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気づいた心
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夜、帰宅して部屋着に着替えた来海が夕飯の支度をしようかと思っていると、充輝から《会って話がしたい》というメッセージが来たことで、少し考えてから《分かった》と返した。
するとほどなくして部屋のインターホンが鳴る。
「ごめん、突然」
「ううん」
「……中、入っていい?」
「うん、どうぞ」
すぐ近くまで来ていた充輝は断られなかったことに胸を撫で下ろして部屋へと足を踏み入れた。
リビングのローテーブルを挟み、向かい合って座る二人の間には言葉にならない気まずさが静かに流れていく。
その沈黙を破ったのは充輝だった。
「あの……エマとの噂、聞いたよね?」
「……うん」
「あれは違うんだ。エマが具合悪いって言ってて、タクシーにも乗れそうになかったから……少し先の公園で休もうとしただけで」
必死に説明する充輝の言葉に嘘はなかった。
あの日立ち寄った居酒屋からホテル街を抜けた先に噴水公園があることを来海は知っているし、何より、充輝の誠実さをよく分かっていたから。
「分かってるよ。羽柴くんが、そういう人じゃないって」
「……本当に?」
「うん」
「そっか……良かった……」
安堵の表情を浮かべた充輝は真っ直ぐに来海を見つめた。
「あのさ……エマは今回の噂について、向坂さんに何か言ったりした?」
その問いに来海は一瞬だけ言葉を選ぶように視線を落とす。
「……エマさんね、噂には困ってる様子だったよ。自分のせいで、羽柴くんに迷惑を掛けて申し訳なさそうだった」
「……うん」
「でも……羽柴くんと噂になるなら、それでも構わない……って、そんなことも、言ってたよ」
少しだけ声のトーンを落として告げられたその言葉は、例えどんなに鈍感な人間にでも何を意味しているかくらい分かるだろう。
聞いた充輝は何とも言えない様子を浮かべて黙り込んだ。
「……そっか」
短くそう返した充輝は伏せていた視線を上げた。
「きっと俺が……知らず知らずのうちに勘違いさせるようなことをしていたのかもしれないな」
その言葉に、来海の胸がきゅっと締め付けられる。
「……私ね、金曜日、居酒屋で見ちゃったの」
「見たって、何を?」
「私がお手洗いに立った時、エマさんと二人で話していたでしょ? その時、エマさんが羽柴くんに身を寄せていたところを」
一瞬、充輝の息が詰まった。
「…………っあれは――」
「分かってる。羽柴くんは、ちゃんと距離を取ろうとしてたものね」
来海はそう続けながら視線を落とす。
「でも……エマさんが羽柴くんのことを好きなんだって、あの時によく分かったの。だから、私はあの場に居たくなくて……逃げるみたいに先に帰った」
小さく息を吸い、言葉を絞り出す。
「正直ね、噂を聞いた時、すごく後悔したの。帰らなければ、あんな噂が流れることもなかったのかなって」
「向坂さん……」
「エマさんは、とても素敵な人だと思う。羽柴くんと同じでシステムのこともよく分かってるし……仕事のパートナーとしても、きっと申し分ないんだろうなって」
充輝は首を横に振り、迷いなく言い切った。
「確かに、同じ課にいたから仕事面では分かり合えるかもしれない。でも、それだけだ」
「…………」
「俺にとってエマは、あくまで同僚だ。異性として特別な感情を抱いたことはないし、これから先もない」
そして、まっすぐに来海を見つめる。
「俺が異性に特別な感情を向けるのは――向坂さんにだけだよ」
「…………っ」
逃げ場のないほど真摯な眼差しと迷いのない言葉に、来海の胸が強く打ち鳴らされた。
その直後だった。
テーブルの上に置かれていた充輝のスマートフォンが静かな室内に突如として着信音を響かせた。
その時、画面に表示された名前を来海は偶然にも目にしてしまう。
「……出て、良いよ?」
「……ごめん」
気まずい沈黙が落ちる中、来海に促された充輝は短く謝りながら電話に出た。
部屋は静まり返っていることで、通話口から漏れる声が否応なく来海の耳に届く。
電話の相手はエマで、内容は週末の夜、一緒に食事に行こうという誘いだった。
エマは充輝の目の前に来海がいることなど知る由もなく、無邪気な声で話し続けている。
充輝は一瞬だけ言葉を失い、僅かに迷った末――その誘いを受けた。
その瞬間、来海の瞳がはっきりと揺れた。
胸の奥がざわついて呼吸が浅くなる中、来海は何も言わずただ充輝の様子を見つめていた。
通話が終わり、スマートフォンを置いた充輝はまっすぐに来海を見据える。
「……ちゃんと、はっきり言うよ」
真剣な表情でそう断言された来海は思わず声を漏らした。
「え?」
「向坂さんを不安にさせないためにも、エマにはきちんと伝える」
「……伝えるって?」
「今後、誘いは受けられないって。今回で最後だって」
その言葉を聞いた瞬間、来海は彼があの誘いを受けた理由を悟った。
不安が完全に消えたわけではないけれど、充輝の覚悟が口先だけのものではないと伝わったことで、来海の強張っていた表情はほんの少しだけ和らいでいった。
週末の仕事終わり、充輝はエマと共に彼女が選んだ店へと向かった。
するとほどなくして部屋のインターホンが鳴る。
「ごめん、突然」
「ううん」
「……中、入っていい?」
「うん、どうぞ」
すぐ近くまで来ていた充輝は断られなかったことに胸を撫で下ろして部屋へと足を踏み入れた。
リビングのローテーブルを挟み、向かい合って座る二人の間には言葉にならない気まずさが静かに流れていく。
その沈黙を破ったのは充輝だった。
「あの……エマとの噂、聞いたよね?」
「……うん」
「あれは違うんだ。エマが具合悪いって言ってて、タクシーにも乗れそうになかったから……少し先の公園で休もうとしただけで」
必死に説明する充輝の言葉に嘘はなかった。
あの日立ち寄った居酒屋からホテル街を抜けた先に噴水公園があることを来海は知っているし、何より、充輝の誠実さをよく分かっていたから。
「分かってるよ。羽柴くんが、そういう人じゃないって」
「……本当に?」
「うん」
「そっか……良かった……」
安堵の表情を浮かべた充輝は真っ直ぐに来海を見つめた。
「あのさ……エマは今回の噂について、向坂さんに何か言ったりした?」
その問いに来海は一瞬だけ言葉を選ぶように視線を落とす。
「……エマさんね、噂には困ってる様子だったよ。自分のせいで、羽柴くんに迷惑を掛けて申し訳なさそうだった」
「……うん」
「でも……羽柴くんと噂になるなら、それでも構わない……って、そんなことも、言ってたよ」
少しだけ声のトーンを落として告げられたその言葉は、例えどんなに鈍感な人間にでも何を意味しているかくらい分かるだろう。
聞いた充輝は何とも言えない様子を浮かべて黙り込んだ。
「……そっか」
短くそう返した充輝は伏せていた視線を上げた。
「きっと俺が……知らず知らずのうちに勘違いさせるようなことをしていたのかもしれないな」
その言葉に、来海の胸がきゅっと締め付けられる。
「……私ね、金曜日、居酒屋で見ちゃったの」
「見たって、何を?」
「私がお手洗いに立った時、エマさんと二人で話していたでしょ? その時、エマさんが羽柴くんに身を寄せていたところを」
一瞬、充輝の息が詰まった。
「…………っあれは――」
「分かってる。羽柴くんは、ちゃんと距離を取ろうとしてたものね」
来海はそう続けながら視線を落とす。
「でも……エマさんが羽柴くんのことを好きなんだって、あの時によく分かったの。だから、私はあの場に居たくなくて……逃げるみたいに先に帰った」
小さく息を吸い、言葉を絞り出す。
「正直ね、噂を聞いた時、すごく後悔したの。帰らなければ、あんな噂が流れることもなかったのかなって」
「向坂さん……」
「エマさんは、とても素敵な人だと思う。羽柴くんと同じでシステムのこともよく分かってるし……仕事のパートナーとしても、きっと申し分ないんだろうなって」
充輝は首を横に振り、迷いなく言い切った。
「確かに、同じ課にいたから仕事面では分かり合えるかもしれない。でも、それだけだ」
「…………」
「俺にとってエマは、あくまで同僚だ。異性として特別な感情を抱いたことはないし、これから先もない」
そして、まっすぐに来海を見つめる。
「俺が異性に特別な感情を向けるのは――向坂さんにだけだよ」
「…………っ」
逃げ場のないほど真摯な眼差しと迷いのない言葉に、来海の胸が強く打ち鳴らされた。
その直後だった。
テーブルの上に置かれていた充輝のスマートフォンが静かな室内に突如として着信音を響かせた。
その時、画面に表示された名前を来海は偶然にも目にしてしまう。
「……出て、良いよ?」
「……ごめん」
気まずい沈黙が落ちる中、来海に促された充輝は短く謝りながら電話に出た。
部屋は静まり返っていることで、通話口から漏れる声が否応なく来海の耳に届く。
電話の相手はエマで、内容は週末の夜、一緒に食事に行こうという誘いだった。
エマは充輝の目の前に来海がいることなど知る由もなく、無邪気な声で話し続けている。
充輝は一瞬だけ言葉を失い、僅かに迷った末――その誘いを受けた。
その瞬間、来海の瞳がはっきりと揺れた。
胸の奥がざわついて呼吸が浅くなる中、来海は何も言わずただ充輝の様子を見つめていた。
通話が終わり、スマートフォンを置いた充輝はまっすぐに来海を見据える。
「……ちゃんと、はっきり言うよ」
真剣な表情でそう断言された来海は思わず声を漏らした。
「え?」
「向坂さんを不安にさせないためにも、エマにはきちんと伝える」
「……伝えるって?」
「今後、誘いは受けられないって。今回で最後だって」
その言葉を聞いた瞬間、来海は彼があの誘いを受けた理由を悟った。
不安が完全に消えたわけではないけれど、充輝の覚悟が口先だけのものではないと伝わったことで、来海の強張っていた表情はほんの少しだけ和らいでいった。
週末の仕事終わり、充輝はエマと共に彼女が選んだ店へと向かった。
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