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第6章 精霊樹の苗木 準備編
【雇用№77】薬儒の森 熊との対決に向けて2
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「やっぱりまだ、詰めが甘いか。チルは何が足りてないと思う。」
いいかげん僕だけ考えるのはやめて、チルやティタニアにも知恵を絞ってもらいましょうか。
「リュウ兄ちゃんの魔法が何回使えるかが、この作戦の肝だと思うの。私だと多分この作戦は、準備も出来ないほどだと思うんだ。」
うん、そうかもしれない。何回『アイスクーラー』と『アースシールド』の魔法を唱えるのか、現時点で分かってないけど、多分100回くらいじゃないかなと思っている。チルでは多分まったく出来ないと思う。
「うん、確かにその通りだね。まだ熊の巣の範囲も数も分かってないけど、かなり魔法を使うことになると思う。」
「それに、この作戦の場合、ボスとウリは寒すぎて参加出来ないと思うんだ。私達も、薄手の服だから、これ以上寒くなるなら、動きが鈍くなると思うの」
「うん、なるべくそうならないようにはしたいけど、そうなるような気はするね。」
「うん、そうなんだ。これって全部リュウ兄ちゃんが一人で準備して、一人で実行する作戦になっている気がするけど、私の気のせいかな?」
「あれ???そうなってしまうのか?そう言われれば、そういう気がするけど。。。。」
「リュウ兄ちゃん。もっと私やボスやウリ、そして、ティタニアちゃんを頼って欲しいんだ。」
あれ?頼ってなかったかな?結構僕としては、案内してもらったり、通訳してもらったりでかなり助かってたんだけど。
熊の作戦にしたって他にいい案がないから『冬眠させよう作戦』にしただけで、別に僕だけでするつもりはサラサラなかったんだよな。
「僕としてはみんなにかなり頼っているつもりなんだけど、みんなはまだ足りてないって、思っているってこと?」
「うん」「うん」「ぷぎゅ」「ぴゅ」
いや、猪も含めて全員が頷いて返事しちゃったよ。でも僕が考えられる作戦はこれが精一杯なんだけど、これ以上どうしろというのだろうか?
「う~~ん、僕だとこれ以上の案は出ないよ。君たちが頼ってくれというのはとても嬉しいんだ。
ホントだよ。でも、僕では思いつかないんだ。だから、どうか君たちの知恵を、力を貸してほしい。」
頭を下げた。いや、ホントに思いつかないんだって、これまでも一人で何とかしてきたから、自分の力だけでやれる作戦を立ててしまっているのかもしれない。それに根底には、誰も仲間を傷つけたくないと思っているから、余計に自分一人でする作戦にしてしまっているのかもな。
「リュウ。熊の範囲と、数なら私が調査してこれるわよ。私ならリュウより広い範囲で正確に位置と数を把握することができるわ。一人じゃ、また魔虫がでると危ないから、ボスとウリついて来てくれる?」
「「ぷぎゅ~~~」」
どうも役割を与えられて嬉しいようだ。任せてくれと言わんばかりの声で返事をしている。
「なら、3人?は調査を頼むよ。ティタニアが行けば、魔物を感知できるし、遭遇することもないと思うから大丈夫だろう。チルは僕と一緒に作戦を立ててくれるかい。」
「うん!!!」
チルも元気に返事をしてくれている。人って、役割を与えられていないと、元気がなくなる生き物だったんだね。することを与えたら、みんなさっきより元気になっているよ。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
そこから僕と、チルは二人で作戦を考えていた。色々な案をだして、あ~でもない、これがいいと話し合いながら、仮の作戦を考えていた。
そこへティタニアたちが帰ってきた。
「リュウ~~~、熊の規模がわかったわよ。
特別大きいのが1匹に大きいのが4匹、小さいのが3匹いたわ。今はみんな、巣に集まっているみたい。」
と地面に熊の位置を規模を、自分のサイズに合わない木の枝を使って描いていくティタニア。
「ありがとう助かったよ。ティタニア。それにボスとウリもボディガードありがとう」
「「もきゅ」」
「リュウ兄ちゃん、これなら、さっき二人で考えた作戦が使えそうだね。』
『そうだな。その作戦で結構しよう。まずは、ジワジワと体温を下げるとしよう。そして、決行はやつらが寝静まった頃に一気にやるぞ。」
「「おお~~」」
「「ぷぎゅ~~~~」」
いいかげん僕だけ考えるのはやめて、チルやティタニアにも知恵を絞ってもらいましょうか。
「リュウ兄ちゃんの魔法が何回使えるかが、この作戦の肝だと思うの。私だと多分この作戦は、準備も出来ないほどだと思うんだ。」
うん、そうかもしれない。何回『アイスクーラー』と『アースシールド』の魔法を唱えるのか、現時点で分かってないけど、多分100回くらいじゃないかなと思っている。チルでは多分まったく出来ないと思う。
「うん、確かにその通りだね。まだ熊の巣の範囲も数も分かってないけど、かなり魔法を使うことになると思う。」
「それに、この作戦の場合、ボスとウリは寒すぎて参加出来ないと思うんだ。私達も、薄手の服だから、これ以上寒くなるなら、動きが鈍くなると思うの」
「うん、なるべくそうならないようにはしたいけど、そうなるような気はするね。」
「うん、そうなんだ。これって全部リュウ兄ちゃんが一人で準備して、一人で実行する作戦になっている気がするけど、私の気のせいかな?」
「あれ???そうなってしまうのか?そう言われれば、そういう気がするけど。。。。」
「リュウ兄ちゃん。もっと私やボスやウリ、そして、ティタニアちゃんを頼って欲しいんだ。」
あれ?頼ってなかったかな?結構僕としては、案内してもらったり、通訳してもらったりでかなり助かってたんだけど。
熊の作戦にしたって他にいい案がないから『冬眠させよう作戦』にしただけで、別に僕だけでするつもりはサラサラなかったんだよな。
「僕としてはみんなにかなり頼っているつもりなんだけど、みんなはまだ足りてないって、思っているってこと?」
「うん」「うん」「ぷぎゅ」「ぴゅ」
いや、猪も含めて全員が頷いて返事しちゃったよ。でも僕が考えられる作戦はこれが精一杯なんだけど、これ以上どうしろというのだろうか?
「う~~ん、僕だとこれ以上の案は出ないよ。君たちが頼ってくれというのはとても嬉しいんだ。
ホントだよ。でも、僕では思いつかないんだ。だから、どうか君たちの知恵を、力を貸してほしい。」
頭を下げた。いや、ホントに思いつかないんだって、これまでも一人で何とかしてきたから、自分の力だけでやれる作戦を立ててしまっているのかもしれない。それに根底には、誰も仲間を傷つけたくないと思っているから、余計に自分一人でする作戦にしてしまっているのかもな。
「リュウ。熊の範囲と、数なら私が調査してこれるわよ。私ならリュウより広い範囲で正確に位置と数を把握することができるわ。一人じゃ、また魔虫がでると危ないから、ボスとウリついて来てくれる?」
「「ぷぎゅ~~~」」
どうも役割を与えられて嬉しいようだ。任せてくれと言わんばかりの声で返事をしている。
「なら、3人?は調査を頼むよ。ティタニアが行けば、魔物を感知できるし、遭遇することもないと思うから大丈夫だろう。チルは僕と一緒に作戦を立ててくれるかい。」
「うん!!!」
チルも元気に返事をしてくれている。人って、役割を与えられていないと、元気がなくなる生き物だったんだね。することを与えたら、みんなさっきより元気になっているよ。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
そこから僕と、チルは二人で作戦を考えていた。色々な案をだして、あ~でもない、これがいいと話し合いながら、仮の作戦を考えていた。
そこへティタニアたちが帰ってきた。
「リュウ~~~、熊の規模がわかったわよ。
特別大きいのが1匹に大きいのが4匹、小さいのが3匹いたわ。今はみんな、巣に集まっているみたい。」
と地面に熊の位置を規模を、自分のサイズに合わない木の枝を使って描いていくティタニア。
「ありがとう助かったよ。ティタニア。それにボスとウリもボディガードありがとう」
「「もきゅ」」
「リュウ兄ちゃん、これなら、さっき二人で考えた作戦が使えそうだね。』
『そうだな。その作戦で結構しよう。まずは、ジワジワと体温を下げるとしよう。そして、決行はやつらが寝静まった頃に一気にやるぞ。」
「「おお~~」」
「「ぷぎゅ~~~~」」
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