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第6章 精霊樹の苗木 準備編
【雇用№88】薬儒の森 精霊樹その2
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『よくぞここまで来てくれた。小さきものとその仲間たちよ。』
「えっ、精霊樹がしゃべった?」
「ティタニア何を言ってるんだ。僕達にはなにも聞こえないぞ。」
「うん、私も聞こえないよ。」
『小さきものよ。精霊であり、我に触れているそなたにしか聞こえてはおらん。』
「あっと、どうも私にしか聞こえないみたいだから。また通訳するわね。」
「『よくぞここまで来てくれた。小さきものとその仲間たちよ。』って言ってるわ。」
『うむ、そちらが、非常に栄養豊富な腐葉土と灰を提供してくれたおかげで我は一夜にして成長することが出来た礼を言う』
ティタニアが都度、僕達に通訳してくれている。
「とんでもありません。肥料がお口?に合ってよかったです。」
『うむ。その礼として、そなたらに枝を一房分けてしんぜよう。』
「ありがとうございます。精霊樹様。葉っぱも20枚ほど頂けると助かります」
『勿論だとも。そなたらには、ぜがひでもあの憎き魔霊樹を伐採してもらわなければ困るからな。』
「えっ、なぜそのことをご存知なのですか?」
不思議に思ったティタニアが精霊樹様に聞く。
『我ら精霊樹は一にして全、全にして一である。我ら精霊樹は全てが個であり、個が全て繋がっているのだ。』
どうもパソコンとネットワークの関係みたいだな。すべての情報を共有しているようだ。
『それに昨日そなたらが、話していたではないか。魔霊樹を討伐するために必要なものを。やつらは、全てのエネルギー、龍脈の気や、土地が持つ栄養、大気中の栄養まで貪欲に取り込むため、討伐しておく必要がある。我がこの大陸にいない間にどこまででかくなったのやら。』
「そうでしたか。精霊樹様。すべてご存知でありましたか。」
上から葉の茂った枝が一本光に包まれて降りてきた。そして、リュウの手元に落ちた。
『うむ、それを使って、武器を作るとよい。魔霊樹の木を討伐するには、木を切り倒すための鉄、そそして、きゃつらにとって苦手である精霊樹の力が必要だ。そして、先ほどそちらの女子が採ったいた朝露にて清めなさい。効果が倍増するであろう』
「精霊樹様、一つ確認ですが、この枝は、たとえば斧を作る場合は持ち手として加工するのでしょうか?そして、刃の部分は鉄で作るというこですか?」
『その通りだ。勇者リュウよ。その認識であっておる。』
「はい、ありがとうございます。」
って、僕のことも勇者だってばれているのか。
『それは、あくまで魔霊樹討伐のための品だ。そなたらは命の危険を冒して我をこの地へ根付かせてくれた。その礼をせねばなるまい。』
また、そから光が舞い降りて、僕、ティタニア、チルとボス、ウリの前にも降りてきた。
それをとってみると、光り輝く果実が現れた。
『その実はわれからの礼であるぞ。では、勇者と小さきものよ魔霊樹討伐を祈っておる。その実の中の種は我の個だ。魔霊樹討伐後に植えるが良い。』
「「「はい、精霊樹様ありがとうございます」」」
ティタニアは礼を言った後、精霊樹の木から手を離した。
「とんでもなく貴重なものを頂いてしまったわね。」
「そんなに貴重なものなのか?」
「ええ、私はみたことも食べたこともないわよ。精霊の中でもごく一部のエライ人しか食べれないから。」
「これを食べるとどうなるの?ってもう、ボスとウリが食べちゃってるよ。」
「それは私もわからないわ。なんでも不老不死になるとか、超越的な力を得るとか、どんな大病も一瞬にして治ると噂されているからね。」
「そっそんなにすごいものなのか。これ一個売れば、一生遊んで暮らせるんじゃないか。」
「リュウ。そんなことしたら精霊樹様に失礼だよ。これは私達一人一人にくれたんだから、私達が食べないとダメだと思うわ。そこのボスとウリみたいにね。」
うん、はやい、かなり美味しかったのか、皮も残さずに綺麗に食べている。残っているのは小さな種が一つずつである。僕はそれをミネラルウォーターで洗って、ポッケにしまった。大事にとっておかないといけないんだろう。おそらくこの5個渡したのは意味があるはずだ。魔霊樹がこの大陸に5本あるのと関係している。全ての魔霊樹なき後に植えろということだろう。
そして、食べ負ったボスとウリが、輝きだした。輝きが終わったと思ったら、ボスとウリの毛並みが神々しく輝いていたし、サイズも少し大きくなっている気がする。
「ティタニア。この実って食べると成長を促進して、毛並をよくする効果があるのか?」
「そうみたいね。でも、そんな精霊いたかしら?」
「ティタニアちゃん。私達は、念のため、小屋の中で食べようか?」
「そうね。その方がいいわね。ちょっと効果が予測できないから。。。。」
「えっ、僕も行って食べていい。一人で食べるのはちょっと怖いんだけど。」
「ダメだよ。リュウ兄ちゃんのエッチ。さっ、ティタニアちゃん。行こう。リュウ兄ちゃん私達が出てくるまで絶対に小屋に入って来ちゃダメだよ。」
えっ、エッチってなんで?食べるだけじゃないの?それにそれは僕の作った小屋なんだけど。。。
「えっ、精霊樹がしゃべった?」
「ティタニア何を言ってるんだ。僕達にはなにも聞こえないぞ。」
「うん、私も聞こえないよ。」
『小さきものよ。精霊であり、我に触れているそなたにしか聞こえてはおらん。』
「あっと、どうも私にしか聞こえないみたいだから。また通訳するわね。」
「『よくぞここまで来てくれた。小さきものとその仲間たちよ。』って言ってるわ。」
『うむ、そちらが、非常に栄養豊富な腐葉土と灰を提供してくれたおかげで我は一夜にして成長することが出来た礼を言う』
ティタニアが都度、僕達に通訳してくれている。
「とんでもありません。肥料がお口?に合ってよかったです。」
『うむ。その礼として、そなたらに枝を一房分けてしんぜよう。』
「ありがとうございます。精霊樹様。葉っぱも20枚ほど頂けると助かります」
『勿論だとも。そなたらには、ぜがひでもあの憎き魔霊樹を伐採してもらわなければ困るからな。』
「えっ、なぜそのことをご存知なのですか?」
不思議に思ったティタニアが精霊樹様に聞く。
『我ら精霊樹は一にして全、全にして一である。我ら精霊樹は全てが個であり、個が全て繋がっているのだ。』
どうもパソコンとネットワークの関係みたいだな。すべての情報を共有しているようだ。
『それに昨日そなたらが、話していたではないか。魔霊樹を討伐するために必要なものを。やつらは、全てのエネルギー、龍脈の気や、土地が持つ栄養、大気中の栄養まで貪欲に取り込むため、討伐しておく必要がある。我がこの大陸にいない間にどこまででかくなったのやら。』
「そうでしたか。精霊樹様。すべてご存知でありましたか。」
上から葉の茂った枝が一本光に包まれて降りてきた。そして、リュウの手元に落ちた。
『うむ、それを使って、武器を作るとよい。魔霊樹の木を討伐するには、木を切り倒すための鉄、そそして、きゃつらにとって苦手である精霊樹の力が必要だ。そして、先ほどそちらの女子が採ったいた朝露にて清めなさい。効果が倍増するであろう』
「精霊樹様、一つ確認ですが、この枝は、たとえば斧を作る場合は持ち手として加工するのでしょうか?そして、刃の部分は鉄で作るというこですか?」
『その通りだ。勇者リュウよ。その認識であっておる。』
「はい、ありがとうございます。」
って、僕のことも勇者だってばれているのか。
『それは、あくまで魔霊樹討伐のための品だ。そなたらは命の危険を冒して我をこの地へ根付かせてくれた。その礼をせねばなるまい。』
また、そから光が舞い降りて、僕、ティタニア、チルとボス、ウリの前にも降りてきた。
それをとってみると、光り輝く果実が現れた。
『その実はわれからの礼であるぞ。では、勇者と小さきものよ魔霊樹討伐を祈っておる。その実の中の種は我の個だ。魔霊樹討伐後に植えるが良い。』
「「「はい、精霊樹様ありがとうございます」」」
ティタニアは礼を言った後、精霊樹の木から手を離した。
「とんでもなく貴重なものを頂いてしまったわね。」
「そんなに貴重なものなのか?」
「ええ、私はみたことも食べたこともないわよ。精霊の中でもごく一部のエライ人しか食べれないから。」
「これを食べるとどうなるの?ってもう、ボスとウリが食べちゃってるよ。」
「それは私もわからないわ。なんでも不老不死になるとか、超越的な力を得るとか、どんな大病も一瞬にして治ると噂されているからね。」
「そっそんなにすごいものなのか。これ一個売れば、一生遊んで暮らせるんじゃないか。」
「リュウ。そんなことしたら精霊樹様に失礼だよ。これは私達一人一人にくれたんだから、私達が食べないとダメだと思うわ。そこのボスとウリみたいにね。」
うん、はやい、かなり美味しかったのか、皮も残さずに綺麗に食べている。残っているのは小さな種が一つずつである。僕はそれをミネラルウォーターで洗って、ポッケにしまった。大事にとっておかないといけないんだろう。おそらくこの5個渡したのは意味があるはずだ。魔霊樹がこの大陸に5本あるのと関係している。全ての魔霊樹なき後に植えろということだろう。
そして、食べ負ったボスとウリが、輝きだした。輝きが終わったと思ったら、ボスとウリの毛並みが神々しく輝いていたし、サイズも少し大きくなっている気がする。
「ティタニア。この実って食べると成長を促進して、毛並をよくする効果があるのか?」
「そうみたいね。でも、そんな精霊いたかしら?」
「ティタニアちゃん。私達は、念のため、小屋の中で食べようか?」
「そうね。その方がいいわね。ちょっと効果が予測できないから。。。。」
「えっ、僕も行って食べていい。一人で食べるのはちょっと怖いんだけど。」
「ダメだよ。リュウ兄ちゃんのエッチ。さっ、ティタニアちゃん。行こう。リュウ兄ちゃん私達が出てくるまで絶対に小屋に入って来ちゃダメだよ。」
えっ、エッチってなんで?食べるだけじゃないの?それにそれは僕の作った小屋なんだけど。。。
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