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第8章 変わってしまう日常編
【雇用№172】完成した賢者の素1
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『インストールを開始します。
更新中
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「あらあら、パソコンみたいに長期インストールモードに入ったみたい。終了時間が分からないから、どれくらいかかるか予想つかないな。」
「なら終わるまでゆっくり朝食でも食べて待ってましょう。」
そう言って着替えて、朝食を食べに出ようとすると。
『ビコン』
終了の通知が頭の中に軽く響いた。
「愛ちゃん。ちょっと待って、通知が来たからもしかしたらインストール終わったかも?」
「確認してみて。それ次第で今後の方向性が変わると思うから。」
僕はステータス画面の履歴を開いてみた。
『賢者の器インストール完了しました。』
「愛ちゃん。インストール終わったって。」
「ふふっ、なら少し朝食は遅くなるけど確認しちゃおうよ。」
「うん」
賢者の器の内容を深掘りしていく。
どうも幻想世界で使える魔法が全てインストールされたみたいで、検索をかければ該当する魔法を探し出せるみたいだ。
具体的には、人が使う魔法、精霊が使う精霊術、魔族が使う魔法などの魔法が全て調べることが出来るみたいだ。驚愕する内容としては、数ある魔法の種類の中に女神フェリシア様の専用神聖魔法とかかれた項目があったことだ。
「すごいわリュウ君。これだけあれば女神様の所に行ける魔法もあるかもしれないわね。うん、愛ちゃんが使ってた魔法は、幻想世界オンリーで神界には、転移出来ないから無理だったもんね。案外この女神フェリシア様専用魔法って書いてあるこのツリーにあるんじゃないかって思うね。」
「きっとあると思うよ。下界である幻想世界から上界である神会に行ける魔法は色々と不都合ありそうだからないかもしれないけど、女神様や神様の魔法ならきっとあると思う。」
「うん、同感。少なくとも、僕と愛ちゃんを神界に呼び寄せる魔法?と神会から幻想世界に送り出す魔法かスキルがないとおかしいからね。で、あの女神は下界に降りてスパゲティを食べたり、スパに行って遊んだりしてた見たいだから、少なくとも神が下界である地球や幻想世界に渡る魔法と、下界から神界に帰る魔法魔法はある筈なんだよね。」
「リュウ君、そうだよね。その通りだよ。女神フェリシア様の専用魔法ならきっとそこに女神様の部屋に通じる魔法があるよ。」
僕と愛ちゃんはお互いの目をみて頷いた。
かなりの前進である。転移ゲートで運良く魔族襲撃を無傷で撃退し、その日のうちに地球にいる筈の愛ちゃんと再開し、
愛情を育むことで賢者の素が開花し、女神にコンタクト取れるかも?ってとこまでトントン拍子に進んでいる。
流石に出来過ぎじゃないか?と思わなくてもないけど、代わりにチルが一緒に付いてきたり、愛ちゃんと鉢合わせして、3人から問い詰められる状況となったり、想定外の不運もあるから、よいことばがりではないけれど。僕たちの最終的な目標からするとかなり良い調子で進んでいる。
【女神フェリシア様の専用魔法】のツリーを開いてみた。
かなり魔法が置いてある。が、名前がフェリシアちゃんの~から始まる魔法が多い。マジックプログラミングや幻想界での魔法もそうだけど、作者の言語センスに左右されるのが地味に痛いと感じるな。
特に女神専用魔法は他の人?神に?使われることを想定していないから、フェリシアのやりたい様に記載されている。
「魔法の名前ってつけるの難しいよね。」
「んっ?愛ちゃんどうかしたのみんなが使う魔法の名前は難しそうだよね。」
いや本当に難しいんだけどね。真剣に考えたら……。自分が使いやすくて、効果や威力の判断しやすいものにしないと、自分でどの魔法がどれだか分からなくなるし。。。
実際当初は、魔法を効果別に沢山作ってだけど、増えすぎてどれがどんな魔法だか、結局分からなくなったし。ネーミングのセンスはなかったけど……
「この世界の魔法のミネラルウォーターなんかは、僕には分かりやすかったけど、現地の人にはどうかなって魔法も多かったし、多分幻想世界の魔法作った人も苦労したんだろうね。」
「リュウ君、それ作ったの私」
愛ちゃんが申し訳無さそうに手をあげる。
「私、ゲームとか本当とかってそんなに読む方じゃないから、どんな魔法名にしていいか分からなかったんだよね。それで色々と考えた結果、私の分かりやすい魔法名で落ち着いたんだよ。」
「愛ちゃん別にダメって言ってる訳じゃないからね。ミネラルウォーターとか僕は馴染みがあって、覚えやすかったよ。ポケットライターとかも火の大きさがイメージしやすい。」
「よかったよ。この世界で魔法を作るって地味にプレッシャーだったんだよね。ほらっ、私が作った名前で、他の人がみんな使う訳じゃない。後で色々言われるのもセンスないとか言われるのも嫌だったんだよ~。」
「それにしても愛ちゃんが作ったのか。魔霊樹を植えて、人間に魔法を広めるのが愛ちゃんの役目だった訳だから、納得納得。となるとフレイムガトリングとかも愛ちゃんが?」
「ううん、それは私が作った魔法じゃないよ。私が作った魔法で人が傷つくのは嫌だったから、攻撃になる魔法はなるべく作らなかったよ。私も必要に迫られてその魔法は使えるけど、この世界の現地の人が作ったんだと思うわ。」
更新中
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「あらあら、パソコンみたいに長期インストールモードに入ったみたい。終了時間が分からないから、どれくらいかかるか予想つかないな。」
「なら終わるまでゆっくり朝食でも食べて待ってましょう。」
そう言って着替えて、朝食を食べに出ようとすると。
『ビコン』
終了の通知が頭の中に軽く響いた。
「愛ちゃん。ちょっと待って、通知が来たからもしかしたらインストール終わったかも?」
「確認してみて。それ次第で今後の方向性が変わると思うから。」
僕はステータス画面の履歴を開いてみた。
『賢者の器インストール完了しました。』
「愛ちゃん。インストール終わったって。」
「ふふっ、なら少し朝食は遅くなるけど確認しちゃおうよ。」
「うん」
賢者の器の内容を深掘りしていく。
どうも幻想世界で使える魔法が全てインストールされたみたいで、検索をかければ該当する魔法を探し出せるみたいだ。
具体的には、人が使う魔法、精霊が使う精霊術、魔族が使う魔法などの魔法が全て調べることが出来るみたいだ。驚愕する内容としては、数ある魔法の種類の中に女神フェリシア様の専用神聖魔法とかかれた項目があったことだ。
「すごいわリュウ君。これだけあれば女神様の所に行ける魔法もあるかもしれないわね。うん、愛ちゃんが使ってた魔法は、幻想世界オンリーで神界には、転移出来ないから無理だったもんね。案外この女神フェリシア様専用魔法って書いてあるこのツリーにあるんじゃないかって思うね。」
「きっとあると思うよ。下界である幻想世界から上界である神会に行ける魔法は色々と不都合ありそうだからないかもしれないけど、女神様や神様の魔法ならきっとあると思う。」
「うん、同感。少なくとも、僕と愛ちゃんを神界に呼び寄せる魔法?と神会から幻想世界に送り出す魔法かスキルがないとおかしいからね。で、あの女神は下界に降りてスパゲティを食べたり、スパに行って遊んだりしてた見たいだから、少なくとも神が下界である地球や幻想世界に渡る魔法と、下界から神界に帰る魔法魔法はある筈なんだよね。」
「リュウ君、そうだよね。その通りだよ。女神フェリシア様の専用魔法ならきっとそこに女神様の部屋に通じる魔法があるよ。」
僕と愛ちゃんはお互いの目をみて頷いた。
かなりの前進である。転移ゲートで運良く魔族襲撃を無傷で撃退し、その日のうちに地球にいる筈の愛ちゃんと再開し、
愛情を育むことで賢者の素が開花し、女神にコンタクト取れるかも?ってとこまでトントン拍子に進んでいる。
流石に出来過ぎじゃないか?と思わなくてもないけど、代わりにチルが一緒に付いてきたり、愛ちゃんと鉢合わせして、3人から問い詰められる状況となったり、想定外の不運もあるから、よいことばがりではないけれど。僕たちの最終的な目標からするとかなり良い調子で進んでいる。
【女神フェリシア様の専用魔法】のツリーを開いてみた。
かなり魔法が置いてある。が、名前がフェリシアちゃんの~から始まる魔法が多い。マジックプログラミングや幻想界での魔法もそうだけど、作者の言語センスに左右されるのが地味に痛いと感じるな。
特に女神専用魔法は他の人?神に?使われることを想定していないから、フェリシアのやりたい様に記載されている。
「魔法の名前ってつけるの難しいよね。」
「んっ?愛ちゃんどうかしたのみんなが使う魔法の名前は難しそうだよね。」
いや本当に難しいんだけどね。真剣に考えたら……。自分が使いやすくて、効果や威力の判断しやすいものにしないと、自分でどの魔法がどれだか分からなくなるし。。。
実際当初は、魔法を効果別に沢山作ってだけど、増えすぎてどれがどんな魔法だか、結局分からなくなったし。ネーミングのセンスはなかったけど……
「この世界の魔法のミネラルウォーターなんかは、僕には分かりやすかったけど、現地の人にはどうかなって魔法も多かったし、多分幻想世界の魔法作った人も苦労したんだろうね。」
「リュウ君、それ作ったの私」
愛ちゃんが申し訳無さそうに手をあげる。
「私、ゲームとか本当とかってそんなに読む方じゃないから、どんな魔法名にしていいか分からなかったんだよね。それで色々と考えた結果、私の分かりやすい魔法名で落ち着いたんだよ。」
「愛ちゃん別にダメって言ってる訳じゃないからね。ミネラルウォーターとか僕は馴染みがあって、覚えやすかったよ。ポケットライターとかも火の大きさがイメージしやすい。」
「よかったよ。この世界で魔法を作るって地味にプレッシャーだったんだよね。ほらっ、私が作った名前で、他の人がみんな使う訳じゃない。後で色々言われるのもセンスないとか言われるのも嫌だったんだよ~。」
「それにしても愛ちゃんが作ったのか。魔霊樹を植えて、人間に魔法を広めるのが愛ちゃんの役目だった訳だから、納得納得。となるとフレイムガトリングとかも愛ちゃんが?」
「ううん、それは私が作った魔法じゃないよ。私が作った魔法で人が傷つくのは嫌だったから、攻撃になる魔法はなるべく作らなかったよ。私も必要に迫られてその魔法は使えるけど、この世界の現地の人が作ったんだと思うわ。」
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