマイズして渡していたので、それを使って試行錯誤をしてやってくれたらしい。
いや、確かに、僕は、木工職人に依頼して、、そっから、隠れて調整して、また修正のお願いしての繰り返しで時間がかかると思ってたんだ。
思ってたからその調整役をセバリンさんにお願いしたんだよ。でも、自分で作れて、魔法使って調整できるから、一人で終わらせてしまいましたよこの人。
しかも僕だけなら、前のちょっと古ぼけた外装のリヤカーでOKだったんだが。チルも一緒に行くので、外装は綺麗にペイントし、コーティングまでされ、内装も、クッションや、可愛らしいお花の絵まで綺麗に施されている。この人どこまで多芸なのかしら。
そうこうするうちに、精霊樹の苗木を植えに行く日が来てしまった。
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