ゴッドクエスト

紅蓮の焔

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9章 レインの治療

106話メルの脱出作戦とメイトの力

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[作者のコメント]
プレゼント…貰えませんでした…





チャプ
「え?」
メルが下を見ると足に水が当たっていた
「うそ!?どうすれば良いのよ!お兄ちゃん!早く助けに来てよ!」
メルの叫び声は小さな部屋に虚しく木霊する
「はあ、せめて誰か話し相手がいてくれたらな~」
メルが唐突にそんな事を言うと頭の中で声がした
【おい!私を忘れないでよ!】
「…誰?」
メルが周りを見渡すが壁があるだけで隙間もなければドアもない
「気のせいか」
【気のせいにしないで!】
「やっぱり誰かいる!助けて!誰かいるんでしょ!?」
【落ち着いて、私はマリュカよ、前に私の憑代よりしろになったでしょ?】
「…あ、そうだった」
メルはマリュカの憑代よりしろになった事を思い出してポンと手を叩きたかったが手は拘束されていて叩けなかった
「はあ、あんたと話してもここから抜け出せるわけでもないんだから」
【?今拘束されてるの?】
「ええ、されてるわよ」
【じゃあちょっと体貸して~、すぐに返すから~】
「そんな事が出来るの!?」
【うん、まず目を瞑って。頭の中で私を想像してそこで私とバトンタッチすれば代われるから】
メルは言われた通りにマリュカを想像してバトンタッチした
するとバトンタッチした所から目映い光が発せられメルは気を失った
「ふう、久し振りに生きてるって実感がある~!」
マリュカはメルの容姿と声で言い方だけが変わっていた
「じゃ、早く抜け出そ」
マリュカは腕に魔力を通し魔力を具現化させ鎖を切った
【え?そんな事出来たの!?】
「うん、これは魔力があれば誰でも出来るからステータスには表示されないんだよ。でも造る時にはそれ相応の魔力が必要だけどね」
【へぇ~、じゃ早く返して】
「何言ってるの?こんなに大きな饅頭まんじゅうを胸にぶら下げて、今取ってあげるからね」
マリュカが胸を掴み取ろうとするとメルが慌てて止める
【ちょ!私の胸はそこまで大きくないわよ!止めて!】
メルの胸は大きいかと言われればどちらかと言えば少し小さいかなと言う位の大きさでそこまで大きくなかった
「何言ってるの!私なんか1000年生きても真っ平らだったんだから!ちょっとくらい私に分けて!」
【いやいやいや、そんな事知らないわよ!止めてちょうだい!?】
「嫌だ~!折角抜け出してあげたんだから代償としてちょっと位胸をくれたって良いじゃない!」
そう言われメルは自分のせいではないのに胸が標準近くあるせいで何か神に恨まれたので考えて出た答えが…
【ちょ、ちょっと待って!】
「何よ」
マリュカはもう泣きそうな勢いにまで達している
【ほ、ほら!よく考えて!今は私が貴女の憑代よりしろ、一体化したんだから貴女と私は同じ体を共有している。つまりはその体は貴女の物でもあるわけ、だから必然的にその胸も貴女の物でもある事になるのよ!】
「…」
マリュカはプルプル震えだし
「や」
【や?】
「やったー!おっぱいがおっきくなった~!」
マリュカは大喜びで水が腰辺りにまで浸水しているにも関わらず部屋の中をぐるぐると回っている
【いや!それよりも早く代わって!?】
「まあ、今日私は機嫌が良いからいいよ」
マリュカと頭の中でバトンタッチして光が発せられる
そして光が治まるとメルはちゃんと元に戻っていた
「はあ、これは…もう逃げる方法は1つしかないじゃない」
メルは水がガラスの近くまで入ってくるまで待つ事にする





ーーレイン達は…ーー
レイン達は今白衣達から必死で逃げていた
「はぁはぁはぁ、ちょ!幾らなんでも数が多すぎ!」
「はぁはぁ、流石に疲れてきたな」
「いや、儂はまだ疲れてないぞ?」
「ぼくも~」
レイン達が話し合いながら逃げていると行き止まりにたどり着いてしまった
「ちょっと頼める?」
「え?ええ、良いけど…なにするつもり?」
「まあ見ててよ!」
メイトはミルにシルフを預けると体に力を込めた
すると髪の毛が逆立ち体毛がうっすらと伸びてきて金色の髪に白色と金色の毛が見えるようになり、軈て牙も生えてきた
「え、えええぇぇぇぇぇえぇぇぇええ!」
ミルは思わず受け取ったシルフを落としてしまったがシルフはまだ気絶している
「おお!」
レインもメイトを見て関心している
「獣人か?」
サツキが問い掛けるとメイトがコクリと頷いた
「そうみたいなんです」
「そうみたい?」
「はい、俺のこの金色の髪は何か獣神の子供とか…獣人と人間のハーフとか言われてるみたいです」
「へぇ」
サツキはメイトに興味を抱きながらもその場から動かずにいた
「ふん!」
メイトがもう一度力を込めるとメイトが闘気に満ち溢れた
そのメイトの姿を見た白衣の大半は失神してしまった
「な!?今すぐ撃て!」
リーダーのような男がメイトを指差すと失神していない白衣の者が銃を構えてメイトを狙い撃った
「メイトくん!」
「メイトおにーちゃん!」
「…」
サツキは黙ってメイトに関心していた
(ほう、あの弾を全て摘まんで行く…これは中々強いぞ)
そしてリーダー男が手を上げると白衣の者らは撃つのを止めた
「な!」
メイトは両拳を前に出し手を開いた
そこからジャラジャラと音を立てて銃の弾が落ちた
「う、嘘だろ?銃が効かないなんて…」
リーダー男が膝を着くと失神していない白衣達は逃げていった
「早く探しに行こう?」
メイトがレイン達の方へ振り返る時には髪もしんなりしていて白と金の体毛も無くなっていた
「うん、でもメルちゃん見つけたらさっきの聞かせて貰うからね」
「…」
メイトはやっちまったと言った感じに顔を押さえたがすぐに無言で歩いて行った
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