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12章 放浪
160話 交渉
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「ここか。領主の屋敷は…それにしてもデカイな~…」
その余りの大きさに感嘆の声しか出なかった
「どうやって入った物かね…」
後頭部をポリポリ掻くと一度その場を去ってからもう一度来て門を開け、扉をノックした
「誰だぁ? こんな朝早くから…」
「いやぁ。どうもどうも。わたくし、旅の者でして此度は訪問販売に参りました~!」
レンゼは表面だけの作り笑いをし、手揉みしながら扉を開けて出てきた男の顔を見る
臆病そうな目付きにヒョロっとした弱々しいイメージの軍服をその身に纏った金髪茶眼の男が立っていた
「はあぁぁ? それで何を売りに来たんだぁ? 俺も忙しいの! 早くしてくれないと…!」
「本日はこの…」
コートのポケットから宝石を取り出す
「ダイヤを販売しに来ました」
レンゼの片手の掌に数個ほど乗るような程の大きさのダイヤだ
「その程度すぐに買える。帰った帰った。俺は…い・そ・が・し・い・の!」
レンゼの額を小突くと高笑いをして屋敷の中に入ろうとドアに手を掛けた
「残念ですねぇ。折角山というほど持ってきたというのに…それではご機嫌よ「ま、待った! い、いい、今山ほどって言ったな!? み、見せてみろ!」」
では少々お待ちください。そう言い残してレンゼは屋敷の門を潜り抜け、右に曲がった所にいる昨晩炭鉱について熱弁していた男に手を振り、走って近付いて行く
「おじさん。石炭集めてきた?」
「お、おう。しかし、本当にこれがダイヤになるのか?」
「まあ見てなって」
レンゼは魔術式を画き、暗示に組み換えを画き魔力を通す
青い光が石炭を包み込み、数分後…
「おぉ! 凄い! 一体どうやって!?」
男の目の前に小さなブリリアンカットのダイヤが積み上げられていた
「シィぃい! バレちゃうでしょ!? 後は任せておじさんは隠れてて。出来るだけ時間稼ぐからその間に領主さんにバレない様に皆を呼んできて近くに隠れて」
男はコクッと頷くと走って行った
「よし。見せないとマズい事にもなりかねないし」
レンゼが戻ると領主はそわそわと待ちくたびれた様な顔で待っていた
「そ、それで…ダイヤは何処に?」
「あぁ。それなら…ほら」
ダイヤをコートのポケットから鷲掴みにして取り出すと数個ほど地面に転がった
「あぁ。落ちちゃいましたか。それは捨てないと…ですね」
「あぁぁ! 勿体無い! それなら私如きが預からして貰います!」
必死で落ちたダイヤを拾うと性悪な笑みを浮かべてダイヤを見詰めていた
「どうです? 欲しくはありませんか?」
「ほ、欲しい!」
「では本日限定! 60万セシュルでどうでしょう?」
その金額を聞いた途端に男はブッと吹いた
「どうですか? この他にも沢山…この30倍ほどは量がありますよ~?」
「か、かか、買ったぁぁぁあ!」
「毎度ありがとうございます」
「お、おお! お金を持ってくるから少しだけ待っていて下さい!」
うおぉぉぉ! と叫びながら屋敷の奥に入って行った
「さて…間に合うかどうか…」
「お待たせしましたぁぁあ!」
余りの速さに内心驚きながらも表には出さずにニコニコと微笑んだ
「ではまず代金を」
「は、はい!」
男は金の延べ棒の6本入った箱を中身を見せてからレンゼに手渡した
「お預かり致します。ではお約束のダイヤを差し上げます」
レンゼは男にダイヤを1つ渡してペコリとお辞儀をすると去ろうとすると後ろから呼び止められた
「ま、待ってくれ! 60万でもっとくれるって言ったじゃないですか!」
「あれ? 私は60万…と言い、そのあと私の所持している全体の量は先程見せた内の約30倍と述べただけです。誰も全部で60万とは言ってません」
「そ、そんなぁ……ぼ、ぼったくりだ! 金返せ! こんな物とっととくれてやる!」
「ならお金は返します。しかし、その上これも全て貴方に譲れる良い交渉があるのですが…お聞きになりますか?」
そう言いながらダイヤを見せる
「な、なんだ…? それは?」
領主はゴクリと固唾を飲んで聞く
「それは…この土地の権利書及びこの町の運営権、そして女子供です」
ニコニコと微笑んで領主に言うと領主はそれに恐怖したのか汗をダラリと流し始めた
「どうです?」
「し、しかしそれでは私は上になんと申したら…」
「それなら心配ありません。貴方が私にそれを譲り、それで私が稼いだお金を貴方に納めましょう。女子供の件に付いてはダイヤで雇えば良いのです。どうです? 承諾しますか?」
領主は目を泳がせ、汗をダラダラと掻いて最後の最後に…
「分かりました…」
そう言って屋敷の奥から2枚の紙を持って女子供を連れて来た
「ではこちらもお約束をお守り致しましょう」
レンゼは延べ棒の入った箱を領主に返して手招きし、領主は女子供に何かを言うとレンゼについて来た
門を潜って右に曲がるとダイヤの山が積み上がっていた。その後ろでは女子供が走って門を潜り、歓喜の声を上げていた
「おぉ! これを全て!?」
「はい。差し上げます」
「ありがとうございます!」
「ではこれで…」
レンゼはペコリとお辞儀をすると領主を背に歩いて行った
その余りの大きさに感嘆の声しか出なかった
「どうやって入った物かね…」
後頭部をポリポリ掻くと一度その場を去ってからもう一度来て門を開け、扉をノックした
「誰だぁ? こんな朝早くから…」
「いやぁ。どうもどうも。わたくし、旅の者でして此度は訪問販売に参りました~!」
レンゼは表面だけの作り笑いをし、手揉みしながら扉を開けて出てきた男の顔を見る
臆病そうな目付きにヒョロっとした弱々しいイメージの軍服をその身に纏った金髪茶眼の男が立っていた
「はあぁぁ? それで何を売りに来たんだぁ? 俺も忙しいの! 早くしてくれないと…!」
「本日はこの…」
コートのポケットから宝石を取り出す
「ダイヤを販売しに来ました」
レンゼの片手の掌に数個ほど乗るような程の大きさのダイヤだ
「その程度すぐに買える。帰った帰った。俺は…い・そ・が・し・い・の!」
レンゼの額を小突くと高笑いをして屋敷の中に入ろうとドアに手を掛けた
「残念ですねぇ。折角山というほど持ってきたというのに…それではご機嫌よ「ま、待った! い、いい、今山ほどって言ったな!? み、見せてみろ!」」
では少々お待ちください。そう言い残してレンゼは屋敷の門を潜り抜け、右に曲がった所にいる昨晩炭鉱について熱弁していた男に手を振り、走って近付いて行く
「おじさん。石炭集めてきた?」
「お、おう。しかし、本当にこれがダイヤになるのか?」
「まあ見てなって」
レンゼは魔術式を画き、暗示に組み換えを画き魔力を通す
青い光が石炭を包み込み、数分後…
「おぉ! 凄い! 一体どうやって!?」
男の目の前に小さなブリリアンカットのダイヤが積み上げられていた
「シィぃい! バレちゃうでしょ!? 後は任せておじさんは隠れてて。出来るだけ時間稼ぐからその間に領主さんにバレない様に皆を呼んできて近くに隠れて」
男はコクッと頷くと走って行った
「よし。見せないとマズい事にもなりかねないし」
レンゼが戻ると領主はそわそわと待ちくたびれた様な顔で待っていた
「そ、それで…ダイヤは何処に?」
「あぁ。それなら…ほら」
ダイヤをコートのポケットから鷲掴みにして取り出すと数個ほど地面に転がった
「あぁ。落ちちゃいましたか。それは捨てないと…ですね」
「あぁぁ! 勿体無い! それなら私如きが預からして貰います!」
必死で落ちたダイヤを拾うと性悪な笑みを浮かべてダイヤを見詰めていた
「どうです? 欲しくはありませんか?」
「ほ、欲しい!」
「では本日限定! 60万セシュルでどうでしょう?」
その金額を聞いた途端に男はブッと吹いた
「どうですか? この他にも沢山…この30倍ほどは量がありますよ~?」
「か、かか、買ったぁぁぁあ!」
「毎度ありがとうございます」
「お、おお! お金を持ってくるから少しだけ待っていて下さい!」
うおぉぉぉ! と叫びながら屋敷の奥に入って行った
「さて…間に合うかどうか…」
「お待たせしましたぁぁあ!」
余りの速さに内心驚きながらも表には出さずにニコニコと微笑んだ
「ではまず代金を」
「は、はい!」
男は金の延べ棒の6本入った箱を中身を見せてからレンゼに手渡した
「お預かり致します。ではお約束のダイヤを差し上げます」
レンゼは男にダイヤを1つ渡してペコリとお辞儀をすると去ろうとすると後ろから呼び止められた
「ま、待ってくれ! 60万でもっとくれるって言ったじゃないですか!」
「あれ? 私は60万…と言い、そのあと私の所持している全体の量は先程見せた内の約30倍と述べただけです。誰も全部で60万とは言ってません」
「そ、そんなぁ……ぼ、ぼったくりだ! 金返せ! こんな物とっととくれてやる!」
「ならお金は返します。しかし、その上これも全て貴方に譲れる良い交渉があるのですが…お聞きになりますか?」
そう言いながらダイヤを見せる
「な、なんだ…? それは?」
領主はゴクリと固唾を飲んで聞く
「それは…この土地の権利書及びこの町の運営権、そして女子供です」
ニコニコと微笑んで領主に言うと領主はそれに恐怖したのか汗をダラリと流し始めた
「どうです?」
「し、しかしそれでは私は上になんと申したら…」
「それなら心配ありません。貴方が私にそれを譲り、それで私が稼いだお金を貴方に納めましょう。女子供の件に付いてはダイヤで雇えば良いのです。どうです? 承諾しますか?」
領主は目を泳がせ、汗をダラダラと掻いて最後の最後に…
「分かりました…」
そう言って屋敷の奥から2枚の紙を持って女子供を連れて来た
「ではこちらもお約束をお守り致しましょう」
レンゼは延べ棒の入った箱を領主に返して手招きし、領主は女子供に何かを言うとレンゼについて来た
門を潜って右に曲がるとダイヤの山が積み上がっていた。その後ろでは女子供が走って門を潜り、歓喜の声を上げていた
「おぉ! これを全て!?」
「はい。差し上げます」
「ありがとうございます!」
「ではこれで…」
レンゼはペコリとお辞儀をすると領主を背に歩いて行った
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