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1章 そんな風に始まった
03 ミナじゃなくて美亜なんですけど
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「有野くん」
私は雅から目を離さずに、有野くんに話しかけた。
「あの人、誰か知ってる?」
有野くんはあまり興味なさそうに私の視線の先を見ると、「あぁ」と呟いた。
「同じゼミの神庭雅ね。社未南って子と付き合ってて最近別れた」
「……ミナ?」
雅が有野くんの言葉にもピクリと反応する。
おぼつかない足取りで、こちらに歩いてこようとしたけど、両脇を押さえられているのでままならなず、じたばたと滑稽な動きをして終わった。
「何? 浅木さん、ああいうのタイプなの?」
「ううん。別に」
恋愛感情もピンと来ない私に、タイプも何も……と思うけど、別の男の子に興味を持った私を見て、有野くんはあからさまに不機嫌になった。
「馬鹿じゃねーの。あいつ。あんな未練たらたらで超見苦しい」
雅のこともあまり快く思っていないみたいなので、私はもうちょっと突っ込んで訊いてみたくなった。
「……有野くんは……誰かを好きになったこと、ある?」
「別に……フツーに……あるけど……」
私の真剣な表情に、少しだけたじろぐのがわかった。
ふつう。なのか。
まぁ、そうなのかもしれない。
「じゃあ、失恋したことは?」
「み……美亜! 美亜!」
恋愛感情への探求心から、つい、有野くんのプライベートに踏み込みすぎた。
そろそろまずいと思ったのだろう、千夏が私達の会話に割って入ってくる。
「ご……ごめんね。美亜ったら恋愛感情を持ったことがないらしくてね……。こう、あまり考えなしに無神経なことをズバズバ言ったり訊いちゃうかもしれなくて……」
なにやら必死にフォローを入れてくれている。
私も何か弁明した方がいいのだろうか。
「ふぅん?」
けれど当の有野くんは特に気にした様子もないようだった。
「じゃあさ、恋愛感情がどんなものか知るために、俺と恋愛してみる? 美亜、ちゃん?」
こともなげにそんなことを言ってくる。
突然の申し出に少しだけ面食らったけれど。
なるほど、それもまぁ……ありなのかもしれないな、と思った。
その時――。
「ミナ!」
凛と通る声が会場に響いた。
まるで眠りから覚めたみたいに、覚醒した、とか、そんな形容が似合うほどに。
その声の向こうにいた雅は意識をはっきり取り戻したように見えた。
抑え込まれていた両腕を払いのけると、先ほどの千鳥足とは比べ物にならないしっかりした足取りでこちらに歩いてきて――。
「な、なんだ?」
私と有野くんの前で歩みを止める。
「その人が浮気相手? なんで……? ミナは笑って、俺も笑って、上手くいってるってずっと……ずっと、そう思ってたのに」
「?」
思わずキョロキョロしてしまう。
ミナらしい人物はもちろんいない。
「でも、それでもやっぱり、俺はミナのことが」
雅は焦点の合わない目で私の髪を掬うと、その腕で私の体を力強く抱きしめた。
「好きだよ」
「き……っ! きゃぁぁぁぁっ!」
途端、黄色い声が上がる。
ちなみに私の声では無い。
声を上げたのはすぐ近くにいた千夏。
私は雅に圧迫されて、せいぜい出たのは「ぅぐ……」という蛙の潰れたような声だけだった。
千夏の悲鳴に、涼子もすっ飛んできたのが雅のツンツン頭の隙間から見えた。
見ず知らずの男の子からの突然の抱擁に、ショックで声を上げたい気持ちはわかる。
だけど、どよめく周りとは対照的に私は妙に冷静で、ああ、この人、間違いなく私を元カノと混同してるんだなぁと思った。
「ミナ……」
「いや。えっとね……私、美亜なの」
「ミナ……」
「美亜」
「ミナ……」
「美亜」
「ミナ……」
「美……みぁ……あれ?」
だんだん、私の方が混乱してきた。
発音は確かに似ているんだけれども。
とりあえず、この状況をどうにかしようと思い、雅を体から引き離そうと試みる。
拒もうとすると雅が不安そうに、すがるように腕に力を入れてくる。
小さな印象の男の子でも、抱きしめられると骨格がしっかりしていて胸板が厚い。
ふわふわ柔らかい女の子とはやっぱり全然作りが違う生き物だと思い知る。
なかなか腕から抜け出すことができず、私はアセアセともがいていた。
雅の友達二人もこの状況に慌てて、私から雅を引き離そうと試みた。
「ば……っ! 雅、何やってんだよぉぉぉっ……」
更に複数人の、雅の友達だと思われる男の子がバタバタと駆けよってきて、私の周りは騒然となる。
でも所詮はただの酔っ払いだ。
私が本気で突き放せば終わり。
手を構えて肩に力を込める。
雅も私が本気で離れようとしているのを感じたようだ。
耳元で、溜息に近い囁きが聞こえた。
「ミナは……俺のこと……」
嫌い、なの? そう訊きたくて、でも怖くて。
雅が言葉を飲み込んだのがわかった。
傷……ついてる……。
私の肩にまわされた指の先が少しだけ震えているのがわかった。
この人は私のことを振った元カノだと思いこんでいる。
突き放すことは、もう一度その傷をえぐることになるんじゃないのだろうか。
そう思ったら、なんだか全身の力が抜けた。
はねのけようとしていた手がだらりと力なく垂れさがる。
私が抵抗を諦めたことも、怒ったり動揺をしていないことも周りにはなんとなく伝わったようだった。
最初、緊迫していた空気が、私の途方に暮れたやるせない顔で和んだのか、皆がおかしそうに顔を背ける。
急に抵抗をやめた私を不思議に思ったのか、雅も腕から私を解放して、改めて私の顔をマジマジと見つめた。
そうだ、気づけ。
目の前の女が何の面識も無い赤の他人だと言うことに。
「ミナ、なんか背……高くなってない……?」
ズルッと盛大にコケたくなるのを精一杯我慢する。
そこじゃない。
「背が高いも何もね。別人なんですけどね」
「そろそろ夢から覚めようや。雅ちん」
「そっか、夢なのか。夢だからミナが大きいんだね……」
こらえきれなくなったのか、雅の友人達はブフゥ……! と笑いを吹き出す。
雅はひとりで勝手に納得して、また安心したように私をぎゅうっと抱きしめた。
ちょい、ちょい、ちょーいっ!
なんでそうなるんだよ!?
雅は酔いと絶望が相まって、願望と現実の境が曖昧になっているっぽい。
「本当に駄目だろ、こいつ。浅木さんもそう思わねぇ?」
有野くんは本当に面白くないのかブスッとした表情で、相変わらず言うこともトゲトゲしてる。
まぁ。
これはちょっと駄目って言うか、ホント、完全にセクハラなんだけど。
苦労して顔を動かして雅の顔に目を向ける。
目尻の先に少しだけ涙の後を見つけた。
それでも。
恋愛感情を知らない私が、この人の真剣だった気持ちを安易に否定するのは気が引けるから。
「私は……馬鹿にしたり笑う気にはなれないけどね……」
そう口にすると、周りはきょとんとした顔で私を見た。
あー……と、ちょっと待って。
なんだろう、この流れじゃぁ。
有野くんを牽制して、雅を庇ったように見えてしまったかもしれない。
最初に沈黙を破ったのは千夏。
「み……あ……?」
「え?」
次に声を上げたのは涼子。
「何……美亜にもやっと春が!?」
「は!?」
おおおお……と男性陣からも声が上がる。
「そうだよな。失恋の痛手を和らげるのはやっぱ新しい恋だよな」
「よかったな。雅ちん」
悪友たちの安堵の表情。
そこには、晴れてお役目ごめん! とか、そんな雰囲気すら漂い始めている。
ちょっと…ちょっとちょっとちょっと……。
わー! と、意味もなくわき上がった歓声と拍手に、みんなも酔ってるんだなー……と思ったらまた脱力した。
私は雅から目を離さずに、有野くんに話しかけた。
「あの人、誰か知ってる?」
有野くんはあまり興味なさそうに私の視線の先を見ると、「あぁ」と呟いた。
「同じゼミの神庭雅ね。社未南って子と付き合ってて最近別れた」
「……ミナ?」
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おぼつかない足取りで、こちらに歩いてこようとしたけど、両脇を押さえられているのでままならなず、じたばたと滑稽な動きをして終わった。
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雅のこともあまり快く思っていないみたいなので、私はもうちょっと突っ込んで訊いてみたくなった。
「……有野くんは……誰かを好きになったこと、ある?」
「別に……フツーに……あるけど……」
私の真剣な表情に、少しだけたじろぐのがわかった。
ふつう。なのか。
まぁ、そうなのかもしれない。
「じゃあ、失恋したことは?」
「み……美亜! 美亜!」
恋愛感情への探求心から、つい、有野くんのプライベートに踏み込みすぎた。
そろそろまずいと思ったのだろう、千夏が私達の会話に割って入ってくる。
「ご……ごめんね。美亜ったら恋愛感情を持ったことがないらしくてね……。こう、あまり考えなしに無神経なことをズバズバ言ったり訊いちゃうかもしれなくて……」
なにやら必死にフォローを入れてくれている。
私も何か弁明した方がいいのだろうか。
「ふぅん?」
けれど当の有野くんは特に気にした様子もないようだった。
「じゃあさ、恋愛感情がどんなものか知るために、俺と恋愛してみる? 美亜、ちゃん?」
こともなげにそんなことを言ってくる。
突然の申し出に少しだけ面食らったけれど。
なるほど、それもまぁ……ありなのかもしれないな、と思った。
その時――。
「ミナ!」
凛と通る声が会場に響いた。
まるで眠りから覚めたみたいに、覚醒した、とか、そんな形容が似合うほどに。
その声の向こうにいた雅は意識をはっきり取り戻したように見えた。
抑え込まれていた両腕を払いのけると、先ほどの千鳥足とは比べ物にならないしっかりした足取りでこちらに歩いてきて――。
「な、なんだ?」
私と有野くんの前で歩みを止める。
「その人が浮気相手? なんで……? ミナは笑って、俺も笑って、上手くいってるってずっと……ずっと、そう思ってたのに」
「?」
思わずキョロキョロしてしまう。
ミナらしい人物はもちろんいない。
「でも、それでもやっぱり、俺はミナのことが」
雅は焦点の合わない目で私の髪を掬うと、その腕で私の体を力強く抱きしめた。
「好きだよ」
「き……っ! きゃぁぁぁぁっ!」
途端、黄色い声が上がる。
ちなみに私の声では無い。
声を上げたのはすぐ近くにいた千夏。
私は雅に圧迫されて、せいぜい出たのは「ぅぐ……」という蛙の潰れたような声だけだった。
千夏の悲鳴に、涼子もすっ飛んできたのが雅のツンツン頭の隙間から見えた。
見ず知らずの男の子からの突然の抱擁に、ショックで声を上げたい気持ちはわかる。
だけど、どよめく周りとは対照的に私は妙に冷静で、ああ、この人、間違いなく私を元カノと混同してるんだなぁと思った。
「ミナ……」
「いや。えっとね……私、美亜なの」
「ミナ……」
「美亜」
「ミナ……」
「美亜」
「ミナ……」
「美……みぁ……あれ?」
だんだん、私の方が混乱してきた。
発音は確かに似ているんだけれども。
とりあえず、この状況をどうにかしようと思い、雅を体から引き離そうと試みる。
拒もうとすると雅が不安そうに、すがるように腕に力を入れてくる。
小さな印象の男の子でも、抱きしめられると骨格がしっかりしていて胸板が厚い。
ふわふわ柔らかい女の子とはやっぱり全然作りが違う生き物だと思い知る。
なかなか腕から抜け出すことができず、私はアセアセともがいていた。
雅の友達二人もこの状況に慌てて、私から雅を引き離そうと試みた。
「ば……っ! 雅、何やってんだよぉぉぉっ……」
更に複数人の、雅の友達だと思われる男の子がバタバタと駆けよってきて、私の周りは騒然となる。
でも所詮はただの酔っ払いだ。
私が本気で突き放せば終わり。
手を構えて肩に力を込める。
雅も私が本気で離れようとしているのを感じたようだ。
耳元で、溜息に近い囁きが聞こえた。
「ミナは……俺のこと……」
嫌い、なの? そう訊きたくて、でも怖くて。
雅が言葉を飲み込んだのがわかった。
傷……ついてる……。
私の肩にまわされた指の先が少しだけ震えているのがわかった。
この人は私のことを振った元カノだと思いこんでいる。
突き放すことは、もう一度その傷をえぐることになるんじゃないのだろうか。
そう思ったら、なんだか全身の力が抜けた。
はねのけようとしていた手がだらりと力なく垂れさがる。
私が抵抗を諦めたことも、怒ったり動揺をしていないことも周りにはなんとなく伝わったようだった。
最初、緊迫していた空気が、私の途方に暮れたやるせない顔で和んだのか、皆がおかしそうに顔を背ける。
急に抵抗をやめた私を不思議に思ったのか、雅も腕から私を解放して、改めて私の顔をマジマジと見つめた。
そうだ、気づけ。
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「ミナ、なんか背……高くなってない……?」
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そこじゃない。
「背が高いも何もね。別人なんですけどね」
「そろそろ夢から覚めようや。雅ちん」
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雅はひとりで勝手に納得して、また安心したように私をぎゅうっと抱きしめた。
ちょい、ちょい、ちょーいっ!
なんでそうなるんだよ!?
雅は酔いと絶望が相まって、願望と現実の境が曖昧になっているっぽい。
「本当に駄目だろ、こいつ。浅木さんもそう思わねぇ?」
有野くんは本当に面白くないのかブスッとした表情で、相変わらず言うこともトゲトゲしてる。
まぁ。
これはちょっと駄目って言うか、ホント、完全にセクハラなんだけど。
苦労して顔を動かして雅の顔に目を向ける。
目尻の先に少しだけ涙の後を見つけた。
それでも。
恋愛感情を知らない私が、この人の真剣だった気持ちを安易に否定するのは気が引けるから。
「私は……馬鹿にしたり笑う気にはなれないけどね……」
そう口にすると、周りはきょとんとした顔で私を見た。
あー……と、ちょっと待って。
なんだろう、この流れじゃぁ。
有野くんを牽制して、雅を庇ったように見えてしまったかもしれない。
最初に沈黙を破ったのは千夏。
「み……あ……?」
「え?」
次に声を上げたのは涼子。
「何……美亜にもやっと春が!?」
「は!?」
おおおお……と男性陣からも声が上がる。
「そうだよな。失恋の痛手を和らげるのはやっぱ新しい恋だよな」
「よかったな。雅ちん」
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そこには、晴れてお役目ごめん! とか、そんな雰囲気すら漂い始めている。
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