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3章 恋の証明
05 私の知らない、私
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家族のこと、子供時代――雅のことを色々知っているにも関わらず傍にいられるのはなんでだろう。
私が熱心に見つめていることに本人も気づいたのか、有野くんと視線がぶつかる。
慌てて視線を逸らそうとしたけど、肩を掴まれて阻まれた。
「むかつくけど、これで気が済むなら、いくらでも神庭のこと話すし、話を聞こうと思ってるけど?」
いつになく真面目な顔の有野くんに見入られて、改めて自分がこの人から口説かれようとしていたことを思い出す。
雅以外誰も入ってこようとしなかった私のパーソナルスペースに、有野くんは手をかけて必死に突破口を探っていた。
「有野くんが私を口説くのは……。私が雅の元カノで、雅に復讐したい気持ちがあるから?」
「それもまぁ、心のどこかにはあったのかもしれないけど……」
普通は否定するような所でも、有野くんは素直に認めてしまうから拍子抜けする。
「何だかんだで美亜ちゃんのこと、ずっと気になってるっていうか……。これでも、まんざらじゃないとは……思って……る……」
有野くんは多分、下手に出るのが苦手なんだろう。
慣れない言葉を紡いで少し辛そうだった。
本当はこんなこと言いたくないっていう気持ちが、悔しそうな表情から見え隠れしている。
軽いノリで私を口説くとか言っていた癖に、耳の先まで赤くなるから、私もつられて恥ずかしくなった。
この人、結構純情なのかもしれない。
そもそも女の子に慣れていたら、口説くのが上手だったら、もっと気持ちの良い言葉を並べて女の子をその気にさせている。
私を泣くほど怒らせたり、千夏と涼子に敬遠されたりしていない……。
有野くんと話してみて、有野くんがどんな人なのか少しだけわかった気がする。
出会いや印象が最悪でも、いくらでも覆して気持ちを寄せていくことができるのはもう知っている。
有野くんと付き合っていく自分も、想像できない訳じゃないけど……。
「ありがとう。でも私、誰とも付き合うつもりはないの。まだ、雅のこと諦めた訳じゃないから……」
これが私の、雅と別れても心の底から絶望していない理由。
本当は千夏と涼子に言う筈だったことを、先に有野くんに話すことになってしまった。
心底意外な表情をしている有野くんに、私は困った顔で微笑み返す。
「だって別れたんだろ?」
「別れたけど」
「美亜ちゃんから振ったんだろ」
「……結果的には、そうなってしまったけれど……」
雅に発破をかけたことは後悔しない。
どんな経緯を辿ったとしても、私はきっとそうしただろうから。
だけど。
「私が唯一、後悔しているのは……」
喉の奥が掠れそうになるのを、唾を飲み込んで必死に誤魔化す。
雅の悲しそうな笑顔を思い出せば、今だって鼻の奥がツンとしてくる。
「私は私の気持ちの何パーセントを雅に伝えられたんだろうって……」
伝える努力をはじめてから、私はどれだけの気持ちを雅に伝えられたんだろう。
『美亜は俺と一緒にいたい?』
雅に訊かれて、「一緒にいたい」と応えた時の嬉しそうな笑顔を思い出す。
私は雅が求めていたものを、ちゃんとわかっていた筈なのに。
無意識に触ってしまうせいで少し荒れた唇を、私はまた指でなぞる。
後ろ髪引かれるようなキスを、何度も思い出しては胸がいっぱいになって、嬉しくてときめいて、苦しくて辛くて泣いた。
雅に私の気持ちが伝わったと思う時も、気持ちが通い合う幸せな瞬間もあったけど。
だけど、そんなの、全然足りていない。
私は雅にとって信じるに値する女じゃなかった。
雅には私を巻き込み、傷つける覚悟はなかった。
将来を選んだ上で、共に孝幸さんと闘って欲しいとは言わなかった。
逃げる選択肢しかなかったのは、私が弱く、守る対象でしかなかったからだ。
有野くんの腕を、私は肩から両手で下ろして、気持ちに応えられない意志表示をした。
「私は私が雅を大好きだってことを証明したい……。今でも……心の底からそう思ってる……」
有野くんは信じられないとでも言いたそうな呆れ顔で、私の顔を見た。
「別れたのに?」
「別れたけど……」
「何、あれなの? 美亜ちゃんて、ひょっとしてバカなの?」
「なっ……!」
思わず、有野くんの顔をマジマジと見てしまう。
有野くんはキョトンとした顔で、悪びれる様子も無い。
だからっ! 心の中で思ったことをそのまま言っちゃうのが、有野くんの敬遠される理由なんだって!
そう言ってやろうかとも思ったけど、お世辞も言えないこの人だからこそ、雅は信頼しているのかもしれない。
「ぶっ……」
なんだか可笑しくなってきて、私は有野くんに気付かれないように肩を小さく震わせて笑った。
バカか。そうなのかもしれない。
「そんなの、すげー今さらで、神庭の負担になるだけだろ。恋愛を脇に置いて、将来を決めたあいつの決意が揺らぐだけだろ」
「雅はもう、そんなことでは揺らがないんじゃないかな……。なんだかんだ言ってもリリーバリーに対する思いの深さは本物だったと思うし」
「自分の気持ちを”そんなこと”って……」
「いいんだ……。そんな気がするんだ。雅は一度選んだことは何があっても絶対に投げ出さないって」
私のことも、最後まで悩んでも手放さないでいてくれたみたいに。
「雅を困らせるようなやり方は選ばないよ……」
「いったい、何がしたいんだよ」
「……上手く、説明はできないんだけど……」
言葉にはできない、ただ、覚えているのはぼんやりしたイメージ。
真っ赤な空の下。
いつか雅と大学からの帰り道、仲が良さそうな老夫婦を見た。
おじいさんが示す指の先の光。
頷き、嬉しそうに笑うおばあさん。
あの時、頭に焼きついた果てしない光景に、私も雅もきっと心の底から憧れた。
雅を好きになって、恋人達の気持ちが少しだけわかったような気がする。
終わる日に怯えるよりも強い気持ちで、私はずっと永遠を願っていた。
「この世界に、雅のことが大好きな私がいること。それだけは何らかの形で伝えたい。どんな未来を選んだとしても、これから先を歩む自信と糧にして欲しいから」
私の言葉が最後まで終わらないうちに、有野くんはハーッと何度目かの溜息をつく。
「……ついていけね……。なんだかなー。もっと美亜ちゃんは淡白な子だと思ってたのに、そこが良かったのに……」
淡白、か。
確かにそうだったかもしれない。
怒って泣いて全部吐き出したら、少しだけ体が軽くなった気がする。
それと同時に、熱くなっていた自分が急に恥ずかしくなってきて、私は頬を両手で覆った。
「私自身も私がまだどんな人間なのかわかっていないみたい。……もう……有野くんには恥ずかしいこと言わされちゃうし、泣かされちゃうしで……散々だ……っ……」
「本当になー。俺の中では泣きも笑いもしなさそうなクールビューティだった筈なのに……」
「クールビューティって……」
思わず笑ってしまう。なんだか響きが格好いいけど……。
雅のことが大好きで、些細なことにもイチイチ必死になってしまう今の自分が、格好悪くても好きだと思えた。
「雅のこと色々話してくれてありがとう。有野くんが嫌っていても、雅はきっと、あなたを親しく思っているから。雅とはこれからも本音で話せる友達でいて……?」
「だーかーらー、俺と神庭は友達じゃねーって」
「有野くんは意地悪だし、デリカシーないし、ホントそこんとこ人としてどうかとも思ったけど……」
「美亜ちゃんも相当ハッキリ言ってくれるよな……」
「有野くんは有野くんの良い所がちゃんとあるから、誰かと比べる必要はないんじゃないかな」
「そりゃ、どーも」
「その、私も……」
もっと自信を持って欲しいけど、なんて言ったらいいのか悩む。
上手い表現が見つからなくて、思ったことをそのままストレートに伝えてみた。
「有野くんのこと、好きだから」
口にしてから、なんだか考えていたよりずっと、恥ずかしくて罪深いセリフを言ってしまった気がする。
ビックリしている有野くんに、自分が一番ビックリしてしまって「ち、ちがっ……。あの、ごめっ……。恋愛的な意味は無くて! 人として、とか。と、友達になりたいとか、そういうニュアンスなので……っ!」と必死に訂正する。
あまつ、慌てたことが仇になって、肘をテーブルの角にガツンと打ち付けた私は「はぅ……」と呟きうずくまった。
いったい私は……何をやっているんだろう……。
撃沈している私を見て、有野くんは突如「ぶはっ!」と吹き出した。
お腹を抱えて盛大に笑っている有野くんの中には、こだわりのティーカップで優雅に紅茶を飲むイメージだった私は、きっともうどこにもいないだろう。
それでもひとしきり笑った後で、目尻を拭いながら顔を上げた有野くんは小さく呟いた。
「……あの時、もっと頑張っていれば良かったな……」
有野くんは頭をガシガシ掻いて、ヤケっぽくだったけど、それでも最後は歯を見せて笑ってくれた。
「やっぱ、神庭。むかつくわ!」
私が熱心に見つめていることに本人も気づいたのか、有野くんと視線がぶつかる。
慌てて視線を逸らそうとしたけど、肩を掴まれて阻まれた。
「むかつくけど、これで気が済むなら、いくらでも神庭のこと話すし、話を聞こうと思ってるけど?」
いつになく真面目な顔の有野くんに見入られて、改めて自分がこの人から口説かれようとしていたことを思い出す。
雅以外誰も入ってこようとしなかった私のパーソナルスペースに、有野くんは手をかけて必死に突破口を探っていた。
「有野くんが私を口説くのは……。私が雅の元カノで、雅に復讐したい気持ちがあるから?」
「それもまぁ、心のどこかにはあったのかもしれないけど……」
普通は否定するような所でも、有野くんは素直に認めてしまうから拍子抜けする。
「何だかんだで美亜ちゃんのこと、ずっと気になってるっていうか……。これでも、まんざらじゃないとは……思って……る……」
有野くんは多分、下手に出るのが苦手なんだろう。
慣れない言葉を紡いで少し辛そうだった。
本当はこんなこと言いたくないっていう気持ちが、悔しそうな表情から見え隠れしている。
軽いノリで私を口説くとか言っていた癖に、耳の先まで赤くなるから、私もつられて恥ずかしくなった。
この人、結構純情なのかもしれない。
そもそも女の子に慣れていたら、口説くのが上手だったら、もっと気持ちの良い言葉を並べて女の子をその気にさせている。
私を泣くほど怒らせたり、千夏と涼子に敬遠されたりしていない……。
有野くんと話してみて、有野くんがどんな人なのか少しだけわかった気がする。
出会いや印象が最悪でも、いくらでも覆して気持ちを寄せていくことができるのはもう知っている。
有野くんと付き合っていく自分も、想像できない訳じゃないけど……。
「ありがとう。でも私、誰とも付き合うつもりはないの。まだ、雅のこと諦めた訳じゃないから……」
これが私の、雅と別れても心の底から絶望していない理由。
本当は千夏と涼子に言う筈だったことを、先に有野くんに話すことになってしまった。
心底意外な表情をしている有野くんに、私は困った顔で微笑み返す。
「だって別れたんだろ?」
「別れたけど」
「美亜ちゃんから振ったんだろ」
「……結果的には、そうなってしまったけれど……」
雅に発破をかけたことは後悔しない。
どんな経緯を辿ったとしても、私はきっとそうしただろうから。
だけど。
「私が唯一、後悔しているのは……」
喉の奥が掠れそうになるのを、唾を飲み込んで必死に誤魔化す。
雅の悲しそうな笑顔を思い出せば、今だって鼻の奥がツンとしてくる。
「私は私の気持ちの何パーセントを雅に伝えられたんだろうって……」
伝える努力をはじめてから、私はどれだけの気持ちを雅に伝えられたんだろう。
『美亜は俺と一緒にいたい?』
雅に訊かれて、「一緒にいたい」と応えた時の嬉しそうな笑顔を思い出す。
私は雅が求めていたものを、ちゃんとわかっていた筈なのに。
無意識に触ってしまうせいで少し荒れた唇を、私はまた指でなぞる。
後ろ髪引かれるようなキスを、何度も思い出しては胸がいっぱいになって、嬉しくてときめいて、苦しくて辛くて泣いた。
雅に私の気持ちが伝わったと思う時も、気持ちが通い合う幸せな瞬間もあったけど。
だけど、そんなの、全然足りていない。
私は雅にとって信じるに値する女じゃなかった。
雅には私を巻き込み、傷つける覚悟はなかった。
将来を選んだ上で、共に孝幸さんと闘って欲しいとは言わなかった。
逃げる選択肢しかなかったのは、私が弱く、守る対象でしかなかったからだ。
有野くんの腕を、私は肩から両手で下ろして、気持ちに応えられない意志表示をした。
「私は私が雅を大好きだってことを証明したい……。今でも……心の底からそう思ってる……」
有野くんは信じられないとでも言いたそうな呆れ顔で、私の顔を見た。
「別れたのに?」
「別れたけど……」
「何、あれなの? 美亜ちゃんて、ひょっとしてバカなの?」
「なっ……!」
思わず、有野くんの顔をマジマジと見てしまう。
有野くんはキョトンとした顔で、悪びれる様子も無い。
だからっ! 心の中で思ったことをそのまま言っちゃうのが、有野くんの敬遠される理由なんだって!
そう言ってやろうかとも思ったけど、お世辞も言えないこの人だからこそ、雅は信頼しているのかもしれない。
「ぶっ……」
なんだか可笑しくなってきて、私は有野くんに気付かれないように肩を小さく震わせて笑った。
バカか。そうなのかもしれない。
「そんなの、すげー今さらで、神庭の負担になるだけだろ。恋愛を脇に置いて、将来を決めたあいつの決意が揺らぐだけだろ」
「雅はもう、そんなことでは揺らがないんじゃないかな……。なんだかんだ言ってもリリーバリーに対する思いの深さは本物だったと思うし」
「自分の気持ちを”そんなこと”って……」
「いいんだ……。そんな気がするんだ。雅は一度選んだことは何があっても絶対に投げ出さないって」
私のことも、最後まで悩んでも手放さないでいてくれたみたいに。
「雅を困らせるようなやり方は選ばないよ……」
「いったい、何がしたいんだよ」
「……上手く、説明はできないんだけど……」
言葉にはできない、ただ、覚えているのはぼんやりしたイメージ。
真っ赤な空の下。
いつか雅と大学からの帰り道、仲が良さそうな老夫婦を見た。
おじいさんが示す指の先の光。
頷き、嬉しそうに笑うおばあさん。
あの時、頭に焼きついた果てしない光景に、私も雅もきっと心の底から憧れた。
雅を好きになって、恋人達の気持ちが少しだけわかったような気がする。
終わる日に怯えるよりも強い気持ちで、私はずっと永遠を願っていた。
「この世界に、雅のことが大好きな私がいること。それだけは何らかの形で伝えたい。どんな未来を選んだとしても、これから先を歩む自信と糧にして欲しいから」
私の言葉が最後まで終わらないうちに、有野くんはハーッと何度目かの溜息をつく。
「……ついていけね……。なんだかなー。もっと美亜ちゃんは淡白な子だと思ってたのに、そこが良かったのに……」
淡白、か。
確かにそうだったかもしれない。
怒って泣いて全部吐き出したら、少しだけ体が軽くなった気がする。
それと同時に、熱くなっていた自分が急に恥ずかしくなってきて、私は頬を両手で覆った。
「私自身も私がまだどんな人間なのかわかっていないみたい。……もう……有野くんには恥ずかしいこと言わされちゃうし、泣かされちゃうしで……散々だ……っ……」
「本当になー。俺の中では泣きも笑いもしなさそうなクールビューティだった筈なのに……」
「クールビューティって……」
思わず笑ってしまう。なんだか響きが格好いいけど……。
雅のことが大好きで、些細なことにもイチイチ必死になってしまう今の自分が、格好悪くても好きだと思えた。
「雅のこと色々話してくれてありがとう。有野くんが嫌っていても、雅はきっと、あなたを親しく思っているから。雅とはこれからも本音で話せる友達でいて……?」
「だーかーらー、俺と神庭は友達じゃねーって」
「有野くんは意地悪だし、デリカシーないし、ホントそこんとこ人としてどうかとも思ったけど……」
「美亜ちゃんも相当ハッキリ言ってくれるよな……」
「有野くんは有野くんの良い所がちゃんとあるから、誰かと比べる必要はないんじゃないかな」
「そりゃ、どーも」
「その、私も……」
もっと自信を持って欲しいけど、なんて言ったらいいのか悩む。
上手い表現が見つからなくて、思ったことをそのままストレートに伝えてみた。
「有野くんのこと、好きだから」
口にしてから、なんだか考えていたよりずっと、恥ずかしくて罪深いセリフを言ってしまった気がする。
ビックリしている有野くんに、自分が一番ビックリしてしまって「ち、ちがっ……。あの、ごめっ……。恋愛的な意味は無くて! 人として、とか。と、友達になりたいとか、そういうニュアンスなので……っ!」と必死に訂正する。
あまつ、慌てたことが仇になって、肘をテーブルの角にガツンと打ち付けた私は「はぅ……」と呟きうずくまった。
いったい私は……何をやっているんだろう……。
撃沈している私を見て、有野くんは突如「ぶはっ!」と吹き出した。
お腹を抱えて盛大に笑っている有野くんの中には、こだわりのティーカップで優雅に紅茶を飲むイメージだった私は、きっともうどこにもいないだろう。
それでもひとしきり笑った後で、目尻を拭いながら顔を上げた有野くんは小さく呟いた。
「……あの時、もっと頑張っていれば良かったな……」
有野くんは頭をガシガシ掻いて、ヤケっぽくだったけど、それでも最後は歯を見せて笑ってくれた。
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