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第6章 精霊樹の苗木 準備編
【雇用№91】薬儒の森からの帰還
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ようやく森を抜けることが出来た。
「さぁ~後は、リヤカーに乗ってビュンビュン走っていくぞ。」
僕とチルがリヤカーに乗りこんだ。リヤカーの上には荷物にさらにボス熊の死骸が載っている。うん、これ以上のスペースがないな。
「ウリ走って着いて来れるか?」
『ぷぎゅ~~~』
「問題ないって言ってるわよ。私はウリの上に乗っていくわね。」
「ちょっとリュウ兄ちゃん。このまま街に着いたら。ウリが討伐されるんじゃない?魔物と対して外見が変わらないよ。それにティタニアちゃんもその姿だと人に見られるんじゃないのかな?」
「そっ、そうだよな。なにかわかりやすいものをひとまずは、白い布を首に巻き付けて対応しよう。先に僕らが着いて説明することでなんとか対応しておきたいな。ティタニアはどうなんだ。完璧に人の目から隠れるのか?その服は、チルの服だろ。服だけ浮いているように見えるのか?」
「そう言えばその問題があったわね。う~~ん。モニカちゃんとウェルザさんに確認してからでないと厳しいわね。体調は完全回復しているから問題ないとは思うんだけど。私もそっちに乗ることにするわね。」
「ティタニアちゃん。いらっしゃい。私の膝の上なら大丈夫だよ。羽根さえ隠していれば、そう簡単に妖精だとはばれないよ。一応、毛布で体を隠しておくわね。後、熊もなんか言われると嫌だからかくしておくわね。」
「ええ、それでお願いするわ。う~~ん、でかくなった弊害よね。服は着れないし、チルのカバンにも身をひそめられないし。ちょっと動きづらくなったわね。」
「よし、じゃ~気を取り直していくぞ。『空飛ぶリヤカー』」
浮いたような気はしたが、実際は地面についたままである。
「あれっ、浮かばない?でも前には進んでいる?あ~~リヤカーが重くなったために浮かばなくなったのか。」
「ねぇ、リュウ兄ちゃん。それって私が太ったっていいたいの?」
チルが怒気をはらんだ声で聞いてい来る。
「リュウ。私のせいで重量オーバーしたといいたいのかしら?」
ひんやりとした声でティタニアも詰め寄ってくる。
「いやいや、二人ともそんなことはないよ。二人はきっと来るときとまったく変わらないさ。ほら、行きと帰りで違うものがあるだろ。ボス熊だよ。これがきっと重すぎて、『空飛ぶリヤカー』の浮力以上になってるんだよ。だから『浮遊』」
リヤカーが上に浮かび前にサクサクと進みだした。
「ほらね、君たちのせいではないよ。でも言い方が悪かったね。ごめん」
「もうわかったわ。でも次同じ用な発言をしたら分かっているよね?リュウ兄ちゃん?」
「わかってるわよね?リュウ?」
「ええ、わかっておりますとも。」
その場をなんとか納めて、先に進んだ。雑草は先一昨日刈ったばかりなので『ウィンドカッター』の出番はなかった。
さて、そろそろ街に近づいてきたから、『解除』とリヤカーから降りて、リヤカーを引きながら歩いた。降りたのは僕だけで、チルとティタニアはそのまま乗っている。ウリには所有権がわかりやすいように、紐で僕と繋げてある。これで文句を言われることはないだろう。
「おいちょっとそこのリヤカーの人止まってくれ」
「はい、お疲れ様です。門兵さん。中に入ってもいいでしょうか?」
「その魔猪はお前のものか?」
「ええ、薬儒の森で子供を捕まえたので、うちで飼育しようと思って連れてきました。」
「なるほどな。うん、大人しいようだし、入っていいぞ。ただ、街で魔獣を買う時は、役所への届け出が必要だから、後で登録してきなさい。」
「はい、ありがとうございます。」
「さ~街の中にはいったし、懐かしの我が家へ向かいますか。」
「さぁ~後は、リヤカーに乗ってビュンビュン走っていくぞ。」
僕とチルがリヤカーに乗りこんだ。リヤカーの上には荷物にさらにボス熊の死骸が載っている。うん、これ以上のスペースがないな。
「ウリ走って着いて来れるか?」
『ぷぎゅ~~~』
「問題ないって言ってるわよ。私はウリの上に乗っていくわね。」
「ちょっとリュウ兄ちゃん。このまま街に着いたら。ウリが討伐されるんじゃない?魔物と対して外見が変わらないよ。それにティタニアちゃんもその姿だと人に見られるんじゃないのかな?」
「そっ、そうだよな。なにかわかりやすいものをひとまずは、白い布を首に巻き付けて対応しよう。先に僕らが着いて説明することでなんとか対応しておきたいな。ティタニアはどうなんだ。完璧に人の目から隠れるのか?その服は、チルの服だろ。服だけ浮いているように見えるのか?」
「そう言えばその問題があったわね。う~~ん。モニカちゃんとウェルザさんに確認してからでないと厳しいわね。体調は完全回復しているから問題ないとは思うんだけど。私もそっちに乗ることにするわね。」
「ティタニアちゃん。いらっしゃい。私の膝の上なら大丈夫だよ。羽根さえ隠していれば、そう簡単に妖精だとはばれないよ。一応、毛布で体を隠しておくわね。後、熊もなんか言われると嫌だからかくしておくわね。」
「ええ、それでお願いするわ。う~~ん、でかくなった弊害よね。服は着れないし、チルのカバンにも身をひそめられないし。ちょっと動きづらくなったわね。」
「よし、じゃ~気を取り直していくぞ。『空飛ぶリヤカー』」
浮いたような気はしたが、実際は地面についたままである。
「あれっ、浮かばない?でも前には進んでいる?あ~~リヤカーが重くなったために浮かばなくなったのか。」
「ねぇ、リュウ兄ちゃん。それって私が太ったっていいたいの?」
チルが怒気をはらんだ声で聞いてい来る。
「リュウ。私のせいで重量オーバーしたといいたいのかしら?」
ひんやりとした声でティタニアも詰め寄ってくる。
「いやいや、二人ともそんなことはないよ。二人はきっと来るときとまったく変わらないさ。ほら、行きと帰りで違うものがあるだろ。ボス熊だよ。これがきっと重すぎて、『空飛ぶリヤカー』の浮力以上になってるんだよ。だから『浮遊』」
リヤカーが上に浮かび前にサクサクと進みだした。
「ほらね、君たちのせいではないよ。でも言い方が悪かったね。ごめん」
「もうわかったわ。でも次同じ用な発言をしたら分かっているよね?リュウ兄ちゃん?」
「わかってるわよね?リュウ?」
「ええ、わかっておりますとも。」
その場をなんとか納めて、先に進んだ。雑草は先一昨日刈ったばかりなので『ウィンドカッター』の出番はなかった。
さて、そろそろ街に近づいてきたから、『解除』とリヤカーから降りて、リヤカーを引きながら歩いた。降りたのは僕だけで、チルとティタニアはそのまま乗っている。ウリには所有権がわかりやすいように、紐で僕と繋げてある。これで文句を言われることはないだろう。
「おいちょっとそこのリヤカーの人止まってくれ」
「はい、お疲れ様です。門兵さん。中に入ってもいいでしょうか?」
「その魔猪はお前のものか?」
「ええ、薬儒の森で子供を捕まえたので、うちで飼育しようと思って連れてきました。」
「なるほどな。うん、大人しいようだし、入っていいぞ。ただ、街で魔獣を買う時は、役所への届け出が必要だから、後で登録してきなさい。」
「はい、ありがとうございます。」
「さ~街の中にはいったし、懐かしの我が家へ向かいますか。」
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