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12章 放浪
159話 お話
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「…つまりはその領主が女子供を連れて行くから隠れてたのか…」
レンゼ達はリビングのテーブルで男とレンゼ、若い女性と中年の女性が対面で座っている
「そうなんだけど…リゼちゃんはなんでこんな炭鉱しか取り柄のない町に?」
若い女性がレンゼに聞くとう~んと腕を組み、眉間にシワを寄せて考え込んだ
「まあ、旅の途中で…」
「そうか。そいつぁ残念だったな。今日はここで泊まれば良いが…明日の朝一にはこの町を出た方が良い」
筋骨隆々な男の言葉にう~んと再び眉間にシワを寄せた
「…そう言えば領主って人の家はどこに?」
「「「あっち」」」
3人が同じタイミングで北の方角を指差した
「…分かりました。では明日は出来るだけそこに見付からない様に出て行きます」
「ナ~…」
頭の上で鳴く子猫を撫でてやるとやはり噛み付かれた
「ヒールゥ…痛いから…」
すると3人はレンゼを見て小さく笑うと若い女性が立ち上がった
「お風呂も無いけどご飯は作るから。自慢じゃ無いけど私。料理は得意なのよ?」
元気に微笑む女性を見てなんだかホッとし、レンゼは夕食を振る舞ってもらった
「あぁ~! 食べた食べた!」
満面の笑みでポンポンとお腹を叩いて満腹を表現すると男がテーブルに置かれた水を飲んで聞いてきた
「そういや嬢ちゃんはどこから?」
「ん? あぁ、名前もない小さな村から」
「ほぅ…名前もない、小さな村…ねぇ…」
男が喰い付くようにレンゼの話に興味を持ち始めた
「あぁ。そこに、幼馴染を置いて来てるんで一段落すれば謝罪と共に土産でも持って帰るつもりですけど」
「一段落…するってぇと何かあったのか?」
レンゼの言葉に疑惑を持ち始めた男に心で舌打ちすると溜め息を吐いた
「まあ、はい。ジェネット商会…ご存知で?」
「いや。聞いた事ねぇな」
「それなら良いんです。野暮な事お伺いしてしまいすみませんでした」
「悪ぃな力になれなくて。他に、何かしてやれる事はねぇか?」
申し訳無さそうにする男にそれなら…と打開案を提示した
「それなら、炭鉱や鉱石の事。使用道具の用途、材料。それを教えて下されば結構です」
「そうかそうか! なら話は早い。よし。話してやろう!」
数分前…
「血が途絶えてる…拭き取られたのかしら?」
女は立ち上がり、辺りを見回した
「ここで少しの間情報を集めましょうか」
そう呟くと女は再び歩き始めた。今夜の宿を探して
そして現在…
「も、もう…分かりましたからぁ…」
熱弁する男の気迫と熱気に圧されてレンゼは目を回してテーブルにうつ伏していた。フードを被っているのでヒールゥはレンゼの髪から落ちずに済んだがフードの中でピクピクと痙攣していた
「いいや! まだほんの一部しか言ってねぇ! 本題はここからだ! 良いか!? 今度は石炭の出来方と掘り方だ!」
「ひいぃぃい! もう勘弁してくれぇぇえ!」
その後、夜遅くになっても熱弁する男に寝ては叩き起こされもう眠気が異様に襲って来てまともに頭に入ってくる様な状態では無かったが救いの女神が現れ、必死で熱弁している男からレンゼを連れて寝室に向かう若い女性がいた
「あ、ありがとうございますぅ…」
未だに頭がクラクラするレンゼはお礼を言うとそのまま眠りこけてしまった
「ニャ…!」
「んあ!?」
ヒールゥに引っ掻き起こされたレンゼは欠伸を掻いてベッドから出た
「よし。コートは…あったあった」
まだ未明の朝方、レンゼはもう一度お辞儀をして礼を言うとその家から去って行った
「何か払った方が良いよな…そうだ。北…だったよな?」
「ニャアァァ…!」
頭の上でもぞもぞと動くヒールゥを感じると欠伸を掻いて北に向かった
「よし! 行くか!」
「んニャ!」
レンゼはその場から豪華な屋敷が建てられている北の方を目指して歩いて行った
レンゼ達はリビングのテーブルで男とレンゼ、若い女性と中年の女性が対面で座っている
「そうなんだけど…リゼちゃんはなんでこんな炭鉱しか取り柄のない町に?」
若い女性がレンゼに聞くとう~んと腕を組み、眉間にシワを寄せて考え込んだ
「まあ、旅の途中で…」
「そうか。そいつぁ残念だったな。今日はここで泊まれば良いが…明日の朝一にはこの町を出た方が良い」
筋骨隆々な男の言葉にう~んと再び眉間にシワを寄せた
「…そう言えば領主って人の家はどこに?」
「「「あっち」」」
3人が同じタイミングで北の方角を指差した
「…分かりました。では明日は出来るだけそこに見付からない様に出て行きます」
「ナ~…」
頭の上で鳴く子猫を撫でてやるとやはり噛み付かれた
「ヒールゥ…痛いから…」
すると3人はレンゼを見て小さく笑うと若い女性が立ち上がった
「お風呂も無いけどご飯は作るから。自慢じゃ無いけど私。料理は得意なのよ?」
元気に微笑む女性を見てなんだかホッとし、レンゼは夕食を振る舞ってもらった
「あぁ~! 食べた食べた!」
満面の笑みでポンポンとお腹を叩いて満腹を表現すると男がテーブルに置かれた水を飲んで聞いてきた
「そういや嬢ちゃんはどこから?」
「ん? あぁ、名前もない小さな村から」
「ほぅ…名前もない、小さな村…ねぇ…」
男が喰い付くようにレンゼの話に興味を持ち始めた
「あぁ。そこに、幼馴染を置いて来てるんで一段落すれば謝罪と共に土産でも持って帰るつもりですけど」
「一段落…するってぇと何かあったのか?」
レンゼの言葉に疑惑を持ち始めた男に心で舌打ちすると溜め息を吐いた
「まあ、はい。ジェネット商会…ご存知で?」
「いや。聞いた事ねぇな」
「それなら良いんです。野暮な事お伺いしてしまいすみませんでした」
「悪ぃな力になれなくて。他に、何かしてやれる事はねぇか?」
申し訳無さそうにする男にそれなら…と打開案を提示した
「それなら、炭鉱や鉱石の事。使用道具の用途、材料。それを教えて下されば結構です」
「そうかそうか! なら話は早い。よし。話してやろう!」
数分前…
「血が途絶えてる…拭き取られたのかしら?」
女は立ち上がり、辺りを見回した
「ここで少しの間情報を集めましょうか」
そう呟くと女は再び歩き始めた。今夜の宿を探して
そして現在…
「も、もう…分かりましたからぁ…」
熱弁する男の気迫と熱気に圧されてレンゼは目を回してテーブルにうつ伏していた。フードを被っているのでヒールゥはレンゼの髪から落ちずに済んだがフードの中でピクピクと痙攣していた
「いいや! まだほんの一部しか言ってねぇ! 本題はここからだ! 良いか!? 今度は石炭の出来方と掘り方だ!」
「ひいぃぃい! もう勘弁してくれぇぇえ!」
その後、夜遅くになっても熱弁する男に寝ては叩き起こされもう眠気が異様に襲って来てまともに頭に入ってくる様な状態では無かったが救いの女神が現れ、必死で熱弁している男からレンゼを連れて寝室に向かう若い女性がいた
「あ、ありがとうございますぅ…」
未だに頭がクラクラするレンゼはお礼を言うとそのまま眠りこけてしまった
「ニャ…!」
「んあ!?」
ヒールゥに引っ掻き起こされたレンゼは欠伸を掻いてベッドから出た
「よし。コートは…あったあった」
まだ未明の朝方、レンゼはもう一度お辞儀をして礼を言うとその家から去って行った
「何か払った方が良いよな…そうだ。北…だったよな?」
「ニャアァァ…!」
頭の上でもぞもぞと動くヒールゥを感じると欠伸を掻いて北に向かった
「よし! 行くか!」
「んニャ!」
レンゼはその場から豪華な屋敷が建てられている北の方を目指して歩いて行った
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