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6章 喜びの楽園
65話 復讐…其の弐
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レンゼが魔術式に魔力を通した
そして、レンゼの指の間から、少しだけ見える暗示は…圧…
すると突然レンゼは息が苦しくなってきた
(後は…少しの火で…)
レンゼは足で思いっきり地面を擦りながら男の足を蹴った
その時、発生するごく僅かな摩擦熱で、火花が散り…
ボッ
男の足に引火した
「な、何!?」
「こりゃあシルビアに感謝しないとな…せめてマッチがあれば簡単だったんだが…少し靴が削れたじゃねぇか」
レンゼは立ち上がって慌てて火を消そうとする男の顔を睨んで、跳躍しつつ右頬を思いっきり殴った
「ぶへっ!」
男が倒れる時には火はズボンの裾全域に渡っていた
「おい、立てよ」
レンゼは男の襟首を掴んで起き上がらせると男の頬をもう一度殴った
「ぐふぇ!」
男が倒れるとレンゼはもう一度、しっかりと襟首を掴んで頬を殴った
「ぐぉっ!」
「おいおい、まだ逝くなよ…まだまだ許さねぇぞ…」
ぐったりしている男にレンゼは引火進行状態を見た
男の足首の辺りまで焔が広がっていた
そして再び男の顔を見て怒りが込み上げてくると殴り付けた
「おらっ! 死ね! 死ね! 死ね!」
何度も殴り付けるが男はもう反応を示さずに血を垂れ流していた
「チッ…もっと苦しめりゃ良かった…」
レンゼは男の襟首を離して立ち上がると思いっきり鳩尾を蹴り飛ばした
その後…レンゼ達はプスプスと音を立てて嫌な臭いを覚えながら蠢く男を見送った
数時間後…
焔が完全に消える頃には男の死体は大きく口を開けて膝を折り曲げ、空に向かって左腕を幽霊の様に突き出していた
「…待たせたなアイシス」
「ううん…それよりボスの事を探そ?」
「そうだな」
2人は焼死体を背に再びグリードを探し始めた
「そう言えば新人くんは何があったの? 僕は昔の事話したよ?」
「…分かった…話す」
レンゼは深呼吸をして話す覚悟を決めた
「まあ、9年位前なんだが…俺も盗賊に襲われてな…その時に母さんと飼い犬を殺されたんだ。その時の復讐…って言った所か?」
レンゼが目を逸らして言うとアイシスはポンッとレンゼの肩に手を置いた
「僕達…似てるんだよ。僕はママを助けて…新人くんはママを助けられなかった…ただそれだけの違い、復讐した気分はどう?」
「ああ…そうだな…してやった…って気分だな」
「そう! それなら良かったんだよ!」
アイシスはレンゼの手を引っ張り、前を指差した
「いざっ! ボスを捜しに!」
その頃にはもう夕陽が沈み始めていた
数分後…
「そろそろ帰った方が良いんじゃないか?」
「そうだね…今日もボスの事を見付けられなかったんだよ…」
アイシスは溜め息を吐いてレンゼと共に喜びの楽園へ戻って行った
「あ~! 今日はお風呂に入ろ! お店も休みだし疲れたし!」
アイシスが伸びをして酒場から中に入ると、丁度グリードが酒場から廊下の方へ抜けて行った所だった
「あ! 今のボスだよね!?」
「ああ、そうだと思うが?」
「ボス~!」
アイシスは手を振って酒場から廊下に抜けて行った
(…風呂…か、そういや最近ずっと入って無かったな…)
レンゼは欠伸を掻いて、目尻に浮かんだ涙を拭うと酒場を抜けて廊下に出た
「ボス~! 今日の夜ご飯は何なんだよ~!」
「あ? 今日の当番は俺じゃなくてクラークだ!」
「げ! クラークくんの夜ご飯は不味いから嫌なんだよ~!」
アイシスが駄々を捏ねるとグリードに拳骨を喰らわされた
「ぃでっ!」
「不味い不味いってお前の飯の方が不味いだろうが!」
「僕のは見た目が美味しそうだから良いんだよ!」
「そんなに文句を言うんだったら喰うな!」
「うぇ~! 許して~! 我慢するから~!」
アイシスは終いにはグリードに泣き付いていた
(まるで親子みたいだな…)
そんな事を思いながらレンゼは後ろの方でグリード達を眺めていた
「! レンゼ、ちょっと来てくれ。アイシス、悪いが先に行ってくれ」
レンゼに気付いたグリードは嫌がるアイシスを無理矢理、突き放すとレンゼの方に近付いて耳打ちしてきた
(明日の正午、傷の男が物を渡しに噴水広場の所にいる。合言葉はフルキズ…だ)
(分かった)
(後は最近この辺りで右腕が義肢の男が彷徨いているらしい…今はこれくらいだ)
(ありがとな…)
(仲間の為だ)
グリードはレンゼの頭をわしゃわしゃと撫でると手を叩いた
「さて! 今日は下の階の案内をするからな」
「ん…」
レンゼはグリードの言葉を頭の中で繰り返していた
(噴水広場でフルキズ…)
[作者のコメント]
なんか…すみません…復讐1人目達成したは良いんですが…今までのよりも迫力無いし、頭脳戦って訳でも無いし…呆気無さすぎですよね…
次回からはもっと相手の強さ上げますので…てかもう勝てるの!? みたいな感じ…いや、もういっそのこと主人公を死ぬ寸前まで追い込める程、相手の強さ上げてみます
いや本当に…まじすみません…
そして、レンゼの指の間から、少しだけ見える暗示は…圧…
すると突然レンゼは息が苦しくなってきた
(後は…少しの火で…)
レンゼは足で思いっきり地面を擦りながら男の足を蹴った
その時、発生するごく僅かな摩擦熱で、火花が散り…
ボッ
男の足に引火した
「な、何!?」
「こりゃあシルビアに感謝しないとな…せめてマッチがあれば簡単だったんだが…少し靴が削れたじゃねぇか」
レンゼは立ち上がって慌てて火を消そうとする男の顔を睨んで、跳躍しつつ右頬を思いっきり殴った
「ぶへっ!」
男が倒れる時には火はズボンの裾全域に渡っていた
「おい、立てよ」
レンゼは男の襟首を掴んで起き上がらせると男の頬をもう一度殴った
「ぐふぇ!」
男が倒れるとレンゼはもう一度、しっかりと襟首を掴んで頬を殴った
「ぐぉっ!」
「おいおい、まだ逝くなよ…まだまだ許さねぇぞ…」
ぐったりしている男にレンゼは引火進行状態を見た
男の足首の辺りまで焔が広がっていた
そして再び男の顔を見て怒りが込み上げてくると殴り付けた
「おらっ! 死ね! 死ね! 死ね!」
何度も殴り付けるが男はもう反応を示さずに血を垂れ流していた
「チッ…もっと苦しめりゃ良かった…」
レンゼは男の襟首を離して立ち上がると思いっきり鳩尾を蹴り飛ばした
その後…レンゼ達はプスプスと音を立てて嫌な臭いを覚えながら蠢く男を見送った
数時間後…
焔が完全に消える頃には男の死体は大きく口を開けて膝を折り曲げ、空に向かって左腕を幽霊の様に突き出していた
「…待たせたなアイシス」
「ううん…それよりボスの事を探そ?」
「そうだな」
2人は焼死体を背に再びグリードを探し始めた
「そう言えば新人くんは何があったの? 僕は昔の事話したよ?」
「…分かった…話す」
レンゼは深呼吸をして話す覚悟を決めた
「まあ、9年位前なんだが…俺も盗賊に襲われてな…その時に母さんと飼い犬を殺されたんだ。その時の復讐…って言った所か?」
レンゼが目を逸らして言うとアイシスはポンッとレンゼの肩に手を置いた
「僕達…似てるんだよ。僕はママを助けて…新人くんはママを助けられなかった…ただそれだけの違い、復讐した気分はどう?」
「ああ…そうだな…してやった…って気分だな」
「そう! それなら良かったんだよ!」
アイシスはレンゼの手を引っ張り、前を指差した
「いざっ! ボスを捜しに!」
その頃にはもう夕陽が沈み始めていた
数分後…
「そろそろ帰った方が良いんじゃないか?」
「そうだね…今日もボスの事を見付けられなかったんだよ…」
アイシスは溜め息を吐いてレンゼと共に喜びの楽園へ戻って行った
「あ~! 今日はお風呂に入ろ! お店も休みだし疲れたし!」
アイシスが伸びをして酒場から中に入ると、丁度グリードが酒場から廊下の方へ抜けて行った所だった
「あ! 今のボスだよね!?」
「ああ、そうだと思うが?」
「ボス~!」
アイシスは手を振って酒場から廊下に抜けて行った
(…風呂…か、そういや最近ずっと入って無かったな…)
レンゼは欠伸を掻いて、目尻に浮かんだ涙を拭うと酒場を抜けて廊下に出た
「ボス~! 今日の夜ご飯は何なんだよ~!」
「あ? 今日の当番は俺じゃなくてクラークだ!」
「げ! クラークくんの夜ご飯は不味いから嫌なんだよ~!」
アイシスが駄々を捏ねるとグリードに拳骨を喰らわされた
「ぃでっ!」
「不味い不味いってお前の飯の方が不味いだろうが!」
「僕のは見た目が美味しそうだから良いんだよ!」
「そんなに文句を言うんだったら喰うな!」
「うぇ~! 許して~! 我慢するから~!」
アイシスは終いにはグリードに泣き付いていた
(まるで親子みたいだな…)
そんな事を思いながらレンゼは後ろの方でグリード達を眺めていた
「! レンゼ、ちょっと来てくれ。アイシス、悪いが先に行ってくれ」
レンゼに気付いたグリードは嫌がるアイシスを無理矢理、突き放すとレンゼの方に近付いて耳打ちしてきた
(明日の正午、傷の男が物を渡しに噴水広場の所にいる。合言葉はフルキズ…だ)
(分かった)
(後は最近この辺りで右腕が義肢の男が彷徨いているらしい…今はこれくらいだ)
(ありがとな…)
(仲間の為だ)
グリードはレンゼの頭をわしゃわしゃと撫でると手を叩いた
「さて! 今日は下の階の案内をするからな」
「ん…」
レンゼはグリードの言葉を頭の中で繰り返していた
(噴水広場でフルキズ…)
[作者のコメント]
なんか…すみません…復讐1人目達成したは良いんですが…今までのよりも迫力無いし、頭脳戦って訳でも無いし…呆気無さすぎですよね…
次回からはもっと相手の強さ上げますので…てかもう勝てるの!? みたいな感じ…いや、もういっそのこと主人公を死ぬ寸前まで追い込める程、相手の強さ上げてみます
いや本当に…まじすみません…
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