復讐の慰術師

紅蓮の焔

文字の大きさ
138 / 315
11章 新たな生活

133話 2年後…

しおりを挟む
あの拷問の日々からかれこれ2年経ち、アリサ身長が伸びた。それに対しレンゼはと言うと…
『レンゼ、明日からそろそろギプス外して良いんだって』
それに頷くとアリサはレンゼの頭を撫でた。ビクッと体を震わせた
(わ、分かっ…た…)
全く背が伸びていなかった


数時間後…
医師が到着してレンゼの体の状態を調べていく。今回は男なので性欲は発生しないが普通に恐怖で怯えていた
レンゼの体を調べ終わると、アリサとその医師が何かを話し、その後、医師は出て行った
それとほぼ同時にアリサは紙に何かを書いてレンゼに見せた
『もう大丈夫だって。後はリハビリで筋力を取り戻せば良いだけらしいよ』
レンゼはギプスをしたまま立った。歩くのに不便なのでギプスを取り外すとさっきまで寝ていたベッドに綺麗に置いた
【家に帰れる…!】
これまでに無い程の満面の笑みを浮かべ走って部屋を出た


【ここは…? 前世と同じ様な建物が一杯…】
キョロキョロと辺りを見回してここがどこか全く分からなくなったレンゼは生唾を飲んだ
【まだセントラルって所でももう少し中世的なイメージがあったのに…ここは本当に近代的だな…】

ガシッ

突然持ち上げられ、連れて行かれる
ビクッと体を震わせて両腕を掴んで同じ言葉を繰り返す
(ごめんなさい…ごめんなさい…)
延々と繰り返して言う『ごめんなさい』にレンゼを持ち上げたアリサは唇を尖らせ、抱き締めるとレンゼの頭を撫でた
【…ん…? もしかして…アリサ…?】
振り向いて顔を上げるとそこには唇を尖らせたアリサの顔があった
アリサは再び同じ建物の中に入り、受付の様に見える所へ行くとそこに居る女性と少し話し、頷くとレンゼを抱え直してそこを去って行った
【落ち着け…こいつはアリサ…何も心配する事は無い…】
(…アリサ、どこ行くんだ…?)
曇った表情でアリサを見上げて聞くと、アリサは口を動かした
【多分…内緒…だよな…? そうなればまさか…ラスト…!? まさかあの女もラストで…】
その結論に達したレンゼは必死で足掻くが筋力は落ちていて抜け出す事は不可能だった
【一体何を考えてる…? 考えろ…早くしないと…!】
必死で脱出策を考えていると突然アリサ? が立ち止まった
不思議に思い、辺りを見回すと先程の部屋に戻って来ていた
【一体何を…?】
アリサ? は紙とペンをポケットに入れるとレンゼを抱き上げた
【……流石色欲ラスト…くっ…俺がこう言うのが苦手って言うのがバレたのか…! 不味い! 落ち着け…】
大きく深呼吸をするが間に合わず、金的に変化が見られた
【俺の弱点が…! 決まりだな…あの時も同じ様に俺を惑わせようとしやがって…!】
顔を上げてラストの顔を睨み付けると同時にあちらも紅潮させてぷるぷると震えてレンゼを睨んでいた
(もう芝居は止めたらどうだ?)
そう言うとラストは突然、レンゼの体を半回転させて抱き締めた
(どんな事をしたって…俺…は…ッ!)
目の前を女性が通っていき、口元を押さえて若干頬が動いていた
(ちょ! 止めて!? 恥ずかしいから!)
ラストに視線を向けるとニヤニヤと笑い、何かを求める様にレンゼを見詰めていた
【…くそっ…何だ…何をして欲しいんだこいつは…!】
暫く考えているとラストは歩き始めた
【頭に胸が…!】
ムズムズする鼻を摘んで更に太腿を上げて金的を隠すと、見事に体力が脚に持って行かれる。幾ら肺活量を上げていたとしても脚の筋肉を使っていなかったのですぐに震え始めた
【グッ…! キツい…! 既に筋肉痛が…!? たった十数秒だけしか上げてないのに…まだ治まってないのに…!】
米神から冷や汗が流れ落ちると渇いた笑いが滲み出てきた
【あ、脚痛い…でも…まだ治まってないから下げるに下げれねぇ…ぐぅッ!】
目を瞑って歯軋りし、更にぷるぷると震えながら頑張っていると治まったのを感じ取り、足をダランと下ろすが地面にはスレスレで当たらなかった
鼻で笑ってラストの顔を見るとその背景に驚いた
【凄い近代化してる!?】
ギギギ…と前方を向くと前世で見た事のある動く四輪の箱自動車や街灯、二輪車や左右別れた道歩道その中央に位置する太い道車道が存在していて、更に異世界感が薄くなっていきそれと同時に意識も遠退いて行った
【車…うわッ…目玉出てきた…気持ち悪ッ…!】
頭の中に死ぬ寸前で見た落ちた目玉を想像してしまい、『おうぇ…』と吐息した
【別の事別の…別…の…】
頭に当たっていた胸に意識が集中してしまい、首を振って否定しようとするも更に胸に当たり首を振るのを止めた
【別の事別の事……】
そんな事を考え込んでいる内にアリサはある場所に着いていた





[作者のコメント]
時間ばっかり飛ばしてすみません…ちょっと、このまま病院内の生活続けようと思うと話数が凄い事になりそうな気がして…はい。こっちの都合ですみません…
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ

シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。  だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。 かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。 だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。 「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。 国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。 そして、勇者は 死んだ。 ──はずだった。 十年後。 王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。 しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。 「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」 これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。 彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。

最強令嬢とは、1%のひらめきと99%の努力である

megane-san
ファンタジー
私クロエは、生まれてすぐに傷を負った母に抱かれてブラウン辺境伯城に転移しましたが、母はそのまま亡くなり、辺境伯夫妻の養子として育てていただきました。3歳になる頃には闇と光魔法を発現し、さらに暗黒魔法と膨大な魔力まで持っている事が分かりました。そしてなんと私、前世の記憶まで思い出し、前世の知識で辺境伯領はかなり大儲けしてしまいました。私の力は陰謀を企てる者達に狙われましたが、必〇仕事人バリの方々のおかげで悪者は一層され、無事に修行を共にした兄弟子と婚姻することが出来ました。……が、なんと私、魔王に任命されてしまい……。そんな波乱万丈に日々を送る私のお話です。

魔力値1の私が大賢者(仮)を目指すまで

ひーにゃん
ファンタジー
 誰もが魔力をもち魔法が使える世界で、アンナリーナはその力を持たず皆に厭われていた。  運命の【ギフト授与式】がやってきて、これでまともな暮らしが出来るかと思ったのだが……  与えられたギフトは【ギフト】というよくわからないもの。  だが、そのとき思い出した前世の記憶で【ギフト】の使い方を閃いて。  これは少し歪んだ考え方の持ち主、アンナリーナの一風変わった仲間たちとの日常のお話。  冒険を始めるに至って、第1章はアンナリーナのこれからを書くのに外せません。  よろしくお願いします。  この作品は小説家になろう様にも掲載しています。

コンバット

サクラ近衛将監
ファンタジー
 藤堂 忍は、10歳の頃に難病に指定されているALS(amyotrophic lateral sclerosis:筋萎縮性側索硬化症)を発症した。  ALSは発症してから平均3年半で死に至るが、遅いケースでは10年以上にわたり闘病する場合もある。  忍は、不屈の闘志で最後まで運命に抗った。  担当医師の見立てでは、精々5年以内という余命期間を大幅に延長し、12年間の壮絶な闘病生活の果てについに力尽きて亡くなった。  その陰で家族の献身的な助力があったことは間違いないが、何よりも忍自身の生きようとする意志の力が大いに働いていたのである。  その超人的な精神の強靭さゆえに忍の生き様は、天上界の神々の心も揺り動かしていた。  かくして天上界でも類稀な神々の総意に依り、忍の魂は異なる世界への転生という形で蘇ることが許されたのである。  この物語は、地球世界に生を受けながらも、その生を満喫できないまま死に至った一人の若い女性の魂が、神々の助力により異世界で新たな生を受け、神々の加護を受けつつ新たな人生を歩む姿を描いたものである。  しかしながら、神々の意向とは裏腹に、転生した魂は、新たな闘いの場に身を投じることになった。  この物語は「カクヨム様」にも同時投稿します。  一応不定期なのですが、土曜の午後8時に投稿するよう努力いたします。

異世界転生~チート魔法でスローライフ

玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。 43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。 その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」 大型連休を利用して、 穴場スポットへやってきた! テントを建て、BBQコンロに テーブル等用意して……。 近くの川まで散歩しに来たら、 何やら動物か?の気配が…… 木の影からこっそり覗くとそこには…… キラキラと光注ぐように発光した 「え!オオカミ!」 3メートルはありそうな巨大なオオカミが!! 急いでテントまで戻ってくると 「え!ここどこだ??」 都会の生活に疲れた主人公が、 異世界へ転生して 冒険者になって 魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。 恋愛は多分ありません。 基本スローライフを目指してます(笑) ※挿絵有りますが、自作です。 無断転載はしてません。 イラストは、あくまで私のイメージです ※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが 少し趣向を変えて、 若干ですが恋愛有りになります。 ※カクヨム、なろうでも公開しています

エレンディア王国記

火燈スズ
ファンタジー
不慮の事故で命を落とした小学校教師・大河は、 「選ばれた魂」として、奇妙な小部屋で目を覚ます。 導かれるように辿り着いたのは、 魔法と貴族が支配する、どこか現実とは異なる世界。 王家の十八男として生まれ、誰からも期待されず辺境送り―― だが、彼は諦めない。かつての教え子たちに向けて語った言葉を胸に。 「なんとかなるさ。生きてればな」 手にしたのは、心を視る目と、なかなか花開かぬ“器”。 教師として、王子として、そして何者かとして。 これは、“教える者”が世界を変えていく物語。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。

黒ハット
ファンタジー
 前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。  

処理中です...