ゴッドクエスト

紅蓮の焔

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10章 妖精界での冒険

117話聖戦と王都の縮小原因

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聖戦、それは1000年前、神と魔界以外の4界が力を合わせて魔界と戦ったいくさの事だ
と、言っても殆ど神が戦ったので4界の者達はその神の援護をしたに過ぎない…がそれでも4界の内1つは消え、残りの3界も想像を絶する被害を受けた
だが、魔界に蔓延るモンスター達の侵攻に圧され魔王討伐は敵わず、ようやく魔王と魔界を封印した。だが、神の被害も甚大で4界含め全部で8人しか残らなかった
その上、神達は特別、力や魔力が秀ていない人間界の各地に封印された
これが、妖精達が知っている1000年前の聖戦の全貌だ





「そんな事があったのね…つまり8つの神様が魔王を封印したって言われてるけどそれは偽りで本当は神が8人しか残らなかっただけなのね」
「まあ、そういう事になるな」
「じゃあ私が捕まってる間に1000年も経ってたの?」
「…そうだな」
「じゃ、じゃあこの国が何でここまで小さくなってるのか教えてください!」
「お、おお」
ハーレンもハミの気迫に気圧され少し緊張気味に話し始めた
「まず、200年前、突如としてここにフラりと旅の男が現れた。私達はその者を助け、食事まで用意してやった。そいつはある者を探しているらしくてな、勿論それにも協力させて貰った…だが、その男が探していたのは魔王で、それを聞いた私達は男を魔王の関係者と思ってな、そいつを捕まえたんだが…つい最近その者がこちらの兵を虐殺しその者を即刻死刑にしようと軍単位で捕まえに行ったが結果は惨敗…」
ここでハミが
「ちょっと待ってください!確かにここは小さくなっていました!だけど少しも壊れた所なんて見てませんよ!それに王都の軍隊で捕まえに行ったのにたった一人の男にそんな事が出来るとは思いません!」
「それがやられたからここはこんなに小さくなっておる!」
ハーレンが怒鳴るとハミはビクッと肩を震わせた
「ふぅ、すまんかった、とにかくその男は不思議な力を使い建物も私達の事も触れ、触れた物を灰にしてしまった」
「な!そんな能力私も聞いたことがありませんよ!」
「そしてその男は出ていく時にこう言った。『僕は先代を殺して魔王になる。それの邪魔をする奴はどんな奴だろうと殺してやる』と、これがつい1年前だ…」
「1年前…」
メルはレインとメイトを見て呟いた
「ん?どうかしたのか?」
「何でもない」
「いや、絶対に何かあるだろ!」
「何も無いって言ってるでしょ!」
と、メルはメイトの鳩尾に拳を喰らわせる
「ぐふっ」
メイトは腹を押さえてくの字に倒れてしまった
「…つまりその男のせいでここまで小さくなったと言うわけか」
「それだけではなくてな、ここに住んでいた奴らもあいつの事を見てビビって逃げてしまったんだ」
「この国も災難だったわね」
メルがそう言うとハーレンは泣き出した
「いやぁ、この苦労が分かるのか、ありがとう!」
(…苦労は知らないわよ!)
「まあ、どういたしまして」










ーードグリアス山岳の小屋の中でーー
リュート達は今周囲を警戒していた
「こいつら一体何者なんだ?」
「知らねえよ!俺ちょっと行ってくるわ!」
「待て!ここで戦えるのは俺、アモ、タイタンの3人しかいないんだから!」
「チッ、分かったよ!」
アモは機嫌悪くドスンと座る
「じゃあどうするって言うんだ?」
「それは…まだ考えてない」
「じゃあどうしようも無いじゃないか!」
リュートは言い返せず口を塞いでしまった





ーー小屋の上空でーー
「ここに戻って来ているのか?」
わたくしはレイト様といられるだけで感激です!」
シリはレイトの腕に抱き付いた
「…はあ、だけどな、僕も無闇に人を殺したくはない…」
レイトが考え込んでいると
(レイト様ばかりに面倒事を押しつけちゃダメよ!初仕事なんだから頑張らなくちゃ!)
シリはレイトに気付かれる前に小屋の前に降り立った

コンコン

…………だが返事は無かった

コンコンコン

…………だがまた返事は無かった
(少しイライラしますね)
シリは段々ムカついてきて力強くノックする

ドンドンドンガチャ

「うぇ?」
シリは唐突に開けられたドアに驚いて変な声を上げてしまった
「誰だお前…」
アモはジリジリとシリを睨み付ける
わたくしはレイト様の妻であり死神のシリでございます!どうかお見知りおきを!」
「誰の妻だ!」
「ぐふぇ!」
シリは上空から勢いよく飛び蹴りしてきたレイトの攻撃を避けられず顔を地面に埋めてしまった
「おい、奴はいるか?」
「あ?奴?」
「ああ、確かレイン…とか言ったか」
「…そんな奴知るか」
アモが睨み付けるがレイトが気圧される気配は全くない
「なら力強くで吐かせてやっても良いんだぞ?」
レイトは突然威圧を始めた
「チッ、ちょっと待ってろ」
アモはドアを閉めてリュートに話しに行った
「あいつはレイン狙いか…」
「リューくん、行くの?」
「ん?ちょっと待ってなすぐ戻るから…」
リュートはエノンの頭を撫でると通り際にアモに小さな声で話す
「俺が戻って来なかったらエノンを頼む」
「…分かったよ」
アモは俯いて了承した

ガチャリ

「さて、俺の大事な家族に手を出したんだ、タダで済むと思うなよ?」
リュートはニコリとレイトに笑いかけるが声は笑っていない
「はっ、殺れる物なら殺ってみろ」
すると突然レイトの視界が真っ二つに割れた
「は?」

ドシャ

レイトはその場に倒れた…が何と体がくっつき合い元に戻ってしまった
「何?」
「フフフ、これが死神特有の不老不死、ただ死なないだけじゃ無く体が再生するのです!」
「だからどうした?何も出来なきゃ問題ねえ」
リュートはレイトに空かさず切りつける…と言っても手にグローブを嵌めて思いきり縦に降り下ろしているだけなのだが、それでも人の体を切ることは容易かった
「レイト様を何度殺せば気が済むんですか!」
「言ったろ?俺は家族に手を出したんだ容赦はしないってな」
リュートはニヤリと笑って誤魔化したが声は本気で、殺気が籠っていた
(不味いです、あの男物凄く強いです…)
シリはレイトを直ぐ様抱えて逃げ出した
「チッ逃がしたか、まあ良い」
リュートはドアを閉めて中を見た
全員が白目を向いて気絶していて驚愕した
「あ、あいつら~!」
リュートはドアを勢いよく開けて周りを確認したがレイトとシリはどこにも居なかった
「くそっ!逃がしたか…」
リュートは自分の出した威圧で全員が気絶している事をまだ知らない
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