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第1話 ふふ、お前が『やめろ!!!』と叫ぶたびに仲間を1人ずつ殺していく
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「ふふ、お前が『やめろ!!!』と叫ぶたびに仲間を1人ずつ殺していく……」
「やめろおおおおおおおおおお!!!」
異次元クラスの強さを誇る眼の前の魔王幹部『美脚のクリス』にそう言われた瞬間私はそう叫んでいた。
「まず1人目!」
「ノイン、お前ええええ!! ぎゃああああああ!!」
クリスの左脚によって弾け飛ぶ勇者ハハーン。
「ハハァァァァァァンッ!!! やめろおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
「2人目!」
「ノィぃィィィンッ!! きゃああああああ!!」
クリスの魔力弾によって消し飛ぶ聖女クレア。
「クレェェェェェェェああアアアアアッ!!! ハア、ハア!! やめろおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
「3人目ぇ!」
「お前がやめろおおお!! ノィィィィン!! グアあああああああああ!!」
クリスの鋭利な爪で3枚おろしにされる剣聖バトロス。
「バトロおおおおオオオオオオオスッ!!! ハア、ハア、ハア!! やめろオオオオオオオオオオ!!!」
「4人目ぇえ!」
「ブチ殺してやる、ノィぃィィン!! いやああああああああああああ!」
クリスの右脚によって頭を飛ばされる賢者アイリス。
「アイリィぃぃぃぃぃす!!! ハア、ハア、ケフ!」
「最後に残ったのはお前だけのようだな」
「みんな……!!!」
「絶望で声も出ないようだな、引導を渡してやろう!!」
私は反射で近くにあったバトロスの剣を拾って、迫り来るクリスの足を受け止めた。
「みんな、ざまあみやがれ!!!」
鮮血が噴き出した。
「何ィィイ!!?」
クリスの足から。
不思議な光景だった。
理屈はわからないが、俺は自分が奴より有利な状況にいることを理解した。
「馬鹿な、お前の力が回ってこない! お、お前、仲間を思いやる心が一ミリも存在しないと言うのか!? いや、私の力が脆弱になったことから考えれば、お前はパーティの全員に憎悪を抱いているのか!」
「当たり前だろ! 女神からの祝福されずに職業もスキルも貰えなかった無職なんだから! 国から死んでも問題ないと思われてる奴があいつらにどんな扱いを受けてきたと思てるんだ!」
あいつの疑問に対して捲し立てるような勢いの怨嗟の叫びが口から出てきた。
叫んでいる間おぞましいものを見るような目でをクリスは私を見てきた。
「あんたには感謝しても仕切れないし、見逃してやりたいが、生憎私はここから1人じゃ国に帰れないし、帰ったとしても勇者が死んだ腹いせに処刑だ。なんとかして魔族領で身を潜める必要がある。だからあんたにはこいつをつけてもらう」
私は自分の首に掛けられている首輪を指さした。
「なんだそれは!?」
「『弱者の首輪』だ。自分より力の劣ったものにしかつけられず、つけられた側は主人がなんらかの方法で死なない限り外れない。そしてつけられれば最後、生死全て主人に握られることになる」
「私につけるつもりかやめろ!」
「やめろって言ってやめなかったくせにやめるわけないだろ!」
「いやああああ!!」
「やめろおおおおおおおおおお!!!」
異次元クラスの強さを誇る眼の前の魔王幹部『美脚のクリス』にそう言われた瞬間私はそう叫んでいた。
「まず1人目!」
「ノイン、お前ええええ!! ぎゃああああああ!!」
クリスの左脚によって弾け飛ぶ勇者ハハーン。
「ハハァァァァァァンッ!!! やめろおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
「2人目!」
「ノィぃィィィンッ!! きゃああああああ!!」
クリスの魔力弾によって消し飛ぶ聖女クレア。
「クレェェェェェェェああアアアアアッ!!! ハア、ハア!! やめろおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
「3人目ぇ!」
「お前がやめろおおお!! ノィィィィン!! グアあああああああああ!!」
クリスの鋭利な爪で3枚おろしにされる剣聖バトロス。
「バトロおおおおオオオオオオオスッ!!! ハア、ハア、ハア!! やめろオオオオオオオオオオ!!!」
「4人目ぇえ!」
「ブチ殺してやる、ノィぃィィン!! いやああああああああああああ!」
クリスの右脚によって頭を飛ばされる賢者アイリス。
「アイリィぃぃぃぃぃす!!! ハア、ハア、ケフ!」
「最後に残ったのはお前だけのようだな」
「みんな……!!!」
「絶望で声も出ないようだな、引導を渡してやろう!!」
私は反射で近くにあったバトロスの剣を拾って、迫り来るクリスの足を受け止めた。
「みんな、ざまあみやがれ!!!」
鮮血が噴き出した。
「何ィィイ!!?」
クリスの足から。
不思議な光景だった。
理屈はわからないが、俺は自分が奴より有利な状況にいることを理解した。
「馬鹿な、お前の力が回ってこない! お、お前、仲間を思いやる心が一ミリも存在しないと言うのか!? いや、私の力が脆弱になったことから考えれば、お前はパーティの全員に憎悪を抱いているのか!」
「当たり前だろ! 女神からの祝福されずに職業もスキルも貰えなかった無職なんだから! 国から死んでも問題ないと思われてる奴があいつらにどんな扱いを受けてきたと思てるんだ!」
あいつの疑問に対して捲し立てるような勢いの怨嗟の叫びが口から出てきた。
叫んでいる間おぞましいものを見るような目でをクリスは私を見てきた。
「あんたには感謝しても仕切れないし、見逃してやりたいが、生憎私はここから1人じゃ国に帰れないし、帰ったとしても勇者が死んだ腹いせに処刑だ。なんとかして魔族領で身を潜める必要がある。だからあんたにはこいつをつけてもらう」
私は自分の首に掛けられている首輪を指さした。
「なんだそれは!?」
「『弱者の首輪』だ。自分より力の劣ったものにしかつけられず、つけられた側は主人がなんらかの方法で死なない限り外れない。そしてつけられれば最後、生死全て主人に握られることになる」
「私につけるつもりかやめろ!」
「やめろって言ってやめなかったくせにやめるわけないだろ!」
「いやああああ!!」
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