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十五話「兄様と僕が馬車の中でいちゃいちゃしている話④」***
しおりを挟む兄様は僕を奥の席に座らせると、間隔を開けず僕の隣に座った。
馬車の扉が閉まるとほぼ同時に、兄様が僕の唇を塞いだ。
重ねるだけのキスは徐々に深くなっていく。
「ん、んんン……!」
僕の口内に侵入してきた兄様の舌は歯列をなめ、僕の舌を絡め取る。
ディープキス……? 馬車の中なのに?
兄様と始めて交わったあの日から、毎日のように兄様とセックスしている。
でもそれは兄様か僕の部屋に限ったことだ。
前に馬車の中で体を触れられたこともあったけど、服の上からだったし、キスもしなかった。
あれ以来馬車の中ではほっぺにキスまでって約束してたのに……こんなに激しい口づけをされるなんて……!
くちゅくちゅと唾液の混じる音が響く。
二人分の唾液が混ざったものを飲まされ、飲みきれなかった唾液が口の端から溢れ僕の顎を伝う。
「ふぁっ、兄様……どうしたの?」
唇を離されたとき、二人の間を銀の糸が引いていた。
兄様は僕の問には答えず僕の上着を脱がせ、シャツのボタンを外して行く。
「やっ、兄様……!」
ここ、馬車の中だよ!
シャツのボタンを全て外され、日に焼けていない肌とピンク色の乳首が顕になる。胸の突起の周りには昨夜兄様につけられたうっ血痕が……。
シャツのボタンを外し終えた兄様が、僕のベルトに手をかけた。
「兄様、やだぁ……」
兄様は僕の制止を無視しベルトを外し、続けてズボンのファスナーに手をかける。
「やぁ……!」
兄様が僕のパンツの中に手を入れ、おちんちんを取り出す。キスで立ち上がりかけたおちんちんが顔を出し、羞恥で顔が赤くなる。
「兄様……なんでこんなことするの?」
泣きそうな顔で兄様を見上げる。
「キスの刺激だけで勃起するなんて、エミリーの体はいやらしいね」
兄様の白く長い指が、僕のおちんちんを掴み左右に動かす。
「あっ、ああっ……」
おちんちんをいじられ、心臓がドキドキと音を立てる。
こんな場所で服を脱がされておちんちんをもてあそばれて、嫌なはずなのに……体は刺激を求めている。
兄様の指が僕の胸の突起をやさしくなで、もう片方の手がおちんちんをゆっくりと上下にこする。
「んっ、あっ、あっ、はぁ……ん♡」
兄様が僕の首すじをなめ、首すじと肩の中間にキスをし、チュッと吸いつく。
そんかに強く吸われたら跡ができちゃうよぉ!
兄様が跡を付けたのは、おそらく襟から見えるぎりぎりの位置だ。
兄様がキスマークを残すことは今までにもあったけど、乳首回りとか見えない足の付け根とか服を着てれば見られない場所だったのに。
こんなぎりぎりの位置に残すなんて……!
兄様に肩と胸とおちんちんの三箇所を同時に攻められ、僕は馬車の中だというのに感じていた。
「はっ、あっ、アッ、あうっ♡ ……兄様」
兄様の上着を強く握りしめ、快楽に耐える。
僕のおちんちんは完全にそそり立ち、先走り液で濡れていた。
もう少しでイキそう……! 馬車の中なのに、こんなところでイったらだめなのに、兄様からの刺激がほしくて体がうずいてしまう。
なのにイク寸前で兄様の指が離れていく。指だけでなく肩にキスをしていた唇も、胸をいじっていた指も離れていく。
「やっ、兄様……なんで」
涙で潤んだ瞳で兄様を見上げる。
「そんな顔してもだめだよ、これはおしおきだからね」
◇◇◇◇◇
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