ゴッドクエスト

紅蓮の焔

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5章 出会いと別れ

36話魔王直下8軍団其の1獣撃軍襲来!前編

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朝飯を食べる時は前回の事を学んでいきなり手は出さなかった
「「「「「「頂きます!」」」」」」
手を会わせて言うとすぐに手を出した
飯はパンが一人2個にリンゴが一人2切れだ
皆が食べ終わるとリュートが食器を洗いに台所へ行ったそれにミルとメルが付いていき一緒に洗っていた
「はぁ旨かった、次は何処だっけ?」
「え~とな」
レインはそう言うと腕輪に魔力を込める
すると腕輪から一筋の光が出て西に向いていた
「あっちだ」
レインはそう言い光が差している方向を指差す
「じゃあリュートが戻ってきたらお礼を言って行こうか」
メイトがそう言うと腕輪に魔力を込めるのを止め光が見えなくなった





リュート達が戻ってくるとリュートにお礼を言う
「ありがとうな、リュート」
レインはそう言うと部屋を出て鍛冶場を抜け火山を出ようとリュートに手を振る
「ちょっと待てよ!」
リュートに止められレインが振り向くとリュートの腕には刀が握られていた
「そ、そのお前の刀溶けて無くなっただろ?ほら、これやるよ」
リュートは刀をレインに向かって投げただがそれを何かが奪っていった
「誰だ!」
レインが何かが向かった方向を向くと狼が刀の柄を喰わえていた
「それは、レインにやった物だ、返せよ」
リュートがそう言うと狼が火山の外に走り出した
「おい!待てよ!」
リュートが狼を追い掛けそれをレイン達は少し遅れてリュートを追い掛ける
「はぁはぁくっ、は、速いぞあいつ!」
レインが息を切らしリュートを追い掛ける
メイト達は少し前に追い付けなくなり見えなくなった
そしてリュートが止まりレインがリュートに追い付くとリュートの肩に手を置く
「はぁはぁ、ど、どうした?」
「おい、見てみろよ」
「あ?」
リュートに言われレインが見ると目の前にはこの前トゥルクス山で会った謎の青年がいた
「これはこれは、あの時の…ふむ、誰だったっけ?」
レインはその青年を見るとトゥルクス山での事を思いだした
「あぁ、あの時の奴か」
「そう言えば僕の「いいから刀返せ」…ちょっと自己紹介させて!?」
「僕は、魔王直下8軍団が獣撃軍軍長のバラックだよ!」
バラックはウィンクをしてよろしく!と言う
リュートが刀を返すように頼んだがバラックは断った
「う~ん、それは出来ないなーあの方の敵になるような存在が居たら邪魔でしょ?」
そう言い狼から刀を受け取り鞘から抜く
「これって凄い綺麗だね!」
バラックは刀をずっと見続けていた
刀は柄の部分が黒く刀身は赤黒かった
ついに怒りの頂点に達したリュートが刀を奪いに走り出す
「早く返せ…よ!」
リュートはバラックの足に蹴りを放つがバラックは跳躍しリュートの顔面を蹴り吹き飛ばす木に何本もぶつかり15本目の木で漸く止まった
リュートは歯が2、3本折れていて体のあちこちから血が流れている。そして、右腕は反対側に曲がっていて蹴られた時の衝撃で気絶していた
「え?」
レインはリュートの方を見て目を見開く
「次は君の番だよ」
バラックはニコニコ笑いながら近寄ってくる
「はっ!」
レインは風操でバラックを遠ざけようとするが何も感じていない様に普通に速度を落とさず笑いながら近寄ってくるレインは恐怖を感じすぐにその場から飛翔を使いリュートを抱え逃げようとしたが次の瞬間自分の周りをモンスターが囲っていることに気がついた
「さぁ、もう逃げるのは止めて大人しく僕に殺されて?」
バラックが刀を振りながら言う刀を振った後には刀の残像が見え、何本も有るかの様に見える
レインは逃げることは不可能だと感じリュートをその場に置き拳を強く握り構えるレインの顔には恐怖で涙が流れていた
「じゃあ、始めよっか」
バラックは地面を蹴り一瞬でレインの目の前に姿を現す
「なっ!?」
レインが驚いていると刀が頭に振り落とされたので咄嗟に魔力爆発で左に避けるがすぐに刀を降られ刀が目の前に現れた瞬間すぐに手で刀を握った
その手は刀を止める事は成功したが深く切られた
「ぐぅっ」
片目を瞑り涙を流す
そしてバラックの股間を思いきり蹴り上げた
「かっ、い、痛ったーー!」
バラックは股間を抑え転がり回っている、その隙に刀に手を伸ばし刀を手に入れる
レインが手に持つと刀は光だし徐々に光が弱くなるそして、刀を見ると柄は紅く刀身は透き通った氷の様な色をしていた
そして鞘が刀の方へ飛んできて刀が鞘に収まると鞘も紅くなったが鞘の先だけは金色に光っていた
レインは刀を抜き構えるレインの顔にはもう涙はなかった
「行くぞ!バラック!」
レインはその場で刀を降り下ろした
すると、刀が地面に触れると同時に赤い氷が真っ直ぐバラックに向かって地面から突き出てくる
バラックは咄嗟に右へ転がり避けた
そしてモンスターの一匹に氷が当たるとモンスターが悲鳴を上げながら徐々に凍りつき氷に全身が覆われると氷の中だけが燃え数秒すると氷の中で臓物がぶちまけられ臓物がすぐに泥々に溶けた後、すぐ凍りパキパキと音を立てた後、パリーンと言う音と共に辺りに赤い雪が降る
「覚悟しろ!」
レインがそう言うとバラックがよろよろと立ち上がりレインを睨む
「お前だけは絶対に許さん!」
バラックはこれまでのふざけた言葉使いではなく怒りを露にして米神に青筋を浮かせている
そして雪が降り終わると同時に二人の間合いが無くなった
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