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武者くんと騎士くん⑤

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さすがのレオンも、大きく息が上がっている。

ハァッ ハァッ ハァッ フゥッ フゥッ フッ フゥッ

だけど、イったばかりだってぇのに、吹き出す汗をものともせずに、俺を睨みつけてくる。

俺もレオンを睨みつける。

ヘばってるトコなんて見せられねぇ。

レオンは、俺が、”レオン”に擦り付けたもんを、親指の背で軽くぬぐって口に含んだ。
そして、中指を立て、そこに絡みつく、俺のザーメンを、ぺろりと舐める。

そして、翠色の瞳で、俺の目を睨みつける。

この…野郎っ!

まるで、俺に向かって、こんなんじゃモノ足りねぇ…とでもいうかのようだ。

なんでかわかんねぇけど、レオンの声が頭の中に浮かぶ。

ねぇ?狼偉?
これしかないの?
もしかして、これでぜんぶ?

うっせーばかだまれっ!

俺とレオンのザーメンが、レオンの口の中で、舌でゆっくり捏ね繰り回しているのを見せつけられ、俺の中のプライドが、唸り声をあげる。

でも…。

俺の中の奥の奥に、絡みつくように、蜷局とぐろをまいている俺の中の欲に塗れた本能が、あいつの口の中で捏ね繰り回されてるもんを求めて、俺の脳を犯す。

レオンの口の中にある、レオンのザーメン。
俺のザーメンが混ざった、レオンのザーメン。
レオンの口の中で、ぐちゃぐちゃに混ざって、レオンの息に練りこまれた俺たちのザーメンのにおい。

気がついた時には、俺は、レオンの唇に貪りついていた。

にがくて、あまくて、しょっぱくて…。

すっげーっ 興奮するイイにおい。

舌で。
喉で。
胸ん中で。

俺の頭ん中と身体とマラが…情けねぇことに、くわん…と酔った。

くわん…くわん…と酔う オレの頭ん中とカラダとマラ…。

けど…

ごつっ!ごつっ!

マラから突きあがる衝撃に、酔いが邪魔される。

ジャマしてんじゃねぇよ!

オレは唸り声をあげる。

ごつっ!ごつっ!
うっせーだまれっいートコなんだからジャマすんな!

オレは唸り声が、どんどん低くなる。

ごつっ!ごつっ!

しつけーんだよっ
ジャマすんじゃねぇっ…って…なんだコイツ…。

レオンの奴が、うっとりとした笑みを浮かべながら、俺の瞳を覗き込んでいる。

いつの間にか、俺のマラは、レオンのマラと一緒に、レオンの大きな手で握りこまれていた。

コイツ…すげぇ勃ってる。
ついさっき、イったばかりなのにガっチガチに勃ってる。
ムカつくくらいオレよりだして、おれに魅せつけやがった癖にボっコボコに勃ってる。

ムカつく…
むかつく……
すげーむかつく!!

ぐっにっ!ぐっにっ!ぐっにっ!

容易く女を酔わせちまう甘い顔が、ナマイキにオレをにらめつけてる。
そのくせ、口元は、酔いをまとわせて、うっとりとした笑みを浮かべている。

ちぐはぐなのに、すげぇエロくてかっけー顔…。
心臓が跳ねる。

ぐぐぐっにっ!!ぐぐっぐっにっ!ぐぐぐっぐっにっ!

そんな顔をオレに突きつけながら、ばっきばきの上ぞりマラで、血管がボコりはじめた、おれのマラに、しつけーくらいにマウントをとりにくる。

腹立たしいことに、そのキレイに軽く上ぞる曲線が、俺のマラを絞り上げる。

しつけーっ!
いまのなし きゃんせる!
むかつく すげーむかつく!

おれの頭んなかに、レオンのふざけたアピールが浮かび上がる。

『ぼくのほうがつよい!
 はいすぺっく!!こーせーのー!!
 ろいこそ、ぼくの、
 ぺにすも、ちんこも、きんたまも、まらも、あなるも!
 ぜんぶ!ぜんぶ!!ぜんぶ!!!うらやましい!!くせにっ!!!』

ふざけんなっ!
おれのほーがつえーんだよっ!

鎖を引き合い舌を絡め合う。

まだ、しっかりと残ってる、おれとレオンがぐちゃぐちゃに混ざったすげーイイにおい。

エろい…
かっけー…
どきどきする…
また酔っちまいそー
いいにおい…
あいしてる…
すげーいいにおい…
かっけー
かっけーーっ
すげぇ愛してる!

だから…

こいつのこんなかおが、イきじごくのなかで、おれの為にぶっコワレながらのたうちまわるのが…みてぇ。

だけど…

情けね~ホドに、のたうちまわったのはオレだった…。

「「あ”っお”っああお”ぅ~っ」」

天井に吐き出される二人分の呻き声…。

だけど、俺より先にリングに戻って、なさけねー俺の髪をひっつかむようにして、リングに引きずり戻すのは、レオンだった。

レスリングシューズの中から染み出るくれーに、汗まみれになってるオレの足の指がじたばたと暴れまわる。
ケツん中が、うねりながら、ディルドをぎゅーぎゅーとシメあげる。
オレのチンポとマラとペニスとチンコが、キンタマを跳ね上げながら、レオンの手のひらの中で拘束され、貫くようなカイカンとうっ憤がぐちゃぐちゃに混ざった飛沫をまき散らす。

ごりゅっごりゅっ
ぼっこぼこの腹筋で、俺のおれのチンポとマラとペニスとチンコが削られる。

くんっ 金玉があがる。

ずりゅっずりゅっ
なんだかワケわかんねぇ握りで、おれのチンポとマラとペニスとチンコが、リズミカルに責め立てられる。

くんっ キンタマがあがる…。

ゆさっ こりっ ゆさっ こりっ ゆさっ こりっ
オレの暴れるきんたまを器用に捕らえて、嬲り上げ、きんたまの中のオレのせいしがこねくりまわされる。

くんっ きんたまがあがる…。

あ”っお”っああお”ぅ~~っ

ぼんやりとレオンをみつめる…。

すげぇ イイ顔…。

おれ…もしかして…こいつに…れおんに…

まけちまうの?
まけねーっ
まけちまうの?
ちげーっ
まけちまうの?
うるせーっ
まげぢまヴの?
マゲ…だぐ…ねぇ!

でも どーすりゃいーの?
こいつ弱点なんてねーじゃん?
すげーうめーじゃん
おれよりこーせーのーじゃん?
はいすぺっくじゃん?
かおもからだもかっけーじゃん
ふっきんぼこぼこじゃん
ちょーつえーじゃん


やっぱ…おれ…まけちゃうんじゃねぇの?
ぎぶっていいたいんじゃねぇの?

まけてもしかたねぇ………って………………

・・・・・・・・ナニ カンガエテンノ?てめぇ頭わいてんの?狼偉!

目の前にいるめちゃくちゃすげーやつより…つえぇのは…俺だろ?

ぴたり…
ばちんっ

ぐちゃぐちゃの頭とココロのなかで、おれの中にまだ残ってたっぽいプライドに包まれたトコで、レオンのマラが勢いよく跳ねていた景色が浮かび上がる。

ごりゅっ ごりゅっ
ずりゅっ ずりゅっ
ゆさっ こりっ ゆさっ こりっ ゆさっ こりっ

あ”っお”っああお”ぅ~~っ

俺は悶絶しながらも、崖っぷちのところで、レオンにのっとられてねぇ俺の身体をなんとか動かす…。

ズっ…………………………りっ…………。
ズっ…………………………りゅっ…………。
ズっ……っっっ……………………りゅっっっっ…………。
ズっ……っっっ……………………りゅっっっっ…………。

ずぅっっっ………………………………りゅぅっ……………………。

レオンの身体がピタリと止まる。

レオンが俺を見る。
レオンが俺を見る。
レオンが俺を見る。

レオンが俺を見て…。

ゆっくりと俺の手の中にあるもんを不思議そうに見つめる…。

ずぅっっっ………………………………りゅぅっ……………………。

レオンが俺を見る。
レオンが俺を見る。
レオンが俺を見る。

ずぅっっっ………………………………りゅぅっ……………………。

「・・・・・・・・・・・・・・・お”…お”…お”っ…お”っ…あ”…がっ…が…お”ぁごっぁぁぁぁっっっっっ」

レオンが俺を見る。
レオンが俺を見る。
レオンが俺を見る。

ずぅっっっ………………………………りゅぅっ……ゅぅぅぅぅ………。

「・・・・・・ア”ッア”ッア”ッッッッ あ”ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ」

ずっしりと低いレオンの掠れた咆哮が、湿り気を帯びながら響き渡る…。

そして俺はそれをぼんやり見つめながら繰り返す…。

ずぅっっっ………………………………りゅぅっ…………ゅぅぅぅ…ぅぅぅ……ぅぅぅ。

繰り返す…。
繰り返す……。
繰り返す………。

何度も…。
何度も……。
何度も………。
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