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12章 放浪
181話 黒服
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「あ。やっと起きた~?」
まだ少し霞む目を擦って覚醒させると欠伸を掻いて、起き上が…っていた
「あれ?」
「むふふ…驚いた~? ど~? 私のおっぱいの感触は…」
「胸…?」
後頭部に当たっている柔らかい物に触れると後ろで小さく喘ぎ声が聞こえた
「ッ!」
「あ~ん…もう終わっちゃうの~? おねーちゃん寂しいなぁ…!」
(この人…バカじゃなくてアホの子!?)
詰め寄って来るメイリーからジリジリとゆっくり離れる
「あ! そうそう! よ、夜ご飯ってまだなんですか!?」
「ふふふ~もう作り終わってるよ~」
「じゃ、じゃあ早く食べましょう!」
慌ててドアを探し、見付けるとそこから部屋の外に出た
「あっ…も~、勝手に出ちゃダメでしょ~?」
ボフっ
「ん?」
何かにぶつかり、顔を上げると陰険な表情を浮かべる黒服の、この国の軍服とはまた違う服を着た男が立っていた
「誰…?」
「ご苦労。ほれ、報酬だ」
男がチャラチャラと鳴っている袋をメイリーに向かって放り投げた
ジャラァアア…
袋の中から幾枚の金貨が床に散らばった
「…つまり、売られた…と?」
「そう言う事だ」
レンゼの前でゆっくり金貨を集めて袋の中に入れるメイリーを見て舌打ちした
「なんで俺を捕まえたい?」
「貴様、神を愚弄したそうだな?」
「はァ? なんで俺がそんな事しなくちゃならないんだよ?」
後ろからレンゼの首筋を掴んでいる男が耳元で囁いた
「儂らの団結力を嘗めるなよ? 只でさえ外から来た者など信じておらん所を貴様は神を見詰め鼻で笑った。これが愚弄で無くなんと言う」
「あ~あ…お前…失敗したな?」
真横で囁く男に思いっきり頭突きを噛ますと走って逃げた
「フッ…逃げるか…だがな儂らは貴様の行く先を把握している! 逃げ切れると思うなよ?」
「ご愁傷さま!」
走った先に見付けたリビングのテーブルにレンゼの荷物が置かれていた
他にはキッチン、窓、椅子が設置されていた
「早く逃げるぞヒールゥ」
「おーい! 良いのか! この娘が死んでも!」
大きく聞こえてきた声にリビングから廊下に少し顔を出した
ダンッ!
「うわっ!」
慌てて顔を戻すと息を整えた
(よし。撒けるよう頑張るか…て言うかここで殺しても…あの女は…一応風呂には入れてくれたから助けられるよう頑張り…たいな)
「おい! 聞いているのか!」
メイリーに銃口を突き付け、怒鳴り散らしながらレンゼに向かって歩いて来る
「おい!」
リビングを見ると誰も居らず、テーブルの下に人が1人入れる程の穴が空いていた
「むぅ…逃げおったか…」
テーブルを退けて中を覗くと底はそこまで深くなく、長身の大人でも進めそうな大きさだった
「…貴様が先に行け」
「…で、ですが!」
メイリーが反論しようとしたが男はギロリと睨んだ
「貴様も恩を忘れて神に刃向かうのか? 今の貴様が誰のお陰で有るのか考えろ!」
「は、はい…!」
震えた声で返事をすると穴の中に飛び込んだ
ザッ…
「早く進まんか!」
「はい…」
少し進むとメイリーの後ろで男が穴の中に飛び降りた
少し先にこの通路に光が射し込んでおり、出口の所には土で梯子の様な突起が作られていた
「早く昇れ!」
「はい」
メイリーが梯子を登って外に出ると突起が崩れ去った
「やあやあ。お疲れさん」
穴の上からニコニコ微笑んで穴の下を見詰めるレンゼを見てメイリーと男は驚いていた
「「一体どこから!?」」
2人は同時に同じ言葉をレンゼに投げ掛け、レンゼはニコッと笑った
「ただメイリーさんが登ってきた時に向いていた方向と反対側で待ってただけだよ」
「ぐぬぅ…は、早くここから出せ! 異教徒が!」
「はぁ? 出すわけ無いでしょ? みすみす自分の命が危険に晒されるような事するバカがこの世界の何処に居るって言うんですかぁ?」
「…ふ、ふふふ…」
突然笑い出した男にからかう表情から真剣な表情に変わった
「言ったろう? 儂らの団結力を嘗めるで無い!」
男は銃口をレンゼに向けて引き金を引く
ダンダンダンッ!
「そこの女諸共終わりだ!」
レンゼが顔を穴から退けた途端、ピィ~! と高い音がレンゼの耳を劈く
「何をした?」
「誰が異教徒、反逆者に教えるか!」
「じゃあ生き埋めな」
「勝手にするが良い! 我が神に栄光あれぇぇええ!」
ザザザァァーッ!
入口、出口を土で埋め直した
まだ少し霞む目を擦って覚醒させると欠伸を掻いて、起き上が…っていた
「あれ?」
「むふふ…驚いた~? ど~? 私のおっぱいの感触は…」
「胸…?」
後頭部に当たっている柔らかい物に触れると後ろで小さく喘ぎ声が聞こえた
「ッ!」
「あ~ん…もう終わっちゃうの~? おねーちゃん寂しいなぁ…!」
(この人…バカじゃなくてアホの子!?)
詰め寄って来るメイリーからジリジリとゆっくり離れる
「あ! そうそう! よ、夜ご飯ってまだなんですか!?」
「ふふふ~もう作り終わってるよ~」
「じゃ、じゃあ早く食べましょう!」
慌ててドアを探し、見付けるとそこから部屋の外に出た
「あっ…も~、勝手に出ちゃダメでしょ~?」
ボフっ
「ん?」
何かにぶつかり、顔を上げると陰険な表情を浮かべる黒服の、この国の軍服とはまた違う服を着た男が立っていた
「誰…?」
「ご苦労。ほれ、報酬だ」
男がチャラチャラと鳴っている袋をメイリーに向かって放り投げた
ジャラァアア…
袋の中から幾枚の金貨が床に散らばった
「…つまり、売られた…と?」
「そう言う事だ」
レンゼの前でゆっくり金貨を集めて袋の中に入れるメイリーを見て舌打ちした
「なんで俺を捕まえたい?」
「貴様、神を愚弄したそうだな?」
「はァ? なんで俺がそんな事しなくちゃならないんだよ?」
後ろからレンゼの首筋を掴んでいる男が耳元で囁いた
「儂らの団結力を嘗めるなよ? 只でさえ外から来た者など信じておらん所を貴様は神を見詰め鼻で笑った。これが愚弄で無くなんと言う」
「あ~あ…お前…失敗したな?」
真横で囁く男に思いっきり頭突きを噛ますと走って逃げた
「フッ…逃げるか…だがな儂らは貴様の行く先を把握している! 逃げ切れると思うなよ?」
「ご愁傷さま!」
走った先に見付けたリビングのテーブルにレンゼの荷物が置かれていた
他にはキッチン、窓、椅子が設置されていた
「早く逃げるぞヒールゥ」
「おーい! 良いのか! この娘が死んでも!」
大きく聞こえてきた声にリビングから廊下に少し顔を出した
ダンッ!
「うわっ!」
慌てて顔を戻すと息を整えた
(よし。撒けるよう頑張るか…て言うかここで殺しても…あの女は…一応風呂には入れてくれたから助けられるよう頑張り…たいな)
「おい! 聞いているのか!」
メイリーに銃口を突き付け、怒鳴り散らしながらレンゼに向かって歩いて来る
「おい!」
リビングを見ると誰も居らず、テーブルの下に人が1人入れる程の穴が空いていた
「むぅ…逃げおったか…」
テーブルを退けて中を覗くと底はそこまで深くなく、長身の大人でも進めそうな大きさだった
「…貴様が先に行け」
「…で、ですが!」
メイリーが反論しようとしたが男はギロリと睨んだ
「貴様も恩を忘れて神に刃向かうのか? 今の貴様が誰のお陰で有るのか考えろ!」
「は、はい…!」
震えた声で返事をすると穴の中に飛び込んだ
ザッ…
「早く進まんか!」
「はい…」
少し進むとメイリーの後ろで男が穴の中に飛び降りた
少し先にこの通路に光が射し込んでおり、出口の所には土で梯子の様な突起が作られていた
「早く昇れ!」
「はい」
メイリーが梯子を登って外に出ると突起が崩れ去った
「やあやあ。お疲れさん」
穴の上からニコニコ微笑んで穴の下を見詰めるレンゼを見てメイリーと男は驚いていた
「「一体どこから!?」」
2人は同時に同じ言葉をレンゼに投げ掛け、レンゼはニコッと笑った
「ただメイリーさんが登ってきた時に向いていた方向と反対側で待ってただけだよ」
「ぐぬぅ…は、早くここから出せ! 異教徒が!」
「はぁ? 出すわけ無いでしょ? みすみす自分の命が危険に晒されるような事するバカがこの世界の何処に居るって言うんですかぁ?」
「…ふ、ふふふ…」
突然笑い出した男にからかう表情から真剣な表情に変わった
「言ったろう? 儂らの団結力を嘗めるで無い!」
男は銃口をレンゼに向けて引き金を引く
ダンダンダンッ!
「そこの女諸共終わりだ!」
レンゼが顔を穴から退けた途端、ピィ~! と高い音がレンゼの耳を劈く
「何をした?」
「誰が異教徒、反逆者に教えるか!」
「じゃあ生き埋めな」
「勝手にするが良い! 我が神に栄光あれぇぇええ!」
ザザザァァーッ!
入口、出口を土で埋め直した
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