担任教師と温泉旅行

麻婆

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知らない天井だ

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 障子越しの柔らかな朝日に促されて、渚は目を覚ました。

「…知らない天井だぁ……」

 何故かそんな言葉を呟く渚。間違ってはいないが、ここでこんな言葉が出てくるあたり、病気は重そうだ。

 すぐに覚醒した渚は、赤面しつつ幾つかのことを確認した。

 全裸であること。

 同じく全裸の耕平が重なるようにして眠っていること。

 眠っている耕平の右手が胸に置かれ、時折いい感じで動くこと。

「あのまま寝ちゃったのか……」

 昨日から今日にかけて、自分は何回イッたのだろうか。本当に色気狂いになってしまったのではないかと思うくらいに耕平とのセックスにのめり込んだ。その挙句に後始末もしないまま眠ってしまったのだ。ヤリオチとでもいうべきか。

 枕元に置いてあったスマホで時間を確認すると、まだ7時を少し過ぎたところだった。交わり続ける中で窓の外が白み始めていたのはわかっていたので、そこから考えるとほとんど寝ていない計算になる。

 自堕落に二度寝しようかとも思ったのだか、疲れすぎるとかえって眠れなくなるものなのか、睡魔は訪れなかった。

「…お風呂入ろ……」

 あれだけの濃厚汗だくセックスの末に、ろくに身仕舞いもせずに寝てしまった。女として慎みを忘れたくないと思っている渚的には猛省点であった。

 乳房に置かれた手を名残惜しく感じながら外す。

「んが」

 寝ぼけた声をあげて、耕平が寝返りをうった。

「え!?」

 渚は思わず我が目を疑った。耕平の身体のほぼ中心で男性のシンボルが隆々とそそり勃っていたのだ。

「…ウソでしょ……」


 ついさっきまでこれがどれだけ暴れまわっていたかーー身をもって知っているだけに、この偉容が現実のものとは思えなかったのだ。

「…どれだけ元気なのよ、キミは……」

 呆れたような、それでいて嬉しいような複雑な声音で言いながら、渚は勃起を指で弾いた。

「うっ」

 身体がびくんと跳ねたが、耕平は目を覚まさなかった。

 この剛直にどれだけ啼かされたのかと思うと憎らしくもなるが、それ以上に愛おしさが募る。

「改めて見ると…すごいのね、これって……」

 こんなに近くでまじまじと見たことがなかったので比較はできないし、渚自身それほど経験豊富というわけでもないのだが、耕平のものが一番だと断言できた。

 節くれだった逸物は、一度その凄みを知ってしまった女に対して強烈な支配力を有するようになる。はっきりそう意識した訳ではないが、渚も愛おしさだけではなく、畏怖に似た思いも併せ持っていた。

「…ああ……」

 両手でそっと包みこむと、肉棒は硬度を増し、更なる刺激を求めるように脈動した。

「…ごくり……」

 生唾を呑み込む。

 そこで渚は我に返った。

「な、ななな、何してるのよ、あたし!?」

 慌てふためいて露天風呂へ逃走する。顔の半分までお湯に浸かりながら、渚は顔から火の出るような思いというものを味わっていた。

「…あたし、何しようとしてたのよ……」

 あれではまるで痴女だ。まさか自分があんなことをするとは思わなかった。無意識の行動だけに質が悪い。

 自己嫌悪に陥ってしまう。

「やっぱりあたし、おかしくなってるよ……」

 一昨日までの自分はこうじゃなかった。昨日ここに着いてからの自分は自分でなくなってしまったみたいだ。

「…それとも、これがあたしの本性で、それに気づいちゃっただけなのかしら……」

 お湯をぶくぶくさせながら思考のドツボにはまりこむ。

 あれが自分の本性だとしたら、とんでもない淫乱だ。思い出すだけで深い穴を掘って立て籠りたくなる。

「ーーおはよう、渚」

 突然声をかけられて、渚はどぼんと頭まで沈みこんだ。いつの間にか耕平も目覚めていたらしい。

「お、おい、大丈夫か?」

 慌てて耕平が渚を引き上げる。至近距離で顔を見合わせて、渚は顔を真っ赤にした。

「どうした?」

「……」

 一度意識してしまうともうだめで、渚は俯いて、顔を上げれなくなってしまった。

 その反応からなんとなく渚の内心を推し量った耕平は、渚を抱きしめた。

「昨日の渚、最高だったよ」

「昨日のあたしはどうかしてたのよ……」

「そんなこと言わないでよ。今日も期待してるから」

 渚は首をぶんぶん振った。

「無理、絶対無理。恥ずかしくて死んじゃう」

「えー」

 抗議の声をあげた耕平だったが、ここでのごり押しは逆効果にしかならないと判断し、話の方向を変えることにした。

「確かに昨日は激しかったよね…どっか痛かったりしない?」

「…痛いところはないけど、まだ何か股の間に挟まっーーって、何言わせるのよ!」

 これ以上赤くなったら顔の毛細血管がえらいことになりそうだと思わせるくらい真っ赤になって、渚は小さな拳を振り上げた。

「いやいや、今は俺何も誘導してねえし…」

「うるさい」

 だいぶ理不尽になってしまっている。照れ隠しが含まれていると拗らせることも多いので要注意だ。

「ごめん、悪かった。お詫びに背中流してあげるから勘弁して」

「え?」

 戸惑っているうちに渚は耕平の前に背中を向けて座らされていた。

「自分で洗うからいいよ?」

「まあまあ、いいからいいから」

 耕平は石鹸を手にとって、掌で泡立てた。

「渚の肌ってホントにキレイだよね」

 言いながら、耕平は嬉しそうに渚の背中を泡で塗りつぶしていく。

「…あ……」

 昨夜から引き続きで、耕平に触れられることに敏感になってしまっている渚は、最初に小さな声をもらした後は懸命に声を堪えていた。ここで艶声を出してしまったら、耕平を刺激して朝っぱらからどろどろの愛欲地獄にはまってしまうと思ったのだ。

 残念なことに渚は気づいていなかった。

 声よりも何よりも、渚が快感を堪えて身をよじらせている姿こそが耕平を刺激しているのだということに渚は気づいていなかった。

 背中を洗い終えた耕平は、許可を求めることもせず、背後から泡まみれの手で両のおっぱいを鷲掴みにした。

「きゃあっ!?」

 悲鳴に構わず、耕平はもっちりした触感と揉み込んだ時の弾力を楽しんだ。背中の時はまだ洗っていると言えたが、これはもう明らかに愛撫であった。

「ちょ、ちょっと、背中だけでしょ!?」

 焦った渚が悲鳴をあげるが、もう手遅れである。一度捉えたおっぱいを放すような耕平ではない。

「…あっ…ああっ…だ、だめ……あんっ……」

 身体から力が抜けてしまい、耕平に背中を預ける格好になってしまう。こうなると完全に耕平の思うつぼだ。

 頃合いを見計らって、耕平は指をわざと手つかずにしておいた乳首へと差し向けた。

「ああんっ!!」

 既に硬く尖って刺激を待ち侘びていた乳首への愛撫は、一撫でで渚の理性を崩壊させた。

 渚が潤んだ目で斜め後ろを見上げると、正確にその意を汲んだ耕平が荒々しく唇を重ねた。淫靡な水音を奏でながら、二人は興奮を高めていく。

 耕平が右手を媚裂へと下ろしていくと、そこは既にグショグショに濡れそぼっていた。

 何の抵抗もなく指を呑み込んだ媚肉から、快感が波紋のように身体全体に広がっていく。

「んんっ……」

「…熱いよ……指が溶けちゃいそうだ……」

「…んっ…あっ……はあっ……」

 耕平の愛撫に身を委ねて、渚は快楽に没頭する。

「…はあっ…な、渚…もう……」

 渚は後ろに手をまわし、耕平のいきり立った欲棒に触れた。

「すごい…昨日あんなにしたのに…まだこんなに硬い……」

 陶然とした表情で呟き、細指で威茎を包み込む。

「ううっ」

 顔は嬉しそう、声は苦しそうと複雑な反応を耕平が見せる。実は、渚がこうして耕平の剛棒をしごく、いわゆる手コキを施すのは初めてのことだったのだ。それだけに耕平の興奮は募るのだった。

「…ああ、すごい…ぴくぴく動いてる……」

 耕平の反応に好奇心を刺激されて、渚は手を上下に動かした。

「くうっ!」

「ああ、熱いわ……熱くて、硬い……」

 熱に浮かされたように渚は硬茎を愛でる。最早自分が何をしているかもわかっていないだろう。

「な、渚っ、出ちゃうよ」

 弱々しい声が新鮮で楽しい。昨日から泣かされっぱなしなので、やり返したい気持ちも働き、渚は右手の動きを加速させた。

 限界を訴えている相手にこういうことをするとどうなるか、経験のある者であれば容易に想像できる。

 が、悲しいかな渚は剛直を握るという行為自体が初体験だった。冷静ならば想像できたかもしれないが、このシチュエーションで冷静でいられたら、それは逆に興ざめである。よって、渚は文字通りそれが自分に降りかかるまで、危険に気づくことはできなかった。

「渚っ、出るっ!!」

 次の瞬間、先端から飛び出した粘弾がまともに渚の顔を直撃した。

「きゃあっ!?」

 反射的に悲鳴をあげるが、何が起きたのかはまだよくわかっていない。

 理解よりも先に耕平の追い討ちが続けざまに襲いかかる。渚はそれを為す術なく食らった。

「ああっ、渚、ごめんーー」

 謝るのは口だけで、耕平は渚の顔に向いた砲口を逸らそうとはしなかった。何だかんだこの状況に興奮しているのだ。

「…ふあ……すごいにおい……」

 噎せ返りそうな臭気だったが、当てられている渚にとっては淫酔を深くする効果しかなかった。

「…ああ……」

「エ、エロい……」

 白濁液を浴びた渚は凄絶なまでのエロさを醸し出していた。

 初めての手コキに初めての顔射。これまで特別やりたいと思ったことはなかったのだが、実際にやってみた今、耕平は自分でも訳のわからないくらい滅茶苦茶に興奮していた。

 そしてそれは渚も同様で、とろんとした目で耕平を見つめた。

 胡座をかいた自分の上に渚を跨がらせる。放出したてとは思えない硬度を保った肉槍が潤みきった女陰を串刺しにした。

「ふあああんっ!」

 自重の後押しもあって、肉槍は最奥を穿ち、その一突きで渚はいっぺんに昇りつめた。

 がっくりと脱力し、耕平に身体を預けたままピクリとも動かなくなる。

「あれ?  渚?  おーい」

「…もうだめ……」

 精も根も尽き果てたらしい。ぐにゃりとした身体は支えていなければスライムのように溶け崩れてしまいそうだ。

「な、渚?  あれ?  ちょっと、ちょっと」

「…あたしもうだめ…動けない……耕平くん終わってないでしょ……いいよ、好きにして」

 と言われても、この状態の女性相手にことに及んだりしたら、人間失格である。耕平は、なかなか収まろうとしない鉾を無理矢理収めたのであった。
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