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第7章 ひとときの日常休暇編
【雇用№92】リュウとチルと精霊術
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家に着くともう夕方だった。ウェルザさんもモニカちゃんもセバリンも農園の方で作業していた。
「ただいま~」「ただいま~」
「リュウさん、チルさんお帰りなさい。あら、ティタニアさんはどこでしょうか?」
「ここよここ。」
ティタニアがリヤカーの所からうっすらと毛布を上げ顔をだした。
「あらへんね、こっちからティタニアさんの声がしたと思ったんだけど。。。キャッ、毛布が浮かんでいるわ。風でもあったのかしら?」
ウェルザさんが声のあったリヤカーの方を見るが、なにも見えてないみたいだ。
「ティタニア。ウェルザさんが困っているから姿を見せてあげなよ。体調は万全に回復したみたいだな。」
「どうやらそのようね。ウェルザさん、今姿を現すわ。でもリュウには見えていたのよね。」
「私も見えてたよ。ティタニアちゃん。」
「あっ、ようやく私にも見えましたわティタニアさん?なんだか大きくなられてないですか?」
「その話は少し長くなるので、みなさんが集まってからにしましょうか。」
ウェルザさんには夕飯の準備をしてもらい、僕達は精霊樹の苗木の荷物の後片付けをした。
倉庫にって、リヤカーに行ってボス熊をひとまず、降ろして、『アイスクーラー』の呪文で冷やしておく。さて、残っているのは異空間に置いていた魔熊だよな。
『時空の精霊たちよ。精霊ティタニアの名の元に、異次元の空間をつなげん。異次元ホール』
「ちょっとなにやっているのよ。リュウ。精霊樹の長刀を持たずに出来るわけないじゃないの。」
とティタニアからの叱責の言葉が入る。でも、僕の前には、異次元ホールが生成されていた。
「あれっ、なんでティタニアさん?なんで使えちゃったの?」
「それは私が聞きたいわよ。それに前に開けた時よりも異次元ホールが大きくなってないかしら?でも、確かに気はリュウから生成されていたわよ。」
「確かこの前の考えでは、精霊樹に纏わるものを持ってないとダメだったよね。でも今は持ってないよ・・・・・」
「リュウ。精霊樹の果実よ。あれを食べたことで、気を操れるようになったんだわ。ということはよ。これを食べたウリとチルとボスも龍脈の気を扱えるということになるのかしら?」
「その可能性が高いな。チル。ちょっと来てくれ。」
「な~にリュウ兄ちゃん。私まだ、荷物の整理が終わってないよ。」
「いや、それよりちょっと確認したい重大なことが出来たんでね。今から言う呪文を復唱してくれ。」
「う~~ん。わかったよ。」
『時空の精霊たちよ。』『時空の精霊たちよ。』
『精霊ティタニアの名の元に、』『精霊ティタニアの名の元に、』
『異次元の空間をつなげん。異次元ホール』『異次元の空間をつなげん。異次元ホール』
復唱した結果、チルの前にも異次元ホールが開いていた。
「えっ、なんで?私今精霊樹のダガーは持ってないよ。ねぇ、リュウ兄ちゃんどういうことなの?」
「ティタニアこれでほぼ間違いはないな。」
「えぇ、そうね、間違いなくなったわね。そして、精霊樹の果実を食べたものは精霊を認識できるし、精霊誤認の術も効かないってことね。精霊樹様もとんでもないものをくれたものだわ。」
「確かに、これを食べれば、精霊術が使えるし、精霊も目視できる。精霊を悪用するものたちには、是が非でも食べさせられないだろう。」
「ちょっと、二人だけで納得してないで私にもわかるように説明してよ。」
「ああ、すまん。精霊樹の果実を食べただろう。それで、僕とチルは気を操れるようになって、結果精霊樹を精霊樹にまつわるものがなくても使えるようになったんだよ。」
「えぇ~~~それって、凄く重大じゃないの。私も回復の精霊術を使えるってことだね。やった~。リュウ兄ちゃんこれで、怪我しても私が癒してあげられるよ。」
「ただいま~」「ただいま~」
「リュウさん、チルさんお帰りなさい。あら、ティタニアさんはどこでしょうか?」
「ここよここ。」
ティタニアがリヤカーの所からうっすらと毛布を上げ顔をだした。
「あらへんね、こっちからティタニアさんの声がしたと思ったんだけど。。。キャッ、毛布が浮かんでいるわ。風でもあったのかしら?」
ウェルザさんが声のあったリヤカーの方を見るが、なにも見えてないみたいだ。
「ティタニア。ウェルザさんが困っているから姿を見せてあげなよ。体調は万全に回復したみたいだな。」
「どうやらそのようね。ウェルザさん、今姿を現すわ。でもリュウには見えていたのよね。」
「私も見えてたよ。ティタニアちゃん。」
「あっ、ようやく私にも見えましたわティタニアさん?なんだか大きくなられてないですか?」
「その話は少し長くなるので、みなさんが集まってからにしましょうか。」
ウェルザさんには夕飯の準備をしてもらい、僕達は精霊樹の苗木の荷物の後片付けをした。
倉庫にって、リヤカーに行ってボス熊をひとまず、降ろして、『アイスクーラー』の呪文で冷やしておく。さて、残っているのは異空間に置いていた魔熊だよな。
『時空の精霊たちよ。精霊ティタニアの名の元に、異次元の空間をつなげん。異次元ホール』
「ちょっとなにやっているのよ。リュウ。精霊樹の長刀を持たずに出来るわけないじゃないの。」
とティタニアからの叱責の言葉が入る。でも、僕の前には、異次元ホールが生成されていた。
「あれっ、なんでティタニアさん?なんで使えちゃったの?」
「それは私が聞きたいわよ。それに前に開けた時よりも異次元ホールが大きくなってないかしら?でも、確かに気はリュウから生成されていたわよ。」
「確かこの前の考えでは、精霊樹に纏わるものを持ってないとダメだったよね。でも今は持ってないよ・・・・・」
「リュウ。精霊樹の果実よ。あれを食べたことで、気を操れるようになったんだわ。ということはよ。これを食べたウリとチルとボスも龍脈の気を扱えるということになるのかしら?」
「その可能性が高いな。チル。ちょっと来てくれ。」
「な~にリュウ兄ちゃん。私まだ、荷物の整理が終わってないよ。」
「いや、それよりちょっと確認したい重大なことが出来たんでね。今から言う呪文を復唱してくれ。」
「う~~ん。わかったよ。」
『時空の精霊たちよ。』『時空の精霊たちよ。』
『精霊ティタニアの名の元に、』『精霊ティタニアの名の元に、』
『異次元の空間をつなげん。異次元ホール』『異次元の空間をつなげん。異次元ホール』
復唱した結果、チルの前にも異次元ホールが開いていた。
「えっ、なんで?私今精霊樹のダガーは持ってないよ。ねぇ、リュウ兄ちゃんどういうことなの?」
「ティタニアこれでほぼ間違いはないな。」
「えぇ、そうね、間違いなくなったわね。そして、精霊樹の果実を食べたものは精霊を認識できるし、精霊誤認の術も効かないってことね。精霊樹様もとんでもないものをくれたものだわ。」
「確かに、これを食べれば、精霊術が使えるし、精霊も目視できる。精霊を悪用するものたちには、是が非でも食べさせられないだろう。」
「ちょっと、二人だけで納得してないで私にもわかるように説明してよ。」
「ああ、すまん。精霊樹の果実を食べただろう。それで、僕とチルは気を操れるようになって、結果精霊樹を精霊樹にまつわるものがなくても使えるようになったんだよ。」
「えぇ~~~それって、凄く重大じゃないの。私も回復の精霊術を使えるってことだね。やった~。リュウ兄ちゃんこれで、怪我しても私が癒してあげられるよ。」
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