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1章・箱庭
3.一騎打ち
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魔法。それは魔力と呼ばれる自身のエネルギーで周りの原子、分子、物体そのものに干渉し、あらゆる現象を引き起こすもの。
魔法と文明が発展を遂げ、各国は力をつけた。
国が力をつけるということは、資源、国力、領土、ありとあらゆるものを巡り戦争が起きかねないのである。
2度の世界大戦によって各国は消耗し、満身創痍の中、あるものを巡り3度目の世界大戦、第3次魔境戦争が勃発した。
魔法は戦争では力となる。
魔法に長け、自身の魔法を思うままに操る「魔道士」、その中でも剣を扱い、剣士と魔道士の素質を同時に備えた者は「魔剣士」と呼ばれた。
_____________
音を立てて廊下を走る。
「おはようベガちゃ~ん!」
「おはよう!マーズさん!」
マーズという兵士の挨拶に足を止めた。
「団長探してるのかい?あの人なら今ルナさんのところにいると思うよ」
「ありがとう!」
そして医務室へと走る。
「それにしてももう2年っすよ団長!」
「なんだ急に。ナツメ、お前頭でも打ったか」
「いやいや、ベガちゃんが来てもう2年って話ですよ。来た時はなぁんにも喋らずにずっとそっぽ向いてたんですけどね~。今やすっかり活発な女の子ですよ。」
「そうだな。剣を握ってもう2ヶ月か。」
「そうですよ!あんな女の子が剣なんて振っちゃって、魔法も団長が教えるんですよね?」
「あぁ。そのことなんだがな。一応数週間前から魔法は教えているんだが。ベガはいくら魔法を教えても全く魔法を使えないんだ。」
「え?魔法ってちょっとやれば簡単なものなら数日でできるもんなんじゃないんすか?」
「私もそう思っていた。でもベガからは魔力を全く感じない。」
「そんなことあります?俺、魔力が無い人間なんて聞いたことないんすけど。」
「私もだ。ただ、剣の方は少し教えただけで自分で感覚を掴んですぐに扱えるようになっている。」
「らしいっすね。ベガちゃんって来たばっかの時も目が見えないのにまるで全部見えてるみたいに生活してましたし。感覚的な部分が相当強いんですかね~。」
「あぁ、最近じゃあ二等兵3人相手に互角以上で渡り合ったらしい。ナツメ、お前もすぐに追い越されるかもな。」
「ま、マジっすか?!俺の大隊長の座はベガちゃんには渡しませんよ!!」
アルタイルとナツメの2人は少し冗談を交えながらコーヒーを飲んで話していた。
そんな中、医務室に小さくノック音が響いた。
「アル!今日の分終わったよ!」
そう言ってベガが医務室に駆け込んできた。
「そうか。お疲れ様。」
「お!噂をすればっすね。ちーっすベガちゃん!」
「ナツメ…、いい匂いする!」
ベガがそう言うとナツメはギクッと動揺を見せた。
「ここだ。」
ベガはナツメの胸元に飛びつき、胸ポケットからクッキーを2つ取った。
「なんでぇ……」
ナツメは涙ながらに隠していたと言わんばかりのクッキーを惜しんだ。
「はははははっ!!!よくやったなベガ!!!」
「団長!ひどいっすよ!!!ベカちゃん嗅覚良すぎ!チートじゃん!」
ベガは目が見えていない分、他の感覚が異常なまでに鋭かった。
「そういや気になってたんすけど、ベガちゃんって剣を扱う時どうやって間合い取ってるんすかね。」
「なぜ私に聞く……ベガに直接聞け」
「すみません……どうなの、ベガちゃん?」
ベガはよくわからないなぁというような顔を見せた。
「う~んとね、人が近くにいると暖かくなるの。なんかこう、ベガの周りがもわ~っと。あとはね、人が動けば風が起きるし、音もたつし、心臓の音も速くなるし、重心も変わるし、なんかもう色々あるよ。私も目が見えてた時はそんなの気にもしなかったけど。」
「風とか音は分かるっすけど……重心の位置なんて分からんでしょ普通……」
ナツメはド肝を抜かれていた。
「まぁ、私の憶測だが、ベガは恐らく足音の大きさの具合だったり呼吸の音の向きで足の位置や可動域や頭の位置を把握してるんだと思う。正直信じ難いがな。たぶん他にももっと色んなことを感じ取っていると思うぞ。ナツメ、やっぱりお前ベガに負けるんじゃないか?」
「なんすか団長!!俺まだまだいけますよ!」
「ナツメとやりたい!!」
「ほら、ベガは乗り気だぞ。どうするナツメ」
「やるに決まってるっすよ!!」
そういうわけで、ベガとナツメのタイマン勝負が始まった。
ルールは単純で、首、頭、溝落、胸などの急所に当てれば本来は勝ちだ。ただし今回は寸止めが原則である。
「それじゃあ始めようか。」
アルタイルが掛け声をしようとした時、ナツメが騒ぎ出した。
「ちょ、団長!!なんか人多くないすか?」
そう、周りにはとんでもない群衆が集まっていた。ベガは言わばアルタイルの後継者であり次期騎士団長という立ち位置だ。そんなベガと大隊長の一騎打ちを見ておこうとする兵士は多くて当然なのである。さらにはベガの立ち回りや強さにおいては騎士団内では有名だった。
「知らん。お前は群衆に見られだけで負けるほどの大隊長なのか?」
「んなわけないっすよ!!」
「じゃあいくぞ。はじめ!!」
アルタイルの掛け声と共にベガが飛び出した。
(は、速っ!マジでこれが2ヶ月かよ)
ナツメは動揺こそしたものの、ベガの剣を受け流した。
(こっちからも仕掛けてみるか……!)
ナツメは構えから綺麗な太刀筋でベガを捉えた。
しかしベガは構えたままナツメの目をしっかりその目で見ている。
(おいおい……ほんとに目見えてないんだよね???なんで俺と目合ってんの怖いよ……でも、ここは俺が貰うぜ!)
(っ…!カウンター……)
ベガはすんでのところでナツメの剣を交わし、後ろへ下がった。
「は?!バレんのかよ今の!!」
思わずナツメは声に出した。
「大隊長~!カウンターバレてますよ~!」
「ナツメさ~ん大丈夫ですか~w」
周りの群衆はナツメを煽り立てている。
「っるせぇ!」
そんなことをしているとまたベガの攻撃が来た。
(このままもうちょい様子見たかったけどそんな暇なさそうだよな~…)
ナツメはそのままベガの攻撃と呼吸を合わせて一瞬で背後を取った。
(ダメ…!低い!当たらない!)
ベガは構えが間に合わず、体を低くした下からのナツメの攻撃がベガの首を捉えた。
「そこまで!勝者、ナツメ・スエナガ!」
アルタイルの声と同時に硬直が解けた。
「っぶね~!カウンターバレた時は肝冷やしたっすよほんと。」
「ナツメ!後でクッキー徴収するからね」
ベガはほっぺを膨らませていた。
「ちょ、ベガちゃんクッキーは取らないで」
「ナツメは腐っても大隊長だ。ベガにはまだ少し早かったかな」
「でもアルはナツメより強いんでしょ?」
「当たり前さ」
「私もアルみたいになるの。そのためにナツメはそのうち倒す」
ベガの目がガチすぎてナツメは遠目から冷や汗をかいていた。
_____________
「あれで剣を握ってまだ2ヶ月か…」
「らしいですね、元帥。」
ナツメとベガの試合を上の階の窓から元帥とそのメイドが見ていた。
メイドはボブの髪型で、青色の瞳には幾何学模様のようなものが入っている。
「ラーナはどう思う。」
「あれで魔力が無く、ただ剣の腕だけでアレというのなら、人間離れしすぎかと。」
「だろうな。使えると思うか。」
「さぁ、どうでしょう。少なくとも剣の腕だけならその辺の二等兵1人じゃ相手にもならないでしょうね。魔法が使えたなら一等兵、いや、中隊長にも匹敵するかもしれません。」
「そうか。まぁここに来て2年だ。ここらで外へ出すのもまた手か。」
「死んだらどうするんですか?」
「死んだらそこまでだということだ。それに、そういう時は死ぬ気であいつが守るだろう。」
「アルタイル騎士団長…ですか。」
その後すぐにメイドと元帥はその場を歩いて去った。
魔法と文明が発展を遂げ、各国は力をつけた。
国が力をつけるということは、資源、国力、領土、ありとあらゆるものを巡り戦争が起きかねないのである。
2度の世界大戦によって各国は消耗し、満身創痍の中、あるものを巡り3度目の世界大戦、第3次魔境戦争が勃発した。
魔法は戦争では力となる。
魔法に長け、自身の魔法を思うままに操る「魔道士」、その中でも剣を扱い、剣士と魔道士の素質を同時に備えた者は「魔剣士」と呼ばれた。
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音を立てて廊下を走る。
「おはようベガちゃ~ん!」
「おはよう!マーズさん!」
マーズという兵士の挨拶に足を止めた。
「団長探してるのかい?あの人なら今ルナさんのところにいると思うよ」
「ありがとう!」
そして医務室へと走る。
「それにしてももう2年っすよ団長!」
「なんだ急に。ナツメ、お前頭でも打ったか」
「いやいや、ベガちゃんが来てもう2年って話ですよ。来た時はなぁんにも喋らずにずっとそっぽ向いてたんですけどね~。今やすっかり活発な女の子ですよ。」
「そうだな。剣を握ってもう2ヶ月か。」
「そうですよ!あんな女の子が剣なんて振っちゃって、魔法も団長が教えるんですよね?」
「あぁ。そのことなんだがな。一応数週間前から魔法は教えているんだが。ベガはいくら魔法を教えても全く魔法を使えないんだ。」
「え?魔法ってちょっとやれば簡単なものなら数日でできるもんなんじゃないんすか?」
「私もそう思っていた。でもベガからは魔力を全く感じない。」
「そんなことあります?俺、魔力が無い人間なんて聞いたことないんすけど。」
「私もだ。ただ、剣の方は少し教えただけで自分で感覚を掴んですぐに扱えるようになっている。」
「らしいっすね。ベガちゃんって来たばっかの時も目が見えないのにまるで全部見えてるみたいに生活してましたし。感覚的な部分が相当強いんですかね~。」
「あぁ、最近じゃあ二等兵3人相手に互角以上で渡り合ったらしい。ナツメ、お前もすぐに追い越されるかもな。」
「ま、マジっすか?!俺の大隊長の座はベガちゃんには渡しませんよ!!」
アルタイルとナツメの2人は少し冗談を交えながらコーヒーを飲んで話していた。
そんな中、医務室に小さくノック音が響いた。
「アル!今日の分終わったよ!」
そう言ってベガが医務室に駆け込んできた。
「そうか。お疲れ様。」
「お!噂をすればっすね。ちーっすベガちゃん!」
「ナツメ…、いい匂いする!」
ベガがそう言うとナツメはギクッと動揺を見せた。
「ここだ。」
ベガはナツメの胸元に飛びつき、胸ポケットからクッキーを2つ取った。
「なんでぇ……」
ナツメは涙ながらに隠していたと言わんばかりのクッキーを惜しんだ。
「はははははっ!!!よくやったなベガ!!!」
「団長!ひどいっすよ!!!ベカちゃん嗅覚良すぎ!チートじゃん!」
ベガは目が見えていない分、他の感覚が異常なまでに鋭かった。
「そういや気になってたんすけど、ベガちゃんって剣を扱う時どうやって間合い取ってるんすかね。」
「なぜ私に聞く……ベガに直接聞け」
「すみません……どうなの、ベガちゃん?」
ベガはよくわからないなぁというような顔を見せた。
「う~んとね、人が近くにいると暖かくなるの。なんかこう、ベガの周りがもわ~っと。あとはね、人が動けば風が起きるし、音もたつし、心臓の音も速くなるし、重心も変わるし、なんかもう色々あるよ。私も目が見えてた時はそんなの気にもしなかったけど。」
「風とか音は分かるっすけど……重心の位置なんて分からんでしょ普通……」
ナツメはド肝を抜かれていた。
「まぁ、私の憶測だが、ベガは恐らく足音の大きさの具合だったり呼吸の音の向きで足の位置や可動域や頭の位置を把握してるんだと思う。正直信じ難いがな。たぶん他にももっと色んなことを感じ取っていると思うぞ。ナツメ、やっぱりお前ベガに負けるんじゃないか?」
「なんすか団長!!俺まだまだいけますよ!」
「ナツメとやりたい!!」
「ほら、ベガは乗り気だぞ。どうするナツメ」
「やるに決まってるっすよ!!」
そういうわけで、ベガとナツメのタイマン勝負が始まった。
ルールは単純で、首、頭、溝落、胸などの急所に当てれば本来は勝ちだ。ただし今回は寸止めが原則である。
「それじゃあ始めようか。」
アルタイルが掛け声をしようとした時、ナツメが騒ぎ出した。
「ちょ、団長!!なんか人多くないすか?」
そう、周りにはとんでもない群衆が集まっていた。ベガは言わばアルタイルの後継者であり次期騎士団長という立ち位置だ。そんなベガと大隊長の一騎打ちを見ておこうとする兵士は多くて当然なのである。さらにはベガの立ち回りや強さにおいては騎士団内では有名だった。
「知らん。お前は群衆に見られだけで負けるほどの大隊長なのか?」
「んなわけないっすよ!!」
「じゃあいくぞ。はじめ!!」
アルタイルの掛け声と共にベガが飛び出した。
(は、速っ!マジでこれが2ヶ月かよ)
ナツメは動揺こそしたものの、ベガの剣を受け流した。
(こっちからも仕掛けてみるか……!)
ナツメは構えから綺麗な太刀筋でベガを捉えた。
しかしベガは構えたままナツメの目をしっかりその目で見ている。
(おいおい……ほんとに目見えてないんだよね???なんで俺と目合ってんの怖いよ……でも、ここは俺が貰うぜ!)
(っ…!カウンター……)
ベガはすんでのところでナツメの剣を交わし、後ろへ下がった。
「は?!バレんのかよ今の!!」
思わずナツメは声に出した。
「大隊長~!カウンターバレてますよ~!」
「ナツメさ~ん大丈夫ですか~w」
周りの群衆はナツメを煽り立てている。
「っるせぇ!」
そんなことをしているとまたベガの攻撃が来た。
(このままもうちょい様子見たかったけどそんな暇なさそうだよな~…)
ナツメはそのままベガの攻撃と呼吸を合わせて一瞬で背後を取った。
(ダメ…!低い!当たらない!)
ベガは構えが間に合わず、体を低くした下からのナツメの攻撃がベガの首を捉えた。
「そこまで!勝者、ナツメ・スエナガ!」
アルタイルの声と同時に硬直が解けた。
「っぶね~!カウンターバレた時は肝冷やしたっすよほんと。」
「ナツメ!後でクッキー徴収するからね」
ベガはほっぺを膨らませていた。
「ちょ、ベガちゃんクッキーは取らないで」
「ナツメは腐っても大隊長だ。ベガにはまだ少し早かったかな」
「でもアルはナツメより強いんでしょ?」
「当たり前さ」
「私もアルみたいになるの。そのためにナツメはそのうち倒す」
ベガの目がガチすぎてナツメは遠目から冷や汗をかいていた。
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「あれで剣を握ってまだ2ヶ月か…」
「らしいですね、元帥。」
ナツメとベガの試合を上の階の窓から元帥とそのメイドが見ていた。
メイドはボブの髪型で、青色の瞳には幾何学模様のようなものが入っている。
「ラーナはどう思う。」
「あれで魔力が無く、ただ剣の腕だけでアレというのなら、人間離れしすぎかと。」
「だろうな。使えると思うか。」
「さぁ、どうでしょう。少なくとも剣の腕だけならその辺の二等兵1人じゃ相手にもならないでしょうね。魔法が使えたなら一等兵、いや、中隊長にも匹敵するかもしれません。」
「そうか。まぁここに来て2年だ。ここらで外へ出すのもまた手か。」
「死んだらどうするんですか?」
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