復讐の慰術師

紅蓮の焔

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7章 激闘! 波乱の脱出!

70話 タイプ

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「…痛みが…引いてる?」
その事に少し驚いて上体を起こすと掛け布団がレンゼの上体を晒した
「服は!?」
そして下半身も見てみるがやはり衣服を着ていない…
(まずいぞ…服が無いと流石に恥ずかしすぎる…せめてアリサやロゼなら昔からの付き合いと兄妹だしそこまで気にはならない…だけどここには起きなきゃ容赦なく銃弾を撃ってくる頭のおかしい奴もいれば化け物もいる。ヤバイぞ…この恥ずかしすぎる状況を乗り切るには…?)

コンコン

(まさか…奴か!?)
レンゼはゴクリと固唾を飲み干してベッドから降りると突然頭がズキズキと痛み始めた
(なんだ? 確か昨日は割れる様な痛みに耐えきれずに気絶したんだっけ? だけどこれはなんだ?)
すると懐かしい場面が今までとは違い、優しく脳内に直接流れ込んできた
『う~ん…それじゃあ……君の名前はラーくん!』

なんでそんな名前に? 理由は?

『理由はね~…僕の子供の名前から取ったんだ…実は僕の子、流産しちゃってね…しかも、もう子供は産めない身体だって言われてからはラーくんを造るのに没頭しちゃって…』
えへへと頭を掻く母さん? の顔を見上げるとなぜかホッとしてしまう自分がいた

その子の名前は?

『ラーク、男の子だったんだよ?』

へぇ~…

『聞いといてそれは無いでしょ…』
少しガッカリ気味に母さん? は言った

…つまりは俺はその子供の代わりって訳だろ? そんな事言われたら誰だって少しは傷付くぞ?

『うっ…確かに…』

まあ、分かった…今から俺はあんたの息子兼親友って事だな

『ありがと~! ラーく~ん!』
母さん? は抱き付くが透明の謎の球体が邪魔をして抱き付けない
『う~ん…フラスコから出られたら一緒に遊べるのにね…』

気にするな、俺は別にこれでも良い

『ダメだよ! ちゃんと身体も造ってあげるから! だからいつか一緒に遊ぼうね!』
満面の笑みを浮かべる母さん? を見て少し口角が上がっていた

身体…か…

そう呟くレンゼは微笑んでいた
そこで場面は流れて来なくなった
(本当になんなんだ? 最近多すぎる…何かが起こってる前兆か何かか? う~ん…考えても良く分からん…それに腹へった…チョークも全て無くしたし…金も無いし…一体どうすれば…)

ガチャ

「しま「起きてたか」」
入って来たのはアイシスではなくグリードだった
「…1つ聞いておきたい事がある」
グリードが真剣な顔で言葉を放つとレンゼはベッドに腰を掛けてグリードの顔を見た
「昨日…あの後ラストが来た…」
「っ!」
驚いて目を見開いているとグリードは更に言葉を紡いだ
「ラストと一緒にお前と似た顔のラースって呼ばれてた女が来てたな…多分ロゼ? あいつだ」
(やっぱりラストが…)
「そのロゼはお前と額を重ね合わせてどこかに行った。その後お前を見ると治ってたから能力は多分『治癒』かその辺りだと思う」
(…つまりロゼも『何か』をあの辺りに持ってるのか? 今まで暮らしてた時にはそんな能力なんて無かったのに…)
「俺はな、こう考えてる。ラストが何かの拍子にロゼの事に感付いて拐い…『何か』を食べさせたか飲ませた…ってな」
そこでレンゼの頭に疑問が浮かんできた
「ちょっと待て? 『何か』って食べ物なのか?」
「ああ『食べるタイプ』『飲むタイプ』そして『直接的な遺伝』この3タイプに分けられると考えてる。俺が知ってる中では2人が遺伝タイプ、俺を含めた2人が食べるタイプ、そしてもう2人が飲むタイプだ」
「…ラストは遺伝か? それとも飲食タイプか?」
「ラストは飲食タイプ。遺伝タイプはプライドとスロウスだ」
そこでレンゼは頭を抱えて考え込んだ
(ラスト、グリード、ラース、プライド、スロウス…どこかで……あ! ああ、そう言えば陽介が言ってたな。『七つの大罪』だったか? それと同じ名前じゃねぇか。
それなら傲慢プライド嫉妬エンヴィー憤怒ラース怠惰スロウス強欲グリード暴食グラトニー色欲ラストの7つでその内グリードは強欲、ロゼがどれかに属し7人に…決まりだな…それに…)
「なあグリード…」
「? なんだ?」
「さっき遺伝って言ってたよな?」
「ああ、確かに言った」
「つまりはそいつの親も能力を持った化け物って事か?」
グリードは少し考えた後、今気付いた様な顔をしてレンゼの顔を見た
「そう言う事になるな…」
「後、これは飽く迄憶測だけど…」
「どうかしたのか?」
「遺伝の、あるかも知れない…」
「は? どういう事だ?」
グリードは何がなんだか分からない表情を浮かべた
「俺の父親だ」
「父…親?」
「ああ、産まれてから今まで1度も見た事がねぇ。もしかしたらの所にいるのかも知れない」
その答えにグリードは首を横に振って否定した
「? なんでだ?」
「あの人ってのは傲慢プライドの事だ。あいつの上は知らないがあいつは無駄に強いし元から独りの奴には近付かない。関係ないが俺はあいつの命令聞くのが嫌で出ていったけどな」
グリードは苦笑して見せた
「プライド…それじゃあロゼを拐う様にめ「多分それも無い。仮にプライドが気付いたとしてもすぐには捕縛しない。奴は他人を簡単には信用してないからな。俺とは正反対だ。もし奴が仲間に引き入れるなら確実に仲間になる様に対象の周りに関与して対象を孤独にし、自殺しようとする直前まで待ってから仲間に引き入れようとする。俺の時にそうしようとして1度あいつは殺され掛けてるし」」
「それじゃあなんでロゼが!」
「それはラストの独断だろう。奴は色んな意味で自由だからな…」
「じゃあなんでラス…!」

バタンッ!

突然ドアが開いて、そこにはアイシスが息を切らして肩を上下させて立っていた
「どうしたんだ?」
「ボス! 軍の人達が来ちゃったんだよ!」
「「な!」」
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