復讐の慰術師

紅蓮の焔

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11章 新たな生活

149話 ご褒美

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風呂から上がったレンゼはアリサの部屋に連れ込まれ、ベッドに座らされ、アリサはクローゼットの中から小さな箱を取り出した
(なあ、そろそろ寝たいんだけど…)
大きく欠伸を掻くと同時にアリサは箱の中から櫛を取り出して、レンゼの髪を梳き始めた
【髪なんか手入れする意味あるのか…? あっちに居た時に髪切れば良かった…包丁は危な過ぎるし…しかも筋力も落ちてるこの状態だと…】
失敗した時の事を想像してしまい、ゾッと背筋を凍らせた
【今はまだ死ねない…復讐があるから…】
気が付くとアリサは髪を梳かし終わっていたので手を振って部屋に戻ろうとするとアリサに肩を叩かれた
(何?)
振り返るとアリサは紙に字を書いてレンゼに見せた
『疲れちゃったから一緒に寝ましょ』
(疲れてるなら1人で寝たら? その方が安眠できるでしょ?)
アリサは首を横に振って紙にまた字を書いてレンゼに見せた
『いつも頑張ってるんだから少しご褒美としてレンゼの抱き枕を要求します!』
その文面を見て頬を引き攣らせた
【こいつ…俺を抱き枕扱い…完全にヒロイン枠な感じが否めないんだけど…】
頬を引き攣らせているとアリサは紙に字を書いてレンゼに力強く見せ付けた
『良いでしょ。エッチなエッチなレンゼくん。私の胸が当たって良いじゃない。私も抱き枕で癒やされて、2人が得する関係にあるんだから』
(俺は別にエッチじゃ無いよ! それにお風呂のは仕方無いでしょ! 俺だって年頃なの!)
アリサは溜め息を吐くと再び紙に字を書いてレンゼに見せた
『ならいつもご飯作ったりしてあげてるんだから少し位ご褒美があっても良いじゃない』
【確かに…! 家族とは言えど親じゃないアリサはそれを求める権利が確かにある…! 子供が家事をしてお小遣い貰う様に! 俺は無かったけど…】
しかし理性はあるので、う~ん。と考え込んでしまい、その隙を突かれ抱き着かれた
(アリサ!? 落ち着こうか! 俺は男だぞ!?)
そのまま抵抗するもアリサの方が力は強く、ベッドの中に引き摺り込まれた
【アリサと2人で…しかも胸が…!】
本当に抱き枕の様に扱うアリサにレンゼは心音は聞こえなくとも首筋が波打ち、鼓動が早くなっているのが感じられた
【寝ないと…早く寝ないと…でも…気になる…!】
結局この日、レンゼは朝まで眠る事が出来なかった


目を覚ますと日は昇り始めたばかりで眩しい光が窓から差し込んでいた
(すっきりした…!)
起き上がろうとするといつもと違う事に気付いた
(またこの夢…)
そう、違う事とは口を動かせなかった事だ
暫くするとレンゼの前に母さん? が欠伸を掻いて歩いて来た

おはよう

「ん~、おはよう。待ってて。今ご飯あげるから…」
母さん? はナイフを片手にレンゼに近付いて来て、フラスコの入口に差し込んだコルクを取るとナイフで自分の指の腹を切り、血を中に淹れるとすぐにコルクで蓋をした

いつもごめんな

「良いよ良いよ。僕の方も悪いし。それに話し相手になってくれてるしね~」
母さん? が微笑むとレンゼはにた~っと笑っていた
血がフラスコの底に溜まると霧状に散布し、レンゼの体中に吸い込まれた

ごちそうさま。そっちはどう? ちゃんと栄養は取ってる?

「大丈夫大丈夫! 今日の朝ご飯は川魚の丸焼きだから! タンパク質は確保してるよ!」
親指を立ててウィンクする母さん? を見てレンゼは頬を引き攣らせていた
「ラーくんってさ。聞いちゃうけど男の子? 女の子?」

俺に性別は無い。母さんの情報、血があれば死なないからな

「じゃあ間を取って男の娘は?」

さっき言ってたのと同じだろ?

「違うよ! 女の子みたいな可愛い男の子の事を男の娘って言うんだよ!」
その必死に説得しようとしている母さん? の言い訳に再び頬を引き攣らせていた

もう、それで良いや


(う~ん…)
今度こそ本当に目を覚まし、上体を起こした
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