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22話「選択の時、エラが選んだのは……」最終話
しおりを挟むその後、ロルフ様、ヴォルフリック様、ヴェルテュ様の間で話し合いがなされたらしく、私の服やアクセサリーは三人が日替わりで担当することが決まりました。
ドレスとアクセサリーを担当される方が、その日の食事やおやつを用意するようです。
そんなわけで、日替わりで三人の瞳の色のドレスやアクセサリーを身につけさせていただいています。
私の部屋のクローゼットには三人の髪の色や瞳の色のドレスがどんどん収納されていき、ついにクローゼットに収まらなくなりました。
ロルフ様が新しく部屋を作り、その部屋にドレスとアクセサリーを収納しました。
私は父が亡くなってから、昼間は古びたワンピース一着で過ごしてきたので、昼間から色とりどりの服やアクセサリーを身につける生活にはなかなか馴染めません。
ロルフ様たちと出会ってからは、夜は素敵なドレスやアクセサリーを身につけさせていただいていたんですが、あれば半分夢だと思っていましたから。
ロルフ様、ヴォルフリック様、ヴェルテュ様は、毎日遠い異国の地から取り寄せたお茶やお菓子や料理を食べさせてくださいます。
どれもとても美味しいのですが、長い間朝はパンとスープだけだったので、朝から高カロリーのものを出されると胃がびっくりしてしまいます。
朝はパンとスープだけでも十分なんですが、ニコニコと笑いながら料理を刺したフォークを口もとまで運ばれると、「いらない」とは言えなくなってしまいます。
それから新しいお屋敷に引っ越してから、使用人の仕事をしなくてもよくなったので、退屈で仕方ありません。
伯爵家にいたときは、お料理をしたり、水汲みをしたり、床掃除をしたり、窓拭きをしたり、忙しかったですが毎日充実していました。
伯爵家にいたとき、割りと楽しんでお仕事をしていたのだなと、改めて知りました。
今は皆さんと日替わりでお散歩をしたり、図書室で本を読んだり、お花の観察をしたり、絵を描いたり、ダンスの練習をしたり、ピアノを弾いたりしながら、のんびりと過ごしています。
昨日はロルフ様と図書室でお勉強をしました。
今日はヴォルフリック様と一緒にボートに乗って湖を散策しました。
明日はヴェルテュ様と一緒に、お花の冠を作る予定です。
この前三人にお願いして、お料理をさせて貰いました。
それとお皿洗いや窓拭きも、させて貰いました。
とても楽しかったです。
これからも時々お料理やお掃除をさせていただこうと思います。
☆☆☆☆☆
三人の中から誰を選ぶかは保留にさせて頂いております。
ついこの間まで、私は彼らのお姉さんの代わりでした。
いきなり大人の姿で現れて、「結婚してください」と言われても戸惑ってしまいます。
なので一年間の猶予を頂き、三人の中から誰を選ぶかは先送りにさせていただきました。
一年後、どなたかお一人を選ばなくてはいけません。
私は今のまま、この家で四人で仲良く暮らせたらそれだけで充分幸せなのですが。
どなたか一人を選んで、他のお二人を悲しませてしまうのが辛いです。
みんな大切な私のお友達ですから。
☆☆☆☆☆
「エラ、この屋敷に引っ越して来て一年経ったよ」
「この中から誰を選ぶか決まったか?」
「当然ボクを選ぶよね?
他の二人が悲しむかもしれないけど、そんなこと気にしなくてもいいからね」
私がこの場所に来てから一年が経過しました。
湖の前のお花畑にロルフ様、ヴォルフリック様、ヴェルテュ様が立っています。
三人が私に向かって右手を差し出しました。
今日はこの中から、どなたかお一人を選べなくてはいけません
この一年でじっくり考えました。
私が一緒に居て一番安らぐのは誰か?
側にいないとき思い出してしまうのは誰か?
これからも一緒に暮らしたいと思うのは誰か?
じっくり考えてようやく答えがでました。
私が永遠に一緒にいたいと思うのはあなたです。
「……様、私でよろしければ、これからも一緒にいさせてください」
私は……様の手をとった。
……様は破顔して、私を抱きしめた。
――終わり――
最後まで読んで下さりありがとうございます。
【後書き】
エラが三人の中から誰を選んだのかはご想像にお任せします。
読者さまの好きなキャラとエラを脳内でくっつけてください。
この手の逆ハーレムものは誰も選択しないのが正解かと……。(^_^;)
【後日談】
①次のページ→ロルフ・エンド
②次の次のページ→ヴォルフリック・エンド
③次の次の次のページ→ヴェルテュ・エンド
お好きなキャラのページまで飛んでください。
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