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第8章 変わってしまう日常編
【雇用№153】精霊樹の斧と魔霊樹討伐2
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「カランカラン」
のあると二人で、武器屋さんに入っていく。
「いらっしゃいませ~。あっ、リュウさん。待ってましたよ。お待ちかねの斧が出来ました。」
マインちゃんがそう言って、カウンターの奥に入って行って、出来上がった斧を?斧を持ってくる。
筋力は僕と同等ぐらい売るのだろうか?重いと思うであろう斧を地面につかない様に、しっかりと両手で持ってくるではないか。足取りもしっかりしていて、ふらついている様子もない。
カウンターに着くと、そっとカウンターの上に置き、周りに巻きついている布を外していく。布を取り除くと輝いている様に見える斧があった。
「これが頼んでいた斧か。」
マンガで見る様な大きな円を描く様な装飾のついた斧ではない。薪割り等で見られる飾り気のないシンプルな作りの手斧だった。
「ええ、名付けてマイン・ザ・アックスバージョン1です。」
マインちゃんが自信満々に名前を言い出した。いやね、その仕草はとても微笑ましいものがあるんだが、いかんせんな前が絶望的である。僕のつける名前とどっこいどっこいではないだろうか?
出された斧を手に取ってみる。程よい感じの重量感である。バットを手に取るのと同じ位だろうか。これなら僕の筋力でも持ち運びは出来るし、振りかざして木を伐採することも出来るだろう。普通の道端に生えている木で有れば……。
魔霊樹の幹の太さがどれほどのものか分からないが、一夜で大きくなった精霊樹より小さいということはないと思うんだよね。この木斧で魔霊樹を伐採する?改めて考えると無理な気がしてくるが、サイズ的にも重量的にもこのサイズが丁度良い。
「うん、僕の手にも馴染んで扱いやすいよ。」
「勿論ですよ。リュウさんの筋力や手の大きさに合わせて特注で作らせてもらってますから。調子が悪くなるなら武器屋の名折れです。その時は全額返金する覚悟ですから。えっへん」
マインちゃんが偉く自分の仕事に自信を持っている様だ。このくらいの自信がある所に任せると安心出来ますね。
「いやいや、ほんといい感じなんで文句の一つもないよ。ありがとう」
「では、手直しもなしでそちらをお渡し致しますね。後こちらは支給された材料の残材となります」
カウンターの上に幾つかの袋に分かれて、置かれた。中を見てみると、木材や精霊樹の水が材料ごとにきっちり分けて入れてある。てっきりまとめてゴミ袋に入れて渡されると思ってたんだけど。お客様優位のお店はここまでしてくれるのか。高いお金を支払うだけはあるってことかな。
「うん、ここまで丁寧に対応してくれてありがとう。また、作って欲しいものがあったらまた寄らせてもらうね。」
「はい、リュウさん。是非マインの武器屋をご贔屓にお願いしますよ。」
僕とノエルは武器屋を後にした。木斧を担いだ金太郎ではないが中々物騒な格好で街中を歩いてしまっている。
「パパ期待通りのものが出来てよかったですね。」
胸のポケットからひょこっと顔を出してノエルが言ってくる。
「うん期待通りならものができて良かったよ。僕にとって使いやすくはあるんだが、果たしてこれで魔霊樹を伐採出来るのか?」
「パパこの精霊樹の斧なら、間違いなく伐採出来ますよ」
「そっそうなのか?魔霊樹は見たことないけど、精霊樹と同じくらいの大きさがあると思うから、うちの一部屋みたいな大きさだろう。それをこんな小さな斧で伐採出来るのか?枝打ちくらいなら、出来そうな感じはあるけど………」
「パパ大丈夫です。安心して下さい。その子なら必ず活躍してくれます!!」
ノエル、お前ってやつは………ノエルがそう言うんなら信じてみるか。保険として、木伐採用の魔法でも念のため開発していこう。というか、木なんだから燃やせばいいよね。
フレイムガトリングやウォータープロミネンスあたりを使えばなんとかなると思うのだが。天候がな問題だよな~。晴れの日なら問題ないんだけど、雨が降ると効力が落ちるというか発動しないからな。
それに生木相手に火をつけても燃えないからな。枯れ木なら兎も角。そうか、雨の日に魔霊樹を伐採するということもありうるか。たまたまこれまでは、薬樹の森ぐらいしか行ってないから雨降る降らないは空を見れば分かったけど。今回は、旅路の天候も考えなきゃいかんのか…うむむむむ。
その前にいついくかだよな。前回のデーモンイーターの件もあるし、どれだけかかるか分からない旅路の果ての魔霊樹伐採よりかは、目の前のわかりやすい脅威の排除が先だよな。
来るのが予想出来ていれば、対処のしようもあるし。今回は魔法陣による増幅もあるしな。魔霊樹を伐採した後では、魔法の減衰効果でどれだけけ下がるか分からんものな。
「よし、ノエル。魔霊樹の討伐は街に来た魔族を襲撃したものを退治してから直ぐにするぞ。」
のあると二人で、武器屋さんに入っていく。
「いらっしゃいませ~。あっ、リュウさん。待ってましたよ。お待ちかねの斧が出来ました。」
マインちゃんがそう言って、カウンターの奥に入って行って、出来上がった斧を?斧を持ってくる。
筋力は僕と同等ぐらい売るのだろうか?重いと思うであろう斧を地面につかない様に、しっかりと両手で持ってくるではないか。足取りもしっかりしていて、ふらついている様子もない。
カウンターに着くと、そっとカウンターの上に置き、周りに巻きついている布を外していく。布を取り除くと輝いている様に見える斧があった。
「これが頼んでいた斧か。」
マンガで見る様な大きな円を描く様な装飾のついた斧ではない。薪割り等で見られる飾り気のないシンプルな作りの手斧だった。
「ええ、名付けてマイン・ザ・アックスバージョン1です。」
マインちゃんが自信満々に名前を言い出した。いやね、その仕草はとても微笑ましいものがあるんだが、いかんせんな前が絶望的である。僕のつける名前とどっこいどっこいではないだろうか?
出された斧を手に取ってみる。程よい感じの重量感である。バットを手に取るのと同じ位だろうか。これなら僕の筋力でも持ち運びは出来るし、振りかざして木を伐採することも出来るだろう。普通の道端に生えている木で有れば……。
魔霊樹の幹の太さがどれほどのものか分からないが、一夜で大きくなった精霊樹より小さいということはないと思うんだよね。この木斧で魔霊樹を伐採する?改めて考えると無理な気がしてくるが、サイズ的にも重量的にもこのサイズが丁度良い。
「うん、僕の手にも馴染んで扱いやすいよ。」
「勿論ですよ。リュウさんの筋力や手の大きさに合わせて特注で作らせてもらってますから。調子が悪くなるなら武器屋の名折れです。その時は全額返金する覚悟ですから。えっへん」
マインちゃんが偉く自分の仕事に自信を持っている様だ。このくらいの自信がある所に任せると安心出来ますね。
「いやいや、ほんといい感じなんで文句の一つもないよ。ありがとう」
「では、手直しもなしでそちらをお渡し致しますね。後こちらは支給された材料の残材となります」
カウンターの上に幾つかの袋に分かれて、置かれた。中を見てみると、木材や精霊樹の水が材料ごとにきっちり分けて入れてある。てっきりまとめてゴミ袋に入れて渡されると思ってたんだけど。お客様優位のお店はここまでしてくれるのか。高いお金を支払うだけはあるってことかな。
「うん、ここまで丁寧に対応してくれてありがとう。また、作って欲しいものがあったらまた寄らせてもらうね。」
「はい、リュウさん。是非マインの武器屋をご贔屓にお願いしますよ。」
僕とノエルは武器屋を後にした。木斧を担いだ金太郎ではないが中々物騒な格好で街中を歩いてしまっている。
「パパ期待通りのものが出来てよかったですね。」
胸のポケットからひょこっと顔を出してノエルが言ってくる。
「うん期待通りならものができて良かったよ。僕にとって使いやすくはあるんだが、果たしてこれで魔霊樹を伐採出来るのか?」
「パパこの精霊樹の斧なら、間違いなく伐採出来ますよ」
「そっそうなのか?魔霊樹は見たことないけど、精霊樹と同じくらいの大きさがあると思うから、うちの一部屋みたいな大きさだろう。それをこんな小さな斧で伐採出来るのか?枝打ちくらいなら、出来そうな感じはあるけど………」
「パパ大丈夫です。安心して下さい。その子なら必ず活躍してくれます!!」
ノエル、お前ってやつは………ノエルがそう言うんなら信じてみるか。保険として、木伐採用の魔法でも念のため開発していこう。というか、木なんだから燃やせばいいよね。
フレイムガトリングやウォータープロミネンスあたりを使えばなんとかなると思うのだが。天候がな問題だよな~。晴れの日なら問題ないんだけど、雨が降ると効力が落ちるというか発動しないからな。
それに生木相手に火をつけても燃えないからな。枯れ木なら兎も角。そうか、雨の日に魔霊樹を伐採するということもありうるか。たまたまこれまでは、薬樹の森ぐらいしか行ってないから雨降る降らないは空を見れば分かったけど。今回は、旅路の天候も考えなきゃいかんのか…うむむむむ。
その前にいついくかだよな。前回のデーモンイーターの件もあるし、どれだけかかるか分からない旅路の果ての魔霊樹伐採よりかは、目の前のわかりやすい脅威の排除が先だよな。
来るのが予想出来ていれば、対処のしようもあるし。今回は魔法陣による増幅もあるしな。魔霊樹を伐採した後では、魔法の減衰効果でどれだけけ下がるか分からんものな。
「よし、ノエル。魔霊樹の討伐は街に来た魔族を襲撃したものを退治してから直ぐにするぞ。」
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