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2章 乙女な魔王と貢物の王子
2章-2
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(いけないわ。ちょっと疲れたみたい。今日の書類は停戦関係もあっていつもの倍はあったし)
魔王は現実を見なかった事にしたかった。だからもう一度、ちょびっとだけ扉をあけ隙間から覗いてみたのだが……現実はかわらなかった。
中の様子はこうだ。
部屋を開けたら犬耳のヘアバンドをつけた王子がベッドにいた。見間違いだと思いたかったが、鎖のついた首輪とふわふわのしっぽまでついていれば、犬を模した格好である事は否定できない。おまけに両手足に封呪の枷がついているため、背徳感でいっぱいだ。これでは王子にいけない遊びを、魔王が強要したと言われても否定できない。
(なんでこんなことに。犬のように扱うってちょっと誇張して言ったけど、私は清潔な服を与えて、怪我を治せって言っただけよね? アースちゃんってば、めっちゃ勘違いしてる。あ、でもちょっと可愛いかも───ってぇぇ、違う違う。私にそっちの趣味はないんだからっ)
あわあわとしていたら、なかの犬ならぬ王子と目が合った。王子は魔王をみてギョッとした顔をしたが、
「ヤァ、マッテたよ」
と、思いのほか軽い挨拶をしてきた。口調こそぎこちなかったが、魔族でもこんな挨拶をしてくる者はおらず、魔王は思わず口をあんぐりと開けてしまった。
「な、なんだ! その挨拶は。寛大な余でなければ今頃、真っ二つにしているところだぞ」
魔王の言葉に王子はキョトンと目を見開くと、両手で口元を抑えクスクスと笑い出した。笑われる理由がわからず、魔王はさらに困惑する。
「ごめんね、おねえさん。それより俺と遊ぶんじゃないの?」
「おねえさん……遊ぶ?」
(そっか! 私が魔王って知らないんだわ。気絶してたし。だから横柄な態度なのね)
「人間よ、余はおねえさんではない、魔王だ」
「知ってるよ。で、俺はおねえさんの犬でしょ。そんな事より早くこっちに来て」
「……いや、だから」
(どうしよう。きっと恐怖でおかしくなっちゃたんだわ。まずは色々な誤解をとかないと──)
魔王は言われたとおり自室に入ると、王子の傍まで行こうとして──やめた。人間と普通に話せるとは思えなかったからだ。皆、魔王とは一定の距離を置きたがる。真横で話しかけただけで、アースガルドに全力で逃げられたトラウマを魔王は忘れていなかった。
「人間よ、無理して犬になる必要はない。お前は無事に帰してやるゆえ──
「え~なに? そんな離れた所からじゃ聞こえないよ。あと俺は人間って名前じゃない。あ、犬プレイ中だから? じゃ人間じゃなくてポチにしてよ」
「ポチ……」
(どうしよう。完全に犬として頑張っちゃってる)
魔王はこのまま歩を進めるべきか迷った。近づいてショック死された事は一度や二度ではないからだ。(その後、魔王が蘇生魔法をかけたのだが)だからと大声を出せば委縮させてしまう可能性もある。
(うう、このままだと本を読む時間がなくなっちゃう。仕方ないわ、王子が怖がらない程度まで……)
と、魔王は気持ちを切り替え接近したのだが……。
どうやらこの王子、そうとう耳が悪いらしい。話かけても、目の前に来るまで返事すら返してくれなかった。だが幸いな事に、王子はにこっとした顔のままだ。肝が据わっているか、恐怖で気が触れたか。いずれにせよ今のところショック死はしないようなので、魔王は気にしないことにした。
「ところで人間よ」
「ポチだって」
「くっ……ポチよ、お前は無事に国へ─
「ぷっ。はははっ、緊張しすぎ。さ、まずは俺の横に座って」
魔王のベッドを、さも自分の物かのように王子が座れと促してくる。
「いや横って。余はお前の敵なわけで」
「違うよ。俺は犬、そしておねえさんは俺の主人でしょ?」
「誰が主人だっ!」
「え~? 自分がペットにするって言ったくせに」
「そうだが……って違っ!!」
魔王は王子に妙な恐怖を感じた。王子は手足に枷が付いていて魔法も封印されている。たとえ手足が自由で魔力が使えたとしても、人間など敵ではない。なのにどういうわけか心に余裕が保てないのだ。
(いけない、このままでは魔王としての威厳がっ)
「小僧、いささか馴れ馴れしいぞ。余が帰れと言ってるうちにおとなしく国へと帰るがよい──それとも今すぐ死にたいか?」
魔王は最大限の威圧で睨むと、さすがの王子も恐怖したらしい。大きな青い瞳から涙がこぼれ、シュンとしてしまった。
「な……ななななにも泣かずとも。死ねとかは冗談で──
「おねえさんは酷いなぁ。痛い思いまでしてここに来たのに。ちょっとは同情してよ」
「す、すまぬ。拷問に関しては、余の配下が酷い事をした。帰りは余が護衛し、安全も保障する」
「帰る? 俺はおねえさんの犬でしょ?」
「だから犬はもうよいと」
「嫌だね。絶対に帰らないよ」
王子がだだっ子のように口を尖らせる。
「なっ──」
(落ち着いて私……王子が帰りたくない理由を考えるのよ)
魔王は必死に自分に言い聞かす。人間の言に振り回されるなど魔王としてあってはならない。
「まさか貢物として国に送り出された責任を感じているのか? 貢物などなくとも停戦はちゃんとする」
「俺がそんなの気にすると思う?」
王子がプイと顔を背けて拗ねる。
(くっ──。てっ、ダメダメ振り回されちゃ。冷静に冷静に。アイアムマオウ、アイアムマオウ……)
魔王はスーパーポーカーフェイススキルを発動した。いつもロマンス小説の妄想をしながら発動するスキルだ。魔王秘密の得意技その1である。
「まさか貢物にした王家に怒っているのか? だが王とはいえ、親だ。子供を魔族に送るなど苦渋の決断だっただろう」
「別に怒ってないよ。あと俺は精神的には大人だから。お望みなら、それ相応の遊びだっていたしますよ?」
「なっ」
少年とは思えない艶めかしい顔で言われ、魔王は返す言葉を失う。
「はははっ冗談。耳まで赤いけど本気にした?」
プーと王子が噴き出した。どうやら笑うのを我慢していたようだ。
「だ、黙れ!」
(なんなの? この破廉恥なお子様はっ。私は『ロマンスの魔法』が読みたいの。お子様の相手などする暇はないのよ!)
「小僧、いいかげんにしろ。余は帰れといっている」
「や~だねっと」
ベッドからピョンっと王子が飛び降りる。その姿に魔王は目を見開いた。王子に付けられた枷がなかったからだ。
「どうして?」
「あ、驚いた?」
と王子は言うと、枷をぽいと放り投げた。
「えええっ! 嘘っ!! 人間が解呪できるなんてっ、そんな」
「あれ? おねえさんって、そっちが素?」
「ち、違っ。お前が変な遊びをするから、うつったではないかっ」
「はははっ、ノリノリだね。さすが俺のご主人様♡」
「──くぅ!」
「あとさ、枷(これ)って二百年前の代物だよね? 駄目だよ、長寿種だからって武具強化は、秒単位で競う意識を持たなきゃ。油断は大敵」
二コリと王子が黒く微笑む。どうやらこの王子、ただの子供ではないらしい。
「そのようだな」
対する魔王も冷たく微笑み返す──が、心の中は戸惑いでいっぱいだ。
(この子の目的はなに? あの魔術具は人間専用のもの。魔族並みの魔力がなければ、たとえ術式を知っていても解呪は不可能なはず……。仮によ? この子が凄い魔力を持っていたとして何故、配下におとなしく拷問されてたわけ? 何か裏があるの?)
「わからぬ」
「何が?」
「お前の目的だ」
「ふふん、なんだと思う?」
王子が無邪気に微笑む。まるで謎かけ遊びを楽しむ子供のようだ。
(わからないから聞いてるのにっ!)
魔王は焦り始めた。いつもなら冷徹な視線を向ければ、相手が勝手に暴露した。だが、この王子には通じない。むしろ喜びそうでちょっと怖い。
(ひるんじゃだめっ。私は魔王よ)
「聞いているのは余だ」
「えー? 俺だって色々聞きたいのに」
「五月蠅い! 魔族にとってお前は敵か? それだけでも答えろ」
「難しい質問だな。あ、でもアースガルドは俺の敵だ」
「そうか……」
魔王は大きく息を吐くと、全魔力を開放した。アースガルドが敵とみなす相手──それだけで十分な答えだ。それにあの枷を簡単に解いたのだ。魔族の王である以上、不可解な脅威は早急に潰す必要がある。
(可哀そうだけど仕方がないわ。たとえ冷酷と言われようと、それが魔王(わたし)なのだから)
「わわっ、おねえさん? その過激な魔力はなに?」
「悪いが停戦はなしだ。なるべく苦しまぬよう──
「まって、その前に
「黙れ! 命乞いなど聞かぬ」
魔王は魔剣を出現させると、容赦なく王子の首元へと刃を向ける。
魔王は現実を見なかった事にしたかった。だからもう一度、ちょびっとだけ扉をあけ隙間から覗いてみたのだが……現実はかわらなかった。
中の様子はこうだ。
部屋を開けたら犬耳のヘアバンドをつけた王子がベッドにいた。見間違いだと思いたかったが、鎖のついた首輪とふわふわのしっぽまでついていれば、犬を模した格好である事は否定できない。おまけに両手足に封呪の枷がついているため、背徳感でいっぱいだ。これでは王子にいけない遊びを、魔王が強要したと言われても否定できない。
(なんでこんなことに。犬のように扱うってちょっと誇張して言ったけど、私は清潔な服を与えて、怪我を治せって言っただけよね? アースちゃんってば、めっちゃ勘違いしてる。あ、でもちょっと可愛いかも───ってぇぇ、違う違う。私にそっちの趣味はないんだからっ)
あわあわとしていたら、なかの犬ならぬ王子と目が合った。王子は魔王をみてギョッとした顔をしたが、
「ヤァ、マッテたよ」
と、思いのほか軽い挨拶をしてきた。口調こそぎこちなかったが、魔族でもこんな挨拶をしてくる者はおらず、魔王は思わず口をあんぐりと開けてしまった。
「な、なんだ! その挨拶は。寛大な余でなければ今頃、真っ二つにしているところだぞ」
魔王の言葉に王子はキョトンと目を見開くと、両手で口元を抑えクスクスと笑い出した。笑われる理由がわからず、魔王はさらに困惑する。
「ごめんね、おねえさん。それより俺と遊ぶんじゃないの?」
「おねえさん……遊ぶ?」
(そっか! 私が魔王って知らないんだわ。気絶してたし。だから横柄な態度なのね)
「人間よ、余はおねえさんではない、魔王だ」
「知ってるよ。で、俺はおねえさんの犬でしょ。そんな事より早くこっちに来て」
「……いや、だから」
(どうしよう。きっと恐怖でおかしくなっちゃたんだわ。まずは色々な誤解をとかないと──)
魔王は言われたとおり自室に入ると、王子の傍まで行こうとして──やめた。人間と普通に話せるとは思えなかったからだ。皆、魔王とは一定の距離を置きたがる。真横で話しかけただけで、アースガルドに全力で逃げられたトラウマを魔王は忘れていなかった。
「人間よ、無理して犬になる必要はない。お前は無事に帰してやるゆえ──
「え~なに? そんな離れた所からじゃ聞こえないよ。あと俺は人間って名前じゃない。あ、犬プレイ中だから? じゃ人間じゃなくてポチにしてよ」
「ポチ……」
(どうしよう。完全に犬として頑張っちゃってる)
魔王はこのまま歩を進めるべきか迷った。近づいてショック死された事は一度や二度ではないからだ。(その後、魔王が蘇生魔法をかけたのだが)だからと大声を出せば委縮させてしまう可能性もある。
(うう、このままだと本を読む時間がなくなっちゃう。仕方ないわ、王子が怖がらない程度まで……)
と、魔王は気持ちを切り替え接近したのだが……。
どうやらこの王子、そうとう耳が悪いらしい。話かけても、目の前に来るまで返事すら返してくれなかった。だが幸いな事に、王子はにこっとした顔のままだ。肝が据わっているか、恐怖で気が触れたか。いずれにせよ今のところショック死はしないようなので、魔王は気にしないことにした。
「ところで人間よ」
「ポチだって」
「くっ……ポチよ、お前は無事に国へ─
「ぷっ。はははっ、緊張しすぎ。さ、まずは俺の横に座って」
魔王のベッドを、さも自分の物かのように王子が座れと促してくる。
「いや横って。余はお前の敵なわけで」
「違うよ。俺は犬、そしておねえさんは俺の主人でしょ?」
「誰が主人だっ!」
「え~? 自分がペットにするって言ったくせに」
「そうだが……って違っ!!」
魔王は王子に妙な恐怖を感じた。王子は手足に枷が付いていて魔法も封印されている。たとえ手足が自由で魔力が使えたとしても、人間など敵ではない。なのにどういうわけか心に余裕が保てないのだ。
(いけない、このままでは魔王としての威厳がっ)
「小僧、いささか馴れ馴れしいぞ。余が帰れと言ってるうちにおとなしく国へと帰るがよい──それとも今すぐ死にたいか?」
魔王は最大限の威圧で睨むと、さすがの王子も恐怖したらしい。大きな青い瞳から涙がこぼれ、シュンとしてしまった。
「な……ななななにも泣かずとも。死ねとかは冗談で──
「おねえさんは酷いなぁ。痛い思いまでしてここに来たのに。ちょっとは同情してよ」
「す、すまぬ。拷問に関しては、余の配下が酷い事をした。帰りは余が護衛し、安全も保障する」
「帰る? 俺はおねえさんの犬でしょ?」
「だから犬はもうよいと」
「嫌だね。絶対に帰らないよ」
王子がだだっ子のように口を尖らせる。
「なっ──」
(落ち着いて私……王子が帰りたくない理由を考えるのよ)
魔王は必死に自分に言い聞かす。人間の言に振り回されるなど魔王としてあってはならない。
「まさか貢物として国に送り出された責任を感じているのか? 貢物などなくとも停戦はちゃんとする」
「俺がそんなの気にすると思う?」
王子がプイと顔を背けて拗ねる。
(くっ──。てっ、ダメダメ振り回されちゃ。冷静に冷静に。アイアムマオウ、アイアムマオウ……)
魔王はスーパーポーカーフェイススキルを発動した。いつもロマンス小説の妄想をしながら発動するスキルだ。魔王秘密の得意技その1である。
「まさか貢物にした王家に怒っているのか? だが王とはいえ、親だ。子供を魔族に送るなど苦渋の決断だっただろう」
「別に怒ってないよ。あと俺は精神的には大人だから。お望みなら、それ相応の遊びだっていたしますよ?」
「なっ」
少年とは思えない艶めかしい顔で言われ、魔王は返す言葉を失う。
「はははっ冗談。耳まで赤いけど本気にした?」
プーと王子が噴き出した。どうやら笑うのを我慢していたようだ。
「だ、黙れ!」
(なんなの? この破廉恥なお子様はっ。私は『ロマンスの魔法』が読みたいの。お子様の相手などする暇はないのよ!)
「小僧、いいかげんにしろ。余は帰れといっている」
「や~だねっと」
ベッドからピョンっと王子が飛び降りる。その姿に魔王は目を見開いた。王子に付けられた枷がなかったからだ。
「どうして?」
「あ、驚いた?」
と王子は言うと、枷をぽいと放り投げた。
「えええっ! 嘘っ!! 人間が解呪できるなんてっ、そんな」
「あれ? おねえさんって、そっちが素?」
「ち、違っ。お前が変な遊びをするから、うつったではないかっ」
「はははっ、ノリノリだね。さすが俺のご主人様♡」
「──くぅ!」
「あとさ、枷(これ)って二百年前の代物だよね? 駄目だよ、長寿種だからって武具強化は、秒単位で競う意識を持たなきゃ。油断は大敵」
二コリと王子が黒く微笑む。どうやらこの王子、ただの子供ではないらしい。
「そのようだな」
対する魔王も冷たく微笑み返す──が、心の中は戸惑いでいっぱいだ。
(この子の目的はなに? あの魔術具は人間専用のもの。魔族並みの魔力がなければ、たとえ術式を知っていても解呪は不可能なはず……。仮によ? この子が凄い魔力を持っていたとして何故、配下におとなしく拷問されてたわけ? 何か裏があるの?)
「わからぬ」
「何が?」
「お前の目的だ」
「ふふん、なんだと思う?」
王子が無邪気に微笑む。まるで謎かけ遊びを楽しむ子供のようだ。
(わからないから聞いてるのにっ!)
魔王は焦り始めた。いつもなら冷徹な視線を向ければ、相手が勝手に暴露した。だが、この王子には通じない。むしろ喜びそうでちょっと怖い。
(ひるんじゃだめっ。私は魔王よ)
「聞いているのは余だ」
「えー? 俺だって色々聞きたいのに」
「五月蠅い! 魔族にとってお前は敵か? それだけでも答えろ」
「難しい質問だな。あ、でもアースガルドは俺の敵だ」
「そうか……」
魔王は大きく息を吐くと、全魔力を開放した。アースガルドが敵とみなす相手──それだけで十分な答えだ。それにあの枷を簡単に解いたのだ。魔族の王である以上、不可解な脅威は早急に潰す必要がある。
(可哀そうだけど仕方がないわ。たとえ冷酷と言われようと、それが魔王(わたし)なのだから)
「わわっ、おねえさん? その過激な魔力はなに?」
「悪いが停戦はなしだ。なるべく苦しまぬよう──
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