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15話「護衛を解雇する!」王太子視点
しおりを挟む――王太子視点――
エルフリーナは塔から逃げたようだ。まだ遠くには行っていないはず。城から出る前に捕まえて塔に連れ戻してやる!!
塔の入口に近づくと近衛兵が二人倒れているのが見えた。
「おい! ここをエルフリーナが通ったずだ!! どっちに行った?!」
倒れていると言うことはエルフリーナにやられたのか? 大の男が二人も揃って女一人も捕まえられないとは情けない! こいつらも後で首にしてやる!!
「ひっ……!」
近衛兵に近づくと、彼らの髪は一本残らず無くなっており、頭に無数のイボが出来ていた。
いや顔だけではない、顔や体にもイボができている。
「気色悪い……!!」
僕は寝ている近衛兵を蹴り飛ばした!
体中イボだらけなんてまるで化け物じゃないか!
……もしかして僕も他人からはそう見えるのか?
いやない! 僕には髪もあるし、顔にできているのはイボではなくクレーターだ!
それに僕は王太子だ! 生まれつき高貴なオーラと威厳を身に纏っている、顔にクレーターの一つや二つ出来たぐらいで僕の価値が下がることはない!
王太子には謎の自信があった。それに王太子の顔に出来たクレーターの数は一つや二つではなく三十を越えている。
「この化け物が! お前たちのような醜い護衛はいらん! 今日このときを持って解雇する!!」
王太子は寝ている近衛兵の腹を思い切り踏みつけた。バキッと音がしたので近衛兵のあばら骨が折れたかもしれない。
王太子はそんなことは一切気にすることなく、振り返ることもなく塔をあとにした。
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