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第8章 変わってしまう日常編
【雇用№113】突発!魔族襲撃4
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「2対1で、人数差が逆転した上で、こっちは聖霊樹の長刀もある負ける道理はないね。」
「熱線(ヒートショック)」
指先から発するビームが空中を、駆け巡るデーモンを追いかけ回す。このままではさっきと同じように、決めてにかかるのだが、今回は違うをチルがいる。
僕はチルを見ると、チルが頷く、
「アースウォーターネット」
回避した先に照準を合わせて、魔法を準備するなら出来るんだ。あっさりとデーモンは、ウォーターネットで羽と身体が粘着質な糸でからまり、地に落ちた。
バタバタともがくが、立ち上がるまでには時間がかかる。
さっと、デーモンの隣までダッシュして、聖霊樹の長刀を上段から、思いっきり振り下ろし、デーモンの首をたった。
うん、僕たちは順調にレベルアップしている。前の襲撃とはちがうんだ。それから、色んな魔法の開発やトレーニングや熊との戦いも、あったんだから。
「イェーイ」
僕とチルは盛大にハイタッチを交わす。
「バシン」と小気味のよい音がする。
「チルやるじゃないか、デーモン一体を拘束するなんて、もう十分一人で戦えるじゃないか」
「そんな、リュウ兄ちゃんたまたまだよ、たまたま。リュウ兄ちゃんが上手いことデーモンを、追い込んでくれたおかげだよ。」
「ちょっと二人とも。何やってんのよ。終わったんなら、早くこっちもなんとかしなさいよ。このスピードで空中戦するの疲れるんだからね。あと、そんなにもたないから、お願いだから、早く助けて」
「おっと、我らが姫のティタニアさんからの応援要請だ。チル。行くよ援護は任せた」
「うん、さっきと同じように不意を狙ってやってみるよ。」
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
3対2となったデーモン達は、またもや、分断され各個撃破された。準備さえ整っていれば、後、人数差さえあればデーモンなんぞ。恐るものではなくなった。
「チル、今のうちに念の為、聖霊樹の小刀を出しといて、僕は穴の中で、動けなくなっているデーモンに止めをさしてくるから。」
実用化には、至らなかったが果たして、この魔法が生きているデーモンに対して効果があるか確認しておく必要がある。
それに、いつまでも魔法の効果で、拘束していられるとも思ってない。が、穴の中にいる相手に長刀で止めをさすのは、厳しいから。
『唸れ、極炎、全てを滅却せよ、ウォータープロミネンス』
我ながら、厨二病臭い魔法名をつけてしまったものである。
が長い時間をかけてコツコツ作って来た魔法の一つである。大層な名前をつけてあげてもいいじゃないか。
空中にパラボラアンテナのような水球が生成される。照準は、穴の中、焦点距離は、地下2mとして、魔法を発動している。
これは厳密には魔法であって魔法ではない。魔法を使っての太陽光の集約しての熱線である。ほら、あれだ、虫メガネで、太陽光を、使って、紙を燃やしたり、ペットボトルの水で集めたりとするやつである。
なんで、距離を間違えると単に暑い攻撃になってしまう。そして、太陽光の光を集約するのにも時間がかかる。実戦で使えない魔法なのである。
大体体感で3分後、水球の中が小型の太陽のようなものが出来て、ようやくそこから、集約された光線が照射された。
「ジュージュージュー」
燃えるというよりは溶けると言った方が表現として近いかも知れない。地面の底は熱気で渦巻いていた。
「ミネラルウォーター」の魔法で水を何度か放り込むで冷却するとようやく底を確認することが出来た。デーモンの形をするものは何一つなく、黒い塊の物体だけがそこに残されていた。
「デーモンにも魔法ではないから、効果はあるようだね。」
「リュウ兄ちゃん、間違っても私に向かって打たないでね。影も形も残らない魔法なんて怖すぎるよ」
略称の太陽光線の魔法は、確実に戦略兵器の位置付けと化してしまった。お城も遠隔から魔法を放てば回避は出来ないだろう。発射されてしまえば、ほとんど回避は出来ないんだから。
だがこの兵器には最大の弱点がある、この世界の魔法には反射(リフレクト)があるのかわからないが、この太陽光線の魔法は、魔法ではなく、自然光である。故に、そう自然光であるが故に鏡一枚で反射が、可能となってしまうのだ
気づいてから、準備しても猶予の5分で準備出来てしまうのだから恐ろしい。
こちらもカウンターのカウンターように今度から鏡を準備しておこう。うん。そうしよう。
「ティタニア、現状の状況を説明してくれ。ウェルザさん達は無事だよな。」
「ええ、無事よ。リュウの指示通り、あなたが来るまでは、地下で待機してもらっているわ。セバリンは、奥さんを迎えに行ったわ。道中移動に時間がかかると思ったから、警護も兼ねて、ウリに乗って言ってもらったわ。」
どうやら、間一髪間に合ったみたいだな。あと数刻遅れていたら、どうなっていたか分からないな。
「ならまずは、ウェルザさんと合流し、その後は、セバリンさんを迎えにいく」
あくまでもうちのファームの人員の安全が最優先だ。それ以外はニの次三の次。
僕たちは、地下へと向かって歩いていった。
「熱線(ヒートショック)」
指先から発するビームが空中を、駆け巡るデーモンを追いかけ回す。このままではさっきと同じように、決めてにかかるのだが、今回は違うをチルがいる。
僕はチルを見ると、チルが頷く、
「アースウォーターネット」
回避した先に照準を合わせて、魔法を準備するなら出来るんだ。あっさりとデーモンは、ウォーターネットで羽と身体が粘着質な糸でからまり、地に落ちた。
バタバタともがくが、立ち上がるまでには時間がかかる。
さっと、デーモンの隣までダッシュして、聖霊樹の長刀を上段から、思いっきり振り下ろし、デーモンの首をたった。
うん、僕たちは順調にレベルアップしている。前の襲撃とはちがうんだ。それから、色んな魔法の開発やトレーニングや熊との戦いも、あったんだから。
「イェーイ」
僕とチルは盛大にハイタッチを交わす。
「バシン」と小気味のよい音がする。
「チルやるじゃないか、デーモン一体を拘束するなんて、もう十分一人で戦えるじゃないか」
「そんな、リュウ兄ちゃんたまたまだよ、たまたま。リュウ兄ちゃんが上手いことデーモンを、追い込んでくれたおかげだよ。」
「ちょっと二人とも。何やってんのよ。終わったんなら、早くこっちもなんとかしなさいよ。このスピードで空中戦するの疲れるんだからね。あと、そんなにもたないから、お願いだから、早く助けて」
「おっと、我らが姫のティタニアさんからの応援要請だ。チル。行くよ援護は任せた」
「うん、さっきと同じように不意を狙ってやってみるよ。」
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
3対2となったデーモン達は、またもや、分断され各個撃破された。準備さえ整っていれば、後、人数差さえあればデーモンなんぞ。恐るものではなくなった。
「チル、今のうちに念の為、聖霊樹の小刀を出しといて、僕は穴の中で、動けなくなっているデーモンに止めをさしてくるから。」
実用化には、至らなかったが果たして、この魔法が生きているデーモンに対して効果があるか確認しておく必要がある。
それに、いつまでも魔法の効果で、拘束していられるとも思ってない。が、穴の中にいる相手に長刀で止めをさすのは、厳しいから。
『唸れ、極炎、全てを滅却せよ、ウォータープロミネンス』
我ながら、厨二病臭い魔法名をつけてしまったものである。
が長い時間をかけてコツコツ作って来た魔法の一つである。大層な名前をつけてあげてもいいじゃないか。
空中にパラボラアンテナのような水球が生成される。照準は、穴の中、焦点距離は、地下2mとして、魔法を発動している。
これは厳密には魔法であって魔法ではない。魔法を使っての太陽光の集約しての熱線である。ほら、あれだ、虫メガネで、太陽光を、使って、紙を燃やしたり、ペットボトルの水で集めたりとするやつである。
なんで、距離を間違えると単に暑い攻撃になってしまう。そして、太陽光の光を集約するのにも時間がかかる。実戦で使えない魔法なのである。
大体体感で3分後、水球の中が小型の太陽のようなものが出来て、ようやくそこから、集約された光線が照射された。
「ジュージュージュー」
燃えるというよりは溶けると言った方が表現として近いかも知れない。地面の底は熱気で渦巻いていた。
「ミネラルウォーター」の魔法で水を何度か放り込むで冷却するとようやく底を確認することが出来た。デーモンの形をするものは何一つなく、黒い塊の物体だけがそこに残されていた。
「デーモンにも魔法ではないから、効果はあるようだね。」
「リュウ兄ちゃん、間違っても私に向かって打たないでね。影も形も残らない魔法なんて怖すぎるよ」
略称の太陽光線の魔法は、確実に戦略兵器の位置付けと化してしまった。お城も遠隔から魔法を放てば回避は出来ないだろう。発射されてしまえば、ほとんど回避は出来ないんだから。
だがこの兵器には最大の弱点がある、この世界の魔法には反射(リフレクト)があるのかわからないが、この太陽光線の魔法は、魔法ではなく、自然光である。故に、そう自然光であるが故に鏡一枚で反射が、可能となってしまうのだ
気づいてから、準備しても猶予の5分で準備出来てしまうのだから恐ろしい。
こちらもカウンターのカウンターように今度から鏡を準備しておこう。うん。そうしよう。
「ティタニア、現状の状況を説明してくれ。ウェルザさん達は無事だよな。」
「ええ、無事よ。リュウの指示通り、あなたが来るまでは、地下で待機してもらっているわ。セバリンは、奥さんを迎えに行ったわ。道中移動に時間がかかると思ったから、警護も兼ねて、ウリに乗って言ってもらったわ。」
どうやら、間一髪間に合ったみたいだな。あと数刻遅れていたら、どうなっていたか分からないな。
「ならまずは、ウェルザさんと合流し、その後は、セバリンさんを迎えにいく」
あくまでもうちのファームの人員の安全が最優先だ。それ以外はニの次三の次。
僕たちは、地下へと向かって歩いていった。
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