担任教師と温泉旅行

麻婆

文字の大きさ
17 / 19

イタズラはほどほどに

しおりを挟む
「それに、してみたら案外悪くないし」

 渚はパクリと先端をくわえこんだ。

「うぅっ」

 耕平が悦ぶ声を聞くのがこんなに嬉しく、楽しいことだとは知らなかった。自然と愛撫にも熱がこもる。

 今まで知らなかった何かに対する覚醒度は上がった渚だったが、大切なことを忘れていた。

 さっきまでは一方的に愛撫をする立場だったが、今はお互いに愛撫が可能ーーつまり、反撃があるということである。

 そして、念願叶ってのこの体位を、耕平が満喫しないはずがなかった。

「ーーひゃあああぁんっ!?」

 股間に湧いた激しすぎる刺激に、渚は素っ頓狂な悲鳴をあげた。

「あっ、な、何っ!?   や、やっ……ああんっ!」

 渚に悲鳴を上げさせたのは、内臓まで吸い出されてしまうのではないかと思わせるようなバキュームクンニだった。

 いつにも増して洪水状態の愛蜜を一滴もこぼさぬように強くすすった結果だったのだが、すっかりできあがっていた渚にはとどめになってしまったらしい。一際激しく腰を跳ね上げると、そのまま失神してしまった。

「あれ、渚?」

 呼び掛けても返事はない。

「このポジションで放置って……どうすりゃいいんだ?」

 大好きな女の大好きな場所が目の前に広がっているのだ。嬉しくないわけがないのだが、今は困惑の方が大きかった。

「なーぎーさー、起きないとイタズラしちゃうぞー」

 下心満々の言葉にも応えはない。

「しょうがねえなあ…一応断ったからなー」

 誰にともなく言い訳した耕平が指を差し向けたのは、ひっそりとすぼまった秘肛だった。

 おっかなびっくり、ちょん、と指先でつついてみた。

 きゅうっ、っとただでさえキツそうな小穴が更にすぼまった。

「おお」

 もう一度つついてみた。

 同じようにすぼまった。

「…ヤバい……」

 楽しくなってきた。

 怒られないのをいいことに、耕平の指の動きはエスカレートしていく。ちょんちょんつついてみたり、親指の腹を押し当ててみたり、緩く揉み込んだりしているとーー

「きゃあっ、何してるのよっ!?」

 目覚めた渚に思いっきり怒られた。

「信じられない。そんなとこ弄るなんて」

「ごめんなさい」

 平謝りの耕平だったが、しばらく渚の機嫌は直らず、二度とシックスナインはしないと言い渡されてしまったのであった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

離婚した妻の旅先

tartan321
恋愛
タイトル通りです。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

秘事

詩織
恋愛
妻が何か隠し事をしている感じがし、調べるようになった。 そしてその結果は...

処理中です...