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第1章 ココどこですか?
今更ですが、ココどこ?
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瞼がどうしようもない程重い。
目が開かない。
倒れている自分は認識しても身体は思う様に動かない。
ようやく開けた薄目に飛び込んで来たのは、あのラッキーな値切り品の袋の残骸だ。
な、な。。
なんてこったい!!
あまりの衝撃に(脳貧血の後は、ゆっくり起き上がるのが常識だった矢作だが)慌てた飛び起きた。
な、なんでこんな悲惨なことになって。
袋はあちこちに飛び散っていた。あんなにラッキーの神様に感謝していたのに。
今までにない素早さで全ての中身の無事を神仏に祈りつつ確認したら。
『良かった。どれも無事だ。』
ん?
あれ??
確かに自分の声がした。独り言だから当たり前なのだが。
でも、日本語じゃない??
意味も分かるし自分の声だし。
でも、何語か分からない言葉を話している。自分でも何言ってるのだと、心の中のツッコミは続くけど。
『日本語』
うーん。やっぱり知らない言葉だ。
しかも、英語やフランス語など聞いた事のある言語からは程遠い発音だ。
あー、もう何でもいいや。
とにかく、値切り品が全部無事だった事が最重要なんだから。
今夜はコロッケを丼にして食べて、後は冷凍保存。買い物した時からの計画を実行するべく冷蔵庫へ。
うん。
無いね、冷蔵庫。
いや、本当は気づいていた。
草むらにいる。
しかも見渡す限りどこまでも緩やかな丘の続く草むらだ。
しかも、今は昼間だし。
間違いなく夜道を歩いていたし、もちろん我が家の周りに草むらは無い。こんな丘のだってテレビでも見た事ない。
額から流れる汗を拭いながらまた嫌な事に気づいた。
今、冬だよね。もうすぐクリスマスでジングルベルが流れていたのに。
照りつける太陽を見上げたら
『痛っ』汗が目にしみた。
目から汗は溢れている。
普段ない大混乱なのに。
こんなに動揺しているのに。
ぐぅぅぅ。
俺の腹はいったい。
ぐぅぅぅぅぅぅ。
負けました。脳みそより胃袋。
『とにかく、俺は食う。後のことはそれからだ。』
誰もいない。日本語じゃない。
でも、独り言でも言わなきゃ次の行動に移れないくらいまでは今も混乱している。
給料日くらいしか食べないコロッケが手に入ったのだ。あの喜びを思い出してコロッケの入った袋に手を突っ込む。
まだ温かい。
なんと、あの肉屋は出来たてをくれたとはマジで嬉しい。
かぷり。
サクサクの衣にひき肉の旨みとじゃが芋のクリーミーさが相まって旨い。
これはいつも以上に旨い。
やっぱり相当お腹が空いていたらしく、あっという間に3個も食べてしまった。
いつもなら、ソースをたっぷり掛けてご飯と一緒に2個までと固く決めているのに。
無くなってしまった袋を未練タラタラとカスだけでも食べたいと覗くと。
ん?
コロッケがまだあった。
あのおばさんがこんなに沢山値切り品をくれるなんて。感激していた矢作は、そこでやっと我に返った。
矢作にはオキテがある。
無駄はダメ。
それは、絶対の掟だ。
(貧乏は時折大切な事を教えてくれるのだ。)
キチンと冷凍保存して節約する。
だからこそ沢山値切り品を買ったのだ。
なのに。
周りに冷蔵庫が見当たらない。
いや、家すらない。
分かってた。分かってるけど。
『無駄にするなんて。そんなの絶対に許せない。でも、全てを食べ尽くすのは無理』
珍しく、本当に久々に大量買いをしたのが完璧に裏目に出た。
【腐る】
許されざる事。
絶対にダメ。
それをやったら、、、
ハッキリ言って、矢作の中の大切な何かが壊れる事必定。
その時!!
袋を見つめ続けたまま、固まる矢作の耳に
ブーンと羽音がした。
矢作は固まった。
草原🟰虫がいる
ハ、ハチ!!
子供の頃刺されてから、最も怖いものの1つ。それは【蜂】だ。
ハチが側にいるのか?!
冷や汗をかきながるも、冷静さを失って急激な動きをすれば必ず刺される。
怖いからこそ、その生体を良く知る矢作がゆっくり振り返ればあれ?
ハチは居なかった。
居なかったが、もっと困る事態が発生していた。
なにこれ?
顔の横に渦巻きがある。
渦巻きはブーンと音を立てて矢作の顔の横に存在していた。
ヒッ!!
虫じゃないんだから、動いても大丈夫と
慌てて飛び退けば、何故か渦巻きが矢作に付いてくる。
な、なんなんだコレは!!
そして、今更だけど
ココどこ?
目が開かない。
倒れている自分は認識しても身体は思う様に動かない。
ようやく開けた薄目に飛び込んで来たのは、あのラッキーな値切り品の袋の残骸だ。
な、な。。
なんてこったい!!
あまりの衝撃に(脳貧血の後は、ゆっくり起き上がるのが常識だった矢作だが)慌てた飛び起きた。
な、なんでこんな悲惨なことになって。
袋はあちこちに飛び散っていた。あんなにラッキーの神様に感謝していたのに。
今までにない素早さで全ての中身の無事を神仏に祈りつつ確認したら。
『良かった。どれも無事だ。』
ん?
あれ??
確かに自分の声がした。独り言だから当たり前なのだが。
でも、日本語じゃない??
意味も分かるし自分の声だし。
でも、何語か分からない言葉を話している。自分でも何言ってるのだと、心の中のツッコミは続くけど。
『日本語』
うーん。やっぱり知らない言葉だ。
しかも、英語やフランス語など聞いた事のある言語からは程遠い発音だ。
あー、もう何でもいいや。
とにかく、値切り品が全部無事だった事が最重要なんだから。
今夜はコロッケを丼にして食べて、後は冷凍保存。買い物した時からの計画を実行するべく冷蔵庫へ。
うん。
無いね、冷蔵庫。
いや、本当は気づいていた。
草むらにいる。
しかも見渡す限りどこまでも緩やかな丘の続く草むらだ。
しかも、今は昼間だし。
間違いなく夜道を歩いていたし、もちろん我が家の周りに草むらは無い。こんな丘のだってテレビでも見た事ない。
額から流れる汗を拭いながらまた嫌な事に気づいた。
今、冬だよね。もうすぐクリスマスでジングルベルが流れていたのに。
照りつける太陽を見上げたら
『痛っ』汗が目にしみた。
目から汗は溢れている。
普段ない大混乱なのに。
こんなに動揺しているのに。
ぐぅぅぅ。
俺の腹はいったい。
ぐぅぅぅぅぅぅ。
負けました。脳みそより胃袋。
『とにかく、俺は食う。後のことはそれからだ。』
誰もいない。日本語じゃない。
でも、独り言でも言わなきゃ次の行動に移れないくらいまでは今も混乱している。
給料日くらいしか食べないコロッケが手に入ったのだ。あの喜びを思い出してコロッケの入った袋に手を突っ込む。
まだ温かい。
なんと、あの肉屋は出来たてをくれたとはマジで嬉しい。
かぷり。
サクサクの衣にひき肉の旨みとじゃが芋のクリーミーさが相まって旨い。
これはいつも以上に旨い。
やっぱり相当お腹が空いていたらしく、あっという間に3個も食べてしまった。
いつもなら、ソースをたっぷり掛けてご飯と一緒に2個までと固く決めているのに。
無くなってしまった袋を未練タラタラとカスだけでも食べたいと覗くと。
ん?
コロッケがまだあった。
あのおばさんがこんなに沢山値切り品をくれるなんて。感激していた矢作は、そこでやっと我に返った。
矢作にはオキテがある。
無駄はダメ。
それは、絶対の掟だ。
(貧乏は時折大切な事を教えてくれるのだ。)
キチンと冷凍保存して節約する。
だからこそ沢山値切り品を買ったのだ。
なのに。
周りに冷蔵庫が見当たらない。
いや、家すらない。
分かってた。分かってるけど。
『無駄にするなんて。そんなの絶対に許せない。でも、全てを食べ尽くすのは無理』
珍しく、本当に久々に大量買いをしたのが完璧に裏目に出た。
【腐る】
許されざる事。
絶対にダメ。
それをやったら、、、
ハッキリ言って、矢作の中の大切な何かが壊れる事必定。
その時!!
袋を見つめ続けたまま、固まる矢作の耳に
ブーンと羽音がした。
矢作は固まった。
草原🟰虫がいる
ハ、ハチ!!
子供の頃刺されてから、最も怖いものの1つ。それは【蜂】だ。
ハチが側にいるのか?!
冷や汗をかきながるも、冷静さを失って急激な動きをすれば必ず刺される。
怖いからこそ、その生体を良く知る矢作がゆっくり振り返ればあれ?
ハチは居なかった。
居なかったが、もっと困る事態が発生していた。
なにこれ?
顔の横に渦巻きがある。
渦巻きはブーンと音を立てて矢作の顔の横に存在していた。
ヒッ!!
虫じゃないんだから、動いても大丈夫と
慌てて飛び退けば、何故か渦巻きが矢作に付いてくる。
な、なんなんだコレは!!
そして、今更だけど
ココどこ?
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