復讐の慰術師

紅蓮の焔

文字の大きさ
58 / 315
6章 喜びの楽園

56話 勧誘

しおりを挟む
「…」
レンゼは今、無言で月光に照らされた街の中を走り回ってロゼを探していた
するとレンゼの目の前に大頭領が立って、無言で腰に携えた2本の刀を抜刀し構えた
「どけぇ!」
「ふんっ!」

ドフンッ!

大頭領は刀を振り、レンゼは思いきりそれを殴った
するとレンゼ達を中心に旋風が巻き起こり、レンゼは大頭領を蹴って一旦離れると別の道に曲がって逃げた
「あの目の模様は…」
大頭領は刀を腰に納めるとニヤリと笑った





レンゼが小道を進んでいると突然背中に何かを撃ち込まれて倒れた
「ぐぅ…! ロゼ…」

ダン! ダン! ダン!

3発、足に撃ち込まれてレンゼは手だけで動こうとしたが肩も撃たれ、顎だけで動いていると拘束された
「ぐぞ…ぐぞっ!」
レンゼが暴れようとすると頭を何度か強打されて気絶した





「うぅ…」
レンゼが目を覚ますと鉄の板に枷で手足を繋がれて拘束されていた
「よぉ、目ぇ覚ましたか?」
レンゼに話し掛けて来たのはサングラスを掛けた髪を逆立たせて、袖の破れた黒いジャケットに、黒く少し破れたジーンズを履いている男だった
「誰だよ! 外せよおい!」
「落ち着けって…俺は誘いに来ただけだぜ?」
「…何に誘いに来たんだよ…」
「俺の仲間にならないか?」
男がニヤッと笑うとレンゼはキッと睨み付けた
「っざけんな! 誰がお前なんかの仲間になるか!」
「ならなくても良いぜ? ただし…あの小娘、名前はたしかロゼ? だったか? あいつを連れ去った奴を俺は知ってんだぜ? 大人しく俺の仲間に入れば連れ去った奴を教えてやるよ」
「おい…なんで知ってんだよ…」
男はくっくっくっと笑いだした
「俺の事を覚えて無いってのか?」
すると男の手が黒い何かに覆われ、掌にグリードの顔があった
「グリード…」
『どうだ? 俺の仲間に入るか? そうすればあいつの弱点、能力、知ってる限りを教えるぜ?』
グリードの顔がニヤリと笑うとレンゼは首を傾げた
「能力?」
『あぁ? なんだ、知らねぇのか? お前も転生者じゃねぇのかよ!』
「…なんでそんな事、分かるんだ?」
『なぜ? さぁな、勘だ。転生者に出会うと直感で分かるのよ。あ、こいつは転生者だってな』
グリードの根拠の無い自信に呆れながら溜め息を吐いた
「分かったよ…仲間に入る。ただし、ロゼを取り戻すまでだ。良いな?」
『ああ、良いぜ? 俺は飽く迄も裏表の無い楽しい関係にしたいからな!』
グリードは掌からいつの間にか消えていて、男はニヤニヤ笑いながらレンゼの枷を外した
「それじゃあ案内するぜ。俺の新しい仲間にこの『喜びの楽園ジョイパラダイス』をな…」
そしてレンゼはグリードに誘われるがままにその部屋から出ていった





「よいしょ…よいしょ…」
その頃、アリサは部屋の中から這い出ようとしていたが途中で嵌まってしまい、なんとか抜け出そうとしたが、ついに力尽きてしまった
「あれ?」
そこへ、いつの間にかその場から離れてつまみ食いをしながら食事を持って来たライズリックに気付かれ、ライズリックは食事を隣に置いてアリサをグイグイ引っ張り始めた
「いたたたたた! 痛い痛い!」
「後少しだから我慢して!」
そして壁を少し破壊しながらアリサを引っ張り出すとライズリックも這って行けば入れる位の穴が出来た
ライズリックが穴から上半身だけを中に入れて部屋の中を確認すると隣にシルビアを見付けてホッと安心すると抱き寄せた
「良かった~…」
一旦シルビアを離すと穴から抜け出して、シルビアを引っ張り出した
その頃アリサは壁に頭を強く打って気絶していた
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ

シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。  だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。 かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。 だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。 「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。 国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。 そして、勇者は 死んだ。 ──はずだった。 十年後。 王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。 しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。 「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」 これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。 彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。

最強令嬢とは、1%のひらめきと99%の努力である

megane-san
ファンタジー
私クロエは、生まれてすぐに傷を負った母に抱かれてブラウン辺境伯城に転移しましたが、母はそのまま亡くなり、辺境伯夫妻の養子として育てていただきました。3歳になる頃には闇と光魔法を発現し、さらに暗黒魔法と膨大な魔力まで持っている事が分かりました。そしてなんと私、前世の記憶まで思い出し、前世の知識で辺境伯領はかなり大儲けしてしまいました。私の力は陰謀を企てる者達に狙われましたが、必〇仕事人バリの方々のおかげで悪者は一層され、無事に修行を共にした兄弟子と婚姻することが出来ました。……が、なんと私、魔王に任命されてしまい……。そんな波乱万丈に日々を送る私のお話です。

魔力値1の私が大賢者(仮)を目指すまで

ひーにゃん
ファンタジー
 誰もが魔力をもち魔法が使える世界で、アンナリーナはその力を持たず皆に厭われていた。  運命の【ギフト授与式】がやってきて、これでまともな暮らしが出来るかと思ったのだが……  与えられたギフトは【ギフト】というよくわからないもの。  だが、そのとき思い出した前世の記憶で【ギフト】の使い方を閃いて。  これは少し歪んだ考え方の持ち主、アンナリーナの一風変わった仲間たちとの日常のお話。  冒険を始めるに至って、第1章はアンナリーナのこれからを書くのに外せません。  よろしくお願いします。  この作品は小説家になろう様にも掲載しています。

コンバット

サクラ近衛将監
ファンタジー
 藤堂 忍は、10歳の頃に難病に指定されているALS(amyotrophic lateral sclerosis:筋萎縮性側索硬化症)を発症した。  ALSは発症してから平均3年半で死に至るが、遅いケースでは10年以上にわたり闘病する場合もある。  忍は、不屈の闘志で最後まで運命に抗った。  担当医師の見立てでは、精々5年以内という余命期間を大幅に延長し、12年間の壮絶な闘病生活の果てについに力尽きて亡くなった。  その陰で家族の献身的な助力があったことは間違いないが、何よりも忍自身の生きようとする意志の力が大いに働いていたのである。  その超人的な精神の強靭さゆえに忍の生き様は、天上界の神々の心も揺り動かしていた。  かくして天上界でも類稀な神々の総意に依り、忍の魂は異なる世界への転生という形で蘇ることが許されたのである。  この物語は、地球世界に生を受けながらも、その生を満喫できないまま死に至った一人の若い女性の魂が、神々の助力により異世界で新たな生を受け、神々の加護を受けつつ新たな人生を歩む姿を描いたものである。  しかしながら、神々の意向とは裏腹に、転生した魂は、新たな闘いの場に身を投じることになった。  この物語は「カクヨム様」にも同時投稿します。  一応不定期なのですが、土曜の午後8時に投稿するよう努力いたします。

異世界転生~チート魔法でスローライフ

玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。 43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。 その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」 大型連休を利用して、 穴場スポットへやってきた! テントを建て、BBQコンロに テーブル等用意して……。 近くの川まで散歩しに来たら、 何やら動物か?の気配が…… 木の影からこっそり覗くとそこには…… キラキラと光注ぐように発光した 「え!オオカミ!」 3メートルはありそうな巨大なオオカミが!! 急いでテントまで戻ってくると 「え!ここどこだ??」 都会の生活に疲れた主人公が、 異世界へ転生して 冒険者になって 魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。 恋愛は多分ありません。 基本スローライフを目指してます(笑) ※挿絵有りますが、自作です。 無断転載はしてません。 イラストは、あくまで私のイメージです ※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが 少し趣向を変えて、 若干ですが恋愛有りになります。 ※カクヨム、なろうでも公開しています

エレンディア王国記

火燈スズ
ファンタジー
不慮の事故で命を落とした小学校教師・大河は、 「選ばれた魂」として、奇妙な小部屋で目を覚ます。 導かれるように辿り着いたのは、 魔法と貴族が支配する、どこか現実とは異なる世界。 王家の十八男として生まれ、誰からも期待されず辺境送り―― だが、彼は諦めない。かつての教え子たちに向けて語った言葉を胸に。 「なんとかなるさ。生きてればな」 手にしたのは、心を視る目と、なかなか花開かぬ“器”。 教師として、王子として、そして何者かとして。 これは、“教える者”が世界を変えていく物語。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。

黒ハット
ファンタジー
 前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。  

処理中です...