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第8章 変わってしまう日常編
【雇用№177】テレポートの魔法のテスト
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それから僕は愛ちゃんにテレポートの魔法をご指導頂いて、何度かテストしてみた。
この魔法本当に思ったより魔力を使う。ドラゴンファームまでの長距離転移は、おそらく僕でも厳しいと言うことが分かった。消費する魔力は、色々条件によって異なった。
まず距離に比例?累乗計算で消費が上がって行くし、一緒に転移する人数によって単純に人数倍で消費魔力が上がっていった。あとは、持ち運びする荷物の量でも異なったから、単純に重さによって魔力消費量が変わるんだと思う。
「ひとまずテレポートのテストはこれで完了だな。」
「リュウ君お疲れ様。はい。」
とテストに付き合ってくれた愛ちゃんは、差し入れにグラスに入った果実汁を渡してくれる。
「ありがとう。チルとノエルの方はどんな感じ?」
「二人ともいつまでいるか、分からないから色んな人に挨拶して、適性を見てるよ。それにしてもチルちゃん。凄いんだね。リュウ君が褒めてたのも分かるよ。あれだけ魔法を使える子は、私の知ってる魔法少女でもそんなにいないよ。彼女なら、魔法さえ覚えれば近距離ならテレポートも出来るし、色んな仕事を手伝ってもらえそうだって、大臣が言ってたわ。」
「まー無駄に魔力量は上げたからね。」
「???リュウ君、魔力量って、意図的にあげられるものなの?」
「んっ、魔力量の上げ方を知らないの?愛ちゃんは僕より魔力量多いよね。」
「そうね。私の方が多いかしら?何百年も経ったからだと思うわ。少なくとも一年目はほとんど魔法が使えなかったのよ。」
「そうなんだ。長い年月をかければ魔力は上がるよね。」
「で、リュウ君、どうやって僅か一年足らずで私と同じくらいの魔力量まで上げたの?勇者だからってことはないよね?チルちゃんもかなり魔力量高いから何か秘訣があるんでしょう?」
「うん、簡単だよ。多分ここでも普通に行っているよ。」
「ここでも?えっとリュウ君どういうこと?普段の生活に入ってることで簡単に上がるの?年数が多いからその分上昇してるってこと?」
「そう普段の食生活できっとお肉を食べているからそれで魔力は自然と上がってるんだよ。」
「あーなるほどね。それなら確かに私も毎日とは言わないけど、食べてるし魔力は少しずつ上がるのね。ん?ちょっと待って。それなら一般市民もそれなりに魔法使える様になると思うんだけど、ほとんど使えない人もいるわよ。その人達が貧しくてお肉が食べれないわけではないと思うの。この領地では、食事が不足しない様に備蓄して供給しているから、そんなことにはならないわ。」
「愛ちゃんの疑問もごもっとも。肉は肉でも魔猪や魔熊のお肉でないと効果が望めないんだよ。普通の動物のお肉を食べててもほとんど上がらないと思うよ。」
「そうなんだね。そう言われればそうかも。魔猪のお肉は美味しいから、高値で取引されてるし、一般の方では頻繁に食べれないわね。そうなると、所得の多い家庭が必然的に魔力量が多くなるわけね。」
「そういうこと。意識して魔物の肉を食べたら、簡単に成果は出るよ。うちのファームの人はチル以外もそれで魔力量はかなりあるからね。」
「ありがとね。そんなに大事な情報を教えてくれて。それでも狩猟できる量が限られているから、みんなをばっとあげられる訳ではないわね。」
「まーそうなるかな。うちのメンバー少数だから出来たことで、みんなに知らせてたら、価格が高騰したり、取り合いになるから極力信用出来る人以外は秘匿の方向で。」
「うん分かったわ。」
数時間後、女神に行く段取りと、対応方法を話しあい、チルノエルに少しばかりの別れの挨拶をした。必ず戻ってくると指切りげんまんさせられて。
「さっ準備も整ったし行ってみましょう。あの二人にはああ言ったけど、私たちが二人神界に行くだけの信仰ポイントはあるのよね。」
「んー、残念ながらポイントがどれだけあるかは分かんないだよね。でもあれだけスパゲティを食べたい女神様だから、何回か星を渡る程度のポイントは残してあると思うんだよ。
行きと帰りのポイントを考えれば、二人で片道行くぐらいなら確実に残ってらと思うから。まー、不発でもなにも起こらないだけだし、まっやってみよう。」
「そうね。ここまで来たらやってみるしかないわね。私達二人がもとの世界に帰るために。」
「僕と愛ちゃんがもといた時代に帰る為に」
僕と愛ちゃんは、必ず二人で行ける様にお互い向き合って両手で掴み合った。
『女神フェリシアちゃんのゴーマイルーム』」
神の魔法を唱えた。はっきり言えば口に出して唱えたくない魔法名だ。
テレポートと同じ様に瞬間的に当たりの景色が変わる。
この魔法本当に思ったより魔力を使う。ドラゴンファームまでの長距離転移は、おそらく僕でも厳しいと言うことが分かった。消費する魔力は、色々条件によって異なった。
まず距離に比例?累乗計算で消費が上がって行くし、一緒に転移する人数によって単純に人数倍で消費魔力が上がっていった。あとは、持ち運びする荷物の量でも異なったから、単純に重さによって魔力消費量が変わるんだと思う。
「ひとまずテレポートのテストはこれで完了だな。」
「リュウ君お疲れ様。はい。」
とテストに付き合ってくれた愛ちゃんは、差し入れにグラスに入った果実汁を渡してくれる。
「ありがとう。チルとノエルの方はどんな感じ?」
「二人ともいつまでいるか、分からないから色んな人に挨拶して、適性を見てるよ。それにしてもチルちゃん。凄いんだね。リュウ君が褒めてたのも分かるよ。あれだけ魔法を使える子は、私の知ってる魔法少女でもそんなにいないよ。彼女なら、魔法さえ覚えれば近距離ならテレポートも出来るし、色んな仕事を手伝ってもらえそうだって、大臣が言ってたわ。」
「まー無駄に魔力量は上げたからね。」
「???リュウ君、魔力量って、意図的にあげられるものなの?」
「んっ、魔力量の上げ方を知らないの?愛ちゃんは僕より魔力量多いよね。」
「そうね。私の方が多いかしら?何百年も経ったからだと思うわ。少なくとも一年目はほとんど魔法が使えなかったのよ。」
「そうなんだ。長い年月をかければ魔力は上がるよね。」
「で、リュウ君、どうやって僅か一年足らずで私と同じくらいの魔力量まで上げたの?勇者だからってことはないよね?チルちゃんもかなり魔力量高いから何か秘訣があるんでしょう?」
「うん、簡単だよ。多分ここでも普通に行っているよ。」
「ここでも?えっとリュウ君どういうこと?普段の生活に入ってることで簡単に上がるの?年数が多いからその分上昇してるってこと?」
「そう普段の食生活できっとお肉を食べているからそれで魔力は自然と上がってるんだよ。」
「あーなるほどね。それなら確かに私も毎日とは言わないけど、食べてるし魔力は少しずつ上がるのね。ん?ちょっと待って。それなら一般市民もそれなりに魔法使える様になると思うんだけど、ほとんど使えない人もいるわよ。その人達が貧しくてお肉が食べれないわけではないと思うの。この領地では、食事が不足しない様に備蓄して供給しているから、そんなことにはならないわ。」
「愛ちゃんの疑問もごもっとも。肉は肉でも魔猪や魔熊のお肉でないと効果が望めないんだよ。普通の動物のお肉を食べててもほとんど上がらないと思うよ。」
「そうなんだね。そう言われればそうかも。魔猪のお肉は美味しいから、高値で取引されてるし、一般の方では頻繁に食べれないわね。そうなると、所得の多い家庭が必然的に魔力量が多くなるわけね。」
「そういうこと。意識して魔物の肉を食べたら、簡単に成果は出るよ。うちのファームの人はチル以外もそれで魔力量はかなりあるからね。」
「ありがとね。そんなに大事な情報を教えてくれて。それでも狩猟できる量が限られているから、みんなをばっとあげられる訳ではないわね。」
「まーそうなるかな。うちのメンバー少数だから出来たことで、みんなに知らせてたら、価格が高騰したり、取り合いになるから極力信用出来る人以外は秘匿の方向で。」
「うん分かったわ。」
数時間後、女神に行く段取りと、対応方法を話しあい、チルノエルに少しばかりの別れの挨拶をした。必ず戻ってくると指切りげんまんさせられて。
「さっ準備も整ったし行ってみましょう。あの二人にはああ言ったけど、私たちが二人神界に行くだけの信仰ポイントはあるのよね。」
「んー、残念ながらポイントがどれだけあるかは分かんないだよね。でもあれだけスパゲティを食べたい女神様だから、何回か星を渡る程度のポイントは残してあると思うんだよ。
行きと帰りのポイントを考えれば、二人で片道行くぐらいなら確実に残ってらと思うから。まー、不発でもなにも起こらないだけだし、まっやってみよう。」
「そうね。ここまで来たらやってみるしかないわね。私達二人がもとの世界に帰るために。」
「僕と愛ちゃんがもといた時代に帰る為に」
僕と愛ちゃんは、必ず二人で行ける様にお互い向き合って両手で掴み合った。
『女神フェリシアちゃんのゴーマイルーム』」
神の魔法を唱えた。はっきり言えば口に出して唱えたくない魔法名だ。
テレポートと同じ様に瞬間的に当たりの景色が変わる。
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