貴方の思い描く、異世界とは違う物語が存在します。格好の良い勇者も魔王もいない世界の物語を綴った本棚にお越しください。

南悠

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異世界の基準

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気が付くと、真っ白な空間に俺は佇んでいた。
「ここは、何処だ?」

俺は、帰宅の途中だったと記憶している。
急ぎ足で歩く俺に、何かに頭に当たり倒れた、そして気が付いたら此処にいた。・・・何が有ったのだろうか検討も付かなく、途方に暮れていると突然の声が聞こえる。

「貴方は、私の不注意で命を落としました。生き返らす事は出来ませんが、せめてものお詫びとして私の世界に転生して頂け無いでしょうか。」

俺は、何者かの声に怯えながら聞き返した。
「貴女は、どなたですか?」

「私は、あなた方な言うところの神となります。ただし、地球ではなく、他の世界の神となります。」

・・・神様?
「何故、異世界の神様が?」

「私は、召喚者を求めて、地球の神の元に赴いた際に、不注意で落とした物が、貴方に当たり、あなたは命を亡くしてしまったのです。・・・ごめんなさい。」

「ハァ・・・。」

「地球の神と相談した結果、貴方に選んで貰うことになりました。
このまま、地球の輪廻に残れば、来世の幸福な生活は保証されます。もしくは、私の世界に転生して残りの人生を全うして頂くかを選んで下さい。」

「急に言われても・・・貴女の世界は、どの様な世界はですか?」

「私の世界は、あなた方の言う、【魔法と冒険のファンタジー】の世界となります。今回は勇者様の勧誘の為、地球を訪ねたのです。」

俺は、【魔法の有るファンタジー】の世界に興味が引かれた。

「もし、貴方が望むなら、チートな能力を用意しております。どうですか?」

「でも、魔王が居て、勇者としては嫌だな」

「勇者は、別の人を探しますので、思う存分楽しんで頂ければ、結構です。」

俺は少し迷いながらも決断した。

「貴女の世界に転生させて下さい。
俺の望む事は、決して危険な目に会わないチートな能力と若くカッコいい容姿を下さい。」

「判りました。あなたの望み通りで転生します。」

暫くすると、目の前が真っ暗くなり、気が付いたら、川面に立っていた。遠くに城壁が見える。
此処が【魔法と冒険の世界】か。
早速、自己鑑定を行った。
・・・ステータス、身体能力、スキル共にチート過ぎる位だった。

水鏡に姿を映す。
若いが、何故か微妙な顔?
腫れぼったく、まっ四角な顔立ち、目が離れ過ぎて無いか?
これが、カッコいい顔立ちなのか?
俺は、怒りが込み上げてくる。

そこに、冒険者らしい美女達が歩いて来て、俺に気が付いた様だ。
彼女達は、俺を見ると遠巻きに騒ぎだしている。

そして、俺は気が付いた。
美男子の基準が、地球の此処では、大きく隔てている事に。



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