【完結】雇われ勇者の薬草農園 ~チートスキルで薬草栽培始めます~ 【累計13万PT & 123大賞4一次通過】

近衛 愛

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第7章 ひとときの日常休暇編

【雇用№100】リュウとチルのデートへの準備

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 結局ティタニアが出て行った後、作業を途中でやめて、急いで、明日の段取りを行うことにした。

 チルには明日どこか二人で出かけようって話したら凄い喜んでくれた。どうも約束していた突如なくなったらしい。ティタニアが早速、チルに話して予定を変えていたようだ。ティタニアさんマジ神様対応です。プランも練ってくれたら超嬉しいんだけど。

 予定が確定したことで、その日の残りの時間は作業で大忙しです。ウェルザさんには明日お休みすることを伝え、セバリンには、改装が2日程予定より遅れることを伝えた。
 
 でも心なしか、二人に伝えたとき、微笑ましい感じで上から見られていた感じがするんだよな。特に休む理由も遅れる理由も聞かれなかった。そのことについて聞きたい気もしたけど、何より明日までに時間がなかった。二人にデートスポットを聞くのは少し気恥ずかしかったため、僕はガンツさんに聞きにダッシュでいった。

 あのおっさんは、見た目のわりに愛妻家で奥様を喜ばせることが上手なんだ。ここら辺に住んでいる人であのオシドリ夫婦を知らぬものはいない。

 ガンツさんにアドバイスをもらうことにする。手土産は、イノシシの肉の僅かに残っていたものを持ってきている。これでガンツさんを喜ばせることは出来るはずだ。

 手土産をガンツさんに渡すと思った通り、喜んでもらえた。最近は、狩りに出られる人も少ないため、まだまだ、イノシシの肉は供給が少ないそうだ。カミさんがテンション上げ上げになるってめっちゃよろこんでました。夜が楽しみなんだって。

 で、デートスポットに関して快く色々と教えてもらったし、プレゼントの中身や、素敵な夜景の見えるスポットも教えてもらった。後は、ダメ押しで、見出し並みを整えて、服を特別感を出して、いつも着ていない服にしろと言われましたわ。

 そんな感じで、髪を切るのは何処だろうって感じだよね。手早く自分でカットしてたから、少しボサボサかも。髭なんかはまめに小刀で切っているけど、あれは、髭剃り刀じゃないから、切れすぎて怖いんだよ。

 そのことも相談したら、サービスでガンツさんの奥さんが切ってくれることになったんだ。いやー、こんな奥さんいるなんてやっぱり、ガンツさんは羨ましいよね。僕だって日本に帰れば、愛ちゃんがいるんだよね。結婚はいずれはしたいと思ってるんだけど。まだ、付き合ったばかりだし、タイミングが問題なんだよな。

 っと、その前にチルを喜ばせないとね。デートとは、言っても彼氏彼女のデートじゃなくて、兄と妹のラブラブデートなんだから、愛ちゃんには、そこのところを強く理解してもらわなきゃね。だから、決して
このデートは、浮気なんかじゃないからね。ホントに。

 愛ちゃんはぜーったい浮気したら、許してくれそうにないからな。もちろん好きな人、愛してる人は、愛ちゃんただ一人なので、そんな浮気をするなんてことはないんだよ。男として、ちょっと色々目がうろついちゃったり、女性と話すのが楽しかったりするわけだけど、そこは、ノーカンてことでお願いしたいんだわ。

 流石に一線を、超えることは絶対にしないし、他の女性を愛することもしない。あっ。家族愛は別だからね。愛ちゃんは、そこら辺は潔癖に近いとこがあるから、精神的に異性と、一つになってもダメなんだよ。

 酷いとこだと、異性とのスキンシップはおろか、話すのもダメらしいけど、そこまでは、いってない。スキンシップは程度によるし、異世界だから、たとえしたとしても、愛ちゃんにバレることはないんだけど、一筋な僕は勿論しない。ちょっとした、希望と妄想で終わらせます。

 て、馬鹿なことやってる間に、散髪は終わった。ガンツさんに髭剃りどうやっているか聞いたら、それ用の小刀と、シェービングクリームに近いものがここで売ってるんだって、灯台元暮らしとは、よく言ったものだ。流石ガンツ雑貨店、必要な品物が揃ってる。

 欲しいものが見つからなかったら、店員さんに聞いてみろってことだね。それ相応の修羅場をくぐってきたはずだから、ある程度の質問は、されたことがあるはずだ。

 プレゼントをどうしようか迷ってたら、ここで買ってけって言われちゃったよ。色々と迷いながらプレゼントも買ったし、これで準備は万端かな。

 あっと、僕の普段着からの脱却か、流石に雑貨屋さんには置いてなかったので、ガンツさんにお店を聞いて行ってみることにする。


 
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