17 / 20
異世界令嬢、現代に爆誕!
わたくし、初めてのプリクラでしてよ!
しおりを挟む
放課後の教室。日が傾きかけた光が差し込む中、リリアーナは優雅にカバンの中を整理していた。
「ねぇりりあちゃん~! 今日さ、放課後プリ撮りに行かない?」
突然声をかけてきたのは、もちろん水沢ほのかである。
「ぷ、プリ……?」
聞き慣れぬ言葉に、リリアーナの眉がぴくりと動いた。
「“プリ”とは……プリンスの略称? それとも何かの位階?」
「いやいやいや! プリクラ! 写真のやつだよ!」
「写真……? 写真といえば肖像画のような……?」
れいが机に突っ伏しながら笑い出した。
「ぶっは、姫! 違う違う、今どきのプリは“盛れる神器”なんだから!」
「神器!?」
「もう行こう行こう、実物見せた方が早いって!」
ほのかに腕を引かれ、マイとれいもにやにやしながら付いてくる。
こうして、リリアーナの“儀式”が幕を開けた。
***
たどり着いたのは、放課後のゲームセンター。
色とりどりのネオン、ぴこぴこと鳴る電子音、目まぐるしく動くクレーンゲーム……。
「う、うるさっ……っ!? ここは……何処!? どこかの闘技場か何か……!?」
「ゲーセンだよ、姫」
「ここでは人が……音と光で……踊らされている……っ」
「まぁだいたいそんな感じ」
そんな中、ギャル3人が一直線に向かったのは一台の大きな筐体。
「さぁ、ここが今日のメインイベント!」
「こ、これが“プリ”……?」
リリアーナの目には、筐体の中に並ぶ照明と白い壁、そして足元のフロアが神殿のように見えた。
「ここに……入るのですの?」
「うん、せーのでポーズ決めて、写真撮るの!」
「写真!? ここで!? この場で肖像が!? そんなすぐに……?」
「そうそう!で、あとでプリが出てくるから!」
「出てくる!? 写真が!? 肖像画が!?!?!??」
姫、テンパる。
「落ち着け姫、こっちは慣れてるから!」
れいとマイが姫を囲み、ほのかがスタートボタンを押す。
「はい、いっくよー! 3、2、1!」
フラッシュ!
「ひゃっ!? 目が……光った……!?」
「まだまだ撮るよー! 次はハートポーズ!」
「ハート!? な、なんということを……!」
こうして、リリアーナの“撮影儀式”は無事(?)に終了。
プリ機から写真が印刷される音が響く中、リリアーナは再び警戒体制に入った。
「……これは、なにかの召喚術ですの!? 中から……何か出てきてますわよ!?」
「ちがうちがう! これがプリクラだよ! 撮ったやつ! 見てみて!」
ほのかが渡してきた一枚のシート。
そこには、笑顔でポーズを取る自分たちの姿――そして、自分の顔がほんのり“盛れている”姿があった。
「……え……な、なんですのこれは……? わたくし……ちょっと……可愛い……? にしても少し、いえかなり目が大きいような……」
動揺しつつも、どこか頬が緩んでしまう。
「でしょー!? だからプリは神器なの!!」
ギャルたちがどっと笑い、リリアーナの手元には初めての“証明”が刻まれた。
初めてのプリクラ体験に驚愕しつつも、どこか満更でもない表情のリリアーナ。
そんな彼女に、れいがニヤリと笑って言った。
「姫、今のは準備運動。本番はこれからだよ?」
「ほ、ほんばん……!?」
「もっかい撮ろ! 次は全力で盛るよ!」
ほのかが再びボタンを押す。リリアーナは「ま、まだあるのですの!?」と叫びながらも、すでに機械の中に押し込まれていた。
「はいっ! 次はウィンクからの指ハート~!」
「指で……心臓を!? なんと大胆な!」
「れい、りりあちゃんの分もポーズ決めといて!」
「任された!」
撮影は、もはや戦場。
リリアーナはあまりのテンポと指示の早さに翻弄されつつも、気づけば笑っていた。照明、ポーズ、笑い声。どこか浮世離れした時間。
そしてまた、プリクラ機から“召喚”されるように現れたシール写真。
「ふふ……今回は、心の準備ができておりましたわ」
「成長してるー! りりあちゃん、いい表情だったよ!」
「この笑顔、レア。保存必須」
ギャルたちがわいわい盛り上がる中、次なる儀式――落書きタイムへと突入する。
「さ、ここでスタンプとか文字とか付けていくよー」
「らくがき……肖像画に……?」
「そうそう!これが大事なんだって!」
画面に表示された写真に、キラキラしたスタンプや手書きの文字を加えていく。
ハート、星、猫耳、意味不明なギャル語。
「わたくしにも、描いてよろしいのですの?」
「もちろん! 自由にどうぞ!」
リリアーナは緊張しながら、ペンを握る。そして一筆。
――“友情之印”
「漢字!? しかも筆文字!?」
「しかもガチ達筆!!」
「うちの中学の校訓かと思った」
「し、失礼しました!? わたくし、真剣に書いたつもりが……!」
「いや、最高すぎるって! これはもう永久保存案件!」
笑い転げる3人に、リリアーナも思わず吹き出してしまう。
「ふふ……わたくし、こんなに笑ったのは、いつ以来でしょう……」
その言葉に、マイがぽつりと呟く。
「姫の笑顔、貴重。もっと見たい」
「うんうん!姫ってさ、ちょっとしたことでテンパったりするけど、ちゃんと向き合ってくれるから好き!」
「なんだかんだで、一緒にいると楽しいしね。……うちら、ちゃんと“友達”だよね?」
「……もちろんですわ」
リリアーナはそっと微笑みながら、手元のプリクラを見つめた。
「この写真が、それを証明してくれますわ!」
***
ゲームセンターを出た帰り道、商店街の夕焼けが少しオレンジを帯びていた。
「いや~今日のプリ、マジで最高だったね!」
「りりあちゃん、まさか“友情之印”でくるとは思わなかった……!」
「ふふ、あれは真剣に選んだ言葉ですわよ?」
帰り道も笑いが絶えない。そんな中、れいがバッグから小さなノートを取り出した。
「これ、スマホの裏に挟んじゃおうかな!」
「スマホの裏にですの?」
「うん! 今まで撮ったプリクラ、気に入ったやつは挟むんだ! ウチら3人の分ばっかだけど、今日のは……初めて4人だし」
れいがスマホの裏に、今日のプリクラをそっと挟む。
その中心には、笑顔のリリアーナ。
「これで姫も、うちらの仲間入りってことで♪」
「……仲間……」
リリアーナは、挟まれたプリをまじまじと見つめた。
異世界で“令嬢”として育ち、品位、誇り、責務を背負い続けたあの日々。
そんな自分が今、笑っている。
大切な人たちと、同じ空間で、同じ“記録”に収まっている。
「……光栄ですわ」
そうつぶやいた彼女の目には、ほんの少しだけ潤んだ光が浮かんでいた。
「わたくし、このひとときを……永遠に記憶に刻みますわ」
3人のギャルは笑い合いながら、肩を並べて歩き出した。
その中心には、いつも通り気高く、そして少しだけ柔らかくなった、江戸川りりあの姿があった。
「じゃ、次は自撮りね!」
「じ、じどり……? 自らを……捕らえるのですの……!?」
「いや物騒な言い方しないで! 自撮り=セルフィー、だよ!スマホでこうやって――」
れいがスマホをリリアーナに向けて、手本を見せる。
「ほら、この角度でちょっと上から、目線ちょい外し、口元ふんわり!」
「な、なるほど……これが“盛る”という技術……」
「姫もやってみて!」
「や、やってみますわっ!」
姫、スマホを構える。
が――
「えっ、近っ!!」
「鼻しか写ってない」
「レンズに指乗ってる~~!!」
「こ、これはっ!? 呪術的な……自分が歪んで見えるのですが!?」
「レンズの歪み!加工なしでも盛れるやつ!」
ギャルたちが笑い転げる中、姫は何度も角度を変え、表情を整え、手を震わせ……。
「いきますわよ……これが、わたくしの“写し身”!」
ぱしゃ。
数秒後、画面には――
「うわ、めっちゃ綺麗に撮れてるじゃん!?」
「えっ加工ナシでこれ!?」
「まじ奇跡の1枚!」
「……これが、わたくし……?」
画面に映るのは、少し笑っているリリアーナの顔。
「これは……ただの肖像ではありませんわね。これは……わたくしの記録。そして、存在の証明……!」
「いや、重っ!」
「写真にそんな哲学ある?」
「姫すぐ深くなる~~!」
「ふふ、わたくしなりに……感じるものがありましたのよ」
笑いとツッコミが飛び交う中、リリアーナはそっと写真を保存した。
それは、現代でできた大切な“もうひとつの自分”のように感じられていた。
「ねぇりりあちゃん~! 今日さ、放課後プリ撮りに行かない?」
突然声をかけてきたのは、もちろん水沢ほのかである。
「ぷ、プリ……?」
聞き慣れぬ言葉に、リリアーナの眉がぴくりと動いた。
「“プリ”とは……プリンスの略称? それとも何かの位階?」
「いやいやいや! プリクラ! 写真のやつだよ!」
「写真……? 写真といえば肖像画のような……?」
れいが机に突っ伏しながら笑い出した。
「ぶっは、姫! 違う違う、今どきのプリは“盛れる神器”なんだから!」
「神器!?」
「もう行こう行こう、実物見せた方が早いって!」
ほのかに腕を引かれ、マイとれいもにやにやしながら付いてくる。
こうして、リリアーナの“儀式”が幕を開けた。
***
たどり着いたのは、放課後のゲームセンター。
色とりどりのネオン、ぴこぴこと鳴る電子音、目まぐるしく動くクレーンゲーム……。
「う、うるさっ……っ!? ここは……何処!? どこかの闘技場か何か……!?」
「ゲーセンだよ、姫」
「ここでは人が……音と光で……踊らされている……っ」
「まぁだいたいそんな感じ」
そんな中、ギャル3人が一直線に向かったのは一台の大きな筐体。
「さぁ、ここが今日のメインイベント!」
「こ、これが“プリ”……?」
リリアーナの目には、筐体の中に並ぶ照明と白い壁、そして足元のフロアが神殿のように見えた。
「ここに……入るのですの?」
「うん、せーのでポーズ決めて、写真撮るの!」
「写真!? ここで!? この場で肖像が!? そんなすぐに……?」
「そうそう!で、あとでプリが出てくるから!」
「出てくる!? 写真が!? 肖像画が!?!?!??」
姫、テンパる。
「落ち着け姫、こっちは慣れてるから!」
れいとマイが姫を囲み、ほのかがスタートボタンを押す。
「はい、いっくよー! 3、2、1!」
フラッシュ!
「ひゃっ!? 目が……光った……!?」
「まだまだ撮るよー! 次はハートポーズ!」
「ハート!? な、なんということを……!」
こうして、リリアーナの“撮影儀式”は無事(?)に終了。
プリ機から写真が印刷される音が響く中、リリアーナは再び警戒体制に入った。
「……これは、なにかの召喚術ですの!? 中から……何か出てきてますわよ!?」
「ちがうちがう! これがプリクラだよ! 撮ったやつ! 見てみて!」
ほのかが渡してきた一枚のシート。
そこには、笑顔でポーズを取る自分たちの姿――そして、自分の顔がほんのり“盛れている”姿があった。
「……え……な、なんですのこれは……? わたくし……ちょっと……可愛い……? にしても少し、いえかなり目が大きいような……」
動揺しつつも、どこか頬が緩んでしまう。
「でしょー!? だからプリは神器なの!!」
ギャルたちがどっと笑い、リリアーナの手元には初めての“証明”が刻まれた。
初めてのプリクラ体験に驚愕しつつも、どこか満更でもない表情のリリアーナ。
そんな彼女に、れいがニヤリと笑って言った。
「姫、今のは準備運動。本番はこれからだよ?」
「ほ、ほんばん……!?」
「もっかい撮ろ! 次は全力で盛るよ!」
ほのかが再びボタンを押す。リリアーナは「ま、まだあるのですの!?」と叫びながらも、すでに機械の中に押し込まれていた。
「はいっ! 次はウィンクからの指ハート~!」
「指で……心臓を!? なんと大胆な!」
「れい、りりあちゃんの分もポーズ決めといて!」
「任された!」
撮影は、もはや戦場。
リリアーナはあまりのテンポと指示の早さに翻弄されつつも、気づけば笑っていた。照明、ポーズ、笑い声。どこか浮世離れした時間。
そしてまた、プリクラ機から“召喚”されるように現れたシール写真。
「ふふ……今回は、心の準備ができておりましたわ」
「成長してるー! りりあちゃん、いい表情だったよ!」
「この笑顔、レア。保存必須」
ギャルたちがわいわい盛り上がる中、次なる儀式――落書きタイムへと突入する。
「さ、ここでスタンプとか文字とか付けていくよー」
「らくがき……肖像画に……?」
「そうそう!これが大事なんだって!」
画面に表示された写真に、キラキラしたスタンプや手書きの文字を加えていく。
ハート、星、猫耳、意味不明なギャル語。
「わたくしにも、描いてよろしいのですの?」
「もちろん! 自由にどうぞ!」
リリアーナは緊張しながら、ペンを握る。そして一筆。
――“友情之印”
「漢字!? しかも筆文字!?」
「しかもガチ達筆!!」
「うちの中学の校訓かと思った」
「し、失礼しました!? わたくし、真剣に書いたつもりが……!」
「いや、最高すぎるって! これはもう永久保存案件!」
笑い転げる3人に、リリアーナも思わず吹き出してしまう。
「ふふ……わたくし、こんなに笑ったのは、いつ以来でしょう……」
その言葉に、マイがぽつりと呟く。
「姫の笑顔、貴重。もっと見たい」
「うんうん!姫ってさ、ちょっとしたことでテンパったりするけど、ちゃんと向き合ってくれるから好き!」
「なんだかんだで、一緒にいると楽しいしね。……うちら、ちゃんと“友達”だよね?」
「……もちろんですわ」
リリアーナはそっと微笑みながら、手元のプリクラを見つめた。
「この写真が、それを証明してくれますわ!」
***
ゲームセンターを出た帰り道、商店街の夕焼けが少しオレンジを帯びていた。
「いや~今日のプリ、マジで最高だったね!」
「りりあちゃん、まさか“友情之印”でくるとは思わなかった……!」
「ふふ、あれは真剣に選んだ言葉ですわよ?」
帰り道も笑いが絶えない。そんな中、れいがバッグから小さなノートを取り出した。
「これ、スマホの裏に挟んじゃおうかな!」
「スマホの裏にですの?」
「うん! 今まで撮ったプリクラ、気に入ったやつは挟むんだ! ウチら3人の分ばっかだけど、今日のは……初めて4人だし」
れいがスマホの裏に、今日のプリクラをそっと挟む。
その中心には、笑顔のリリアーナ。
「これで姫も、うちらの仲間入りってことで♪」
「……仲間……」
リリアーナは、挟まれたプリをまじまじと見つめた。
異世界で“令嬢”として育ち、品位、誇り、責務を背負い続けたあの日々。
そんな自分が今、笑っている。
大切な人たちと、同じ空間で、同じ“記録”に収まっている。
「……光栄ですわ」
そうつぶやいた彼女の目には、ほんの少しだけ潤んだ光が浮かんでいた。
「わたくし、このひとときを……永遠に記憶に刻みますわ」
3人のギャルは笑い合いながら、肩を並べて歩き出した。
その中心には、いつも通り気高く、そして少しだけ柔らかくなった、江戸川りりあの姿があった。
「じゃ、次は自撮りね!」
「じ、じどり……? 自らを……捕らえるのですの……!?」
「いや物騒な言い方しないで! 自撮り=セルフィー、だよ!スマホでこうやって――」
れいがスマホをリリアーナに向けて、手本を見せる。
「ほら、この角度でちょっと上から、目線ちょい外し、口元ふんわり!」
「な、なるほど……これが“盛る”という技術……」
「姫もやってみて!」
「や、やってみますわっ!」
姫、スマホを構える。
が――
「えっ、近っ!!」
「鼻しか写ってない」
「レンズに指乗ってる~~!!」
「こ、これはっ!? 呪術的な……自分が歪んで見えるのですが!?」
「レンズの歪み!加工なしでも盛れるやつ!」
ギャルたちが笑い転げる中、姫は何度も角度を変え、表情を整え、手を震わせ……。
「いきますわよ……これが、わたくしの“写し身”!」
ぱしゃ。
数秒後、画面には――
「うわ、めっちゃ綺麗に撮れてるじゃん!?」
「えっ加工ナシでこれ!?」
「まじ奇跡の1枚!」
「……これが、わたくし……?」
画面に映るのは、少し笑っているリリアーナの顔。
「これは……ただの肖像ではありませんわね。これは……わたくしの記録。そして、存在の証明……!」
「いや、重っ!」
「写真にそんな哲学ある?」
「姫すぐ深くなる~~!」
「ふふ、わたくしなりに……感じるものがありましたのよ」
笑いとツッコミが飛び交う中、リリアーナはそっと写真を保存した。
それは、現代でできた大切な“もうひとつの自分”のように感じられていた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
転生しましたが悪役令嬢な気がするんですけど⁉︎
水月華
恋愛
ヘンリエッタ・スタンホープは8歳の時に前世の記憶を思い出す。最初は混乱したが、じきに貴族生活に順応し始める。・・・が、ある時気づく。
もしかして‘’私‘’って悪役令嬢ポジションでは?整った容姿。申し分ない身分。・・・だけなら疑わなかったが、ある時ふと言われたのである。「昔のヘンリエッタは我儘だったのにこんなに立派になって」と。
振り返れば記憶が戻る前は嫌いな食べ物が出ると癇癪を起こし、着たいドレスがないと癇癪を起こし…。私めっちゃ性格悪かった!!
え?記憶戻らなかったらそのままだった=悪役令嬢!?いやいや確かに前世では転生して悪役令嬢とか流行ってたけどまさか自分が!?
でもヘンリエッタ・スタンホープなんて知らないし、私どうすればいいのー!?
と、とにかく攻略対象者候補たちには必要以上に近づかない様にしよう!
前世の記憶のせいで恋愛なんて面倒くさいし、政略結婚じゃないなら出来れば避けたい!
だからこっちに熱い眼差しを送らないで!
答えられないんです!
これは悪役令嬢(?)の侯爵令嬢があるかもしれない破滅フラグを手探りで回避しようとするお話。
または前世の記憶から臆病になっている彼女が再び大切な人を見つけるお話。
小説家になろうでも投稿してます。
こちらは全話投稿してますので、先を読みたいと思ってくださればそちらからもよろしくお願いします。
完結 愚王の側妃として嫁ぐはずの姉が逃げました
らむ
恋愛
とある国に食欲に色欲に娯楽に遊び呆け果てには金にもがめついと噂の、見た目も醜い王がいる。
そんな愚王の側妃として嫁ぐのは姉のはずだったのに、失踪したために代わりに嫁ぐことになった妹の私。
しかしいざ対面してみると、なんだか噂とは違うような…
完結決定済み
【完結】ヒロインに転生しましたが、モブのイケオジが好きなので、悪役令嬢の婚約破棄を回避させたつもりが、やっぱり婚約破棄されている。
樹結理(きゆり)
恋愛
「アイリーン、貴女との婚約は破棄させてもらう」
大勢が集まるパーティの場で、この国の第一王子セルディ殿下がそう宣言した。
はぁぁあ!? なんでどうしてそうなった!!
私の必死の努力を返してー!!
乙女ゲーム『ラベルシアの乙女』の世界に転生してしまった日本人のアラサー女子。
気付けば物語が始まる学園への入学式の日。
私ってヒロインなの!?攻略対象のイケメンたちに囲まれる日々。でも!私が好きなのは攻略対象たちじゃないのよー!!
私が好きなのは攻略対象でもなんでもない、物語にたった二回しか出てこないイケオジ!
所謂モブと言っても過言ではないほど、関わることが少ないイケオジ。
でもでも!せっかくこの世界に転生出来たのなら何度も見たイケメンたちよりも、レアなイケオジを!!
攻略対象たちや悪役令嬢と友好的な関係を築きつつ、悪役令嬢の婚約破棄を回避しつつ、イケオジを狙う十六歳、侯爵令嬢!
必死に悪役令嬢の婚約破棄イベントを回避してきたつもりが、なんでどうしてそうなった!!
やっぱり婚約破棄されてるじゃないのー!!
必死に努力したのは無駄足だったのか!?ヒロインは一体誰と結ばれるのか……。
※この物語は作者の世界観から成り立っております。正式な貴族社会をお望みの方はご遠慮ください。
※この作品は小説家になろう、カクヨムで完結済み。
溺愛最強 ~気づいたらゲームの世界に生息していましたが、悪役令嬢でもなければ断罪もされないので、とにかく楽しむことにしました~
夏笆(なつは)
恋愛
「おねえしゃま。こえ、すっごくおいしいでし!」
弟のその言葉は、晴天の霹靂。
アギルレ公爵家の長女であるレオカディアは、その瞬間、今自分が生きる世界が前世で楽しんだゲーム「エトワールの称号」であることを知った。
しかし、自分は王子エルミニオの婚約者ではあるものの、このゲームには悪役令嬢という役柄は存在せず、断罪も無いので、攻略対象とはなるべく接触せず、穏便に生きて行けば大丈夫と、生きることを楽しむことに決める。
醤油が欲しい、うにが食べたい。
レオカディアが何か「おねだり」するたびに、アギルレ領は、周りの領をも巻き込んで豊かになっていく。
既にゲームとは違う展開になっている人間関係、その学院で、ゲームのヒロインは前世の記憶通りに攻略を開始するのだが・・・・・?
小説家になろうにも掲載しています。
あの日、幼稚園児を助けたけど、歳の差があり過ぎてその子が俺の運命の人になるなんて気付くはずがない。
NOV
恋愛
俺の名前は鎌田亮二、18歳の普通の高校3年生だ。
中学1年の夏休みに俺は小さい頃から片思いをしている幼馴染や友人達と遊園地に遊びに来ていた。
しかし俺の目の前で大きなぬいぐるみを持った女の子が泣いていたので俺は迷子だと思いその子に声をかける。そして流れで俺は女の子の手を引きながら案内所まで連れて行く事になった。
助けた女の子の名前は『カナちゃん』といって、とても可愛らしい女の子だ。
無事に両親にカナちゃんを引き合わす事ができた俺は安心して友人達の所へ戻ろうとしたが、別れ間際にカナちゃんが俺の太ももに抱き着いてきた。そしてカナちゃんは大切なぬいぐるみを俺にくれたんだ。
だから俺もお返しに小学生の頃からリュックにつけている小さなペンギンのぬいぐるみを外してカナちゃんに手渡した。
この時、お互いの名前を忘れないようにぬいぐるみの呼び名を『カナちゃん』『りょうくん』と呼ぶ約束をして別れるのだった。
この時の俺はカナちゃんとはたまたま出会い、そしてたまたま助けただけで、もう二度とカナちゃんと会う事は無いだろうと思っていたんだ。だから当然、カナちゃんの事を運命の人だなんて思うはずもない。それにカナちゃんの初恋の相手が俺でずっと想ってくれていたなんて考えたことも無かった……
7歳差の恋、共に大人へと成長していく二人に奇跡は起こるのか?
NOVがおおくりする『タイムリープ&純愛作品第三弾(三部作完結編)』今ここに感動のラブストーリーが始まる。
※この作品だけを読まれても普通に面白いです。
関連小説【初恋の先生と結婚する為に幼稚園児からやり直すことになった俺】
【幼馴染の彼に好きって伝える為、幼稚園児からやり直す私】
社畜OLが学園系乙女ゲームの世界に転生したらモブでした。
星名柚花
恋愛
野々原悠理は高校進学に伴って一人暮らしを始めた。
引越し先のアパートで出会ったのは、見覚えのある男子高校生。
見覚えがあるといっても、それは液晶画面越しの話。
つまり彼は二次元の世界の住人であるはずだった。
ここが前世で遊んでいた学園系乙女ゲームの世界だと知り、愕然とする悠理。
しかし、ヒロインが転入してくるまであと一年ある。
その間、悠理はヒロインの代理を務めようと奮闘するけれど、乙女ゲームの世界はなかなかモブに厳しいようで…?
果たして悠理は無事攻略キャラたちと仲良くなれるのか!?
※たまにシリアスですが、基本は明るいラブコメです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる