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第8章 変わってしまう日常編
【雇用№155】精霊樹の斧と魔霊樹討伐4
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「パパ、それは出来ると思いますよ。でも……うーん……、今回はそれはやめた方が良いかと思います。」
「ん、なんで、少しでも遅らせたら準備に時間が稼げるから良いのでは?」
「そうなんですよね。でも、今回は、残り5日?という所まで来てますので、今から、6芒星の魔法陣を準備して設置出来たと仮にしても、時間的にそこまで襲撃のタイミングは変わらないと思いますよ。」
「そうか。そう言われるとそうかもしれないね。数分か数時間遅くする為にそれ以上の時間をかけるのは勿体無いな。ノエルはそこに気づくなんて、すごいな。流石僕の娘だよ。」
「パパが魔霊樹討伐で私に言ったことですよ。ふふっ、おかしなパパ。」
「それもそうだな。あはっあはははっ」
「それに、今それをしてしまったら日常での魔素の増加率の測定に影響がでます。」
「それもそうだな。軽微な影響ならそもそもする必要はないし、大きな影響だと、予測時間に大きなズレが出るか。」
「はい、その通りです。でしたら、現状の予測時間で対応策を設置し、予測時間の誤差範囲内に迎撃の準備体制敷いて、転移ゲートを開いた瞬間に奇襲をかけた方が良いかと思います。」
「確かにその案の方が良いな。魔族もいつもは奇襲をかけているのにまさか、奇襲をかける自分達が奇襲をかけられるとは夢にも思わないだろう。」
「はい、ですのでパパの魔法で、ドカンと一発でかいのを転移ゲートに打ち込んで仕舞えば。」
「魔族は一撃で葬れるかもしれないな。今は魔法陣による増幅もあるし、空中なら威力を気にせずに放射することが出来る。だけどな。今使える魔法でそこまで空中に放射してやれる魔法が試作段階では色々あるんだが完成しているのがないんだよな。唯一まともに使えるのがウォータープロミネンスな訳だが、あらは空中からの地面に向けての打ち下ろしになって、ゲートの下が城になっているから使用は出来ないし、何より、天候の予想がつかない。」
「そうなりますよね。現状ヒートショックでは、1体から複数体はOKとしても、数十匹の群れ相手はきついでしょうしし。」
「そうなんだよ。それを魔法増幅でやったとしても、こちらからの線での攻撃だから、向こうさん相手には点での攻撃になった面相手の攻撃ではないからな。多分取りこぼしが出るし、そうなると散り散りになって」
「前回よりかは被害は減るのでしょうけど、戦える人が少なくなった今ではそれでも少し心配ですよね。」
「そうなんだよ。戦力として頼りにしてる、ガンツさんも怪我で次は戦えるかも分からないし………、今現状どのくらいの戦力があるかは不透明だからね。するならするで全滅させて、後追い戦はやりたくないかな。」
「となるとパパ。極大全滅魔法を開発する必要がありますね。」
「そうなるかな。間に合うかどうかが問題だよな。間に合わなかったら、増幅するだけ増幅して、うちのメンバー全員でヒートショックの一斉掃射になるな。近場でやらないと多分効果が減衰するから、空を全員で飛んでの奇襲になるし、失敗したことを考えるとかなりのリスクになるからな。間に合う様に頑張ってみますか。手伝いやアドバイスを頼むよノエル!」
「勿論です。パパ」
僕たちは、魔族襲撃に向けて会議を始めた。
「今日みんなを集めたのは他でもない次回の魔族襲撃が近づいてきたからだ。」
集まったファームのみんながごくっと唾を飲み込む。前回の魔族襲撃がかなり酷かっため緊張が走った様だ。
「僕とノエルは、転移ゲートの発生を予想してみることにした。観察は始めたばかりで、まだ結果は揺らぐと思うけど、次回の襲撃はおそらく5日後になると思う。数日経てばもう少し正確な日時と時間がわかる様になると思う。」
「もう少しだと思っておりましたが5日後とは……」
セバリンさんがなにやら予定より、若干早いみたいな渋い表情をしている。
「ポーションの方は、なんとか準備出来てますわ。役所への連絡納品分はなんとか出来てますけど、私達が使う分だけと言った感じですね。前回の様に町の負傷者へ配布となると余裕がありませんわね。」
流石ウェルザさん、あれだけの被害があったと言うのに、あの無理がある様な役所の依頼もこなしていたとは。
メイディンさんが
「お手伝いで来てくれる子たちがみんな良い子で働き者ですからね。」
おっと忘れてた。うちのファームは人手がほしくて増援をしてるんだった。どうするかな。この会議に出ているメンバー意外には、情報を漏らしたくはないし、かといってうちのファームの人間だからなるべく守ってあげたいし。
うむむむむ……
「リュウ様、お手伝いの子たちなら、大丈夫ですわ。当日は私がいつも通りに薬草農園の手伝いをしてもらいますわ。ですので、秘密にされてて大丈夫ですわ。」
「でも、それだと襲撃が起きた時に被害にあうのではないですか?」
「大丈夫ですわ。もしもの場合は、地下のシェルターに入りますから。そのぐらいの避難の時間は、警報がなってからでも間に合いますわ。その日は、町へのお出かけをしない様に注意しますしね。」
「そうだよ。リュウ兄ちゃん私もいるから、大丈夫だよ。」
とチルが自信満々に拳で胸をポンと叩き答える。
「ん、なんで、少しでも遅らせたら準備に時間が稼げるから良いのでは?」
「そうなんですよね。でも、今回は、残り5日?という所まで来てますので、今から、6芒星の魔法陣を準備して設置出来たと仮にしても、時間的にそこまで襲撃のタイミングは変わらないと思いますよ。」
「そうか。そう言われるとそうかもしれないね。数分か数時間遅くする為にそれ以上の時間をかけるのは勿体無いな。ノエルはそこに気づくなんて、すごいな。流石僕の娘だよ。」
「パパが魔霊樹討伐で私に言ったことですよ。ふふっ、おかしなパパ。」
「それもそうだな。あはっあはははっ」
「それに、今それをしてしまったら日常での魔素の増加率の測定に影響がでます。」
「それもそうだな。軽微な影響ならそもそもする必要はないし、大きな影響だと、予測時間に大きなズレが出るか。」
「はい、その通りです。でしたら、現状の予測時間で対応策を設置し、予測時間の誤差範囲内に迎撃の準備体制敷いて、転移ゲートを開いた瞬間に奇襲をかけた方が良いかと思います。」
「確かにその案の方が良いな。魔族もいつもは奇襲をかけているのにまさか、奇襲をかける自分達が奇襲をかけられるとは夢にも思わないだろう。」
「はい、ですのでパパの魔法で、ドカンと一発でかいのを転移ゲートに打ち込んで仕舞えば。」
「魔族は一撃で葬れるかもしれないな。今は魔法陣による増幅もあるし、空中なら威力を気にせずに放射することが出来る。だけどな。今使える魔法でそこまで空中に放射してやれる魔法が試作段階では色々あるんだが完成しているのがないんだよな。唯一まともに使えるのがウォータープロミネンスな訳だが、あらは空中からの地面に向けての打ち下ろしになって、ゲートの下が城になっているから使用は出来ないし、何より、天候の予想がつかない。」
「そうなりますよね。現状ヒートショックでは、1体から複数体はOKとしても、数十匹の群れ相手はきついでしょうしし。」
「そうなんだよ。それを魔法増幅でやったとしても、こちらからの線での攻撃だから、向こうさん相手には点での攻撃になった面相手の攻撃ではないからな。多分取りこぼしが出るし、そうなると散り散りになって」
「前回よりかは被害は減るのでしょうけど、戦える人が少なくなった今ではそれでも少し心配ですよね。」
「そうなんだよ。戦力として頼りにしてる、ガンツさんも怪我で次は戦えるかも分からないし………、今現状どのくらいの戦力があるかは不透明だからね。するならするで全滅させて、後追い戦はやりたくないかな。」
「となるとパパ。極大全滅魔法を開発する必要がありますね。」
「そうなるかな。間に合うかどうかが問題だよな。間に合わなかったら、増幅するだけ増幅して、うちのメンバー全員でヒートショックの一斉掃射になるな。近場でやらないと多分効果が減衰するから、空を全員で飛んでの奇襲になるし、失敗したことを考えるとかなりのリスクになるからな。間に合う様に頑張ってみますか。手伝いやアドバイスを頼むよノエル!」
「勿論です。パパ」
僕たちは、魔族襲撃に向けて会議を始めた。
「今日みんなを集めたのは他でもない次回の魔族襲撃が近づいてきたからだ。」
集まったファームのみんながごくっと唾を飲み込む。前回の魔族襲撃がかなり酷かっため緊張が走った様だ。
「僕とノエルは、転移ゲートの発生を予想してみることにした。観察は始めたばかりで、まだ結果は揺らぐと思うけど、次回の襲撃はおそらく5日後になると思う。数日経てばもう少し正確な日時と時間がわかる様になると思う。」
「もう少しだと思っておりましたが5日後とは……」
セバリンさんがなにやら予定より、若干早いみたいな渋い表情をしている。
「ポーションの方は、なんとか準備出来てますわ。役所への連絡納品分はなんとか出来てますけど、私達が使う分だけと言った感じですね。前回の様に町の負傷者へ配布となると余裕がありませんわね。」
流石ウェルザさん、あれだけの被害があったと言うのに、あの無理がある様な役所の依頼もこなしていたとは。
メイディンさんが
「お手伝いで来てくれる子たちがみんな良い子で働き者ですからね。」
おっと忘れてた。うちのファームは人手がほしくて増援をしてるんだった。どうするかな。この会議に出ているメンバー意外には、情報を漏らしたくはないし、かといってうちのファームの人間だからなるべく守ってあげたいし。
うむむむむ……
「リュウ様、お手伝いの子たちなら、大丈夫ですわ。当日は私がいつも通りに薬草農園の手伝いをしてもらいますわ。ですので、秘密にされてて大丈夫ですわ。」
「でも、それだと襲撃が起きた時に被害にあうのではないですか?」
「大丈夫ですわ。もしもの場合は、地下のシェルターに入りますから。そのぐらいの避難の時間は、警報がなってからでも間に合いますわ。その日は、町へのお出かけをしない様に注意しますしね。」
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